19 / 20
第19章:祝福の嵐
しおりを挟む
結婚の報告は、まずは身内から始まった。リサの母・和子は、涙を流して喜び、「翔太さん、本当にいい方ね。リサをよろしくお願いします」と何度も頭を下げた。
社内では、リサが経理部長と人事部に報告した。当初は「社内恋愛、かつ障害者枠のスタッフとの結婚」ということで、少し慎重な空気もあったが、二人の真摯な態度と、これまでの確かな仕事ぶりが評価され、祝福をもって承認された。
そして、そのニュースは思わぬ速さで社内中に広がった。経理部からメール室へ。そして関連部署へ。
リサの会社のPCには、社内チャットシステムの通知が、次々と飛び込んできた。
「経理部のリサさん、メール室の翔太さん、ご結婚おめでとうございます! いつもお二人の仲の良い姿を見て、ほっこりしていました!」(総務部・田中)
「リサ先輩、翔太さん、おめでとう!! 純愛勝ち取って最高です!」(経理部・美香)
「メール室の翔太君、リサさん、心からお祝い申し上げます。これからもお二人で助け合って、幸せな家庭を築いてください」(メール室・上長)
通知は数十、やがて百を超えた。当人達が接触のない取引先からの祝福メールさえ届き始めた。驚いたことに、ニュースは子会社を飛び越え、親会社の社内報にまで小さく掲載された。見出しは「多様性を認め合う、温かい社内の一幕」。
リサは画面に映る無数の祝福の言葉に、ただただ圧倒され、涙が溢れた。かつて、虚構の「いいね!」を求めてやまなかった自分。今、このリアルな、心のこもった祝福の洪水に、心の底から温められる。
翔太もメール室で同様の祝福を受け、照れくさそうにしながらも、嬉しそうにリサにLINEを送ってきた。
「僕、こんなに祝福されるなんて思ってませんでした…みんな、優しいですね」
リサは返信した。
「私たちが歩いてきた道を、みんなが認めてくれてるんだね。ありがとう、翔太さん。あなたと出会えて、本当によかった」
社内では、リサが経理部長と人事部に報告した。当初は「社内恋愛、かつ障害者枠のスタッフとの結婚」ということで、少し慎重な空気もあったが、二人の真摯な態度と、これまでの確かな仕事ぶりが評価され、祝福をもって承認された。
そして、そのニュースは思わぬ速さで社内中に広がった。経理部からメール室へ。そして関連部署へ。
リサの会社のPCには、社内チャットシステムの通知が、次々と飛び込んできた。
「経理部のリサさん、メール室の翔太さん、ご結婚おめでとうございます! いつもお二人の仲の良い姿を見て、ほっこりしていました!」(総務部・田中)
「リサ先輩、翔太さん、おめでとう!! 純愛勝ち取って最高です!」(経理部・美香)
「メール室の翔太君、リサさん、心からお祝い申し上げます。これからもお二人で助け合って、幸せな家庭を築いてください」(メール室・上長)
通知は数十、やがて百を超えた。当人達が接触のない取引先からの祝福メールさえ届き始めた。驚いたことに、ニュースは子会社を飛び越え、親会社の社内報にまで小さく掲載された。見出しは「多様性を認め合う、温かい社内の一幕」。
リサは画面に映る無数の祝福の言葉に、ただただ圧倒され、涙が溢れた。かつて、虚構の「いいね!」を求めてやまなかった自分。今、このリアルな、心のこもった祝福の洪水に、心の底から温められる。
翔太もメール室で同様の祝福を受け、照れくさそうにしながらも、嬉しそうにリサにLINEを送ってきた。
「僕、こんなに祝福されるなんて思ってませんでした…みんな、優しいですね」
リサは返信した。
「私たちが歩いてきた道を、みんなが認めてくれてるんだね。ありがとう、翔太さん。あなたと出会えて、本当によかった」
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)その後
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合つまた。
その後、大学を卒業した祐輔(ユウスケ)の新たなストーリーが始まった。
全15話を予定
母娘の影 (母娘丼) 二重の螺旋
MisakiNonagase
恋愛
「愛した女は、恋人の母親だった」
大学4年生の山本哲兵(22歳)。
どこか冷めた日常を送っていた彼が出会ったのは、太陽のように眩しい同級生・天草汐里。
そして、バイト先で出会った、慎ましくも色香を纏う49歳の主婦・天草美樹。
光のような純愛を注いでくれる娘、汐里。
闇の中で少女のように甘え、背徳の悦びに溺れる母、美樹。
「天草」という同じ名字を持つ二人の女。別々の場所で始まった二つの恋は、哲兵の家賃5万のワンルームで、そして娘の「お下がり」のブーツを通じて、音もなく混ざり合っていく。
それが最悪の結末へのカウントダウンだとも知らずに。
ついに訪れた「聖域」への招待状。汐里に連れられ、初めて訪れた彼女の自宅。そこでエプロン姿で出迎えたのは、昨夜まで哲兵の腕の中でその名を呼ばれていた、あの美樹だった。
逃げ場のないリビングで、母と娘、そして一人の男を巡る、美しくも残酷な地獄が幕を上げる。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる