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第一章
第八話
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そこは裏側の世界。
悪の化け物共がひしめく深淵の世界。
ドゴォォォオ!!
爆音とでも言えばいいのか、砂塵が舞い周囲が打ち崩れる。
「逃がしたとはどう言うことだあぁぁ!!」
獣の咆哮のように叫ぶ、団子のような巨大な化け物。
「いヤあ、魔法少女が邪魔でねぇ、そんないきり立たないでくださいょ、ゲルドフ様。」
その足元から声をかける、化け物。
まるで科学者のような白衣をきた黒く細長い、ひょろい外見なのに、恐ろしく背が高い奴がケタケタ笑いながら話しかける。
「貴様は事の重大さをわかっとらんのあぁ!!」
「ふむ、事の重大さってぇいわれてもたかだか逃げた妖精の一匹で?」
白衣の化け物が肩をすくめるような仕草でそう言う。
「ぬぐぐぐっ、貴様は知らんだろうがな、今回逃がした妖精…アレは───の保有者だ。」
そのたった一言で、今までおどけた態度だった白衣の化け物が静まる。
「ほー、なルほどなるほど…アレかケケケ……それでその重要でヤバイ獲物は人間界に逃げ込んだと…」
「ん?あぁそうなる…な、あちらもこちらも血眼になって探すだけの価値があるものだ。」
ゲルドフ様は巨大を揺らしながら睨みつける。
「…お前に命令だ、どんな手でも良い、人間界に秘密裏に紛れ込んで探し出せ、できる限り無傷な状態で捕まえてこい!…分かったか!秘密裏にくれぐれも秘密裏にだ、上に睨まれたくなかったら見つかるなバレるな、そしてなんとしても捕まえてこい。」
「…ほほぅ…オーケーオーケー、ケケケ。」
ニタリともニヤリとも言える恐ろしい笑みで了見すると白衣の化け物はその場から消え失せる。
「ちっ…くっそ、クソがぁ、なんとしても見つけ出さなければ、なんとしても、でなければ私は消されてしまう、急がなければ、アレは信用できる、だが私も何か動かなければ。」
…………
………
……
…
暗い部屋でそれは虚空を見つめていた。
黒い西洋甲冑の化け物
黒騎士は、まるで全てを拒絶するように動くことも無く、唯々そこにいた。
…鎧の中で、流れない涙を流す、しずく…だった者は虚空を見つめていた。
分からない、思い出せない。
自分が何か、分からない。
大切なものが……
守ると決めたのに、何が?
分からない。
分からない、けれど、何かが…思い出せない記憶の中で心をゆらす。
「ぁ……ヴぉ………ぅぅ」
「全然うごかない、です。」
黒騎士を観察するのは、あの白衣の化け物に助手と呼ばれていた女の子のような何か。
「はぁ、つまんない、博士おそいです…………。」
薄暗い研究室のような場所で、血の匂いと蠢く何かの音と共に、女の子は机に座り足をぶらぶらさせている。
「…!!きた。」
すると、空間に黒い渦が巻く。
まるで扉だ、黒い何かが現れる。
「ふィー、ただいまぁ助手。」
それはあの白衣の化け物だ。
「お帰りなさい、です。」
「それで、アレは特に変化は無かったな?」
「はいです!」
「んー……なら、本格的に手直ししようか。」
「何かあったのです?」
「いやねぇ、ゲルドフ様にお使いをたのまれてねぇ、人間界に、それも秘密裏にケケケ、だからアレを使おうかと思ってねぇ。」
「……うへ…あの巨大蛙のお使い…。」
助手は顔を歪ませて心底嫌そうな顔をする。
「ケケケ、まぁまぁそんな嫌そうな顔して、ここにちょうど良いのがあるんだから、コレを使わない手は無いねぇ」
そう言うと、白衣の化け物は黒騎士…しずくの頭に手を伸ばす。
「ぁヴ……あ……が…」
「ケケケ、君のそたいは元々人間だぁ、記憶やら何やらはバックアップしておいたから、あとは君を人に戻すだけだケケケ」
…………
………
……
…
「……しずく…。」
雨雲に陰る空を眺める少女、・夢月・冥はぽつりと呟く。
あの戦闘から1週間、最初の数日は無断欠席、そのあとは心ここにあらずで過ごしている。
「最近元気ないね。」
「………?…ぁ、会長。」
冥に声をかけたのは同じ生徒会、会長・星宮・桜花。
「あれ?…コレは重傷ね、ねぇ冥ちゃんは何でこんなに元気が無いのかな~お姉さんに相談してくれても良いと思うな。」
そう言って顔を覗き込むようにしゃがむと目線を合わせる、まるで小さな子供に言い聞かせるように。
「…」
冥と視線は合わず、会長はその原因を考え、思い出す。
「ふむ、そうだった、冥ちゃんはお見舞いに行った?。」
「…お見舞い?」
お、コレはあたりか、と思う会長。
「そうそう、冥ちゃんの幼馴染みの」
「?!」
驚きに目を見開く冥。
「たしか、二組の一ノ瀬・雫?、事故で入院したって聞いたけど?…」
「?!…入院、???、何所に?」
冥はそれまでの様子とは違い慌てて会長に詰め寄る。
「あれ?…あー…中央病院、だったかな?私の情報網に報告が上がってた…よ?」
色々とんでもないことを言う会長。
「っ…私、少し出てきます。」
バッ!、スタタタタ!!
「うぇ!ちょ、あ…いっちゃた…えぇと……。」
会長が置いてきぼりを食らったような何とも言えない顔で固ま……。
「さすがに一人じゃ行かせられないよね……よし、あ~ちゃーん!!かもん~!!」
クワッと立ち上がると誰もいない何処かに向かって叫んだ。
!…ビダダダダダダダッキッーーー
バッン!!
「生徒会臨時お助け係1号
吉野・茜ただいま参上いたしました、姫!」
星宮・桜花が笑顔で振り向き
「よし、あーちゃん、冥ちゃんのお供を?!…」
その顔が引きつった。
「ねぇあーちゃん、その恰好で走ってきたの?ここ二階、生徒会室だよ!」
目線の先にはスクール水着の少女が…雫を滴らせながら良い笑顔でいた。
「はい、私水泳部の臨時部員ですので!あとどこにいようと姫の呼び出しには絶対なので!」
とりあえず、エッヘン、と胸を張る吉野・茜。
「はあー、とりあえず着替えてらっしゃい。」
「イエッサ!では!」
ビダダダダダダダ!
「ああ!!ちょっとまっ!何か羽織っていきなさい、そんな恰好で、ちょ!女の子なんだからこらぁ!女の子なんだからあぁぁぁ!!」
…………
………
……
…
そこは病院の受付の何気ない噂話。
「…いまもの凄い早さで病棟の方に駆けていった子、シラユリ学園の生徒?」
そう言って隣の受付嬢Bに話しかける受付嬢A。
「たぶん、…お見舞い?病室の確認と面会の申請だったし。」
「へぇ。」
興味深そうに頷く受付嬢A。
「ほら、何日か前の事故で入院した患者が多かったでしょ?」
「あ、あぁ、アレは徹夜だった……え?もう面会可になったの?」
疲れな顔から驚きへ変化する受付A
「らしいよ」
興味なさげに頷く受付嬢B
そんな噂話と言うか何。
・・・
そんなことなどつゆ知らず。
冥は急ぎ足で目的の病室へと急ぐ。
はやる気持ちを抑え、早足で。
…………
………
……
…
それは、一ノ瀬・雫という。
曖昧な事故当時から過去に至るまでの記憶を植え付けられ、議事人格を形成したなれの果て……いや本人なのだろう。
見た目は傷だらけで包帯を巻いた姿だが、それは完璧に人間の少女と見間違うはずも無く。
しずくはその病室で、窓の外をただ眺め続ける。
それは脳裏にこべりついた命令を反芻し、記憶を呼び起こすようにして整理して。
ただ淡々と、己を振り返り続けていた。
体は動く。
私は…誰だ…名前…
私は…しずく
何かが思い出せない…。
…何を?だっけ?
手が…届かなかった。
どこ…に?
私は………
ただ思考に沈んでいたとき、病室の扉が開き。
しずくは反射的に振り向く。
「…?」
「!!ぁ…」
目線が合う。
ほんの一瞬で何か足りないものががかみ合った、しずくは呆然と立ち竦み。
冥はその瞳から止めどなく涙を溢れさせ、覚束ない足取りで近づいてくる。
そして、しずくに優しく抱きついた。
「?!!……」
何だろう、私はコレを知っている?。
しずくは困惑と混乱と、沸々と湧き上がる記憶に思考が巡り、それでも何故かは分からないけれども、うごかせる方の手で抱き寄せ、やっと届いた手の感覚に、自然とそう言った。
「……よ、かった、無事…で。」
「!っ…づ…うぅ…ぅあぁぁぁぁ!!」
悪の化け物共がひしめく深淵の世界。
ドゴォォォオ!!
