149 / 430
第一部 異世界での懐かしい人々
133. 異世界651日目 鍛冶に挑戦
しおりを挟む
1ヶ月ほどしてやっと注文の武器ができあがった。できたものはかなりの出来映えで満足している。付与魔法も結構つけてもらえたので十分だ。手になじむ感じもあっていい。
名称:ミスリルの剣(良)
詳細:ミスリルで鍛え上げられた剣。製品の強度が30%向上する。製品の切れ味が30%向上する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:強度向上-3、鋭利向上-3
名称:ミスリルの短剣(良)
詳細:ミスリルで鍛え上げられた短剣。製品の強度が30%向上する。製品の切れ味が30%向上する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:強度向上-3、鋭利向上-3
値段はそれぞれ480万ドールと360万ドールともちろん結構な額だったんだが、かなりできもいいし、細かく調整までしてもらってこの値段だったから安かったのではないかと思っている。正直優階位の冒険者でも使っているレベルのものだからね。
「おい!!気に入ってくれたのはいいんだが、卒業試験は大丈夫なのか?」
「あ、カルマさん、すみません。頑張ります!!」
今日は鍛治がちゃんとできるかどうかの試験をやってもらうことになっているので頑張らないといけないんだが、完成した武器を見せてもらってちょっと気がそれてしまい怒られてしまった。
やっぱりこのレベルにはまだまだだなあと改めて考えさせられるが、まあ当たり前だな。たかだか1ヶ月やった人間に追いつかれたら立場がないもんね。
1ヶ月ほど前に、泊まっていた貴族用の宿から鍛冶屋の近くの平民用の宿に移り、約束の朝から鍛冶屋を訪問した。すでに準備はしていてくれていて、すぐに職場の人たちに紹介され、まずは簡単な手伝いから取りかかった。
いきなり作業をするわけではなく、まずは炉の管理方法など覚えなければならなかったが、事前に知識だけはあったのでまだよかったけどね。なかったらこのあたりを覚えるだけでも結構時間を費やしていたと思う。
一通りの作業ができるようになった頃から少し鍛冶のやり方を習い始めた。教えてくれるのはこの鍛冶屋のベテランのムニワさんだ。他にも3人が弟子として働いており、そのうちの一人はまだ働き始めて1年くらいらしい。
ある程度知識はあったつもりだったんだけど、やっぱり聞くのとやるのでは大違いだった。また暑くて熱いので熱を遮る魔法を使おうかと思ったんだが、熱を感じなければ温度の調整ができないだろうと言われて怒られた。このため冬になっているのに暑くてしゃれにならなかったという・・・。
鍛冶は熱した金属をただ打つだけではなく、魔力を調整しながら金属に練り込んでいくという感じだ。これにより強度が上がるだけでなく、魔力が通りやすくなり、付与魔法も浸透しやすくなるようで、これが鋳造したものとの違いとなる。
上位の金属になればなるほど、練り込む魔力の調整が難しくなるため、技量の劣る者が上のクラスの素材を鍛えてもあまり意味が無いらしい。たとえ形になったとしてもグレードの低い物になってしまうみたいだ。
木製の道具についても木槌で魔力を込めながらたたいたり、道具で削ったりして調整していくようだ。ただ弓は別の技術がいるらしく、ここでは教えてもらうことができなかった。
手伝いを兼ねているので、昼までは準備や雑用に追われるので作業ができるようになるのは昼を過ぎてからだ。最初はある程度やり方を見せてもらい、一通りの工程を確認したところで鉄を使っての鍛冶をやり始めた。
他の金属や木材でもいいし、鉄を正式に使えるようになるのはスキルがついた後なんだが、練習や鍛錬には一番需要が高い鉄でやるのが効果的と言うことで鉄を使うらしい。
ジェンと一緒にハンマーをふるって武器を鍛え上げていく。もちろんいきなりうまくいくわけではないので、何度も何度もやり直すことになるが、やっていくと徐々にコツもわかってくる。加護の恩恵もあるのだろう。
