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第1章勇者追放
2話カジノでフィーバーしようとしたら
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「あいつやばいぞ、トランクス一枚でやってきた」
「そうよ盗賊に身ぐるみはがされたのよ、でもあの顔どこかで見たことが」
「あれだよ勇者パーティーの勇者だよいつも回りに命令ばかりしている」
「いつもの取り巻きがいないけど、どうしたんだ? まさか勇者パーティーなのに勇者が追放されたとか?」
「ちょーうけるんですけど、あいつバカ?」
「全身が燃え上がるように縮れているだけ生きていた証さ」
「あんだけ酒場の姉ちゃんを脅してお尻と胸をさわりまくった変態なんだからやっぱりトランクス一枚の変態よ」
「そうにちがいねぇ、もしかしたらまた女性を襲うかも」
「でも勇者パーティーに入っていない勇者なんて雑魚だわ」
「いままでおいらたちは勇者が強いからパーティーになるのだと思っていた。それは違うんだ。周りが強いから勇者が強いんだ」
「いまならとっちめられるぞ」
「さあ、みなももの武器をとれ」
俺はぜいぜいとい言いながら物騒な言い合いを聞いていた。
ちなみに後ろからは数百頭のモンスターたちが追いかけている。
あれだオンラインゲームでよくあるMPKというやつだ。
この村には犠牲になってもらうことにする。
「みんなあああにげろおおおお」
「うるせい、逃がさないぞ」
「おいかけろおおおお」
「なんで人間からも追いかけられるのおおおお」
現在勇者は人間とモンスター同時に追いかけられていた。
モンスターたちはどうやら一度狙ったらはずさない概念で、
村人に襲うこともしない、
村人はモンスターが怖いのでモンスターを襲わない、
ということで二大勢力は1人の勇者を狙って、
ぼこぼこにしようとしている。
「勇者たるもの逃げるがかちいいいい」
「おいかけろおおお」
「ぐおおおおおおお」
ここに初めて人間とモンスターの同盟ができた。
火炎地帯の近くのごく小さな村。
そこではモンスターと村人の共存を模索していこうという話がこのあと話されたそうだ。
―――カジノ町―――
「ぜいぜい、もうダメ、ふう村人とモンスターの攻撃にはびびったぞ、ふん、勇者をなめるな、意地でも生き延びて、ハーレムつくって、子供たくさん作って、酒池肉林作ってやるぜ」
俺はにやりとほくそ笑む。
きっと世の中の人々はそれこそが勇者ではないと突っ込みを入れてくれるだろう。
だがなみんな聞いてくれ、人生とはたのしんでなんぼじゃ、周りの人間不幸にしようが、自分さえよければいいんだ。
「にやにやしている場合じゃねーな」
岩の後ろに隠れていたので、そこから頭を出すと、
村人とモンスターがいなくなっている。
とぼとぼと歩き続ける。
喉がからからになり、お腹がすきすぎて、
あとトランクスが破けてきて、大事なピーが見えそうで。
レベルは20のままで、もっと寄生してたら楽に100いけたのに、
人生の神様とは難しいものだ。
目の前に巨大な町が見えてくる。
それはまるで人生のバラ色。
カジノの町だとすぐにわかった。
しかも初めて来る場所ではない、
なぜかこのカジノの町は始まりの村からすぐそばで、
こんな腐った俺でも始まりの村にいたときは、
一人の勇者として、村人を助けるために一生懸命クエストをこなしてきたものだ。
だがいつからかこんなにねじまがった勇者になってしまったのだろうか。
靴の底から数枚のコインを取り出す。
この世界ではコインがお金となっている。
コインは金色があり、詳しいコインの使い方はあまり知られていない。
噂によると国によって色が違うが、同じ価値だそうだ。
周りの人々がお金持ちだらけの人々、
彼らはすごい臭いを発する青年を見ている。
彼らはタキシードみたいなものを着ており。
背筋はぴしっとまっすぐで、
お金持ちたちがにこにこしている。
そしてカジノに入る勇者は心臓ばきばきで、
ゆっくりとドアを開けると、
そこには黄金が広がっている。
心臓が口から出てきそうになりつつも、
ゆっくりと椅子に座る。
コインを5枚おくと、
これが最後の全財産である。
なにせ、回復師スターがすべての勇者のお金をかっさらったのだから、
だがもともとは彼らが稼いだお金でもあるのだが。
「坊主、たった5コインで何ができる」
「ふ」
「殺すぞ」
「すみません」
俺はいわゆるビビりというやつだ。
「カジノ魂、みせてやるぜえええ、さぁババ抜きをやろうではないか」
5コインでできるカジノゲーム、それはババ抜き、
俺がいた世界でもそのババ抜きをすることが子供の遊びだが、
この世界ではお金を稼ぐ一つの遊びなのだ。
「さぁ勝負だ」
「なに本気にしてんだが」
目の前の店員に一度勝てば倍になり、さらに二度目かてば3倍になったりと恐ろしい倍率だ。
―――3分後―――
「おおおおおすげーぞあの坊主、ババ抜きでもう10勝以上しているぞ、ババの英雄が誕生するぞ」
「おおお、さらに勝った。店員さんが真っ青だよ、店長の怒りの視線がすごいぞってまただあああ」
「あの坊主何様ね、あれだけ勝つなんて、今度からトランクスのババ王と呼ぶぞね」
「見たかあの坊主の目、あの鋭い観察力、今まで何を見てきたんだ。見ているだけで恐ろしいぞ、もしかしたら魔王クラスのモンスターとにらめっこしたか逃げ続けていたのではないだろうか」
「また勝ちやがった。30勝以上だから、コインはもうわけがわからないことになっているぞ、もうわっさわっさだ」
「うおおおおおお、盛り上がってきたぜええ、あのトランクスの青年は何者だ? ん? 勇者様だって、それはちがうだろう、勇者様はカジノなんかにはこないぞ」
「すげー、あいつまた勝ったぞ、ババの恩恵でも受けているのか」
「バーバ、バーバ、バーバ」
「うるせい、てめーらー静かにしろ、これは俺様の一世一代だ」
俺の叫び声に人々は静かになった。
黙ってこちらを凝視している。
現在のコインは数えきれないことになっており、
いろいろとボーナスなどさらならう進化とか意味の分からないシステムにより、
俺のコインは1億コインになっております。
やべーよな、
一億の倍数でいけばどのくらいいけんだろ、
もうここでやめるか?
まてここでやめたらまわりにチキンだと思われる。
どうする、すべてを賭けるかチキンだといわれるか。
店員さんはにやりと笑っている。
あの笑い方がこえーんだよ。
さっきから店長に耳打ちで殺すって聞こえてたし、
やべーだろこの店。
次で最後だ。
どきどきどき。
引いたカードは
「そうよ盗賊に身ぐるみはがされたのよ、でもあの顔どこかで見たことが」
「あれだよ勇者パーティーの勇者だよいつも回りに命令ばかりしている」
「いつもの取り巻きがいないけど、どうしたんだ? まさか勇者パーティーなのに勇者が追放されたとか?」
「ちょーうけるんですけど、あいつバカ?」
「全身が燃え上がるように縮れているだけ生きていた証さ」
「あんだけ酒場の姉ちゃんを脅してお尻と胸をさわりまくった変態なんだからやっぱりトランクス一枚の変態よ」
「そうにちがいねぇ、もしかしたらまた女性を襲うかも」
「でも勇者パーティーに入っていない勇者なんて雑魚だわ」
「いままでおいらたちは勇者が強いからパーティーになるのだと思っていた。それは違うんだ。周りが強いから勇者が強いんだ」
「いまならとっちめられるぞ」
「さあ、みなももの武器をとれ」
俺はぜいぜいとい言いながら物騒な言い合いを聞いていた。
ちなみに後ろからは数百頭のモンスターたちが追いかけている。
あれだオンラインゲームでよくあるMPKというやつだ。
この村には犠牲になってもらうことにする。
「みんなあああにげろおおおお」
「うるせい、逃がさないぞ」
「おいかけろおおおお」
「なんで人間からも追いかけられるのおおおお」
現在勇者は人間とモンスター同時に追いかけられていた。
モンスターたちはどうやら一度狙ったらはずさない概念で、
村人に襲うこともしない、
村人はモンスターが怖いのでモンスターを襲わない、
ということで二大勢力は1人の勇者を狙って、
ぼこぼこにしようとしている。
「勇者たるもの逃げるがかちいいいい」
「おいかけろおおお」
「ぐおおおおおおお」
ここに初めて人間とモンスターの同盟ができた。
火炎地帯の近くのごく小さな村。
そこではモンスターと村人の共存を模索していこうという話がこのあと話されたそうだ。
―――カジノ町―――
「ぜいぜい、もうダメ、ふう村人とモンスターの攻撃にはびびったぞ、ふん、勇者をなめるな、意地でも生き延びて、ハーレムつくって、子供たくさん作って、酒池肉林作ってやるぜ」
俺はにやりとほくそ笑む。
きっと世の中の人々はそれこそが勇者ではないと突っ込みを入れてくれるだろう。
だがなみんな聞いてくれ、人生とはたのしんでなんぼじゃ、周りの人間不幸にしようが、自分さえよければいいんだ。
「にやにやしている場合じゃねーな」
岩の後ろに隠れていたので、そこから頭を出すと、
村人とモンスターがいなくなっている。
とぼとぼと歩き続ける。
喉がからからになり、お腹がすきすぎて、
あとトランクスが破けてきて、大事なピーが見えそうで。
レベルは20のままで、もっと寄生してたら楽に100いけたのに、
人生の神様とは難しいものだ。
目の前に巨大な町が見えてくる。
それはまるで人生のバラ色。
カジノの町だとすぐにわかった。
しかも初めて来る場所ではない、
なぜかこのカジノの町は始まりの村からすぐそばで、
こんな腐った俺でも始まりの村にいたときは、
一人の勇者として、村人を助けるために一生懸命クエストをこなしてきたものだ。
だがいつからかこんなにねじまがった勇者になってしまったのだろうか。
靴の底から数枚のコインを取り出す。
この世界ではコインがお金となっている。
コインは金色があり、詳しいコインの使い方はあまり知られていない。
噂によると国によって色が違うが、同じ価値だそうだ。
周りの人々がお金持ちだらけの人々、
彼らはすごい臭いを発する青年を見ている。
彼らはタキシードみたいなものを着ており。
背筋はぴしっとまっすぐで、
お金持ちたちがにこにこしている。
そしてカジノに入る勇者は心臓ばきばきで、
ゆっくりとドアを開けると、
そこには黄金が広がっている。
心臓が口から出てきそうになりつつも、
ゆっくりと椅子に座る。
コインを5枚おくと、
これが最後の全財産である。
なにせ、回復師スターがすべての勇者のお金をかっさらったのだから、
だがもともとは彼らが稼いだお金でもあるのだが。
「坊主、たった5コインで何ができる」
「ふ」
「殺すぞ」
「すみません」
俺はいわゆるビビりというやつだ。
「カジノ魂、みせてやるぜえええ、さぁババ抜きをやろうではないか」
5コインでできるカジノゲーム、それはババ抜き、
俺がいた世界でもそのババ抜きをすることが子供の遊びだが、
この世界ではお金を稼ぐ一つの遊びなのだ。
「さぁ勝負だ」
「なに本気にしてんだが」
目の前の店員に一度勝てば倍になり、さらに二度目かてば3倍になったりと恐ろしい倍率だ。
―――3分後―――
「おおおおおすげーぞあの坊主、ババ抜きでもう10勝以上しているぞ、ババの英雄が誕生するぞ」
「おおお、さらに勝った。店員さんが真っ青だよ、店長の怒りの視線がすごいぞってまただあああ」
「あの坊主何様ね、あれだけ勝つなんて、今度からトランクスのババ王と呼ぶぞね」
「見たかあの坊主の目、あの鋭い観察力、今まで何を見てきたんだ。見ているだけで恐ろしいぞ、もしかしたら魔王クラスのモンスターとにらめっこしたか逃げ続けていたのではないだろうか」
「また勝ちやがった。30勝以上だから、コインはもうわけがわからないことになっているぞ、もうわっさわっさだ」
「うおおおおおお、盛り上がってきたぜええ、あのトランクスの青年は何者だ? ん? 勇者様だって、それはちがうだろう、勇者様はカジノなんかにはこないぞ」
「すげー、あいつまた勝ったぞ、ババの恩恵でも受けているのか」
「バーバ、バーバ、バーバ」
「うるせい、てめーらー静かにしろ、これは俺様の一世一代だ」
俺の叫び声に人々は静かになった。
黙ってこちらを凝視している。
現在のコインは数えきれないことになっており、
いろいろとボーナスなどさらならう進化とか意味の分からないシステムにより、
俺のコインは1億コインになっております。
やべーよな、
一億の倍数でいけばどのくらいいけんだろ、
もうここでやめるか?
まてここでやめたらまわりにチキンだと思われる。
どうする、すべてを賭けるかチキンだといわれるか。
店員さんはにやりと笑っている。
あの笑い方がこえーんだよ。
さっきから店長に耳打ちで殺すって聞こえてたし、
やべーだろこの店。
次で最後だ。
どきどきどき。
引いたカードは
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