爆音とでも言えばいいのか、砂塵が舞い周囲が打ち崩れる。
「逃がしたとはどう言うことだあぁぁ!!」
獣の咆哮のように叫ぶ、団子のような巨大な化け物。
「いヤあ、魔法少女が邪魔でねぇ、そんないきり立たないでくださいょ、ゲルドフ様。」
その足元から声をかける、化け物。
まるで科学者のような白衣をきた黒く細長い、ひょろい外見なのに、恐ろしく背が高い奴がケタケタ笑いながら話しかける。
「貴様は事の重大さをわかっとらんのあぁ!!」
「ふむ、事の重大さってぇいわれてもたかだか逃げた妖精の一匹で?」
白衣の化け物が肩をすくめるような仕草でそう言う。
「ぬぐぐぐっ、貴様は知らんだろうがな、今回逃がした妖精…アレは───の保有者だ。」
そのたった一言で、今までおどけた態度だった白衣の化け物が静まる。
「ほー、なルほどなるほど…アレかケケケ……それでその重要でヤバイ獲物は人間界に逃げ込んだと…」
「ん?あぁそうなる…な、あちらもこちらも血眼になって探すだけの価値があるものだ。」
ゲルドフ様は巨大を揺らしながら睨みつける。
「…お前に命令だ、どんな手でも良い、人間界に秘密裏に紛れ込んで探し出せ、できる限り無傷な状態で捕まえてこい!…分かったか!秘密裏にくれぐれも秘密裏にだ、上に睨まれたくなかったら見つかるなバレるな、そしてなんとしても捕まえてこい。」
「…ほほぅ…オーケーオーケー、ケケケ。」
ニタリともニヤリとも言える恐ろしい笑みで了見すると白衣の化け物はその場から消え失せる。
「ちっ…くっそ、クソがぁ、なんとしても見つけ出さなければ、なんとしても、でなければ私は消されてしまう、急がなければ、アレは信用できる、だが私も何か動かなければ。」
…………
………
……
…
暗い部屋でそれは虚空を見つめていた。
黒い西洋甲冑の化け物
黒騎士は、まるで全てを拒絶するように動くことも無く、唯々そこにいた。
…鎧の中で、流れない涙を流す、しずく…だった者は虚空を見つめていた。
分からない、思い出せない。
自分が何か、分からない。
大切なものが……
守ると決めたのに、何が?
分からない。
分からない、けれど、何かが…思い出せない記憶の中で心をゆらす。
「ぁ……ヴぉ………ぅぅ」
「全然うごかない、です。」
黒騎士を観察するのは、あの白衣の化け物に助手と呼ばれていた女の子のような何か。
「はぁ、つまんない、博士おそいです…………。」
薄暗い研究室のような場所で、血の匂いと蠢く何かの音と共に、女の子は机に座り足をぶらぶらさせている。
「…!!きた。」
すると、空間に黒い渦が巻く。
まるで扉だ、黒い何かが現れる。
「ふィー、ただいまぁ助手。」
それはあの白衣の化け物だ。
「お帰りなさい、です。」
「それで、アレは特に変化は無かったな?」
「はいです!」
「んー……なら、本格的に手直ししようか。」
「何かあったのです?」
「いやねぇ、ゲルドフ様にお使いをたのまれてねぇ、人間界に、それも秘密裏にケケケ、だからアレを使おうかと思ってねぇ。」
「……うへ…あの巨大蛙のお使い…。」
助手は顔を歪ませて心底嫌そうな顔をする。
「ケケケ、まぁまぁそんな嫌そうな顔して、ここにちょうど良いのがあるんだから、コレを使わない手は無いねぇ」
そう言うと、白衣の化け物は黒騎士…しずくの頭に手を伸ばす。
「ぁヴ……あ……が…」
「ケケケ、君のそたいは元々人間だぁ、記憶やら何やらはバックアップしておいたから、あとは君を人に戻すだけだケケケ」
…………
………
……
…
「……しずく…。」
雨雲に陰る空を眺める少女、・夢月・冥はぽつりと呟く。
あの戦闘から1週間、最初の数日は無断欠席、そのあとは心ここにあらずで過ごしている。
「最近元気ないね。」
「………?…ぁ、会長。」
冥に声をかけたのは同じ生徒会、会長・星宮・桜花。
「あれ?…コレは重傷ね、ねぇ冥ちゃんは何でこんなに元気が無いのかな~お姉さんに相談してくれても良いと思うな。」
そう言って顔を覗き込むようにしゃがむと目線を合わせる、まるで小さな子供に言い聞かせるように。
「…」
冥と視線は合わず、会長はその原因を考え、思い出す。
「ふむ、そうだった、冥ちゃんはお見舞いに行った?。」
「…お見舞い?」
お、コレはあたりか、と思う会長。
「そうそう、冥ちゃんの幼馴染みの」
「?!」
驚きに目を見開く冥。
「たしか、二組の一ノ瀬・雫?、事故で入院したって聞いたけど?…」
「?!…入院、???、何所に?」
冥はそれまでの様子とは違い慌てて会長に詰め寄る。
「あれ?…あー…中央病院、だったかな?私の情報網に報告が上がってた…よ?」
色々とんでもないことを言う会長。
「っ…私、少し出てきます。」
バッ!、スタタタタ!!
「うぇ!ちょ、あ…いっちゃた…えぇと……。」
会長が置いてきぼりを食らったような何とも言えない顔で固ま……。
「さすがに一人じゃ行かせられないよね……よし、あ~ちゃーん!!かもん~!!」
クワッと立ち上がると誰もいない何処かに向かって叫んだ。
!…ビダダダダダダダッキッーーー
バッン!!
「生徒会臨時お助け係1号
吉野・茜ただいま参上いたしました、姫!」
星宮・桜花が笑顔で振り向き
「よし、あーちゃん、冥ちゃんのお供を?!…」
その顔が引きつった。
「ねぇあーちゃん、その恰好で走ってきたの?ここ二階、生徒会室だよ!」
目線の先にはスクール水着の少女が…雫を滴らせながら良い笑顔でいた。
「はい、私水泳部の臨時部員ですので!あとどこにいようと姫の呼び出しには絶対なので!」
とりあえず、エッヘン、と胸を張る吉野・茜。
「はあー、とりあえず着替えてらっしゃい。」
「イエッサ!では!」
ビダダダダダダダ!
「ああ!!ちょっとまっ!何か羽織っていきなさい、そんな恰好で、ちょ!女の子なんだからこらぁ!女の子なんだからあぁぁぁ!!」
…………
………
……
…
そこは病院の受付の何気ない噂話。
「…いまもの凄い早さで病棟の方に駆けていった子、シラユリ学園の生徒?」
そう言って隣の受付嬢Bに話しかける受付嬢A。
「たぶん、…お見舞い?病室の確認と面会の申請だったし。」
「へぇ。」
興味深そうに頷く受付嬢A。
「ほら、何日か前の事故で入院した患者が多かったでしょ?」
「あ、あぁ、アレは徹夜だった……え?もう面会可になったの?」
疲れな顔から驚きへ変化する受付A
「らしいよ」
興味なさげに頷く受付嬢B
そんな噂話と言うか何。
・・・
そんなことなどつゆ知らず。
冥は急ぎ足で目的の病室へと急ぐ。
はやる気持ちを抑え、早足で。
…………
………
……
…
それは、一ノ瀬・雫という。
曖昧な事故当時から過去に至るまでの記憶を植え付けられ、議事人格を形成したなれの果て……いや本人なのだろう。
見た目は傷だらけで包帯を巻いた姿だが、それは完璧に人間の少女と見間違うはずも無く。
しずくはその病室で、窓の外をただ眺め続ける。
それは脳裏にこべりついた命令を反芻し、記憶を呼び起こすようにして整理して。
ただ淡々と、己を振り返り続けていた。
体は動く。
私は…誰だ…名前…
私は…しずく
何かが思い出せない…。
…何を?だっけ?
手が…届かなかった。
どこ…に?
私は………
ただ思考に沈んでいたとき、病室の扉が開き。
しずくは反射的に振り向く。
「…?」
「!!ぁ…」
目線が合う。
ほんの一瞬で何か足りないものががかみ合った、しずくは呆然と立ち竦み。
冥はその瞳から止めどなく涙を溢れさせ、覚束ない足取りで近づいてくる。
そして、しずくに優しく抱きついた。
「?!!……」
何だろう、私はコレを知っている?。
しずくは困惑と混乱と、沸々と湧き上がる記憶に思考が巡り、それでも何故かは分からないけれども、うごかせる方の手で抱き寄せ、やっと届いた手の感覚に、自然とそう言った。
「……よ、かった、無事…で。」
「!っ…づ…うぅ…ぅあぁぁぁぁ!!」
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