210 / 430
第二部 異世界の貴族達2
190. 異世界1214日目 未発見の遺跡の調査
しおりを挟む
0時に起きるが、さすがに眠い。鎧は着たままだったので速攻で眠っていたけど眠りは浅かったみたいだ。そうはいっても鎧を脱ぐわけにもいかないからなあ。
「おはよう。」
「おはよう。ちゃんと眠れた?朝食の準備はできているわよ。」
拠点から出てジェンに挨拶をすると、ジェンは元気に返事を返してきた。夕べは良階位の魔獣が一回襲ってきたので退治したらしい。良階位と言っても蹴兎が一匹だけだったのですぐに対処できたようだ。
「ありがとう。いただくよ。」
サンドイッチと温かいコーヒーで簡単に朝食を済ませてから拠点を収納し、すぐに出発する。ここからさらに2時間ほど歩いて目的の場所近くにやってきたんだが、そこは大きな湖になっていた。
「ここ・・・だよね?」
ジェンが湖を見ながら声を上げる。
「場所的にはこの湖の真ん中付近みたいだけど、標高はもう少し上の位置だね。」
対岸は見えるが向こうまでは数メヤルドはありそうな感じでかなり大きな湖という感じ。カルデラ湖のように湖の周りが盛り上がっていて丸い感じになっている。
「これって町が吹っ飛んでクレーターになってしまったという感じかな?形も丸いし、爆弾でも落とされたのかなあ?」
町の大きさがどのくらいだったかわからないけど、今まで見た遺跡の大きさを考えると町すべてが吹っ飛んでしまったと考えてもおかしくないレベルだ。まいったね。
「そんな感じかもしれないわね。これはさすがに遺跡や遺物は残っていないと考えた方がいいわね。もし残骸があったとしても湖の底だわ。」
「まあそうかもしれないけど、一応湖の周りを調査してみようか。1周するのに1日くらいあればなんとかなると思うし。」
湖の外周に沿ってある程度地中も探索しながら回ってみたんだが、特に手がかりになるようなものは見つからなかった。残念ながら新たな発見はなかったが、古代兵器で町を一つ滅ぼす兵器があったことは間違いないだろう。
調査しながらだったので思ったよりも時間がかかってしまい、結局この湖の周りを回るだけで3泊することとなってしまった。
もしかしたら町から離れたところにも何かあるかもしれないけど、さすがにこの森の中を調査するのは危なすぎるし、どれだけ期間がかかるかもわからないのでこれは諦めるしかないだろう。
魔獣は良階位だけでなく、かなり遠かったが優階位らしき気配も感じていたのであまり長い時間このあたりに滞在するのも怖い。さすがに優階位の魔獣を相手にすることは難しいからね。まあ逃げることに重点を置いたらなんとか逃げることはできると思っているけど。
来た道を引き返すが、やはり時間がかかってしまうのはしょうが無いところだ。ただ荷物はないし、重量軽減魔法で移動も楽なのでまだいい方なのだろう。普通の冒険者だったらもっと大変だったんだろうなあ。
ただ今回の簡易拠点も結構使えたのは良かった。もう少し床材を改良する余地はあるけど、十分拠点として使えるな。ジェンにも聞いたけど、特に不満は無かったらしい。「一緒に寝られないのが寂しいけどね。」とかちょっと可愛いことを言っていたけど、不意打ちでそんなことを言うのは勘弁してくれ。
来たと時同じく4日かけてタラトクの町に戻る。ほんとに収納魔法があって良かったと思う。他にも戻ってきている冒険者の車がいたんだが、車の上まで魔獣の素材を乗せていたからね。収納バッグを持っていたとしてもそこまで大きなものを持っている人は少ないだろうからね。
今回狩った魔獣のいらない素材で買取対象となっているものは役場で引き取ってもらう。価格は安いが実績にはなるからね。素材の買取をしていると、ジェンが近くにいた冒険者と話をしていた。どうやら女性3人のパーティーみたいだ。
「ジェン、買取は終わったけど・・・。」
えらく会話が盛り上がっているので遠慮がちに声をかける。
「あっ、ありがとう。えっと、こちらはハルマというパーティーの人達でヤーマンとかのホクサイ大陸の国に興味があるみたいで色々と話をしていたのよ。」
「えっと、初めまして、ジェンとパーティーを組んでいるジュンイチと言います。」
ちょっと警戒するような目で見られたが、なんかスレインさんたちに最初会ったときのことを思い出すなあ。男性に少し不信感を持っているような感じだ。
「もしホクサイ大陸の話を聞きたいのであればこのあと一緒に食事をしながら話しませんか?自分たちもこの国のことなどを色々と聞きたいので情報交換できればありがたいのですが・・・。」
彼女たちはどうするか悩んでいたが、事前にジェンと話して興味が湧いていたのか、一緒に食事をすることとなった。お店は彼女たちのおすすめするところに行くことにしたが、いきなりよくわからないお店に行くのはやはり怖いのだろう。
彼女たちはハルマという女性3人の良階位の冒険者で、ここモクニクの地方の平民で生活がかなり厳しかったこともあり、冒険者となったみたいだ。リーダーのハスルさんは剣士、ルイトリアさんは魔法使い、マルミアさんが剣士兼治癒士のようだ。
もともとは別々のパーティーだったが、男性と一緒だといろいろと大変だったことから女性のみでパーティーを組んで活動をするようになったらしい。
やはりこの国では女性軽視の風潮があるみたいで女性と言うだけで下に見られる傾向があるようだ。特に貴族になるとその傾向が強いみたいで、貴族の男性冒険者とは一緒に行動したくないと言っていた。
お金が貯まったらホクサイ大陸に移住したいと考えているみたいで、頑張ってお金を貯めているようだ。ヤーマンのことなどいろいろと聞いてきたので答えられる範囲で教えてあげると、こっちの国のことなど色々と話してくれた。
翌日は加工した素材などを購入して防具の整備もやっておくことにした。ある程度の整備は自分たちでできるんだが、一応おすすめという鍛冶屋に持っていって点検してもらう。一応合格点は出してもらえたんだが、少しお金を払って最後の仕上げをしてもらうことにする。やはりミスリルの武器の手入れはまだまだということか。
さすがに疲れもたまってきていたので二日ほどは町でゆっくりする。このあとサビオニアに行くので国境の町タラクに行く予定なんだが、ここから直接行く街道はないのでいったんカルニクの町に戻ることになった。
~ハルマのハスルSide~
遠出をしての狩りからタラクトの町に戻って素材の買取をしてもらっていると、横にいた女性が声をかけてきた。女性だけのパーティーが珍しかったのだろうかと適当に話をしていたんだが、ヤーマンから来た冒険者だったみたいで興味を引かれた。
彼女は今素材の買取をしている男性と夫婦でパーティーを組んでいるらしく、見聞を広げることを目的にいろいろなところを回っているらしい。
せっかくならいろいろと情報交換をしたいのでこのあと一緒に食事に行かないかと言われ、悩んだ末一緒に行くことにした。同じパーティーの男性も一緒だと言うことがちょっと引っかかったがその心配は杞憂だった。女性と言って下に見るようなことはなかったのである。
パーティーの話を聞くと、いろいろな雑用も二人で分担してしていると聞いてちょっと驚いた。こっちの国では女性が雑用をするのが当たり前だからだ。とくに料理はジュンイチの方が得意という話を聞いてちょっと驚いたくらいである。
ホクサイ大陸に行きたいという話をすると、いろいろと話を聞かせてもらうことができた。すでにホクサイ大陸の4つの国には行ったことがあるらしく、国の特徴を色々と教えてもらえた。やっぱり行くならヤーマンが一番いいかな?
