29 / 37
第29章:奈落への追跡、暴かれた名器の真実
しおりを挟む
深夜一時。武田家の玄関が、忍び足の音と共に静かに閉まった。 加代子は罪悪感に苛まれながらも、大輝を宥めるために彼の一人暮らしのマンションへと急いだ。だが、彼女は気づいていない。その後ろ姿を、上着を引っ掴んだ謙介が、震える足取りで追っていることに。
大輝の住むワンルームマンションの部屋に入るなり、大輝は飢えた獣のように加代子に襲いかかった。
「……っ、加代子さん、加代子さん! 俺、もうおかしくなりそうだったんだ!」
和文への嫉妬と、加代子への独占欲。若さゆえの荒々しい愛撫が、加代子の衣服を無造作に剥ぎ取っていく。かつてなら、加代子はこの「求められる悦び」に浸れただろう。しかし、今の彼女は、康助という冷徹な絶対者の視線を背後に感じずにはいられなかった。
「ああっ……! 大輝くん……っ、やめて、そんなに激しく……っ」
拒絶と快楽が混ざり合う加代子の声。その時、マンションの共用廊下には、変わり果てた妻の姿を追ってきた謙介が立っていた。 ドア越しに、自分の妻が——かつて「お母さん」と呼んでいたはずの女が——聞いたこともないような淫らな声を上げている。謙介は全身の血が凍る思いで、その音を聞き漏らすまいと耳を立てた。
部屋の中では、大輝が加代子の名器の圧倒的な締め付けに、我を忘れて没入していた。
「……すごい、やっぱりすごいよ……。加代子さん、前よりずっと締まってる……。何したんですか、これ……っ!」
大輝の剥き出しの言葉が、ドアの外の謙介に突き刺さる。 謙介は、康助が言っていた「以前からずっと、母さんのこの価値に気づかずに放置していたのは父さんだ」という言葉の真意を、最悪の形で理解した。自分が見向きもしなかった間に、妻は他の男たちの手で耕され、自分の知らない「名器」へと変貌を遂げていたのだ。
その時、加代子の中で何かが限界を迎えた。 大輝の激しい衝動が、名器の最深部を抉る。その衝撃が、皮肉にも三週間前に康助が刻みつけた、あの「血縁」という名の極限の快楽を呼び覚ましてしまう。
「あ……あああぁっ! 康助……っ!! 康助っ……!!」
加代子は叫んだ。 大輝の腕の中で絶頂を迎えながら、彼女が呼んだのは、またしても最愛の息子の名前だった。
大輝が呆然として動きを止め、廊下では謙介が衝撃のあまり壁に崩れ落ちた。 自分の妻が不倫相手の腕の中で、あろうことか実の息子の名前を呼んで果てている。その悍ましい現実に、謙介は胃の底から込み上げる吐き気を抑えることができなかった。
静まり返った部屋の中で、加代子のスマートフォンが虚しく震えた。 海外の康助から、リアルタイムでメッセージが届く。
『いい声だ、母さん。こっちまで聞こえてきそうだよ。……さて、ドアの向こうで震えてる父さんを、どうするつもりだ?』
加代子の顔から、血の気が完全に失われた。 康助は、すべてを知っていた。父が追いかけてくることも、自分がその名前を叫ぶことも。すべては、この夜に家族を完全に破壊するための、康助の筋書き通りだったのだ。
大輝の住むワンルームマンションの部屋に入るなり、大輝は飢えた獣のように加代子に襲いかかった。
「……っ、加代子さん、加代子さん! 俺、もうおかしくなりそうだったんだ!」
和文への嫉妬と、加代子への独占欲。若さゆえの荒々しい愛撫が、加代子の衣服を無造作に剥ぎ取っていく。かつてなら、加代子はこの「求められる悦び」に浸れただろう。しかし、今の彼女は、康助という冷徹な絶対者の視線を背後に感じずにはいられなかった。
「ああっ……! 大輝くん……っ、やめて、そんなに激しく……っ」
拒絶と快楽が混ざり合う加代子の声。その時、マンションの共用廊下には、変わり果てた妻の姿を追ってきた謙介が立っていた。 ドア越しに、自分の妻が——かつて「お母さん」と呼んでいたはずの女が——聞いたこともないような淫らな声を上げている。謙介は全身の血が凍る思いで、その音を聞き漏らすまいと耳を立てた。
部屋の中では、大輝が加代子の名器の圧倒的な締め付けに、我を忘れて没入していた。
「……すごい、やっぱりすごいよ……。加代子さん、前よりずっと締まってる……。何したんですか、これ……っ!」
大輝の剥き出しの言葉が、ドアの外の謙介に突き刺さる。 謙介は、康助が言っていた「以前からずっと、母さんのこの価値に気づかずに放置していたのは父さんだ」という言葉の真意を、最悪の形で理解した。自分が見向きもしなかった間に、妻は他の男たちの手で耕され、自分の知らない「名器」へと変貌を遂げていたのだ。
その時、加代子の中で何かが限界を迎えた。 大輝の激しい衝動が、名器の最深部を抉る。その衝撃が、皮肉にも三週間前に康助が刻みつけた、あの「血縁」という名の極限の快楽を呼び覚ましてしまう。
「あ……あああぁっ! 康助……っ!! 康助っ……!!」
加代子は叫んだ。 大輝の腕の中で絶頂を迎えながら、彼女が呼んだのは、またしても最愛の息子の名前だった。
大輝が呆然として動きを止め、廊下では謙介が衝撃のあまり壁に崩れ落ちた。 自分の妻が不倫相手の腕の中で、あろうことか実の息子の名前を呼んで果てている。その悍ましい現実に、謙介は胃の底から込み上げる吐き気を抑えることができなかった。
静まり返った部屋の中で、加代子のスマートフォンが虚しく震えた。 海外の康助から、リアルタイムでメッセージが届く。
『いい声だ、母さん。こっちまで聞こえてきそうだよ。……さて、ドアの向こうで震えてる父さんを、どうするつもりだ?』
加代子の顔から、血の気が完全に失われた。 康助は、すべてを知っていた。父が追いかけてくることも、自分がその名前を叫ぶことも。すべては、この夜に家族を完全に破壊するための、康助の筋書き通りだったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)その後
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合つまた。
その後、大学を卒業した祐輔(ユウスケ)の新たなストーリーが始まった。
全15話を予定
清掃員と僕の密やかな情状
MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。
青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。
肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。
44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦妻と若い彼 継承される情熱
MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。
しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。
母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。
同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる