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第一部 異世界らしい冒険
62. 異世界259日目 海賊の遺産を発見
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他の部屋には遺体らしきものはなかったので、ここにいたのはこの人物だけだったのだろうか?椅子の背にもたれかかった状態でなくなったみたいで、骨もかなり風化が進んでいた。
ふと見ると椅子のそばには5cmくらいの紫色の玉が転がっていた。この人物が最後まで握りしめていて、なくなった後床に転がったんだろうか?とりあえず鑑定してみることにした。
名称:道しるべの玉(良)
詳細:現在地を表示する。10個までの地点を登録することができる。転移魔法を使うときの道しるべとなる。必要魔素がある場合に限り、1回のみ登録地点に転移することができる。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:現在地表示-2、地点登録-2、転移-3(使用不可)
「おお~~~!!」
「ど、どうしたの?」
「いや、これ、これ。鑑定してみて!!」
「・・・・。え?これって魔道具の一種?説明に書いているのが本当なら、転移魔法を使うのに必要なものってことなの?そして1回だけ転移ができたってことは、物語に書いていたとおりこの転移でこの島に戻ってきたと言うこと?」
「多分物語で書かれているとおりだったんだと思うよ。本人は意識していたか分からないけど、逃げたいと思ってここに飛んできたけど、怪我がひどくてそのまま亡くなったんだろうね。」
おそらく経緯度の拠点となるところに魔道具が置いていてそれを受診するシステムなんだろう。地球で言うGPSの受信機のようなものかな?
転移魔法がどんなものなのか分からないけど、もし覚えたらこの装置で登録した場所であれば転移できるって言うことなのかな?
玉に魔素を流してみると、位置が表示された。そこには古代ライハン語で「とい、めい、うら」の3つが書かれている。“とい”と“めい”は経度と緯度だが、“うら”はなんなんだ?考えられるのは標高とかかな?このあたりはあとで検証することにしよう。
登録場所と念じると、10カ所登録されているが、ここ以外の9カ所は各大陸のいろいろな場所を示している。そのうち5カ所は遺跡のある場所のようだが、4箇所はまだ調査が行われていない場所のようだ。おそらく遺跡があるのだろう。2カ所は海の上となっているのは島なのか、海底遺跡なのか、沈んでしまったのかというところか?いずれ調べてみたいものだ。
ここの登録されている場所は位置的にこの部屋ではなく、港のあたりのような感じだ。後で場所を調べてみよう。
地点の登録方法は分からないけど、下手に場所を消してしまうのもちょっと怖いから余計なことはしない方がいいだろう。今後のことを考えるとこのアイテムはもっとほしいよなあ。
あとは転移魔法の道しるべに使えると書いているけど、使い方がよく分からない。そもそも転移魔法も原理がよく分からないし、転移して「石の中にいる」とかなってしまうのもいやだ。そこに人がいた場合とかにでたら殺人事件だと思う。転移していい場所とかがちゃんと規定していないと怖い。
収納バッグのような感じになるとは思うんだけど、それでも転移先がどうなっているのかを確認していないところに行くのは怖すぎだよ。
他に何かないか見てみると、腰のベルトに小さなバッグが付いていた。これって収納バッグかな?収納バッグを手に取り確認してみると、「時間を過ぎたため中のものは分解されました」と聞こえてきた。
「マジかぁーーー!!」
「どうしたの?いいものでも入ってた?」
「いや、時間過ぎて中のものが消失してたよ。」
「えーーー!!」
もしかしたら中にはかなりお宝が入っていたのかもしれないが、魔素が供給されていないので時間切れになってしまったんだろう。
「多分、この持ち主はお宝を他の人に渡さないと願っていたために消失してしまったんだと思う。」
どのくらいのお宝が入っていたのかは分からないけど、こればかりはどうしようもない。もし残っていたら結構な収入になっていたかもしれないけどね。
「残念ねえ。」
「まあお宝はなかったけど、収納バッグだけでも結構大きな収入だと考えよう。」
容量を後で確認してみようと思っていたんだが、ふと鑑定できるんじゃないかと思い立った。収納バッグは持っていたのに今まで鑑定をするということを考えてなかったよ。せっかくなので持っている収納バッグも鑑定してみる。
名称:収納バッグ(良)
詳細:生物以外のものを収納するバッグ。収納の際に分解され、取り出す際に収納時の状態に再構成される。空間拡張により分解後の**に相当する***容量分を収納できる。重量は収納した重量を1万分の1まで軽減する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:分解、構成、空間拡張-3、重量軽減-2
名称:収納バッグ(並)
詳細:生物以外のものを収納するバッグ。収納の際に分解され、取り出す際に収納時の状態に再構成される。空間拡張により分解後の**に相当する***容量分を収納できる。重量は収納した重量を1000分の1まで軽減する。
品質:並
耐久性:並
効果:並
効力:分解、構成、空間拡張-1、重量軽減-1
残念ながら容量は解読できなかった。そもそもの概念が分からないからしょうがないか。ただやはり生物が入らないということは、収納した際に微生物や寄生虫などは取り込まれないと言うことなんだろうか?寄生虫とかが出てきたという認識もないんだが、気がついていないだけなのかな?
机の上には本のようなものが置いてあるがほとんど読むことができない。というかボロボロになっていて持つのも厳しい感じだ。とりあえず読めそうなところを見ていくと、日記だったみたいなんだが、上になっていた後半は全く読めなかった。
ここにたどり着いてから書き始めたのか、嵐で遭難してここに辿りついたことが書かれていた。そのあとここの探索をしたが、やはり今開いているところしか入れなかったらしい。結局割り切って便利なものを使うようにしたようだ。
宝玉と収納バッグはこの部屋に置いてあったみたい。宝玉を使うことで行こうとする方向を見失わずに進めるようになったようだ。
その他には身につけていたと思われる宝飾品や時計などがあった。特に付与魔法も刻印されていないのでただの装飾品ではあるが、それなりにお金にはなるだろう。特に使いたいものでもないしね。死んだ人のものを奪うなんてとんでもない!という意識はもちろんない。相手は海賊だもんね。
防具や武器はもう使い物にならないレベルだった。それほどいいものでもなかったようだしまあいいか。
気がつくとすでに結構な時間がたっていたのでいったん拠点に戻ることにした。ここにいるとずっと明るいので時間がわかりにくい。ただ、ここは拠点としても使えそうなので明日からはこっちに移ってきてもいいかもしれない。空調システムでもあるのか、気温も安定しているし、空気もよどんでないからね。
地上に戻ってから宝玉で現在地を確認するとうらの数値が大きくなっていた。基準はわからないけど標高みたいなものと考えて良さそうだ。転移の地点だから標高もいるよね。
それから湖に移動して収納バッグの大きさを確認することにした。水は一部のみ取り込むことはできない。湖が浅いので風魔法で切断した隙に水を取り込んでいく。すぐにいっぱいになるかと思ったんだが、思った以上に入る。まじか・・・。途中でジェンにも手伝ってもらいながらなんとか確認が終わったんだが、バッグの容量を見てみると26キリルとなっていた。これって3キヤルド四方くらいの容量があるってことなのか?
「結構入ったみたいだけど、どのくらい入った?」
「実は・・・26キリルだったよ。」
「26!?」
「正直価格についてはあまり考えたくないというか知られたら結構怖いことになりそう。おそらく感覚的に数千万ドールはするだろうし、オークションによっては億とか行く可能性もあるくらいだよね。あまり人前では使えないね。」
水をすべて戻してから拠点に戻る。目的も達成できたのでかなりテンションが高い。今日はバーベキューにしようと肉や野菜を思いっきり食べた。
「お宝はダメだったけど、依頼は達成できたから50万ドールは手に入るわよね。しかも収納バッグもかなりのものだし。」
「そうだね。あまり贅沢言っても仕方がない。お宝も本当にあったのかはわからないしね。」
「でも海賊の宝・・・どんなものか見てみたかったなあ。」
「まあこればっかりはしょうがないよ。また明日から調査をするから何か見つかるかもしれないしね。」
明日のことを考えると興奮しているんだが、さすがに昨日もあまり寝ていなかったせいかベッドに入ると眠りに落ちていった。
ふと見ると椅子のそばには5cmくらいの紫色の玉が転がっていた。この人物が最後まで握りしめていて、なくなった後床に転がったんだろうか?とりあえず鑑定してみることにした。
名称:道しるべの玉(良)
詳細:現在地を表示する。10個までの地点を登録することができる。転移魔法を使うときの道しるべとなる。必要魔素がある場合に限り、1回のみ登録地点に転移することができる。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:現在地表示-2、地点登録-2、転移-3(使用不可)
「おお~~~!!」
「ど、どうしたの?」
「いや、これ、これ。鑑定してみて!!」
「・・・・。え?これって魔道具の一種?説明に書いているのが本当なら、転移魔法を使うのに必要なものってことなの?そして1回だけ転移ができたってことは、物語に書いていたとおりこの転移でこの島に戻ってきたと言うこと?」
「多分物語で書かれているとおりだったんだと思うよ。本人は意識していたか分からないけど、逃げたいと思ってここに飛んできたけど、怪我がひどくてそのまま亡くなったんだろうね。」
おそらく経緯度の拠点となるところに魔道具が置いていてそれを受診するシステムなんだろう。地球で言うGPSの受信機のようなものかな?
転移魔法がどんなものなのか分からないけど、もし覚えたらこの装置で登録した場所であれば転移できるって言うことなのかな?
玉に魔素を流してみると、位置が表示された。そこには古代ライハン語で「とい、めい、うら」の3つが書かれている。“とい”と“めい”は経度と緯度だが、“うら”はなんなんだ?考えられるのは標高とかかな?このあたりはあとで検証することにしよう。
登録場所と念じると、10カ所登録されているが、ここ以外の9カ所は各大陸のいろいろな場所を示している。そのうち5カ所は遺跡のある場所のようだが、4箇所はまだ調査が行われていない場所のようだ。おそらく遺跡があるのだろう。2カ所は海の上となっているのは島なのか、海底遺跡なのか、沈んでしまったのかというところか?いずれ調べてみたいものだ。
ここの登録されている場所は位置的にこの部屋ではなく、港のあたりのような感じだ。後で場所を調べてみよう。
地点の登録方法は分からないけど、下手に場所を消してしまうのもちょっと怖いから余計なことはしない方がいいだろう。今後のことを考えるとこのアイテムはもっとほしいよなあ。
あとは転移魔法の道しるべに使えると書いているけど、使い方がよく分からない。そもそも転移魔法も原理がよく分からないし、転移して「石の中にいる」とかなってしまうのもいやだ。そこに人がいた場合とかにでたら殺人事件だと思う。転移していい場所とかがちゃんと規定していないと怖い。
収納バッグのような感じになるとは思うんだけど、それでも転移先がどうなっているのかを確認していないところに行くのは怖すぎだよ。
他に何かないか見てみると、腰のベルトに小さなバッグが付いていた。これって収納バッグかな?収納バッグを手に取り確認してみると、「時間を過ぎたため中のものは分解されました」と聞こえてきた。
「マジかぁーーー!!」
「どうしたの?いいものでも入ってた?」
「いや、時間過ぎて中のものが消失してたよ。」
「えーーー!!」
もしかしたら中にはかなりお宝が入っていたのかもしれないが、魔素が供給されていないので時間切れになってしまったんだろう。
「多分、この持ち主はお宝を他の人に渡さないと願っていたために消失してしまったんだと思う。」
どのくらいのお宝が入っていたのかは分からないけど、こればかりはどうしようもない。もし残っていたら結構な収入になっていたかもしれないけどね。
「残念ねえ。」
「まあお宝はなかったけど、収納バッグだけでも結構大きな収入だと考えよう。」
容量を後で確認してみようと思っていたんだが、ふと鑑定できるんじゃないかと思い立った。収納バッグは持っていたのに今まで鑑定をするということを考えてなかったよ。せっかくなので持っている収納バッグも鑑定してみる。
名称:収納バッグ(良)
詳細:生物以外のものを収納するバッグ。収納の際に分解され、取り出す際に収納時の状態に再構成される。空間拡張により分解後の**に相当する***容量分を収納できる。重量は収納した重量を1万分の1まで軽減する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:分解、構成、空間拡張-3、重量軽減-2
名称:収納バッグ(並)
詳細:生物以外のものを収納するバッグ。収納の際に分解され、取り出す際に収納時の状態に再構成される。空間拡張により分解後の**に相当する***容量分を収納できる。重量は収納した重量を1000分の1まで軽減する。
品質:並
耐久性:並
効果:並
効力:分解、構成、空間拡張-1、重量軽減-1
残念ながら容量は解読できなかった。そもそもの概念が分からないからしょうがないか。ただやはり生物が入らないということは、収納した際に微生物や寄生虫などは取り込まれないと言うことなんだろうか?寄生虫とかが出てきたという認識もないんだが、気がついていないだけなのかな?
机の上には本のようなものが置いてあるがほとんど読むことができない。というかボロボロになっていて持つのも厳しい感じだ。とりあえず読めそうなところを見ていくと、日記だったみたいなんだが、上になっていた後半は全く読めなかった。
ここにたどり着いてから書き始めたのか、嵐で遭難してここに辿りついたことが書かれていた。そのあとここの探索をしたが、やはり今開いているところしか入れなかったらしい。結局割り切って便利なものを使うようにしたようだ。
宝玉と収納バッグはこの部屋に置いてあったみたい。宝玉を使うことで行こうとする方向を見失わずに進めるようになったようだ。
その他には身につけていたと思われる宝飾品や時計などがあった。特に付与魔法も刻印されていないのでただの装飾品ではあるが、それなりにお金にはなるだろう。特に使いたいものでもないしね。死んだ人のものを奪うなんてとんでもない!という意識はもちろんない。相手は海賊だもんね。
防具や武器はもう使い物にならないレベルだった。それほどいいものでもなかったようだしまあいいか。
気がつくとすでに結構な時間がたっていたのでいったん拠点に戻ることにした。ここにいるとずっと明るいので時間がわかりにくい。ただ、ここは拠点としても使えそうなので明日からはこっちに移ってきてもいいかもしれない。空調システムでもあるのか、気温も安定しているし、空気もよどんでないからね。
地上に戻ってから宝玉で現在地を確認するとうらの数値が大きくなっていた。基準はわからないけど標高みたいなものと考えて良さそうだ。転移の地点だから標高もいるよね。
それから湖に移動して収納バッグの大きさを確認することにした。水は一部のみ取り込むことはできない。湖が浅いので風魔法で切断した隙に水を取り込んでいく。すぐにいっぱいになるかと思ったんだが、思った以上に入る。まじか・・・。途中でジェンにも手伝ってもらいながらなんとか確認が終わったんだが、バッグの容量を見てみると26キリルとなっていた。これって3キヤルド四方くらいの容量があるってことなのか?
「結構入ったみたいだけど、どのくらい入った?」
「実は・・・26キリルだったよ。」
「26!?」
「正直価格についてはあまり考えたくないというか知られたら結構怖いことになりそう。おそらく感覚的に数千万ドールはするだろうし、オークションによっては億とか行く可能性もあるくらいだよね。あまり人前では使えないね。」
水をすべて戻してから拠点に戻る。目的も達成できたのでかなりテンションが高い。今日はバーベキューにしようと肉や野菜を思いっきり食べた。
「お宝はダメだったけど、依頼は達成できたから50万ドールは手に入るわよね。しかも収納バッグもかなりのものだし。」
「そうだね。あまり贅沢言っても仕方がない。お宝も本当にあったのかはわからないしね。」
「でも海賊の宝・・・どんなものか見てみたかったなあ。」
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