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第二部 異世界での新しい生活
163. 異世界871日目 良階位の行動試験
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翌日は朝の0時に集合となっていたので朝食を早めにとってから役場に向かう。時間はまだなんだが、さすがに受験者は皆そろっているようだ。まあ時間を守れないような人が合格するわけもないだろう。
時間になったところで説明を受けてから準備が始まった。まずは装備を外していったんすべて預け、その代わりに簡単な装備を渡されてそれをつけることとなった。預けた装備は現地に着いたところで返却されるようだ。アクセサリー関係もすべて外させられる。
確実に保管、返却すること、もし何かあった場合は保証する旨説明される。金額が金額だけにそれは守ってもらわないとしゃれにならないよね。
ちなみに収納バッグについてもすべて回収されてしまった。まあ自分たちは収納魔法があるのである程度はそっちに入れていたからいいけどね。もともと装備以外はいらないと言われていたので逆に言うと持ってくるなと言うことだったのかもしれない。ちなみに収納バッグをさらに収納バッグや収納魔法に入れることはできない。
全員の準備ができたところで、用意された車に乗り込んで移動するようだ。20人ほどが乗れるバスに分乗してから出発する。
車で30分ほど移動した後、全員バスから降ろされ、ここから走って行くことになった。とりあえずついてくるように言われるが、魔法を使うのは問題ないようなので楽勝だ。先頭を走る指導員はかなりのペースで走っているんだが、いつも自分たちが普段走るよりも遅いからね。
60分くらいひたすら走り続けて、遺跡のようなところまでやってきた。ここが目的地なんだろうか?指導員についてきたのは自分たちを含めて8人だけだ。このあと少し遅れて他の人達も到着した。
現地に着くまでの時間にも制限があったらしく、数名がここで脱落してしまったようだ。まあ指導員に付いてこれた人もかなりきつそうにしているくらいだったからね。
少し休憩時間があった後、ここからの試験について説明を受ける。
「今からこの付近で野営をしてもらう。ただしパーティーを組むことはできない。野営場所はそれぞれ個別に指定されたエリアで行うこと。
火、水などの最低限の魔道具は準備しているのでそれを使うことは問題ないが、他の魔道具の使用は禁止とさせてもらう。食料についても各人で調達すること。
ひいきと感じるものがいるかもしれないが、収納魔法を習得していること自体がレベルが高いことを意味するため、収納魔法は不可にはしない。ただし、持っている食料や魔道具などの使用は不可とすることは守ってほしい。
収納魔法に入っていたものを含めて今言ったものの使用や譲渡が発覚したところで不合格となるので注意してくれ。
出てくる魔獣は強くて上階位下位までだ。今の君たちであれば一人でも十分に倒すことができるだろう。ただし一人で野営となるため、どのように対応するかは各人で考えて行動すればいい。装備は返却するので装備してもらって良いが、収納バッグについては試験終了時に返却する。
この試験内容で断念するというものがあれば後で言ってくれ。」
収納魔法に入っているものは大丈夫なんだな。それを想定しておいてよかった。魔道具や食料じゃなければ使っていいってことだよな。
「試験期間中にやってもらうのはこの遺跡と付近の森に隠されている印を発見することだ。印は索敵スキルで発見することもできるが、発見方法は各人で考えてくれ。参考に各人に印を渡すので後で見てくれ。
印を見つけたらこの後で渡すプレートに登録する。印にプレートを当てるとこのように登録ができる。ただし発見した印のすべてが渡したプレートに登録できるとは限らない。プレートによって登録できる印に差があるからな。
印は固定してあるので絶対に持っていかないように。発見したあとは元の場所に戻しておくことは徹底してほしい。」
なるほど、たしかに索敵で見つけられそうだな。
「制限時間は今日は今から6時までで、その時間を過ぎて戻ってきた場合はその時点で失格となる。時間厳守は基本だからな。
明日は0時から6時、明後日は0時から1時までとなるのでその間にできるだけ見つけるように。実質的に探索できるのは2日目までと考えた方が良いだろう。最終日の1時はこの場所に集合する時間なので勘違いしないように。
野営場所には魔獣が来るかもしれないので注意が必要だ。もし気がつかないまま魔獣から攻撃を受けた場合はその時点で失格となる。」
どうやら3日間のサバイバルのようだ。一番の問題は睡眠時間をどう確保するかだな。魔道具が使えないとなると厳しいな。
「時間はどのように使っても自由だが、他の受験者の野営エリアを覗くことは禁止とする。食事についてもきちんと食べなければ体力が持たないと思うが、最低限の携行食と調味料は準備しているのでそれは使ってもかまわない。」
このあといくつかの注意事項と簡単な質疑が行われ、まずは野営をするという場所に案内される。お互いに50キヤルドは離れており、木々に邪魔されてあたりの様子は見ることができない。このあたりには案内が書かれて道もあるので迷うことはないだろう。
近くを索敵すると、それなりに魔獣がいるので元々多いのか、それとも試験のために呼び寄せているのかもしれない。移動中にも魔獣がやってきているからね。
宿泊エリアにはテントや魔道具、食料が準備されていた。魔道具は火起こしや水の供給等なので正直自分には必要がないものだ。魔物除けの魔道具はあるけど、効力はほとんど無いので意味が無いだろう。結構立派そうには見えるんだけど、これは引っかけなのか?調味料は最低限あるが、食料はビスケットのような携行食だけだ。
まずはテントを設置してから盾に使っている岩を出してテントを囲う。間が開いているのでその間は土魔法で埋めていくことで隙間をなくしていく。これで並階位程度であれば最初に攻撃されても耐えることができるだろう。
1時間ほどかけて宿泊場所の準備を完了する。途中で襲ってきた魔獣はすべて処理しておいたのでさっそく中に入って調理を行う。食べられる魔獣はかなり少なかったけどね。かまども作っておいたので完璧だ。
匂いが広がらないように風魔法などで匂いの拡散は防ぐので大丈夫だろう。まあ肉くらいしかないけどあとは食べられる葉っぱとかがあればいいなあ。
昼食をとってから印を見つけるために探索を開始する。索敵をすると、魔獣や受験者の他にかなり引っかかりにくいがおそらく監視をしている人と思われる気配も感じる。
障害物があるのであまり早く移動はできないが、それでも普段の狩りよりも速い速度で印を探していく。途中でかなり反応が小さくて見落としそうになってしまうものも混じっていることに気がついたので、索敵の範囲を絞らなければならなかった。気がつく前のエリアは見落としているかもしれないな。
印は岩の間に隠されていたり、木の穴にあったりするものもあって索敵がなければ見つけられないだろう。索敵スキルが無い人は合格できるのかねえ?まあ誰かの後をつけていく方法もありそうだけどね。
やっと見つけてもプレートが反応しないものが結構多いのでしゃれにならない。いくつ見つけたら合格かわからないし、単純に上位何人というものだったらできるだけ多く見つけないといけないからなあ。とりあえず見落としがないようにローラー作戦で探していくしかないだろう。
途中にいる魔獣はできるだけ回避していく。まあ避けられないものは狩っていくけどね。盾を出したので収納魔法は少し余裕があるので食べられるものだけを回収していく。
時間を確認して6時前には拠点に戻って調理に入る。途中で見つけた薬草類と肉を使ってスープを作ってみた。まあ今日はこれくらいでいいだろう。
食事をとった後は浄化魔法でさっぱりしてから眠りにつく。かなり暑いので魔法で氷を出すとある程度は涼しくなったので助かった。
深くは眠れなかったが、最低限の睡眠はとれたので大丈夫かな?気配もできるだけ抑えていたせいか、特に襲撃も無かった。
朝食には昨日のスープの残りを食べてから探索を再開する。途中の食事は昨日の夜に作って置いた焼き鳥(串焼き)のようなものを食べて簡単に済ませる。収納魔法からの食事はだめと言っていたが、こっちで調理したものはいいだろう。
なんとかエリア内を一回りしたつもりだが、索敵を外れたものがないとは言えない。見つかったのは全部で11個だったが、それなりには見つけたと思っている。全部で50個位は見つけたので登録できたのは2割くらいだったのかな?
昨日と同じように夕食を作って食べた後は浄化魔法で綺麗にしてから早めの就寝に入る。ここで無理してもしょうが無いからね。
夜中にふと気配で目が覚める。警戒していると、誰かが隠密を使いながら近づいてきているようだ。壁の上に移動してから見てみると、黒い服を着た姿を発見する。
「一応確認するけど、これは撃退することが必要なんですか?」
「いや、あくまで警戒をしているかの確認だったから戦闘の必要は無い。近づいてきたところで気配を察知したようなのでそれだけでも十分だよ。しかし、こんなものを作っているとは正直驚いたよ。」
「一から作ると大変ですけど、盾として使っていたものがあったのでそれを応用したんです。特に使うことには制限されていなかったので・・・。」
「それは問題ないはずだ。終了まではあと少しだから頑張ってくれよ。」
そう言って試験官らしき人は去って行ったが、これで安心するわけにもいかないだろうな。このあとも警戒をしながら眠りにつき、3日目の朝を迎える。
拠点を撤収してからエリアをさらに絞って索敵しながら近くを探してみるがやはり何も見つけることはできなかった。まあこれだけ見つけられればいいだろうと時間前に集合場所に戻る。
やはりみんなかなり疲れているようだが、ジェンはそこまではひどくない感じだった。自分と同じような感じだったのかな?18人いたはずだけど、12人くらいになっていると言うことはすでにリタイヤした人がいるのだろうか?
ここから再び走っての移動となるが、さすがに試験官についてきている人は少ない。指定の場所まで移動したときに試験官についてきていたのは自分たちを含めて4人だけだった。他の人の到着を待ってから車に乗り込んで町に戻る。カースさんとヤルマンさんも一緒のバスだったのでここまでは残っているようだ。
昼食にカースさんとヤルマンさんも誘ったんだが、宿に戻って休みたいというのでジェンと二人で行くことになった。まあ、二人はかなり死にそうになっていたからねえ。
ジェンに話を聞くと自分と同じようなやり方をしたらしく、深くは眠れなかったけどそこまでつらくはないようだった。試験結果は明日の昼過ぎに発表されるそうなのでこの日はゆっくりすることにした。
時間になったところで説明を受けてから準備が始まった。まずは装備を外していったんすべて預け、その代わりに簡単な装備を渡されてそれをつけることとなった。預けた装備は現地に着いたところで返却されるようだ。アクセサリー関係もすべて外させられる。
確実に保管、返却すること、もし何かあった場合は保証する旨説明される。金額が金額だけにそれは守ってもらわないとしゃれにならないよね。
ちなみに収納バッグについてもすべて回収されてしまった。まあ自分たちは収納魔法があるのである程度はそっちに入れていたからいいけどね。もともと装備以外はいらないと言われていたので逆に言うと持ってくるなと言うことだったのかもしれない。ちなみに収納バッグをさらに収納バッグや収納魔法に入れることはできない。
全員の準備ができたところで、用意された車に乗り込んで移動するようだ。20人ほどが乗れるバスに分乗してから出発する。
車で30分ほど移動した後、全員バスから降ろされ、ここから走って行くことになった。とりあえずついてくるように言われるが、魔法を使うのは問題ないようなので楽勝だ。先頭を走る指導員はかなりのペースで走っているんだが、いつも自分たちが普段走るよりも遅いからね。
60分くらいひたすら走り続けて、遺跡のようなところまでやってきた。ここが目的地なんだろうか?指導員についてきたのは自分たちを含めて8人だけだ。このあと少し遅れて他の人達も到着した。
現地に着くまでの時間にも制限があったらしく、数名がここで脱落してしまったようだ。まあ指導員に付いてこれた人もかなりきつそうにしているくらいだったからね。
少し休憩時間があった後、ここからの試験について説明を受ける。
「今からこの付近で野営をしてもらう。ただしパーティーを組むことはできない。野営場所はそれぞれ個別に指定されたエリアで行うこと。
火、水などの最低限の魔道具は準備しているのでそれを使うことは問題ないが、他の魔道具の使用は禁止とさせてもらう。食料についても各人で調達すること。
