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第二部 異世界の貴族達2
189. 異世界1208日目 未発見の遺跡へ
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カルニクを出発し、南西方向にある遺跡へと向かうことにした。さすがに主要街道から外れてしまうので道路の状態は少し悪くなるが、それでもちゃんとした道があるだけまだいいだろう。3日ほど走ったところでこっち方面の最後の町であるタラトクに到着した。
この町は木材の切り出しを主産業としているところみたいで、立派な城壁のある町だった。前に他の国でもあった開拓の前線基地と言ったところか?このあたりは質の良い木材が特産品となっているらしい。
町に入ると、高階位の冒険者の拠点にもなっているようで冒険者の姿も結構多い。
「なんか辺境というイメージだったからもっとへんぴなところかと思ったいたけど、思ったよりも大きな町だね。」
「確かにそうね。思ったよりも町が発展しているし、冒険者もかなり多い感じだわ。」
「門には一応貴族用の通路もあったけど普段は使っていないみたいだし、貴族エリアもないみたいだから貴族はかなり少なそうだね。まあその方が気楽だけど。」
「確かにね。」
貴族は少ないみたいで生活エリアは分かれていないが、貴族専用の宿やお店はあるみたいだ。ただ貴族と平民兼用のお店の方が圧倒的に多い。まあそもそも人が少ないので区別していたら商売が成り立たないのだろう。
「この町の情報はあまりないからまずは宿を決めてから町を見て回ろう。」
カステルさんからはこの町のことはあまり情報を得られていなかったので、適当に町をうろついて良さそうな感じの宿に泊まることにした。泊まったのは貴族と平民兼用のカルクトという3階建ての宿屋だ。少し奥まったところにあるんだが、周りの環境も良さそうだし、建物も結構綺麗なので大丈夫だろう。貴族も泊まれるところなのでそれほど悪いところでは無いと思う。
受付は貴族でも平民でも同じ受付となっているようだが、最初から対応は丁寧だった。まあ貴族も来るから変な対応はできないだろうけどね。
部屋は貴族用と平民用に分かれており、貴族用はエレベーターで3階になっている。料金は2000ドールとそこそこの料金だが、せっかくなので貴族用の部屋にすることにした。
部屋はすごく広いというわけではないが、寝室とリビングに分かれており、トイレとシャワールームまであるので充分だろう。まあ事前に部屋の大きさについても説明があるので、これで満足できないような人はここには泊まらないだろうしね。
役場に行って資料を確認すると、町の周りは初~並階位、少し離れたところは並~上階位の魔獣がおり、車で移動するエリアになると良~優階位の魔獣がいるみたい。かなり幅広い魔獣がいるので、冒険者には人気のところのようだ。
このため素材の買取のお店も結構多くなっているが、若干買取額は安いみたいだ。まあここですべて消費できるならいいけど、移動のコストを考えるとこのあたりはしょうが無いだろう。他にも鍛冶屋もあるので冒険者として活動するにはいいところなのかもしれない。
一通り町を見て回るが、思ったよりも町の雰囲気はいい感じだった。夕食は宿の一階にある食堂で食べたんだが、”肉!!”という感じの料理が多かった。今回は牛肉のようなステーキを食べたけど、値段の割にはかなりのボリュームだった。
冒険者の人達も多くていろいろな話が飛び交っている。ジェンと話をしながら聞き耳を立ててみるが、魔獣がどうしたとか、狩りの具合がどうだったとか、新しい装備がとか普通の会話だけで気になるような内容はなかった。
夕食の後は少し部屋でお酒を酌みながら今後の予定を話す。最近は少しはお酒が飲めるようになってきているのである。翌日からはまた拠点での生活となるが、明日も早いのでこの日はほどほどで寝ることにした。
翌朝早くから出発していけるところまで車で移動する。車で3時間ほど走ったところで車での移動が厳しくなったのでここからは走って行くことにする。このあたりの魔獣の階位は上階位くらいなんだが、この先はおそらく高階位の魔獣も出てくるだろう。
「まだ時間は早いけど、距離や魔獣の階位を考えるとこのあたりで泊まっていった方がいいかもしれないね。」
ちゃんとした拠点で泊まれるのはここまでだろうからいったんここで泊まっていった方が体を休めることができるだろう。
「そうね。森に入ったら見張りとかもしないといけないだろうからそれがいいかも。」
ジェンも同じことを考えていたようだ。森から離れたところでいい場所を見つけて拠点を出す。
拠点も使い始めてかなり経つが、浄化魔法があるせいで綺麗なままと言うのがありがたい。まあ周りの外壁は都度都度補修しているんだけどね。魔物よけなどの魔道具もいろいろとそろえたので今では上階位までは近くに寄ってこないし、認識阻害もかけているので見つかりにくくなっているのもいいところだ。
今まで魔獣に襲われたことはあるが、まだ数回程度である。あまり魔獣のいないエリアを選んでいることもあるが、攻撃されてもしばらくは耐えてくれるので見張りを置かなくても十分に対応できるのがありがたい。
翌朝から森の中を進むが、やはり魔獣の階位も上がってきている。ただ優階位の魔獣はまだ遭遇していないので助かる。巨大蜘蛛や蹴兎、猛毒スライム、巨猪など良階位の魔獣までしか遭遇していない。
索敵能力はこちらが上なので、良階位の魔獣でも先制攻撃をかけることができて助かる。不意打ちされるとかなり危ないからね。このため移動速度は下がってしまうがしょうが無い。
森とは言っても熱帯雨林のような深い森ではないのでまだ進みやすいのが救いだ。それでも歩きにくいことには変わりないが、風魔法でつるや枝を切り払いながら進むので、鉈などで切り開きながらというわけではないだけまだいい方だろう。二人で風斬で切り開き、風弾で地面付近を固める感じで切り開いていくので、自分たちが通った後は道のようになっている。
前に試練の遺跡に行ったときに森の中を進むのに苦労したのでなんとかならないかといろいろと試してみたところ、この方法が一番効率的だったのである。
ただ途中で飛んだり、魔法を使わずに分け入ったりして跡はつけられないようにはしている。できることは最低限しておかないと後で後悔はしたくない。
さすがに遺跡まで1日では到着できなかったので、途中で拠点をだして泊まることにした。こんなところでは大きな拠点は出せないので広さが1畳くらいの小さなテントのようなものを出す。
これはヤーマンにいるときに造った物で、魔獣よけや消音などは普段使っている拠点と同程度の機能は持っているものだ。寝ることだけを考えたものなので、もちろん料理などはできないし、スペースは狭いが、交代で寝るには十分なものである。
最初は普通に売っているものを買おうかと思ったんだが、なかなか納得できるものがなかったこともあり、結局土魔法を使って作ったのである。ただトイレだけは携帯用のものを使うしかないのがジェンには不満だったようだけどこればかりは仕方が無い。
夕食は保存しておいたものを食べてからまずはジェンから眠りにつく。野営のときの見張りは自分が前半、ジェンが後半という形に決めており、2.5時間交代なので睡眠時間は短いが、長期間でなければ十分に対応できる。
ジェンが眠りに入ったところで警戒に入るが、特にやることはない。たき火は魔獣によっては全く恐れないので目印となって危ないこともあり、基本的にはつけないことが普通だ。
階位の低い魔獣のエリアではたき火はした方がいいんだが、良階位以上の魔獣がいるところではやらない方が安全だ。この階位になると索敵能力を持っていることが必須なのでそちらで警戒するし、明かりとしては光魔法や魔道具を使うことにしている。
なので見張りをしている間は索敵をしながらガイド本に取り込んだ本を読んで過ごすことくらいしかできない。ガイド本もかなり色々と使っているが、レベルは上がらないのでレベルは3までしかないのかもしれない。まあそれでも十分な機能なんだけどね。
特に魔獣が現れることもなく、時間になったところで浄化魔法で体を綺麗にしてからジェンと交代して拠点に入る。
「絶対に無理をしないで、何かあったらすぐに起こしてよ。」
優階位の魔獣の気配を感じたときはすぐに移動するようにしているし、良階位の魔獣についても危ないと思ったらすぐに起こすようにしている。良階位でも単独の魔獣であれば一人でも対応できるけど、何かあってやられるわけにはいかないので安全重視だ。
「わかっているわ。無理はしないわよ。」
拠点に入ってから横になるとすぐに眠りに落ちていった。
この町は木材の切り出しを主産業としているところみたいで、立派な城壁のある町だった。前に他の国でもあった開拓の前線基地と言ったところか?このあたりは質の良い木材が特産品となっているらしい。
町に入ると、高階位の冒険者の拠点にもなっているようで冒険者の姿も結構多い。
「なんか辺境というイメージだったからもっとへんぴなところかと思ったいたけど、思ったよりも大きな町だね。」
「確かにそうね。思ったよりも町が発展しているし、冒険者もかなり多い感じだわ。」
「門には一応貴族用の通路もあったけど普段は使っていないみたいだし、貴族エリアもないみたいだから貴族はかなり少なそうだね。まあその方が気楽だけど。」
「確かにね。」
貴族は少ないみたいで生活エリアは分かれていないが、貴族専用の宿やお店はあるみたいだ。ただ貴族と平民兼用のお店の方が圧倒的に多い。まあそもそも人が少ないので区別していたら商売が成り立たないのだろう。
「この町の情報はあまりないからまずは宿を決めてから町を見て回ろう。」
カステルさんからはこの町のことはあまり情報を得られていなかったので、適当に町をうろついて良さそうな感じの宿に泊まることにした。泊まったのは貴族と平民兼用のカルクトという3階建ての宿屋だ。少し奥まったところにあるんだが、周りの環境も良さそうだし、建物も結構綺麗なので大丈夫だろう。貴族も泊まれるところなのでそれほど悪いところでは無いと思う。
受付は貴族でも平民でも同じ受付となっているようだが、最初から対応は丁寧だった。まあ貴族も来るから変な対応はできないだろうけどね。
部屋は貴族用と平民用に分かれており、貴族用はエレベーターで3階になっている。料金は2000ドールとそこそこの料金だが、せっかくなので貴族用の部屋にすることにした。
部屋はすごく広いというわけではないが、寝室とリビングに分かれており、トイレとシャワールームまであるので充分だろう。まあ事前に部屋の大きさについても説明があるので、これで満足できないような人はここには泊まらないだろうしね。
役場に行って資料を確認すると、町の周りは初~並階位、少し離れたところは並~上階位の魔獣がおり、車で移動するエリアになると良~優階位の魔獣がいるみたい。かなり幅広い魔獣がいるので、冒険者には人気のところのようだ。
このため素材の買取のお店も結構多くなっているが、若干買取額は安いみたいだ。まあここですべて消費できるならいいけど、移動のコストを考えるとこのあたりはしょうが無いだろう。他にも鍛冶屋もあるので冒険者として活動するにはいいところなのかもしれない。
一通り町を見て回るが、思ったよりも町の雰囲気はいい感じだった。夕食は宿の一階にある食堂で食べたんだが、”肉!!”という感じの料理が多かった。今回は牛肉のようなステーキを食べたけど、値段の割にはかなりのボリュームだった。
冒険者の人達も多くていろいろな話が飛び交っている。ジェンと話をしながら聞き耳を立ててみるが、魔獣がどうしたとか、狩りの具合がどうだったとか、新しい装備がとか普通の会話だけで気になるような内容はなかった。
夕食の後は少し部屋でお酒を酌みながら今後の予定を話す。最近は少しはお酒が飲めるようになってきているのである。翌日からはまた拠点での生活となるが、明日も早いのでこの日はほどほどで寝ることにした。
翌朝早くから出発していけるところまで車で移動する。車で3時間ほど走ったところで車での移動が厳しくなったのでここからは走って行くことにする。このあたりの魔獣の階位は上階位くらいなんだが、この先はおそらく高階位の魔獣も出てくるだろう。
「まだ時間は早いけど、距離や魔獣の階位を考えるとこのあたりで泊まっていった方がいいかもしれないね。」
ちゃんとした拠点で泊まれるのはここまでだろうからいったんここで泊まっていった方が体を休めることができるだろう。
「そうね。森に入ったら見張りとかもしないといけないだろうからそれがいいかも。」
ジェンも同じことを考えていたようだ。森から離れたところでいい場所を見つけて拠点を出す。
拠点も使い始めてかなり経つが、浄化魔法があるせいで綺麗なままと言うのがありがたい。まあ周りの外壁は都度都度補修しているんだけどね。魔物よけなどの魔道具もいろいろとそろえたので今では上階位までは近くに寄ってこないし、認識阻害もかけているので見つかりにくくなっているのもいいところだ。
今まで魔獣に襲われたことはあるが、まだ数回程度である。あまり魔獣のいないエリアを選んでいることもあるが、攻撃されてもしばらくは耐えてくれるので見張りを置かなくても十分に対応できるのがありがたい。
翌朝から森の中を進むが、やはり魔獣の階位も上がってきている。ただ優階位の魔獣はまだ遭遇していないので助かる。巨大蜘蛛や蹴兎、猛毒スライム、巨猪など良階位の魔獣までしか遭遇していない。
索敵能力はこちらが上なので、良階位の魔獣でも先制攻撃をかけることができて助かる。不意打ちされるとかなり危ないからね。このため移動速度は下がってしまうがしょうが無い。
森とは言っても熱帯雨林のような深い森ではないのでまだ進みやすいのが救いだ。それでも歩きにくいことには変わりないが、風魔法でつるや枝を切り払いながら進むので、鉈などで切り開きながらというわけではないだけまだいい方だろう。二人で風斬で切り開き、風弾で地面付近を固める感じで切り開いていくので、自分たちが通った後は道のようになっている。
前に試練の遺跡に行ったときに森の中を進むのに苦労したのでなんとかならないかといろいろと試してみたところ、この方法が一番効率的だったのである。
ただ途中で飛んだり、魔法を使わずに分け入ったりして跡はつけられないようにはしている。できることは最低限しておかないと後で後悔はしたくない。
さすがに遺跡まで1日では到着できなかったので、途中で拠点をだして泊まることにした。こんなところでは大きな拠点は出せないので広さが1畳くらいの小さなテントのようなものを出す。
これはヤーマンにいるときに造った物で、魔獣よけや消音などは普段使っている拠点と同程度の機能は持っているものだ。寝ることだけを考えたものなので、もちろん料理などはできないし、スペースは狭いが、交代で寝るには十分なものである。
最初は普通に売っているものを買おうかと思ったんだが、なかなか納得できるものがなかったこともあり、結局土魔法を使って作ったのである。ただトイレだけは携帯用のものを使うしかないのがジェンには不満だったようだけどこればかりは仕方が無い。
夕食は保存しておいたものを食べてからまずはジェンから眠りにつく。野営のときの見張りは自分が前半、ジェンが後半という形に決めており、2.5時間交代なので睡眠時間は短いが、長期間でなければ十分に対応できる。
ジェンが眠りに入ったところで警戒に入るが、特にやることはない。たき火は魔獣によっては全く恐れないので目印となって危ないこともあり、基本的にはつけないことが普通だ。
階位の低い魔獣のエリアではたき火はした方がいいんだが、良階位以上の魔獣がいるところではやらない方が安全だ。この階位になると索敵能力を持っていることが必須なのでそちらで警戒するし、明かりとしては光魔法や魔道具を使うことにしている。
なので見張りをしている間は索敵をしながらガイド本に取り込んだ本を読んで過ごすことくらいしかできない。ガイド本もかなり色々と使っているが、レベルは上がらないのでレベルは3までしかないのかもしれない。まあそれでも十分な機能なんだけどね。
特に魔獣が現れることもなく、時間になったところで浄化魔法で体を綺麗にしてからジェンと交代して拠点に入る。
「絶対に無理をしないで、何かあったらすぐに起こしてよ。」
優階位の魔獣の気配を感じたときはすぐに移動するようにしているし、良階位の魔獣についても危ないと思ったらすぐに起こすようにしている。良階位でも単独の魔獣であれば一人でも対応できるけど、何かあってやられるわけにはいかないので安全重視だ。
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