他にもいろいろと情報を教えてくれたので私たちも知っていることを色々と話をした。このあとサビオニアにいくと言うことだったのでちょっと注意はしておいたけど大丈夫かな?特にジェニファーさんは認識阻害をかけていたみたいだけど、かなり可愛いので変な貴族に目をつけられないかが心配だわ。そのあたりがわかっているのでフードを被って認識されにくくしているのだろうけどね。
「おはよう。」
「おはよう。ちゃんと眠れた?朝食の準備はできているわよ。」
拠点から出てジェンに挨拶をすると、ジェンは元気に返事を返してきた。夕べは良階位の魔獣が一回襲ってきたので退治したらしい。良階位と言っても蹴兎が一匹だけだったのですぐに対処できたようだ。
「ありがとう。いただくよ。」
サンドイッチと温かいコーヒーで簡単に朝食を済ませてから拠点を収納し、すぐに出発する。ここからさらに2時間ほど歩いて目的の場所近くにやってきたんだが、そこは大きな湖になっていた。
「ここ・・・だよね?」
ジェンが湖を見ながら声を上げる。
「場所的にはこの湖の真ん中付近みたいだけど、標高はもう少し上の位置だね。」
対岸は見えるが向こうまでは数メヤルドはありそうな感じでかなり大きな湖という感じ。カルデラ湖のように湖の周りが盛り上がっていて丸い感じになっている。
「これって町が吹っ飛んでクレーターになってしまったという感じかな?形も丸いし、爆弾でも落とされたのかなあ?」
町の大きさがどのくらいだったかわからないけど、今まで見た遺跡の大きさを考えると町すべてが吹っ飛んでしまったと考えてもおかしくないレベルだ。まいったね。
「そんな感じかもしれないわね。これはさすがに遺跡や遺物は残っていないと考えた方がいいわね。もし残骸があったとしても湖の底だわ。」
「まあそうかもしれないけど、一応湖の周りを調査してみようか。1周するのに1日くらいあればなんとかなると思うし。」
湖の外周に沿ってある程度地中も探索しながら回ってみたんだが、特に手がかりになるようなものは見つからなかった。残念ながら新たな発見はなかったが、古代兵器で町を一つ滅ぼす兵器があったことは間違いないだろう。
調査しながらだったので思ったよりも時間がかかってしまい、結局この湖の周りを回るだけで3泊することとなってしまった。
もしかしたら町から離れたところにも何かあるかもしれないけど、さすがにこの森の中を調査するのは危なすぎるし、どれだけ期間がかかるかもわからないのでこれは諦めるしかないだろう。
魔獣は良階位だけでなく、かなり遠かったが優階位らしき気配も感じていたのであまり長い時間このあたりに滞在するのも怖い。さすがに優階位の魔獣を相手にすることは難しいからね。まあ逃げることに重点を置いたらなんとか逃げることはできると思っているけど。
来た道を引き返すが、やはり時間がかかってしまうのはしょうが無いところだ。ただ荷物はないし、重量軽減魔法で移動も楽なのでまだいい方なのだろう。普通の冒険者だったらもっと大変だったんだろうなあ。
ただ今回の簡易拠点も結構使えたのは良かった。もう少し床材を改良する余地はあるけど、十分拠点として使えるな。ジェンにも聞いたけど、特に不満は無かったらしい。「一緒に寝られないのが寂しいけどね。」とかちょっと可愛いことを言っていたけど、不意打ちでそんなことを言うのは勘弁してくれ。
来たと時同じく4日かけてタラトクの町に戻る。ほんとに収納魔法があって良かったと思う。他にも戻ってきている冒険者の車がいたんだが、車の上まで魔獣の素材を乗せていたからね。収納バッグを持っていたとしてもそこまで大きなものを持っている人は少ないだろうからね。
今回狩った魔獣のいらない素材で買取対象となっているものは役場で引き取ってもらう。価格は安いが実績にはなるからね。素材の買取をしていると、ジェンが近くにいた冒険者と話をしていた。どうやら女性3人のパーティーみたいだ。
「ジェン、買取は終わったけど・・・。」
えらく会話が盛り上がっているので遠慮がちに声をかける。
「あっ、ありがとう。えっと、こちらはハルマというパーティーの人達でヤーマンとかのホクサイ大陸の国に興味があるみたいで色々と話をしていたのよ。」
「えっと、初めまして、ジェンとパーティーを組んでいるジュンイチと言います。」
ちょっと警戒するような目で見られたが、なんかスレインさんたちに最初会ったときのことを思い出すなあ。男性に少し不信感を持っているような感じだ。
「もしホクサイ大陸の話を聞きたいのであればこのあと一緒に食事をしながら話しませんか?自分たちもこの国のことなどを色々と聞きたいので情報交換できればありがたいのですが・・・。」
彼女たちはどうするか悩んでいたが、事前にジェンと話して興味が湧いていたのか、一緒に食事をすることとなった。お店は彼女たちのおすすめするところに行くことにしたが、いきなりよくわからないお店に行くのはやはり怖いのだろう。
彼女たちはハルマという女性3人の良階位の冒険者で、ここモクニクの地方の平民で生活がかなり厳しかったこともあり、冒険者となったみたいだ。リーダーのハスルさんは剣士、ルイトリアさんは魔法使い、マルミアさんが剣士兼治癒士のようだ。
もともとは別々のパーティーだったが、男性と一緒だといろいろと大変だったことから女性のみでパーティーを組んで活動をするようになったらしい。
やはりこの国では女性軽視の風潮があるみたいで女性と言うだけで下に見られる傾向があるようだ。特に貴族になるとその傾向が強いみたいで、貴族の男性冒険者とは一緒に行動したくないと言っていた。
お金が貯まったらホクサイ大陸に移住したいと考えているみたいで、頑張ってお金を貯めているようだ。ヤーマンのことなどいろいろと聞いてきたので答えられる範囲で教えてあげると、こっちの国のことなど色々と話してくれた。
翌日は加工した素材などを購入して防具の整備もやっておくことにした。ある程度の整備は自分たちでできるんだが、一応おすすめという鍛冶屋に持っていって点検してもらう。一応合格点は出してもらえたんだが、少しお金を払って最後の仕上げをしてもらうことにする。やはりミスリルの武器の手入れはまだまだということか。
さすがに疲れもたまってきていたので二日ほどは町でゆっくりする。このあとサビオニアに行くので国境の町タラクに行く予定なんだが、ここから直接行く街道はないのでいったんカルニクの町に戻ることになった。
~ハルマのハスルSide~
遠出をしての狩りからタラクトの町に戻って素材の買取をしてもらっていると、横にいた女性が声をかけてきた。女性だけのパーティーが珍しかったのだろうかと適当に話をしていたんだが、ヤーマンから来た冒険者だったみたいで興味を引かれた。
彼女は今素材の買取をしている男性と夫婦でパーティーを組んでいるらしく、見聞を広げることを目的にいろいろなところを回っているらしい。
せっかくならいろいろと情報交換をしたいのでこのあと一緒に食事に行かないかと言われ、悩んだ末一緒に行くことにした。同じパーティーの男性も一緒だと言うことがちょっと引っかかったがその心配は杞憂だった。女性と言って下に見るようなことはなかったのである。
パーティーの話を聞くと、いろいろな雑用も二人で分担してしていると聞いてちょっと驚いた。こっちの国では女性が雑用をするのが当たり前だからだ。とくに料理はジュンイチの方が得意という話を聞いてちょっと驚いたくらいである。
ホクサイ大陸に行きたいという話をすると、いろいろと話を聞かせてもらうことができた。すでにホクサイ大陸の4つの国には行ったことがあるらしく、国の特徴を色々と教えてもらえた。やっぱり行くならヤーマンが一番いいかな?
他にもいろいろと情報を教えてくれたので私たちも知っていることを色々と話をした。このあとサビオニアにいくと言うことだったのでちょっと注意はしておいたけど大丈夫かな?特にジェニファーさんは認識阻害をかけていたみたいだけど、かなり可愛いので変な貴族に目をつけられないかが心配だわ。そのあたりがわかっているのでフードを被って認識されにくくしているのだろうけどね。
12
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる