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第一部 異世界ものの定番の人たち
81. 異世界376日目 王族との関係
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翌朝朝食を終えてからジェンと車の免許のことを話していると自分に来客だと連絡が入る。ロビーに行ってみるといたのは第二王子のクリストフ殿下だった。なにやら話があるというので喫茶コーナーに行って個室を使わせてもらうことにした。
「どうかされましたか、クリストフ殿下。」
「昨日スレインさん達に挨拶に行ったら前向きに付き合いを考えてくれると言うことになったんだ。」
「本当ですか!それは良かったですね。」
クリストフ殿下はかなりうれしそうにしている。スレインさんたちの助言が役に立ったのかな?
「うん、ありがとう。おそらくジュンイチ達が何か話してくれたのがきっかけになったのかもしれない。」
「それはどうかわかりませんけどね。」
「ああ、すまん。ジュンイチと呼んでもいいか?私のこともクリスと呼んでかまわないから。」
「別にジュンイチでかまわないですけど、いいのですか?」
「ああ、できれば今後も普通に友人として付き合ってくれるとうれしい。普通の時は敬語も必要はないのでお願いできるか?」
「さすがに年齢も上なのでいきなりため口というのは難しいと思います。」
「それはそれでかまわない。」
「わかりました。よろしくお願いします。クリスさん。」
なぜか驚いているけどなんかしたのか?クリスと呼んでくれと言ったと思ったんだけどまずかったかな?まあいいか。護衛の人たちもなぜか驚いた顔をしている。
「ところでスレインさん達のことはどこまで聞かれたんですか?」
「ジュンイチにも話したと言っていたが本当の出身地や貴族だったことまで話してくれた。特にそれについては問題ない。
本人達はすでに家を出ていること、家を出てからすでに5年経っていること、特に向こうの家とのつながりを示すものがないことから冒険者という身分で結婚すればいいので問題ないだろう。貴族として証明されていると面倒だったが、あくまで子女扱いだから問題ない。」
「そこまで納得してくれているなら大丈夫ですね。うまくいくことを祈っていますよ。」
「ありがとう。それとお願いなんだが、時間がある時だけでもいいんだが、私たちが会うときに同席してくれないか?ジュンイチ達がいると話が弾むと思うんだ。最初だけでいいんだ。」
「わかりました、そのくらいは大丈夫ですよ。」
このあとしばらく彼女たちの話や冒険の時の話などをしてクリスさんを見送る。
ジェンにこの話を伝えてからお昼を食べてスレインさんのところに行ってみることにした。家に行くとみんながいたので、お邪魔させてもらう。
話を聞くと、本当に付き合うことにしたようだが、うまくいくかどうかも分からないのであくまで冒険者パーティーにクリスさんが入ると言うことにしたらしい。これで名目上は冒険者パーティーでの行動と言うことができる。
ただ一緒に行動する護衛がいなくなるので受ける依頼はかなりチェックされることになったようだ。まあそのあたりはしょうがないのかな?
ちなみに4人でいいのかと聞いてみたところ、特に問題はないようだ。これは育ってきた環境なのかもしれないが、故郷では姉妹で同じ人に嫁ぐということもたまにあるらしい。
また、このまま冒険者パーティーも続けていけることも大きく、一緒に戦うことを想定してみたところ、クリスさんが前衛のアタッカーとしてちょうどいい感じらしい。確かに前衛はちょっと不足している感じではあったな。
「できればでいいんだが、殿下が来るときは私たちと一緒に行動してくれないか?この前は任務中だったこともあって問題なかったし、冒険中はいいんだが、食事とかの時には何を話せばいいのかわからないんだ。」
「いいですよ。同じことをクリスさんからも言われていますので。」
「クリスさん?ってクリストフ殿下のことか?」
「うん、そう呼んでくれと言われたからね。なんかおかしい?」
「「「「・・・・・・」」」」
「やっぱり普通じゃないよな?」
「「「うん。」」」
なんか変に納得されているけど何かおかしかったかな?
