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第二部 異世界での新しい生活
160. 異世界806日目 新しい拠点
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借りたアパートは5階建ての建物で、建物の5階は共用スペースや倉庫となっているみたい。残りの各階に3軒ずつで自分たちを含めて12軒が生活しているようだ。
部屋は40キヘル(m2)くらいのリビングキッチンがあり、その部屋からドアで15キヘルくらいの部屋が1つと10キヘルくらいの部屋が2つにつながっている。10キヘルの部屋は二つつなげることができるようになっている。残念ながらお風呂はついていないが、脱衣所とシャワールームがあり、もちろんトイレも水洗がついている。二人で住むには十分な広さと言っていいだろう。
今まで泊まった宿の床はカーペットやフローリングや絨毯みたいなものが多かったんだが、アパートは石材の上にカーペットが敷かれているのが普通らしい。キッチン周り、シャワールームやトイレはタイル張りだ。
庭は15キヘルくらいの広さで、前の住人が小さな菜園を造っていたらしく、半分くらいが畑のようになっていた。ここに倉庫のようなものを置いてもいいと言われているので鍛冶場を造るつもりだ。手間を考えると畑はさすがにやめておいた方が良さそうだ。家庭菜園と言ってもそれなりに手間がかかるものだからね。
まずは浄化魔法を使って部屋の掃除から開始だ。家の中は日本スタイルにすることにした。やはり部屋の中で靴というのは慣れないからだ。まあ拠点もその形だったしね。このためリビングなどには絨毯を敷くことにする。
それから家具などを配置していくが、収納バッグから拠点で使っていたものを配置するだけなのでたいした手間ではない。キッチンについては前に買っておいた調理器具や皿などを棚ごと配置すれば完了だ。
リビングにも拠点用のテーブルやソファーを出せばそれで完了で、寝室もベッドを出せば完了だ。寝室は結局二人で共用と言うことにした。小さい方の部屋は今のところ二つくっつけてお客用として予備のベッドを出しておく。
庭には小さいけど鍛冶ができる小屋のようなものを置く予定だが、これは今度どこかで作って持ってこなければならない。これに防音関係の魔道具もセットすれば好きなときに鍛冶ができるな。
荷物の移動は楽だったんだけど、いろいろと配置を考えていると思ったよりも時間がかかってしまった。今日の夕食をどうしようかと考えていると、呼び鈴が鳴った。出てみるとみたことがない人だったんだが、なにかの勧誘じゃないよな?
「こんにちは~~!!隣の部屋に住んでいるマルドーよ。よろしくね。」
「はじめまして。今日引っ越してきたジュンイチとジェニファーといいます。こちらこそよろしくお願いします。」
そういえば宿を決めるときに近所への挨拶はどうするのかきいたんだけど、特にその必要はないし、逆に周りから声をかけられるだろうという話だったな。
「引っ越しは一段落ついたかしら?もしよかったら、今日の夕方にあなたたちの歓迎パーティーをしようと思っているんだけど、どうかしら?」
「いいんですか?」
「ええ~~、大丈夫よ。このアパートでは新しく人が入居して来たときに毎回やっていることだし、今後のことを考えても、一度に顔を合わせた方がいいからね。それじゃあ大丈夫ってことでいいのかしら?」
「はい、大丈夫です。」
「それじゃあ、こっちで準備しておくから6時になったら5階の部屋にやってきてね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
かなり気さくな感じの人で良かったな。新しい人が来るたびに歓迎会というのもすごいね。まあ参加しないという人もいるだろうけどね。
細々と部屋の片付けをしたり、荷物の整理をしたりしていると約束の時間になったので5階にある共同スペースに向かう。部屋に入るとすでに歓迎会の準備ができているみたいで、多くの人がやってきていた。
最初に簡単な自己紹介をしてから歓迎会の開始となった。ここに住んでいるのは夫婦か家族が大半で、子供達も結構いた。新しい入居者が来たときは参加できる人で歓迎会をやっているようだ。自分たちを含めて全部で12家族だが、今回10家族が参加している。
職業はいろいろだけど、全般的に裕福な家族が多い印象だった。まあ家賃を考えるとそうなんだろうな。自分たちが冒険者というと、ちょっと驚いていた。
歓迎会ではいろいろと話をしてくれたので、周りのお店などの情報なども分かってかなり助かった。せっかくなのでお礼として前に買っておいた果物を出すとかなり驚いていた。ヤーマンではなかなか手に入らない果物だったからね。
「ほんとにいいの?」と言っていたけど、大丈夫というとみんな競うようにして食べていた。向こうでは一つ50ドールくらいなんだけど、こっちだと一つ500ドールくらいするからねえ。
いろいろと話をしてから1時間ほどでお開きとなる。部屋に戻ってから持って帰った残り物を少しつまみながらジェンといろいろと話をする。とりとめもなく話しているとかなり遅くなってしまったので眠りにつくことにした。
クリスさんにも引っ越しのことを伝えていたんだが、忙しいにもかかわらず二日後にはやってきてくれた。部屋を見てから寝室はやっぱり同じなんだなと冷やかされてしまったよ。
~ジェンSide~
ジュンイチに告白されてからしばらくは二人であちこちにでかけた。今までも色々と出かけていたんだけど、やっぱり今までとはまったく違っていた。お互いに好きという気持ちがわかっているとこんなに安心できるんだ。今までよりもずっとイチが輝いてみえる。今までよりもずっとイチが頼もしく見える。
デートの時に手をつなぐとイチは驚いていたけど、ちゃんと握り返してくれた。最初は照れていたけどね。
だけど、やっぱり不安だった。こんなに好きになったのに、地球に戻ったらすべて忘れてしまうかもしれないと考えるのが怖かった。絶対に忘れたくない。
イチともいろいろ話をしたけど、このことについてはなにも答えは出なかった。あたりまえだ。誰も答えがわかるわけがない。唯一の望みは「記憶が”ほとんど”無くなる」ということだけだ。
結局いろいろな経験をすればより多くの記憶が残るかもしれないと言うことで、しばらくは今までとは違う生活をしてみようということとなり、家を借りることになった。
結婚前には一緒に生活してその人のことをよく知っていた方がいいとは言われていたけど、これだけ長くいたら今更という気もするんだけどね。でも一緒に部屋を借りるというのは宿に一緒に泊まるよりもちょっと上のランクという感じだわ。
不動産に案内してもらって色々と家を見ていったけど、思ったよりも狭いところだった。だけどイチが言うには普通に二人で生活するくらいならあまり広くない方がいいよと言われ、確かに宿に泊まっていたことを考えるとそんなものかなと納得した。
引っ越しとは言っても拠点にある物をそのまま使うことにしたのでそこまで目新しさはなかったけど、絨毯とかいくつか新しく買ったものもあるので”新生活”という感じはした。寝室を用意すると、改めて一緒に生活をするんだなと思ってしまう。
夕食はアパートの人達が歓迎会をしてくれたので助かった。こういう近所づきあいはしたことがなかったのでちょっと新鮮だったわ。1時間くらいだったけど、いろいろと話をしているとあっという間に時間が経った感じだった。
部屋に戻ってからもイチとしばらく話をしてくつろいだ。やっぱり宿にいるときとはちょっと違う感じだわ。寝る前にはイチが軽くキスしていってくれるのがちょっとうれしい。
部屋は40キヘル(m2)くらいのリビングキッチンがあり、その部屋からドアで15キヘルくらいの部屋が1つと10キヘルくらいの部屋が2つにつながっている。10キヘルの部屋は二つつなげることができるようになっている。残念ながらお風呂はついていないが、脱衣所とシャワールームがあり、もちろんトイレも水洗がついている。二人で住むには十分な広さと言っていいだろう。
今まで泊まった宿の床はカーペットやフローリングや絨毯みたいなものが多かったんだが、アパートは石材の上にカーペットが敷かれているのが普通らしい。キッチン周り、シャワールームやトイレはタイル張りだ。
庭は15キヘルくらいの広さで、前の住人が小さな菜園を造っていたらしく、半分くらいが畑のようになっていた。ここに倉庫のようなものを置いてもいいと言われているので鍛冶場を造るつもりだ。手間を考えると畑はさすがにやめておいた方が良さそうだ。家庭菜園と言ってもそれなりに手間がかかるものだからね。
まずは浄化魔法を使って部屋の掃除から開始だ。家の中は日本スタイルにすることにした。やはり部屋の中で靴というのは慣れないからだ。まあ拠点もその形だったしね。このためリビングなどには絨毯を敷くことにする。
それから家具などを配置していくが、収納バッグから拠点で使っていたものを配置するだけなのでたいした手間ではない。キッチンについては前に買っておいた調理器具や皿などを棚ごと配置すれば完了だ。
リビングにも拠点用のテーブルやソファーを出せばそれで完了で、寝室もベッドを出せば完了だ。寝室は結局二人で共用と言うことにした。小さい方の部屋は今のところ二つくっつけてお客用として予備のベッドを出しておく。
庭には小さいけど鍛冶ができる小屋のようなものを置く予定だが、これは今度どこかで作って持ってこなければならない。これに防音関係の魔道具もセットすれば好きなときに鍛冶ができるな。
荷物の移動は楽だったんだけど、いろいろと配置を考えていると思ったよりも時間がかかってしまった。今日の夕食をどうしようかと考えていると、呼び鈴が鳴った。出てみるとみたことがない人だったんだが、なにかの勧誘じゃないよな?
「こんにちは~~!!隣の部屋に住んでいるマルドーよ。よろしくね。」
「はじめまして。今日引っ越してきたジュンイチとジェニファーといいます。こちらこそよろしくお願いします。」
そういえば宿を決めるときに近所への挨拶はどうするのかきいたんだけど、特にその必要はないし、逆に周りから声をかけられるだろうという話だったな。
「引っ越しは一段落ついたかしら?もしよかったら、今日の夕方にあなたたちの歓迎パーティーをしようと思っているんだけど、どうかしら?」
「いいんですか?」
「ええ~~、大丈夫よ。このアパートでは新しく人が入居して来たときに毎回やっていることだし、今後のことを考えても、一度に顔を合わせた方がいいからね。それじゃあ大丈夫ってことでいいのかしら?」
「はい、大丈夫です。」
「それじゃあ、こっちで準備しておくから6時になったら5階の部屋にやってきてね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
かなり気さくな感じの人で良かったな。新しい人が来るたびに歓迎会というのもすごいね。まあ参加しないという人もいるだろうけどね。
細々と部屋の片付けをしたり、荷物の整理をしたりしていると約束の時間になったので5階にある共同スペースに向かう。部屋に入るとすでに歓迎会の準備ができているみたいで、多くの人がやってきていた。
最初に簡単な自己紹介をしてから歓迎会の開始となった。ここに住んでいるのは夫婦か家族が大半で、子供達も結構いた。新しい入居者が来たときは参加できる人で歓迎会をやっているようだ。自分たちを含めて全部で12家族だが、今回10家族が参加している。
職業はいろいろだけど、全般的に裕福な家族が多い印象だった。まあ家賃を考えるとそうなんだろうな。自分たちが冒険者というと、ちょっと驚いていた。
歓迎会ではいろいろと話をしてくれたので、周りのお店などの情報なども分かってかなり助かった。せっかくなのでお礼として前に買っておいた果物を出すとかなり驚いていた。ヤーマンではなかなか手に入らない果物だったからね。
「ほんとにいいの?」と言っていたけど、大丈夫というとみんな競うようにして食べていた。向こうでは一つ50ドールくらいなんだけど、こっちだと一つ500ドールくらいするからねえ。
いろいろと話をしてから1時間ほどでお開きとなる。部屋に戻ってから持って帰った残り物を少しつまみながらジェンといろいろと話をする。とりとめもなく話しているとかなり遅くなってしまったので眠りにつくことにした。
クリスさんにも引っ越しのことを伝えていたんだが、忙しいにもかかわらず二日後にはやってきてくれた。部屋を見てから寝室はやっぱり同じなんだなと冷やかされてしまったよ。
~ジェンSide~
ジュンイチに告白されてからしばらくは二人であちこちにでかけた。今までも色々と出かけていたんだけど、やっぱり今までとはまったく違っていた。お互いに好きという気持ちがわかっているとこんなに安心できるんだ。今までよりもずっとイチが輝いてみえる。今までよりもずっとイチが頼もしく見える。
デートの時に手をつなぐとイチは驚いていたけど、ちゃんと握り返してくれた。最初は照れていたけどね。
だけど、やっぱり不安だった。こんなに好きになったのに、地球に戻ったらすべて忘れてしまうかもしれないと考えるのが怖かった。絶対に忘れたくない。
イチともいろいろ話をしたけど、このことについてはなにも答えは出なかった。あたりまえだ。誰も答えがわかるわけがない。唯一の望みは「記憶が”ほとんど”無くなる」ということだけだ。
結局いろいろな経験をすればより多くの記憶が残るかもしれないと言うことで、しばらくは今までとは違う生活をしてみようということとなり、家を借りることになった。
結婚前には一緒に生活してその人のことをよく知っていた方がいいとは言われていたけど、これだけ長くいたら今更という気もするんだけどね。でも一緒に部屋を借りるというのは宿に一緒に泊まるよりもちょっと上のランクという感じだわ。
不動産に案内してもらって色々と家を見ていったけど、思ったよりも狭いところだった。だけどイチが言うには普通に二人で生活するくらいならあまり広くない方がいいよと言われ、確かに宿に泊まっていたことを考えるとそんなものかなと納得した。
引っ越しとは言っても拠点にある物をそのまま使うことにしたのでそこまで目新しさはなかったけど、絨毯とかいくつか新しく買ったものもあるので”新生活”という感じはした。寝室を用意すると、改めて一緒に生活をするんだなと思ってしまう。
夕食はアパートの人達が歓迎会をしてくれたので助かった。こういう近所づきあいはしたことがなかったのでちょっと新鮮だったわ。1時間くらいだったけど、いろいろと話をしているとあっという間に時間が経った感じだった。
部屋に戻ってからもイチとしばらく話をしてくつろいだ。やっぱり宿にいるときとはちょっと違う感じだわ。寝る前にはイチが軽くキスしていってくれるのがちょっとうれしい。
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