【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ

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第一部 異世界らしい冒険

現-4. 現世界7日目 学校でも大混乱

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 週明けに学校に行くと友人から声をかけられた。

「なあ、純一ってジェニファーさんと付き合い始めたのか?」

「なんで?」

「いや、だっておまえたち普通に愛称かなにかで呼び合っているだろ?ちょっと前まで接点もなかったように思うのに、なんでこの間のことから1週間足らずでそこまで仲良くなれたんだ?」

 ああ、他のクラスで接点も少ないのに他とは違う愛称で言い始めたらおかしいと思われるか。自分達にとって普通すぎて気にしてなかった。とはいえ、今更隠してよそよそしくしてもしょうがないか。

「まあ、あっちではニックネームで呼ぶことも普通だろ。自分も純一って言いにくいからイチになったみたいだしな。この間のダンスの後でちょっと話す機会があって色々と日本のことを説明していたらなんとなくな。」

「まあ、いいけど。ただ彼女に告白しようと思っていた奴らもいたから変なちょっかいかけられないか注意した方がいいかもしれないぞ。」

「ああ、わかった。ありがとな。」



 そういう注意もむなしく、なんか廊下で因縁をつけられる自分。フラグ回収しなくていいって!!
 どうやら彼女と同じクラスのやつらなんだが、なんでお前なんかがジェニファーさんと仲良くやっているんだとか言っている。
 この間のダンスのあとで色々話をしたことを言っても聞く耳持たない感じで面倒くさい。変に脅してもしょうがないし、さてどうするか・・・。

「何をやっているんですか?」

 廊下で話をしていたせいもあってジェンがやってきた。

「え、いや、こいつがジェニファーさんのことをジェンとか親しく呼んでいたからなんでかと思って聞いているだけですよ。」

 聞いているだけで足を踏んだりするのか?とイラッとするが、余計なことを言ってもらちがあかないので黙っておく。

「えっと、イチは私の恋人だから・・・・。だから気にしないでね。」

「・・・。」

 恋人宣言するとか爆弾を投げないでくれ・・・。

 周りもかなりうるさいが、因縁つけてきたやつも呆けているので今のうちに退散しよう。しかしこれでさらに周りがうるさくなりそうな気もする。

 教室に入ると周りもざわついたままだった。勘弁してほしい。しばらく休み時間とかは隠れていた方がいいだろうな。隠密のスキルでなんとかなるか?
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