本人にいいと言われても「クリス殿下」譲っても「クリス様」であるが、普通に「クリスさん」と呼んでいるジュンイチに半分呆れる4人だった。
ある程度話を聞いたあとは、お茶を飲みながら近況の話となった。
スレインさん達は冬の間は訓練くらいでずっと町にいたようだ。家を買ってからは毎年のことのようだ。
自分たちもルイサレムで訓練と狩りをして、相性の問題だけど良階位下位の金属蜥蜴とかも倒せたことを説明したらかなり驚いていた。まあこれは特殊なケースだけど上階位の上位までは倒せるし、熊も倒せたのでだいぶ自信がついてきたというと、「慢心だけは気をつけるように。」と言われる。確かにそれは気をつけないといけない。
ちょっと訓練してもらったが、やはりまだまだスレインさん達には全くかなわない。まあ1年足らずで追いつかれたらスレインさん達の立場がないだろうけどね。
夕方に役場に行くと、みんなから責められてしまった。
元々は自分が4人と付き合っているという話だったんだが、それが誤解とわかってほっとしたところでまた別の男にまとめて持っていかれたことに落ち込んでいるようだ。しかもその橋渡しに自分が関係しているのはみんな知っていることのようだ。
「そんなこと言われても、今までちゃんと付き合いたいと申し込んだ人はいないでしょ?自分を介しても頼まれたことはないですよ。それを今更自分に文句を言われても困ります。」
そういうと、みんな黙ってしまった。女性陣は当然よねという冷めた目で見ていた。
しかし、小説の定番の王女とのつながりはできなかったが、王子とのつながりはできたな。まあもう少しで王子ではなくなるようだけど、本当に王族とのつながりができるというのもすごいことのような気がする。
~クリストフ殿下side~
何か心境の変化があったのか、スレインさん達が私と結婚を前提として付き合ってくれることとなった。いったん婚約者という形になってしまうと後戻りができなくなる可能性もあるため、冒険者パーティーで活動するという前提であるが、それでも十分だ。
心境の変化はやはりあのジュンイチとジェニファーの二人が影響しているのだろう。今後も慣れるまででもいいので、できれば一緒に行動してくれたらいいと思って訪ねてみた。
私たちが付き合うことを説明するとかなり喜んでくれた。せっかくなので友人として付き合ってくれないかと頼むと、「クリスさん」と呼ばれてしまった。
かなり驚いたが、かなり新鮮だった。今までクリスと呼んでくれと言われても呼んでくれたのは小さな頃から知っている友人だけだ。学校などでも知り合いはできたが、やはり一線を引いた付き合いしかなかった。
彼とは年齢は離れているが、対等な友人になれるだろうか?
「どうかされましたか、クリストフ殿下。」
「昨日スレインさん達に挨拶に行ったら前向きに付き合いを考えてくれると言うことになったんだ。」
「本当ですか!それは良かったですね。」
クリストフ殿下はかなりうれしそうにしている。スレインさんたちの助言が役に立ったのかな?
「うん、ありがとう。おそらくジュンイチ達が何か話してくれたのがきっかけになったのかもしれない。」
「それはどうかわかりませんけどね。」
「ああ、すまん。ジュンイチと呼んでもいいか?私のこともクリスと呼んでかまわないから。」
「別にジュンイチでかまわないですけど、いいのですか?」
「ああ、できれば今後も普通に友人として付き合ってくれるとうれしい。普通の時は敬語も必要はないのでお願いできるか?」
「さすがに年齢も上なのでいきなりため口というのは難しいと思います。」
「それはそれでかまわない。」
「わかりました。よろしくお願いします。クリスさん。」
なぜか驚いているけどなんかしたのか?クリスと呼んでくれと言ったと思ったんだけどまずかったかな?まあいいか。護衛の人たちもなぜか驚いた顔をしている。
「ところでスレインさん達のことはどこまで聞かれたんですか?」
「ジュンイチにも話したと言っていたが本当の出身地や貴族だったことまで話してくれた。特にそれについては問題ない。
本人達はすでに家を出ていること、家を出てからすでに5年経っていること、特に向こうの家とのつながりを示すものがないことから冒険者という身分で結婚すればいいので問題ないだろう。貴族として証明されていると面倒だったが、あくまで子女扱いだから問題ない。」
「そこまで納得してくれているなら大丈夫ですね。うまくいくことを祈っていますよ。」
「ありがとう。それとお願いなんだが、時間がある時だけでもいいんだが、私たちが会うときに同席してくれないか?ジュンイチ達がいると話が弾むと思うんだ。最初だけでいいんだ。」
「わかりました、そのくらいは大丈夫ですよ。」
このあとしばらく彼女たちの話や冒険の時の話などをしてクリスさんを見送る。
ジェンにこの話を伝えてからお昼を食べてスレインさんのところに行ってみることにした。家に行くとみんながいたので、お邪魔させてもらう。
話を聞くと、本当に付き合うことにしたようだが、うまくいくかどうかも分からないのであくまで冒険者パーティーにクリスさんが入ると言うことにしたらしい。これで名目上は冒険者パーティーでの行動と言うことができる。
ただ一緒に行動する護衛がいなくなるので受ける依頼はかなりチェックされることになったようだ。まあそのあたりはしょうがないのかな?
ちなみに4人でいいのかと聞いてみたところ、特に問題はないようだ。これは育ってきた環境なのかもしれないが、故郷では姉妹で同じ人に嫁ぐということもたまにあるらしい。
また、このまま冒険者パーティーも続けていけることも大きく、一緒に戦うことを想定してみたところ、クリスさんが前衛のアタッカーとしてちょうどいい感じらしい。確かに前衛はちょっと不足している感じではあったな。
「できればでいいんだが、殿下が来るときは私たちと一緒に行動してくれないか?この前は任務中だったこともあって問題なかったし、冒険中はいいんだが、食事とかの時には何を話せばいいのかわからないんだ。」
「いいですよ。同じことをクリスさんからも言われていますので。」
「クリスさん?ってクリストフ殿下のことか?」
「うん、そう呼んでくれと言われたからね。なんかおかしい?」
「「「「・・・・・・」」」」
「やっぱり普通じゃないよな?」
「「「うん。」」」
なんか変に納得されているけど何かおかしかったかな?
本人にいいと言われても「クリス殿下」譲っても「クリス様」であるが、普通に「クリスさん」と呼んでいるジュンイチに半分呆れる4人だった。
ある程度話を聞いたあとは、お茶を飲みながら近況の話となった。
スレインさん達は冬の間は訓練くらいでずっと町にいたようだ。家を買ってからは毎年のことのようだ。
自分たちもルイサレムで訓練と狩りをして、相性の問題だけど良階位下位の金属蜥蜴とかも倒せたことを説明したらかなり驚いていた。まあこれは特殊なケースだけど上階位の上位までは倒せるし、熊も倒せたのでだいぶ自信がついてきたというと、「慢心だけは気をつけるように。」と言われる。確かにそれは気をつけないといけない。
ちょっと訓練してもらったが、やはりまだまだスレインさん達には全くかなわない。まあ1年足らずで追いつかれたらスレインさん達の立場がないだろうけどね。
夕方に役場に行くと、みんなから責められてしまった。
元々は自分が4人と付き合っているという話だったんだが、それが誤解とわかってほっとしたところでまた別の男にまとめて持っていかれたことに落ち込んでいるようだ。しかもその橋渡しに自分が関係しているのはみんな知っていることのようだ。
「そんなこと言われても、今までちゃんと付き合いたいと申し込んだ人はいないでしょ?自分を介しても頼まれたことはないですよ。それを今更自分に文句を言われても困ります。」
そういうと、みんな黙ってしまった。女性陣は当然よねという冷めた目で見ていた。
しかし、小説の定番の王女とのつながりはできなかったが、王子とのつながりはできたな。まあもう少しで王子ではなくなるようだけど、本当に王族とのつながりができるというのもすごいことのような気がする。
~クリストフ殿下side~
何か心境の変化があったのか、スレインさん達が私と結婚を前提として付き合ってくれることとなった。いったん婚約者という形になってしまうと後戻りができなくなる可能性もあるため、冒険者パーティーで活動するという前提であるが、それでも十分だ。
心境の変化はやはりあのジュンイチとジェニファーの二人が影響しているのだろう。今後も慣れるまででもいいので、できれば一緒に行動してくれたらいいと思って訪ねてみた。
私たちが付き合うことを説明するとかなり喜んでくれた。せっかくなので友人として付き合ってくれないかと頼むと、「クリスさん」と呼ばれてしまった。
かなり驚いたが、かなり新鮮だった。今までクリスと呼んでくれと言われても呼んでくれたのは小さな頃から知っている友人だけだ。学校などでも知り合いはできたが、やはり一線を引いた付き合いしかなかった。
彼とは年齢は離れているが、対等な友人になれるだろうか?
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