やはり鍛冶の仕事は男が多いため、ジェンはすぐに人気者になった。ここのお店の人だけでなく近くのお店からも注目を集めていたみたいで、帰り道とかでも食事に誘われたり声をかけられたりすることがしばしばあった。
もちろん自分も一緒にいるんだが、見えてないように振る舞われるのはちょっと悲しくなる。しかも断られるとこっちをにらんでいくからたちが悪い。同じ宿どころか同じ部屋に泊まっているとばれた後はかなり怖かったよ。
毎日頑張っていたせいもあり、最初の1週間で鍛冶のスキルがつき、さらに3週間でスキルレベルが2に上がった。なんとか鉄まではうまく魔力を練り込むことができるようになったので鋼にも挑戦してみたが、やはりなかなか難しい。それでも少しは取り扱うことができるようになったのでうれしかった。
さすがに短期間でここまでできるようになったことにカルマさんやムニワさんも驚いていた。一番若いタレンダさんが最近になって鋼を鍛えられるようになったと喜んでいたらしく、すぐに追いつかれてかなり落ち込んでいたようだ。やはり事前に鍛冶の知識については習得していたことと、加護の恩恵が大きいのだろう。
最初に武器ができても鉄の鍛錬がちゃんとできるまではやっていくように言われていたので、その技能についての確認が今回の卒業試験なのである。
数日前から弓以外の一通りの装備について造らされている。金属は鉄、木製の物は硬樹といわれる種類の木材、革製品は牙猪の革を使っている。今日は付与魔法まで入れており、最後の仕上げを済ませてなんとか完成することができた。
できた物を自分で鑑定してみると、品質、耐久性、効果ともに高レベルのものが多いが、品質と耐久性だけは並レベルのものがときどき混じってしまっている。ただ本体のレベルとしては高レベルと出るのでとりあえず大丈夫かな?まあほんとは全部が高となっておかないとだめなんだろうけど。
カルマさんだけでなく、他の人達から確認をしてもらう間はかなり緊張してしまった。しばらく装備の確認を終えた後、打ち合わせが行われる。しばらくしてカルマさんがやってきた。
「よくがんばった。合格だ。」
「「やった~~~!!」」
「ただし、合格ラインは達成できたと言うだけだからうぬぼれるんじゃないぞ。あと、鍛冶はやらないと腕はなまっていくからな。最低限鍛錬は続けてくれよ。」
「「わかりました。ありがとうございます。」」
「しかし、1ヶ月くらいでこれだけのことができるようになるとは正直驚いた。おまえ達ももう少し頑張らないとな?このまま本気で二人がやったらすぐに追い抜かれてしまうぞ!明日からもっとみっちりとやってもらうからな。」
「「「「「・・・・」」」」」
「それじゃあ卒業祝いに飯に行くぞ!!」
最後の送別会と行って夕食をごちそうになった。他の従業員も一緒に焼き肉屋みたいなところでたらふく食べて満足だ。ジェンは結構お酒も飲んでいたけど大丈夫かな?よほど楽しかったのか、最後はダウンしてしまったので帰りはおんぶしていくことになったよ。飲み過ぎだよ・・・。
~ジェンSide~
この一ヶ月ちょっとの間は本当に忙しかったわ。とりあえず鍛冶の技術を習得することに全力をかけた感じだった。時間があまりないのと、最低限のスキルを手に入れなければと言うことで結構遅くまで作業させてもらった。防音の魔道具を見せたときはかなり驚いていたけどね。
なんとか無事に卒業試験をクリアしてほっとした。まだいくつかは劣っているところもあるので自分的にはちょっと不満だったけれど、それはこれから修練していけばいいかな。
鍛冶の世界では女性が少ないと言うこともあって、かなり目立っていたみたい。結構な頻度で告白されたんだけど、好きな人がいるからと言うと、あっさりと諦めてくれたので助かったわ。イチのことをにらんでいる人もいたけどね。
いろいろと考えることもあるんだけど、こうやって何かに打ち込んでいるとある意味楽だった。真剣に考えないといけないと思いながらもこのままでいいと思う気持ちがあるからね。
