私(春花)と彼(奏太)との出会いの物語

5.屋上での出来事

あっという間に放課後になった


春花は話の内容が告白なのではないかと思い期待に胸を膨らませた。



屋上にて...


奏太:
「ごめん、待った？」


春花:
「ううん、全然待ってないよ」


奏太:
「それで早速本題なんだけど...」


春花:
「うん。」

春花は真剣な表情で聞いていた。


奏太:
「今年こそは俺と一緒に夏祭りに言って欲しい」


春花は驚きつつも笑顔で答えた。

春花:
「もちろん！今年こそは絶対だからね。」


奏太:
「それと...  やっぱなんでもない。」


春花:
「そこまで言われたら気になるじゃん。教えてよ」


奏太:
「言わな～い。夏祭りまで待ってて。」


春花:
「わかったよ。」

「あのさ、奏太ひとつ聞いていい？」


奏太:
「どしたんだ？」


実は奏太が誘った夏祭りにはジンクスがある。
それは夏祭りに告白して結ばれたカップルは生涯幸せになれるというものだった。

奏太は告白する最後のラストチャンスだと思っていたためこの告白は絶対に成功させなければならなかった。



【夏祭り当日】
とてもいい天気だった。

 
春花:
「奏太おまたせ！待った？」

そう手を振って走ってきた彼女は可愛い水色の浴衣を着ていた。


奏太:
「全然待ってないよ。浴衣姿似合ってる。」

そう言いながら奏太は照れている顔を必死に隠していた。


春花:
「早く行こ！」

そう言いながら奏太の手を引っ張って行った。


奏太:
「おい、待てよ！そんな引っ張るなって！」


春花:
「まずはあそこ行こ！」


そういいながら屋台をまわる春花はまるで無邪気な小学生のように可愛かった。