ひいきと感じるものがいるかもしれないが、収納魔法を習得していること自体がレベルが高いことを意味するため、収納魔法は不可にはしない。ただし、持っている食料や魔道具などの使用は不可とすることは守ってほしい。
収納魔法に入っていたものを含めて今言ったものの使用や譲渡が発覚したところで不合格となるので注意してくれ。
出てくる魔獣は強くて上階位下位までだ。今の君たちであれば一人でも十分に倒すことができるだろう。ただし一人で野営となるため、どのように対応するかは各人で考えて行動すればいい。装備は返却するので装備してもらって良いが、収納バッグについては試験終了時に返却する。
この試験内容で断念するというものがあれば後で言ってくれ。」
収納魔法に入っているものは大丈夫なんだな。それを想定しておいてよかった。魔道具や食料じゃなければ使っていいってことだよな。
「試験期間中にやってもらうのはこの遺跡と付近の森に隠されている印を発見することだ。印は索敵スキルで発見することもできるが、発見方法は各人で考えてくれ。参考に各人に印を渡すので後で見てくれ。
印を見つけたらこの後で渡すプレートに登録する。印にプレートを当てるとこのように登録ができる。ただし発見した印のすべてが渡したプレートに登録できるとは限らない。プレートによって登録できる印に差があるからな。
印は固定してあるので絶対に持っていかないように。発見したあとは元の場所に戻しておくことは徹底してほしい。」
なるほど、たしかに索敵で見つけられそうだな。
「制限時間は今日は今から6時までで、その時間を過ぎて戻ってきた場合はその時点で失格となる。時間厳守は基本だからな。
明日は0時から6時、明後日は0時から1時までとなるのでその間にできるだけ見つけるように。実質的に探索できるのは2日目までと考えた方が良いだろう。最終日の1時はこの場所に集合する時間なので勘違いしないように。
野営場所には魔獣が来るかもしれないので注意が必要だ。もし気がつかないまま魔獣から攻撃を受けた場合はその時点で失格となる。」
どうやら3日間のサバイバルのようだ。一番の問題は睡眠時間をどう確保するかだな。魔道具が使えないとなると厳しいな。
「時間はどのように使っても自由だが、他の受験者の野営エリアを覗くことは禁止とする。食事についてもきちんと食べなければ体力が持たないと思うが、最低限の携行食と調味料は準備しているのでそれは使ってもかまわない。」
このあといくつかの注意事項と簡単な質疑が行われ、まずは野営をするという場所に案内される。お互いに50キヤルドは離れており、木々に邪魔されてあたりの様子は見ることができない。このあたりには案内が書かれて道もあるので迷うことはないだろう。
近くを索敵すると、それなりに魔獣がいるので元々多いのか、それとも試験のために呼び寄せているのかもしれない。移動中にも魔獣がやってきているからね。
宿泊エリアにはテントや魔道具、食料が準備されていた。魔道具は火起こしや水の供給等なので正直自分には必要がないものだ。魔物除けの魔道具はあるけど、効力はほとんど無いので意味が無いだろう。結構立派そうには見えるんだけど、これは引っかけなのか?調味料は最低限あるが、食料はビスケットのような携行食だけだ。
まずはテントを設置してから盾に使っている岩を出してテントを囲う。間が開いているのでその間は土魔法で埋めていくことで隙間をなくしていく。これで並階位程度であれば最初に攻撃されても耐えることができるだろう。
1時間ほどかけて宿泊場所の準備を完了する。途中で襲ってきた魔獣はすべて処理しておいたのでさっそく中に入って調理を行う。食べられる魔獣はかなり少なかったけどね。かまども作っておいたので完璧だ。
匂いが広がらないように風魔法などで匂いの拡散は防ぐので大丈夫だろう。まあ肉くらいしかないけどあとは食べられる葉っぱとかがあればいいなあ。
昼食をとってから印を見つけるために探索を開始する。索敵をすると、魔獣や受験者の他にかなり引っかかりにくいがおそらく監視をしている人と思われる気配も感じる。
障害物があるのであまり早く移動はできないが、それでも普段の狩りよりも速い速度で印を探していく。途中でかなり反応が小さくて見落としそうになってしまうものも混じっていることに気がついたので、索敵の範囲を絞らなければならなかった。気がつく前のエリアは見落としているかもしれないな。
印は岩の間に隠されていたり、木の穴にあったりするものもあって索敵がなければ見つけられないだろう。索敵スキルが無い人は合格できるのかねえ?まあ誰かの後をつけていく方法もありそうだけどね。
やっと見つけてもプレートが反応しないものが結構多いのでしゃれにならない。いくつ見つけたら合格かわからないし、単純に上位何人というものだったらできるだけ多く見つけないといけないからなあ。とりあえず見落としがないようにローラー作戦で探していくしかないだろう。
途中にいる魔獣はできるだけ回避していく。まあ避けられないものは狩っていくけどね。盾を出したので収納魔法は少し余裕があるので食べられるものだけを回収していく。
時間を確認して6時前には拠点に戻って調理に入る。途中で見つけた薬草類と肉を使ってスープを作ってみた。まあ今日はこれくらいでいいだろう。
食事をとった後は浄化魔法でさっぱりしてから眠りにつく。かなり暑いので魔法で氷を出すとある程度は涼しくなったので助かった。
深くは眠れなかったが、最低限の睡眠はとれたので大丈夫かな?気配もできるだけ抑えていたせいか、特に襲撃も無かった。
朝食には昨日のスープの残りを食べてから探索を再開する。途中の食事は昨日の夜に作って置いた焼き鳥(串焼き)のようなものを食べて簡単に済ませる。収納魔法からの食事はだめと言っていたが、こっちで調理したものはいいだろう。
なんとかエリア内を一回りしたつもりだが、索敵を外れたものがないとは言えない。見つかったのは全部で11個だったが、それなりには見つけたと思っている。全部で50個位は見つけたので登録できたのは2割くらいだったのかな?
昨日と同じように夕食を作って食べた後は浄化魔法で綺麗にしてから早めの就寝に入る。ここで無理してもしょうが無いからね。
夜中にふと気配で目が覚める。警戒していると、誰かが隠密を使いながら近づいてきているようだ。壁の上に移動してから見てみると、黒い服を着た姿を発見する。
「一応確認するけど、これは撃退することが必要なんですか?」
「いや、あくまで警戒をしているかの確認だったから戦闘の必要は無い。近づいてきたところで気配を察知したようなのでそれだけでも十分だよ。しかし、こんなものを作っているとは正直驚いたよ。」
「一から作ると大変ですけど、盾として使っていたものがあったのでそれを応用したんです。特に使うことには制限されていなかったので・・・。」
「それは問題ないはずだ。終了まではあと少しだから頑張ってくれよ。」
そう言って試験官らしき人は去って行ったが、これで安心するわけにもいかないだろうな。このあとも警戒をしながら眠りにつき、3日目の朝を迎える。
拠点を撤収してからエリアをさらに絞って索敵しながら近くを探してみるがやはり何も見つけることはできなかった。まあこれだけ見つけられればいいだろうと時間前に集合場所に戻る。
やはりみんなかなり疲れているようだが、ジェンはそこまではひどくない感じだった。自分と同じような感じだったのかな?18人いたはずだけど、12人くらいになっていると言うことはすでにリタイヤした人がいるのだろうか?
ここから再び走っての移動となるが、さすがに試験官についてきている人は少ない。指定の場所まで移動したときに試験官についてきていたのは自分たちを含めて4人だけだった。他の人の到着を待ってから車に乗り込んで町に戻る。カースさんとヤルマンさんも一緒のバスだったのでここまでは残っているようだ。
昼食にカースさんとヤルマンさんも誘ったんだが、宿に戻って休みたいというのでジェンと二人で行くことになった。まあ、二人はかなり死にそうになっていたからねえ。
ジェンに話を聞くと自分と同じようなやり方をしたらしく、深くは眠れなかったけどそこまでつらくはないようだった。試験結果は明日の昼過ぎに発表されるそうなのでこの日はゆっくりすることにした。
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