名称:ミスリルの剣(良)
詳細:ミスリルで鍛え上げられた剣。製品の強度が30%向上する。製品の切れ味が30%向上する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:強度向上-3、鋭利向上-3
名称:ミスリルの短剣(良)
詳細:ミスリルで鍛え上げられた短剣。製品の強度が30%向上する。製品の切れ味が30%向上する。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:強度向上-3、鋭利向上-3
値段はそれぞれ480万ドールと360万ドールともちろん結構な額だったんだが、かなりできもいいし、細かく調整までしてもらってこの値段だったから安かったのではないかと思っている。正直優階位の冒険者でも使っているレベルのものだからね。
「おい!!気に入ってくれたのはいいんだが、卒業試験は大丈夫なのか?」
「あ、カルマさん、すみません。頑張ります!!」
今日は鍛治がちゃんとできるかどうかの試験をやってもらうことになっているので頑張らないといけないんだが、完成した武器を見せてもらってちょっと気がそれてしまい怒られてしまった。
やっぱりこのレベルにはまだまだだなあと改めて考えさせられるが、まあ当たり前だな。たかだか1ヶ月やった人間に追いつかれたら立場がないもんね。
1ヶ月ほど前に、泊まっていた貴族用の宿から鍛冶屋の近くの平民用の宿に移り、約束の朝から鍛冶屋を訪問した。すでに準備はしていてくれていて、すぐに職場の人たちに紹介され、まずは簡単な手伝いから取りかかった。
いきなり作業をするわけではなく、まずは炉の管理方法など覚えなければならなかったが、事前に知識だけはあったのでまだよかったけどね。なかったらこのあたりを覚えるだけでも結構時間を費やしていたと思う。
一通りの作業ができるようになった頃から少し鍛冶のやり方を習い始めた。教えてくれるのはこの鍛冶屋のベテランのムニワさんだ。他にも3人が弟子として働いており、そのうちの一人はまだ働き始めて1年くらいらしい。
ある程度知識はあったつもりだったんだけど、やっぱり聞くのとやるのでは大違いだった。また暑くて熱いので熱を遮る魔法を使おうかと思ったんだが、熱を感じなければ温度の調整ができないだろうと言われて怒られた。このため冬になっているのに暑くてしゃれにならなかったという・・・。
鍛冶は熱した金属をただ打つだけではなく、魔力を調整しながら金属に練り込んでいくという感じだ。これにより強度が上がるだけでなく、魔力が通りやすくなり、付与魔法も浸透しやすくなるようで、これが鋳造したものとの違いとなる。
上位の金属になればなるほど、練り込む魔力の調整が難しくなるため、技量の劣る者が上のクラスの素材を鍛えてもあまり意味が無いらしい。たとえ形になったとしてもグレードの低い物になってしまうみたいだ。
木製の道具についても木槌で魔力を込めながらたたいたり、道具で削ったりして調整していくようだ。ただ弓は別の技術がいるらしく、ここでは教えてもらうことができなかった。
手伝いを兼ねているので、昼までは準備や雑用に追われるので作業ができるようになるのは昼を過ぎてからだ。最初はある程度やり方を見せてもらい、一通りの工程を確認したところで鉄を使っての鍛冶をやり始めた。
他の金属や木材でもいいし、鉄を正式に使えるようになるのはスキルがついた後なんだが、練習や鍛錬には一番需要が高い鉄でやるのが効果的と言うことで鉄を使うらしい。
ジェンと一緒にハンマーをふるって武器を鍛え上げていく。もちろんいきなりうまくいくわけではないので、何度も何度もやり直すことになるが、やっていくと徐々にコツもわかってくる。加護の恩恵もあるのだろう。
やはり鍛冶の仕事は男が多いため、ジェンはすぐに人気者になった。ここのお店の人だけでなく近くのお店からも注目を集めていたみたいで、帰り道とかでも食事に誘われたり声をかけられたりすることがしばしばあった。
もちろん自分も一緒にいるんだが、見えてないように振る舞われるのはちょっと悲しくなる。しかも断られるとこっちをにらんでいくからたちが悪い。同じ宿どころか同じ部屋に泊まっているとばれた後はかなり怖かったよ。
毎日頑張っていたせいもあり、最初の1週間で鍛冶のスキルがつき、さらに3週間でスキルレベルが2に上がった。なんとか鉄まではうまく魔力を練り込むことができるようになったので鋼にも挑戦してみたが、やはりなかなか難しい。それでも少しは取り扱うことができるようになったのでうれしかった。
さすがに短期間でここまでできるようになったことにカルマさんやムニワさんも驚いていた。一番若いタレンダさんが最近になって鋼を鍛えられるようになったと喜んでいたらしく、すぐに追いつかれてかなり落ち込んでいたようだ。やはり事前に鍛冶の知識については習得していたことと、加護の恩恵が大きいのだろう。
最初に武器ができても鉄の鍛錬がちゃんとできるまではやっていくように言われていたので、その技能についての確認が今回の卒業試験なのである。
数日前から弓以外の一通りの装備について造らされている。金属は鉄、木製の物は硬樹といわれる種類の木材、革製品は牙猪の革を使っている。今日は付与魔法まで入れており、最後の仕上げを済ませてなんとか完成することができた。
できた物を自分で鑑定してみると、品質、耐久性、効果ともに高レベルのものが多いが、品質と耐久性だけは並レベルのものがときどき混じってしまっている。ただ本体のレベルとしては高レベルと出るのでとりあえず大丈夫かな?まあほんとは全部が高となっておかないとだめなんだろうけど。
カルマさんだけでなく、他の人達から確認をしてもらう間はかなり緊張してしまった。しばらく装備の確認を終えた後、打ち合わせが行われる。しばらくしてカルマさんがやってきた。
「よくがんばった。合格だ。」
「「やった~~~!!」」
「ただし、合格ラインは達成できたと言うだけだからうぬぼれるんじゃないぞ。あと、鍛冶はやらないと腕はなまっていくからな。最低限鍛錬は続けてくれよ。」
「「わかりました。ありがとうございます。」」
「しかし、1ヶ月くらいでこれだけのことができるようになるとは正直驚いた。おまえ達ももう少し頑張らないとな?このまま本気で二人がやったらすぐに追い抜かれてしまうぞ!明日からもっとみっちりとやってもらうからな。」
「「「「「・・・・」」」」」
「それじゃあ卒業祝いに飯に行くぞ!!」
最後の送別会と行って夕食をごちそうになった。他の従業員も一緒に焼き肉屋みたいなところでたらふく食べて満足だ。ジェンは結構お酒も飲んでいたけど大丈夫かな?よほど楽しかったのか、最後はダウンしてしまったので帰りはおんぶしていくことになったよ。飲み過ぎだよ・・・。
~ジェンSide~
この一ヶ月ちょっとの間は本当に忙しかったわ。とりあえず鍛冶の技術を習得することに全力をかけた感じだった。時間があまりないのと、最低限のスキルを手に入れなければと言うことで結構遅くまで作業させてもらった。防音の魔道具を見せたときはかなり驚いていたけどね。
なんとか無事に卒業試験をクリアしてほっとした。まだいくつかは劣っているところもあるので自分的にはちょっと不満だったけれど、それはこれから修練していけばいいかな。
鍛冶の世界では女性が少ないと言うこともあって、かなり目立っていたみたい。結構な頻度で告白されたんだけど、好きな人がいるからと言うと、あっさりと諦めてくれたので助かったわ。イチのことをにらんでいる人もいたけどね。
いろいろと考えることもあるんだけど、こうやって何かに打ち込んでいるとある意味楽だった。真剣に考えないといけないと思いながらもこのままでいいと思う気持ちがあるからね。
12
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる