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第一部 異世界ものに出てくる賢者
101. 異世界459日目 魔法使いからの依頼
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ジョニーファン様から宿に連絡が入っていたので行ってみることにした。
屋敷の受付に行くとすぐに中に通される。結構待っている人もいるんだけどいいのかな?前と同じ部屋に案内されるとすでに待機していた。
「わざわざすまんな。」
「いえ、こちらも聞きたいことがあったので呼んで下さって助かりました。ご用件は何でしょうか?」
「ちょっと前にここから北に行った山の洞窟で古代文明の遺跡が発見されたんじゃ。異物などの調査はあらかた終わっているんだが、まだ壁画の解読などは終わっていないようだ。遺跡に興味があるみたいだし、古代ホクサイ語で書かれている文字らしいが、ある程度読めるようなら行ってみたらどうだ?」
「遺跡の調査は国が管轄しているという話ですがいいのですか?」
「なに、調査という名目なら問題ない。許可書は出しておくので、それを見せたら中に入れるはずだ。何かわかったことを口頭なり、書類なりで報告してくれればいい。
可能ならば自分なりの考察を添えてくれると助かるな。一意見として考えたい。」
「わかりました。ただ、危険はないのでしょうか?」
「付近は上~良階位の魔獣がいるようだが、遺跡の中と遺跡の周りはすでに駆除済みだ。優秀な兵士も常駐しているのでたとえ優階位の魔獣が出てきても討伐はできるはずだ。もちろん新たに湧いてくる場合もあるが、上階位くらいだからお前たちならなんとかなるだろう?」
「まあ、それくらいなら大丈夫だと思います。」
「特別依頼として報酬は3万ドールだが、なにか遺物を発見したら報酬は上乗せとなる。買取価格は前までの相場をもとに決められるが、売りたくないものについては売らなくてもいい。まあ、見つかる可能性がほぼないからこの内容で許可を出せるんだがな。」
「わかりました。わざわざ依頼にしていただきありがとうございます。」
「いやいや、魔法のことをいろいろ聴かせてもらえたお礼じゃよ。
壁画にはいろいろと書かれていてな。わしも行きたいんだが、後人の育成のためにも後にしてと言われてまだいけないんじゃ。偉くなるのも煩わしい。戻ってきたら忌憚ない意見を頼むぞ。最近は同じような報告しか受けないから面白くないんじゃ。」
これは行かないという選択肢はないだろう。
「わかりました。」
「あと次元魔法と転移魔法についてお聞きしたいのですが、時間はよろしいでしょうか?」
「次元魔法はわしも使うことができるが、容量が大きくなってくるとかなり便利だぞ。ただ6つの属性の魔法をある程度使えるようにならないとだめだと言われている。もしかして使えるようになったのか?」
「まだ使えるかわかりませんが、6つの魔法は使えるようになっているので、使用方法を覚えておきたいと思いまして・・・。」
「なるほどのう。使い方のイメージとしては収納バッグと同じだな。自分の体内に対象のものを取り込むようにイメージすればできるようになるはずじゃ。うまく取り込めてもすぐに取り出せない場合もあるから、小石などを使って試していった方がよいじゃろうな。」
「わかりました。頑張ってみます。」
「あと転移魔法についてはわしも使うことはできない。ただ文献などで使えた人間がいたようなのでその魔法は間違いなくあるだろう。見える範囲での移動だけでなく、かなり離れた距離への移動も可能だったと言われておる。
おそらくじゃが、転移先のイメージをしっかり持つことで体を別の場所に出現させていくものだと考えているんじゃが、そのためには道具が必要だったとも言われているんじゃ。実際、突然全然違う場所に転移してしまったという話もあるんじゃが、再現ができていないんじゃ。たしか道しるべの玉と言われる位置を示す魔道具がそうだったと思うんじゃが、そのあたりの研究はあまり進んでおらん。」
「そうなんですね。いろいろとありがとうございます。」
このあと役場に行くと、すでに指名依頼として依頼が出ていたらしく、すぐに受けることにした。
