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第二部 異世界の古代文明
181. 異世界1167日目 遺跡の調査許可証
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この町でも役場は平民エリアと貴族エリアに分かれているようなんだが、平民エリアの役場に行ってみる。どうも貴族エリアの雰囲気は好きじゃないからなあ・・・。
アラクの町で貴族エリアにも行ってみたんだけど、服装が普通だったせいもあってかなりいやな目で見られたものだ。一応はちゃんとした格好だったんだけど、貴族然とはしていなかったせいかもしれないね。
お店に入るときもかなり訝しげな目で見られるんだが、ペンダントを見せると手のひらを返したように態度が変わるんだよなあ・・・。
役場に行ってから拠点変更の手続きをするが、やはり貴族と言うことで貴族エリアの役場の方に行くことを薦められる。一応こちらでもできるようなんだが、この町では貴族エリアと平民エリアで役場業務は完全に分かれているみたいなのでいろいろと手続きに時間がかかるらしい。
もちろん平民エリアにある依頼を受けるのであれば問題ないが、変更手続きなど申請関係は向こうでやった方がいいようだ。
しょうがないのでいったん移動することにするが、その前に面白いものがないかと依頼書を確認してみる。そこには「遺跡の調査及び護衛」と書かれた依頼書が張ってあった。特別依頼のようなんだが、受注者がいないのだろうか?
2級以上の遺跡の調査許可証が必要と書かれており、実際の調査の時には護衛だけでも構わないらしい。
「すみません。この遺跡の調査および護衛という依頼はどのようなものなのでしょうか?」
「遺跡の調査許可証の必要な遺跡の調査と護衛依頼になります。」
「これが受注されないのは何か理由があるのですか?」
「調査の護衛だけであればいくらでもいるのですが、問題は調査許可証の方なんです。依頼された方は残念ながら3級調査許可証しか持っていないみたいで2級以上の調査許可証を持っている冒険者を募集しているんですよ。
遺跡の調査許可証を持っている人は一人につき2名が同行することができるので、その調査許可証を持っている人を探しているみたいです。
ただ調査許可証を持っている方は持っている方で個別に調査を行うのが普通ですし、一応管理されている場所とは言え魔獣が出ることもあるので同行者は護衛を雇うのが普通ですからね。」
まあ確かに調査許可証を持っている人は調査するのが目的の人だろうからわざわざ一緒に調査する人を雇ったりはしないだろう。雇うなら護衛の方だよなあ・・・。
「調査許可証を発行されないと言うことは調査と言うよりは見学をしたいという人の依頼なんですかね?」
ちょっと困った顔になって説明してくれた。
「あまりおおっぴらには言わないでくださいね。
依頼者は古代語や遺跡をきちんと研究している人なんですが、下位平民と言うこともありなかなか調査許可証が発行されないようなんです。」
こんなところでも差別されているのか・・・。
「調査したい遺跡はここから東に行ったところにあるテルクの遺跡なのですが、調査をするには最低限2級の調査許可証が必要なんです。もう1年以上はこの依頼が出されていますが、そうそう許可証を持っている方もいらっしゃらないですからね。
まあ本人もそこまで期待しているわけではないようですが、可能性がゼロではないから依頼を出しているみたいです。報酬も依頼者が出せるギリギリの額らしいです。」
「わかりました。説明ありがとうございました。」
この調査許可証が手に入ったら一回この人に会ってみてもいいかもしれないな。報酬は別にかまわないし、どのくらいの実力なのかはわからないけど、いろいろな意見が聞ける可能性もあるからね。
役場を出てから貴族エリアへと向かう。ゲートに行くとすぐに通してくれたんだが、なんか驚いた顔をしているのは貴族本人のせいだろうか?
役場は平民エリアと違ってかなり立派な造りになっている。ちなみにこっちで働いている人達は貴族の子女が中心らしい。
受付に行ってから活動場所変更の手続きをする。係の人は貴族の子女と言っても対応が変なわけではないのでちょっとほっとする。遺跡の調査許可証の発行について聞くと別の窓口のようなので言われた窓口へ向かう。
「すみませんが、遺跡調査の許可証の発行をお願いします。これが紹介状と身分証明です。こちらの役場であれば許可証を発行してくれると聞いています。」
首をかしげながらも紹介状を見てすぐに奥に走って行った。少しして上司を思われる人が一緒にやってきた。
「すみません。確認作業を行うのでこちらに来てもらえますか?」
部屋に案内されてから今回の紹介状についての説明があった。
「アルモニア国からの正式な調査許可証の発行依頼を確認しました。申し訳ありませんが、本人確認のための道具をお持ちでしょうか?」
以前ハクセンでも見せたブローチを取り出して魔力を込めると光り出した。
「はい、これで本人確認は間違いありません。アルモニア国の紹介状に加え、ジョニーファン様からの紹介状もあったことには驚きました。」
「それでは遺跡の調査許可証を発行してもらえると言うことでいいですか?」
「はい、それは問題ありません。ただし手続きに時間がかかりますのでお手数ですが明日もう一度訪問していただけますか?」
「ちなみにその許可証でテルクの遺跡の調査などはできますか?」
「国が特別に規制してるところ以外、すべての遺跡の調査ができますので安心してください。」
「ありがとうございます。それではまた明日訪問させていただきます。」
とりあえず問題なく許可証が出そうだな。良かった。
平民エリアに戻って受付で先ほどの依頼のことについて聞いて見る。調査許可証が手に入るので話を聞きたいというとかなり驚いていたがすぐに連絡を取ってくれるようだ。
資料を見ながら待っていると、一人の男性が駆け込んできた。あの人かな?ちょっと大柄で髪の毛がかなり伸びているんだがそれを無造作に後ろで縛っている。
「調査許可証を持った人がいるって聞いたんだけど、ほんとですか!?」
「ええ、そちらのお二人です。」
かなり怖い顔でこっちをにらまれてしまった。
「あなたたちが遺跡の調査許可証をお持ちなんですね。同行させてくれると言うことでよろしいのでしょうか?テルク遺跡に入るのは2級以上の調査許可証が必要ですが、大丈夫ですよね?」
「申し訳ないですが、許可証の受け取りが明日になりますのですぐには見せることはできません。ただ事前に確認したところ、テルク遺跡の調査はできると言うことだったので大丈夫なはずです。」
「ほんとですか!」
「ただし、自分たちも遺跡の調査を行うのが目的です。その際にいろいろと助言をいただけると判断できたなら同行をお願いしたいと思います。そこで申し訳ありませんが、こちらとしても十分な知識があるのか確認させていただかなければいけません。」
「わ、わかりました。」
このあと役場の部屋を借りて遺跡の研究についていろいろと聞いて見る。彼はデリアンという名前で、今は25歳と言うことだった。学校で遺跡の研究にはまった後、卒業後も研究を続けているらしい。ただし研究だけでは生活できないため、あくまで趣味というレベルで行っているが、仕事以外はすべて研究に費やしている状態のようだ。
話をしてみると、遺跡についてはかなり詳しいみたいで、最近出された古代ライハン語の解読についても勉強しているようだった。
追加で持ってきた研究の報告書も簡単に見せてもらい、説明を受けたところ、いろいろと考察もされていてかなりの知識があるように思われた。それ以前に本当に遺跡の調査が好きでしょうが無いという印象だ。
一通りの話を聞いた後、ジェンと二人で少し話をする。遺跡調査ではかなり助言もしてもらえそうだったのでこの依頼を受けることにした。
「いろいろと話を聞かせてもらってありがとうございます。今回説明いただいた内容から、あなたに同行をお願いしたいと思います。」
「ほんとですか!!」
「はい。許可証は2枚申請していますのであと4名同伴できますが、護衛のことも考えるとあと1名だけであれば同行してもかまいません。」
初級の魔獣であればある程度対応できるが、やはり並~上階位となると対処できないので護衛を考えると2名以上は厳しいだろう。
「ありがとうございます。もう一人はすぐに手配できます。」
依頼の受領手続きをしていると、同行するという女性がやってきた。かなりスレンダーな感じでデリアンさんと同じように長い髪を後ろで縛っていた。ちょっとかわいい系の女性だ。
「初めまして。遺跡の調査に同行させていただけると聞いてやってきました。カルアといいます。」
「初めまして、自分はジュンイチ、彼女はジェニファーと言います。今回はよろしくお願いします。」
デリアンさんは自己紹介もなくいきなり本題に入ってきたんだが、この女性はまだ対応は普通でほっとする。
「えっと、デリアンさんの奥さんか彼女なんですか?」
「えっ?いや、あの・・・。」
「そんなわけない。あくまで研究仲間だよ。まあ学生時代からだからもう10年以上の付き合いだけどな。」
デリアンさんの言葉にちょっと不機嫌そうな顔になるカルアさん。うん、なんとなく関係はわかった。カルアさん、頑張れ・・・。
今日はせっかくなので夕食を一緒に食べることにしておすすめのお店に連れて行ってもらう。お店は居酒屋という感じのところでいかにも地元民がやってくるようなところだった。
簡単に自分たちのことを話したり、ヤーマンやアルモニアの国や遺跡のことを話すとかなり興味を引いていた。
モクニクでは遺跡調査は貴族が独占している割には遅遅として報告が上がってこないらしい。研究をしていればお金がもらえるから実際にはやっていなくてもやっているとごまかしているんだとかなり愚痴っていた。
このため平民は以前の報告書などから研究しているらしい。あとは新たに見つかった時に国の指定が入る前に確認するとかのようだ。大変そうだなあ・・・。
アラクの町で貴族エリアにも行ってみたんだけど、服装が普通だったせいもあってかなりいやな目で見られたものだ。一応はちゃんとした格好だったんだけど、貴族然とはしていなかったせいかもしれないね。
お店に入るときもかなり訝しげな目で見られるんだが、ペンダントを見せると手のひらを返したように態度が変わるんだよなあ・・・。
役場に行ってから拠点変更の手続きをするが、やはり貴族と言うことで貴族エリアの役場の方に行くことを薦められる。一応こちらでもできるようなんだが、この町では貴族エリアと平民エリアで役場業務は完全に分かれているみたいなのでいろいろと手続きに時間がかかるらしい。
もちろん平民エリアにある依頼を受けるのであれば問題ないが、変更手続きなど申請関係は向こうでやった方がいいようだ。
しょうがないのでいったん移動することにするが、その前に面白いものがないかと依頼書を確認してみる。そこには「遺跡の調査及び護衛」と書かれた依頼書が張ってあった。特別依頼のようなんだが、受注者がいないのだろうか?
2級以上の遺跡の調査許可証が必要と書かれており、実際の調査の時には護衛だけでも構わないらしい。
「すみません。この遺跡の調査および護衛という依頼はどのようなものなのでしょうか?」
「遺跡の調査許可証の必要な遺跡の調査と護衛依頼になります。」
「これが受注されないのは何か理由があるのですか?」
「調査の護衛だけであればいくらでもいるのですが、問題は調査許可証の方なんです。依頼された方は残念ながら3級調査許可証しか持っていないみたいで2級以上の調査許可証を持っている冒険者を募集しているんですよ。
遺跡の調査許可証を持っている人は一人につき2名が同行することができるので、その調査許可証を持っている人を探しているみたいです。
ただ調査許可証を持っている方は持っている方で個別に調査を行うのが普通ですし、一応管理されている場所とは言え魔獣が出ることもあるので同行者は護衛を雇うのが普通ですからね。」
まあ確かに調査許可証を持っている人は調査するのが目的の人だろうからわざわざ一緒に調査する人を雇ったりはしないだろう。雇うなら護衛の方だよなあ・・・。
「調査許可証を発行されないと言うことは調査と言うよりは見学をしたいという人の依頼なんですかね?」
ちょっと困った顔になって説明してくれた。
「あまりおおっぴらには言わないでくださいね。
依頼者は古代語や遺跡をきちんと研究している人なんですが、下位平民と言うこともありなかなか調査許可証が発行されないようなんです。」
こんなところでも差別されているのか・・・。
「調査したい遺跡はここから東に行ったところにあるテルクの遺跡なのですが、調査をするには最低限2級の調査許可証が必要なんです。もう1年以上はこの依頼が出されていますが、そうそう許可証を持っている方もいらっしゃらないですからね。
まあ本人もそこまで期待しているわけではないようですが、可能性がゼロではないから依頼を出しているみたいです。報酬も依頼者が出せるギリギリの額らしいです。」
「わかりました。説明ありがとうございました。」
この調査許可証が手に入ったら一回この人に会ってみてもいいかもしれないな。報酬は別にかまわないし、どのくらいの実力なのかはわからないけど、いろいろな意見が聞ける可能性もあるからね。
役場を出てから貴族エリアへと向かう。ゲートに行くとすぐに通してくれたんだが、なんか驚いた顔をしているのは貴族本人のせいだろうか?
役場は平民エリアと違ってかなり立派な造りになっている。ちなみにこっちで働いている人達は貴族の子女が中心らしい。
受付に行ってから活動場所変更の手続きをする。係の人は貴族の子女と言っても対応が変なわけではないのでちょっとほっとする。遺跡の調査許可証の発行について聞くと別の窓口のようなので言われた窓口へ向かう。
「すみませんが、遺跡調査の許可証の発行をお願いします。これが紹介状と身分証明です。こちらの役場であれば許可証を発行してくれると聞いています。」
首をかしげながらも紹介状を見てすぐに奥に走って行った。少しして上司を思われる人が一緒にやってきた。
「すみません。確認作業を行うのでこちらに来てもらえますか?」
部屋に案内されてから今回の紹介状についての説明があった。
「アルモニア国からの正式な調査許可証の発行依頼を確認しました。申し訳ありませんが、本人確認のための道具をお持ちでしょうか?」
以前ハクセンでも見せたブローチを取り出して魔力を込めると光り出した。
「はい、これで本人確認は間違いありません。アルモニア国の紹介状に加え、ジョニーファン様からの紹介状もあったことには驚きました。」
「それでは遺跡の調査許可証を発行してもらえると言うことでいいですか?」
「はい、それは問題ありません。ただし手続きに時間がかかりますのでお手数ですが明日もう一度訪問していただけますか?」
「ちなみにその許可証でテルクの遺跡の調査などはできますか?」
「国が特別に規制してるところ以外、すべての遺跡の調査ができますので安心してください。」
「ありがとうございます。それではまた明日訪問させていただきます。」
とりあえず問題なく許可証が出そうだな。良かった。
平民エリアに戻って受付で先ほどの依頼のことについて聞いて見る。調査許可証が手に入るので話を聞きたいというとかなり驚いていたがすぐに連絡を取ってくれるようだ。
資料を見ながら待っていると、一人の男性が駆け込んできた。あの人かな?ちょっと大柄で髪の毛がかなり伸びているんだがそれを無造作に後ろで縛っている。
「調査許可証を持った人がいるって聞いたんだけど、ほんとですか!?」
「ええ、そちらのお二人です。」
かなり怖い顔でこっちをにらまれてしまった。
「あなたたちが遺跡の調査許可証をお持ちなんですね。同行させてくれると言うことでよろしいのでしょうか?テルク遺跡に入るのは2級以上の調査許可証が必要ですが、大丈夫ですよね?」
「申し訳ないですが、許可証の受け取りが明日になりますのですぐには見せることはできません。ただ事前に確認したところ、テルク遺跡の調査はできると言うことだったので大丈夫なはずです。」
「ほんとですか!」
「ただし、自分たちも遺跡の調査を行うのが目的です。その際にいろいろと助言をいただけると判断できたなら同行をお願いしたいと思います。そこで申し訳ありませんが、こちらとしても十分な知識があるのか確認させていただかなければいけません。」
「わ、わかりました。」
このあと役場の部屋を借りて遺跡の研究についていろいろと聞いて見る。彼はデリアンという名前で、今は25歳と言うことだった。学校で遺跡の研究にはまった後、卒業後も研究を続けているらしい。ただし研究だけでは生活できないため、あくまで趣味というレベルで行っているが、仕事以外はすべて研究に費やしている状態のようだ。
話をしてみると、遺跡についてはかなり詳しいみたいで、最近出された古代ライハン語の解読についても勉強しているようだった。
追加で持ってきた研究の報告書も簡単に見せてもらい、説明を受けたところ、いろいろと考察もされていてかなりの知識があるように思われた。それ以前に本当に遺跡の調査が好きでしょうが無いという印象だ。
一通りの話を聞いた後、ジェンと二人で少し話をする。遺跡調査ではかなり助言もしてもらえそうだったのでこの依頼を受けることにした。
「いろいろと話を聞かせてもらってありがとうございます。今回説明いただいた内容から、あなたに同行をお願いしたいと思います。」
「ほんとですか!!」
「はい。許可証は2枚申請していますのであと4名同伴できますが、護衛のことも考えるとあと1名だけであれば同行してもかまいません。」
初級の魔獣であればある程度対応できるが、やはり並~上階位となると対処できないので護衛を考えると2名以上は厳しいだろう。
「ありがとうございます。もう一人はすぐに手配できます。」
依頼の受領手続きをしていると、同行するという女性がやってきた。かなりスレンダーな感じでデリアンさんと同じように長い髪を後ろで縛っていた。ちょっとかわいい系の女性だ。
「初めまして。遺跡の調査に同行させていただけると聞いてやってきました。カルアといいます。」
「初めまして、自分はジュンイチ、彼女はジェニファーと言います。今回はよろしくお願いします。」
デリアンさんは自己紹介もなくいきなり本題に入ってきたんだが、この女性はまだ対応は普通でほっとする。
「えっと、デリアンさんの奥さんか彼女なんですか?」
「えっ?いや、あの・・・。」
「そんなわけない。あくまで研究仲間だよ。まあ学生時代からだからもう10年以上の付き合いだけどな。」
デリアンさんの言葉にちょっと不機嫌そうな顔になるカルアさん。うん、なんとなく関係はわかった。カルアさん、頑張れ・・・。
今日はせっかくなので夕食を一緒に食べることにしておすすめのお店に連れて行ってもらう。お店は居酒屋という感じのところでいかにも地元民がやってくるようなところだった。
簡単に自分たちのことを話したり、ヤーマンやアルモニアの国や遺跡のことを話すとかなり興味を引いていた。
モクニクでは遺跡調査は貴族が独占している割には遅遅として報告が上がってこないらしい。研究をしていればお金がもらえるから実際にはやっていなくてもやっているとごまかしているんだとかなり愚痴っていた。
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