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第3章マイ王国
26話 牧畜のオーク
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―――ゴブリンキング領地―――
僕とカヅとマヅと呼ばれる火炎獅子とティラノサウルスのレックス、サーベルタイガーのベル、ゴブリンのザバンド、テナンド、カナードネ、世界樹の木人、小学生の幼馴染チカ、生き別れた妹のカスミ、変態先輩のナナコ、皇女のバナーネ、弟子のジェシ、僕をいれて14名の仲間たちは、ゴブリンキングの領地にたどり着いていた。
僕はここから始まった。
ここで三種類の作物、アカモロコシ、ヤママメ、メトメと出会い、
ここの三種類の作物から何もかもが始まり、
ゴブリンたちは僕たちを見ると、最初戸惑い、
人間たちが攻めてきたと思ったようだ。
しかしその中に僕の顔があることを知ると、
彼らの警戒心はとかれて、
即座にゴブリンキングのところに向かってしまう。
僕たちはその足で、畑に向かった。
そこには放牧されているスライムたちがとんでもない量、増殖しており、
スライム小屋は改築され、
さらにでかくなっている。
そこには無数のゴブリンたちがえっさほっさと畑仕事をしており、
スライムたちはスライムの元をだすときは、
小屋に戻って肥料スペースに出している。
それをゴブリンたちが集めて、
肥料のように畑にまいている。
ここまで設備してくれたのはきっとゴブリンキングのおかげなのだろう、
しかし畑の規模は最初の時と変わっておらず。
もっと増やすべきだと僕は考えていた。
「お主の顔を見ると、もっと畑の領地をふやしたいとおもっているようじゃのう」
はっと後ろを振り向けば、
そこには普通のゴブリンよりでかいゴブリンキングがいた。
彼は巨大な杖で体を支えながら。
「見ぬうちに仲間が増えたようじゃ、それが王者としての役目じゃ」
「僕は王ではありません」
「いやお主についてくる人がたくさんいる時点でそれは王者の資格じゃ、さて、お主に相談がある。ここで他の仲間も聞くがよい」
そこにいた僕らはただうなずくしかできず。
ゴブリンキングは語るのだ。
「少し昔、我が若いころじゃ、オークとオーガとゴブリンで戦争が起きていた。それはそれぞれのもつものだった。オークでは牧畜、つまり酪農が盛んでのう、牧畜がすべての牧草をたべてしまい、オークはオーガの領地をうばって、牧草を得ようとした。しかしオーガは狩の種族でのう、狩ばかりしており、ついにオークの牧畜に手を出した。そして我らは農作物のゴブリンと呼ばれている。オークの牧畜はわしらの野菜を食べ始めた。そうして戦争がはじまり、3国で協定を結んだ。牧畜を育てすぎず、狩をしすぎず、畑をつくりすぎず。というものだった。それで協定を結んだのだ。意味はわかるな?」
僕はうなずいていた。
つまりこれ以上畑を増やすと、その協定に違反するということなのだろう。
「最初お主と出会った頃はまさかここまでうまくいくとは思わず、言わなかった。だが、ここまでうまくいってしまったのだ。我らから畑という文化がなくなりつつあったのだ。それを復活させてくれたお主には感謝している。そして我はお主に提案する」
「なんでしょう」
「お主、マイホームならぬマイ王国をつくれ」
「はいいいいい」
僕は唖然と大きな声を上げていた。
「ここより北に巨大な湖がある。その真ん中に巨大な島がある。そこには無数のモンスターが住んでいる。お主ならそれをまとめて、マイ王国をつくることができるだろうな」
「そ、そうですか、なんか昔歴史小説で読んだものにそっくりですね」
「それは知らぬが、じゃが最後にワシからのお願いだ。オークキングとオーガキングを説得して戦争を起こる前に解決してほしい、我はお主と出会って争いとはいけぬものだとおもった」
「任せてください」
「オークキングとオーガキングの領地はカナードネが知っている。カナードネ頼まれてくれるか? お主がタダヒロ殿の従者であることを知って頼みたい」
「はい、任せてください、キング様、キング様は本当は自分の足で生きたいのですよね? だってキング様とオークとオーガ様は大の仲良しですから」
「そうなのだ。だからオークたちとオーガたちに何が起きているか、すごい気になるんじゃ、じゃがこの足では行けぬ」
そうゴブリンキングの足はもうぼろぼろであった。
最初出会った頃は座っていたので、気づかなかったが、
今杖がなければ、右足または左足がつぶれてしまいそうだった。
それはきっとエリクサとかでは治せないものなのだろう、
僕は少しだけ悲しくもなった。
「ふむ、エリクサで治せぬか」
木人がこちらを見て呟く。
「エリクサは何を治し、何を治せないものなのか考えておった。おそらく障がいと怪我または病気は違うものなのだろう、障がいはエリクサでは治せぬか、いろいろと課題があるようじゃ」
「木人殿もそう思われますか」
「ふむそう思うのが普通だぞ? タダヒロ」
「はい」
「ゴブリンキング殿体を大事にしてください、僕たちは早急に先にオークの場所に向かいます」
「おう、助かるぞ」
そして僕たちは休みを取らず、カナードネの先導の元、さらに突き進むこととした。
僕とカヅとマヅと呼ばれる火炎獅子とティラノサウルスのレックス、サーベルタイガーのベル、ゴブリンのザバンド、テナンド、カナードネ、世界樹の木人、小学生の幼馴染チカ、生き別れた妹のカスミ、変態先輩のナナコ、皇女のバナーネ、弟子のジェシ、僕をいれて14名の仲間たちは、ゴブリンキングの領地にたどり着いていた。
僕はここから始まった。
ここで三種類の作物、アカモロコシ、ヤママメ、メトメと出会い、
ここの三種類の作物から何もかもが始まり、
ゴブリンたちは僕たちを見ると、最初戸惑い、
人間たちが攻めてきたと思ったようだ。
しかしその中に僕の顔があることを知ると、
彼らの警戒心はとかれて、
即座にゴブリンキングのところに向かってしまう。
僕たちはその足で、畑に向かった。
そこには放牧されているスライムたちがとんでもない量、増殖しており、
スライム小屋は改築され、
さらにでかくなっている。
そこには無数のゴブリンたちがえっさほっさと畑仕事をしており、
スライムたちはスライムの元をだすときは、
小屋に戻って肥料スペースに出している。
それをゴブリンたちが集めて、
肥料のように畑にまいている。
ここまで設備してくれたのはきっとゴブリンキングのおかげなのだろう、
しかし畑の規模は最初の時と変わっておらず。
もっと増やすべきだと僕は考えていた。
「お主の顔を見ると、もっと畑の領地をふやしたいとおもっているようじゃのう」
はっと後ろを振り向けば、
そこには普通のゴブリンよりでかいゴブリンキングがいた。
彼は巨大な杖で体を支えながら。
「見ぬうちに仲間が増えたようじゃ、それが王者としての役目じゃ」
「僕は王ではありません」
「いやお主についてくる人がたくさんいる時点でそれは王者の資格じゃ、さて、お主に相談がある。ここで他の仲間も聞くがよい」
そこにいた僕らはただうなずくしかできず。
ゴブリンキングは語るのだ。
「少し昔、我が若いころじゃ、オークとオーガとゴブリンで戦争が起きていた。それはそれぞれのもつものだった。オークでは牧畜、つまり酪農が盛んでのう、牧畜がすべての牧草をたべてしまい、オークはオーガの領地をうばって、牧草を得ようとした。しかしオーガは狩の種族でのう、狩ばかりしており、ついにオークの牧畜に手を出した。そして我らは農作物のゴブリンと呼ばれている。オークの牧畜はわしらの野菜を食べ始めた。そうして戦争がはじまり、3国で協定を結んだ。牧畜を育てすぎず、狩をしすぎず、畑をつくりすぎず。というものだった。それで協定を結んだのだ。意味はわかるな?」
僕はうなずいていた。
つまりこれ以上畑を増やすと、その協定に違反するということなのだろう。
「最初お主と出会った頃はまさかここまでうまくいくとは思わず、言わなかった。だが、ここまでうまくいってしまったのだ。我らから畑という文化がなくなりつつあったのだ。それを復活させてくれたお主には感謝している。そして我はお主に提案する」
「なんでしょう」
「お主、マイホームならぬマイ王国をつくれ」
「はいいいいい」
僕は唖然と大きな声を上げていた。
「ここより北に巨大な湖がある。その真ん中に巨大な島がある。そこには無数のモンスターが住んでいる。お主ならそれをまとめて、マイ王国をつくることができるだろうな」
「そ、そうですか、なんか昔歴史小説で読んだものにそっくりですね」
「それは知らぬが、じゃが最後にワシからのお願いだ。オークキングとオーガキングを説得して戦争を起こる前に解決してほしい、我はお主と出会って争いとはいけぬものだとおもった」
「任せてください」
「オークキングとオーガキングの領地はカナードネが知っている。カナードネ頼まれてくれるか? お主がタダヒロ殿の従者であることを知って頼みたい」
「はい、任せてください、キング様、キング様は本当は自分の足で生きたいのですよね? だってキング様とオークとオーガ様は大の仲良しですから」
「そうなのだ。だからオークたちとオーガたちに何が起きているか、すごい気になるんじゃ、じゃがこの足では行けぬ」
そうゴブリンキングの足はもうぼろぼろであった。
最初出会った頃は座っていたので、気づかなかったが、
今杖がなければ、右足または左足がつぶれてしまいそうだった。
それはきっとエリクサとかでは治せないものなのだろう、
僕は少しだけ悲しくもなった。
「ふむ、エリクサで治せぬか」
木人がこちらを見て呟く。
「エリクサは何を治し、何を治せないものなのか考えておった。おそらく障がいと怪我または病気は違うものなのだろう、障がいはエリクサでは治せぬか、いろいろと課題があるようじゃ」
「木人殿もそう思われますか」
「ふむそう思うのが普通だぞ? タダヒロ」
「はい」
「ゴブリンキング殿体を大事にしてください、僕たちは早急に先にオークの場所に向かいます」
「おう、助かるぞ」
そして僕たちは休みを取らず、カナードネの先導の元、さらに突き進むこととした。
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