「今回の依頼は国からの特別依頼となります。これまでの討伐実績から現地までの移動や調査中の魔獣の討伐に問題ないこと、古代遺跡を調査できる能力を持っているという話でしたので依頼として受けることになりました。すでに内容については説明を聞いているということですが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。」
「記録を見ると冒険者になってまだ1年ほどですが、素晴らしい実績ですね。ただ無理はなさらないようにしてください。」
「自分たちの実力は分かっているつもりなので大丈夫だと思います。危ないと思ったら撤収しますので。」
「はい、依頼未達成の場合でも罰則等は言われていませんので気にしないでください。」
「ありがとうございます。」
さっそく旅に出る準備に取りかかる。目的地は北にあるトルイトという町の北の山の方にある洞窟らしい。トルイトまでは車で移動すれば5日ほどで到着できる距離らしい。
他に何か情報がないかカサス商会にいって聞いてみる。北の魔獣を討伐する前線基地らしく、治安はそれほど良くはないらしい。良くないというか、冒険者も多く、小さな争いが多いというレベルのようだ。テンプレのイベントが起こらないことを祈っておこう。あと途中の街道で行方不明の案件も出ているようなので注意した方がいいと言われたので気をつけるようにしよう。
魔道具の売れ行きも結構いいようなので近々追加注文が出るかもしれないという話だった。まあ時間があるときにぼちぼち作っているのでいいんだけどね。
翌日はある程度買い出しを済ませた後、宿に戻って収納魔法について試してみる。収納バッグのイメージと言ってはいるけど、元々ないところに収納場所を作らなければならないのでやはり別空間に収納場所を作るイメージなんだろう。
石ころを持ってから収納を試してみるが、なかなかうまくいかない。ジェンと二人で色々と試している姿は端から見たらかなり間抜けかもしれないな。
漫画や小説から得たイメージを使っていろいろと試しているとどこかに収納することができた。収納したものを思い浮かべるとちゃんと石が収納されていることがわかった。いい感じだな。少ししてジェンも同じように収納できたようだ。
水を使って容量をはかってみると1キリルとジェンが持っている収納バッグと同じくらいの容量だった。まああとは頑張って容量を増やしていこう。普段使う武器はこっちに入れておいた方がいいかもしれないね。
ちなみに容量を上げられないか頑張ってイメージしてみるが、残念ながら上がらなかった。やはりスキルで能力は制約されているっぽい。
屋敷の受付に行くとすぐに中に通される。結構待っている人もいるんだけどいいのかな?前と同じ部屋に案内されるとすでに待機していた。
「わざわざすまんな。」
「いえ、こちらも聞きたいことがあったので呼んで下さって助かりました。ご用件は何でしょうか?」
「ちょっと前にここから北に行った山の洞窟で古代文明の遺跡が発見されたんじゃ。異物などの調査はあらかた終わっているんだが、まだ壁画の解読などは終わっていないようだ。遺跡に興味があるみたいだし、古代ホクサイ語で書かれている文字らしいが、ある程度読めるようなら行ってみたらどうだ?」
「遺跡の調査は国が管轄しているという話ですがいいのですか?」
「なに、調査という名目なら問題ない。許可書は出しておくので、それを見せたら中に入れるはずだ。何かわかったことを口頭なり、書類なりで報告してくれればいい。
可能ならば自分なりの考察を添えてくれると助かるな。一意見として考えたい。」
「わかりました。ただ、危険はないのでしょうか?」
「付近は上~良階位の魔獣がいるようだが、遺跡の中と遺跡の周りはすでに駆除済みだ。優秀な兵士も常駐しているのでたとえ優階位の魔獣が出てきても討伐はできるはずだ。もちろん新たに湧いてくる場合もあるが、上階位くらいだからお前たちならなんとかなるだろう?」
「まあ、それくらいなら大丈夫だと思います。」
「特別依頼として報酬は3万ドールだが、なにか遺物を発見したら報酬は上乗せとなる。買取価格は前までの相場をもとに決められるが、売りたくないものについては売らなくてもいい。まあ、見つかる可能性がほぼないからこの内容で許可を出せるんだがな。」
「わかりました。わざわざ依頼にしていただきありがとうございます。」
「いやいや、魔法のことをいろいろ聴かせてもらえたお礼じゃよ。
壁画にはいろいろと書かれていてな。わしも行きたいんだが、後人の育成のためにも後にしてと言われてまだいけないんじゃ。偉くなるのも煩わしい。戻ってきたら忌憚ない意見を頼むぞ。最近は同じような報告しか受けないから面白くないんじゃ。」
これは行かないという選択肢はないだろう。
「わかりました。」
「あと次元魔法と転移魔法についてお聞きしたいのですが、時間はよろしいでしょうか?」
「次元魔法はわしも使うことができるが、容量が大きくなってくるとかなり便利だぞ。ただ6つの属性の魔法をある程度使えるようにならないとだめだと言われている。もしかして使えるようになったのか?」
「まだ使えるかわかりませんが、6つの魔法は使えるようになっているので、使用方法を覚えておきたいと思いまして・・・。」
「なるほどのう。使い方のイメージとしては収納バッグと同じだな。自分の体内に対象のものを取り込むようにイメージすればできるようになるはずじゃ。うまく取り込めてもすぐに取り出せない場合もあるから、小石などを使って試していった方がよいじゃろうな。」
「わかりました。頑張ってみます。」
「あと転移魔法についてはわしも使うことはできない。ただ文献などで使えた人間がいたようなのでその魔法は間違いなくあるだろう。見える範囲での移動だけでなく、かなり離れた距離への移動も可能だったと言われておる。
おそらくじゃが、転移先のイメージをしっかり持つことで体を別の場所に出現させていくものだと考えているんじゃが、そのためには道具が必要だったとも言われているんじゃ。実際、突然全然違う場所に転移してしまったという話もあるんじゃが、再現ができていないんじゃ。たしか道しるべの玉と言われる位置を示す魔道具がそうだったと思うんじゃが、そのあたりの研究はあまり進んでおらん。」
「そうなんですね。いろいろとありがとうございます。」
このあと役場に行くと、すでに指名依頼として依頼が出ていたらしく、すぐに受けることにした。
「今回の依頼は国からの特別依頼となります。これまでの討伐実績から現地までの移動や調査中の魔獣の討伐に問題ないこと、古代遺跡を調査できる能力を持っているという話でしたので依頼として受けることになりました。すでに内容については説明を聞いているということですが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。」
「記録を見ると冒険者になってまだ1年ほどですが、素晴らしい実績ですね。ただ無理はなさらないようにしてください。」
「自分たちの実力は分かっているつもりなので大丈夫だと思います。危ないと思ったら撤収しますので。」
「はい、依頼未達成の場合でも罰則等は言われていませんので気にしないでください。」
「ありがとうございます。」
さっそく旅に出る準備に取りかかる。目的地は北にあるトルイトという町の北の山の方にある洞窟らしい。トルイトまでは車で移動すれば5日ほどで到着できる距離らしい。
他に何か情報がないかカサス商会にいって聞いてみる。北の魔獣を討伐する前線基地らしく、治安はそれほど良くはないらしい。良くないというか、冒険者も多く、小さな争いが多いというレベルのようだ。テンプレのイベントが起こらないことを祈っておこう。あと途中の街道で行方不明の案件も出ているようなので注意した方がいいと言われたので気をつけるようにしよう。
魔道具の売れ行きも結構いいようなので近々追加注文が出るかもしれないという話だった。まあ時間があるときにぼちぼち作っているのでいいんだけどね。
翌日はある程度買い出しを済ませた後、宿に戻って収納魔法について試してみる。収納バッグのイメージと言ってはいるけど、元々ないところに収納場所を作らなければならないのでやはり別空間に収納場所を作るイメージなんだろう。
石ころを持ってから収納を試してみるが、なかなかうまくいかない。ジェンと二人で色々と試している姿は端から見たらかなり間抜けかもしれないな。
漫画や小説から得たイメージを使っていろいろと試しているとどこかに収納することができた。収納したものを思い浮かべるとちゃんと石が収納されていることがわかった。いい感じだな。少ししてジェンも同じように収納できたようだ。
水を使って容量をはかってみると1キリルとジェンが持っている収納バッグと同じくらいの容量だった。まああとは頑張って容量を増やしていこう。普段使う武器はこっちに入れておいた方がいいかもしれないね。
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