234 / 313
第二部 異世界の争い
214. 異世界1420日目 4回目の年末年始
しおりを挟む
翌日朝一で調査のために出発する。ロンさんにはこの町の北にあるムニアの町で待ってもらうことにしている。おそらく尾行はしてくると思うんだが、付いてこれるかなあ・・・。車の速度も違うし、特に歩きになった後はおそらく無理だろう。
ムニアの町までは通常だと10日ほどだが、自分たちなら7日間で到着できるだろう。そこから遺跡まではおそらく3日くらいだと思う。うまく遺跡が見つかってロンさんに連絡すればすぐにハクさんに連絡が行くようになっているみたいなのでなんとかなるかな?
今は12月23日なので遺跡到着が1月始め、調査とかに時間がかかったとしても順調にいけば1月中旬には結果を報告できると思う。そう考えると遅くなったとしてもなんとか1月末にはけりが付くかな?
去年の年末年始はかなりのんびり過ごしたけど、今年はあまりくつろぐ余裕もなさそうだ。まあすべて終わったらそのあとでゆっくりしてもいいしね。
ここからアルマの町を経由して北上する。本当は町の様子を見ていきたかったが、とりあえず寄るのはやめておいた。そこからムニアの町に到着したのは予想通り12月30日のお昼だ。
「急ぎたい気持ちもあるけど、ちょうど年末だし、1日くらいはゆっくりしようか?もう遅いから結局拠点に泊まらないといけないくらいだしね。」
「そうね。最近ずっとばたばただったし、大晦日くらいはゆっくりしていきましょう。」
「まあ魔獣のことも確認しないといけないからどっちにしろ町には寄っていかないといけなかったからね。」
町に入るときに身分証明証の確認があるが、特に問題なく町に入ることができた。この町は魔獣退治の前線基地のようなところで城壁も高く、冒険者の数がかなり多いところだった。もし連絡通路が見つかったら商業の中継地点としてかなり発展するかもしれないね。
町の雰囲気はヤーマンに近い印象だ。20年ほど前に革命で貴族社会が倒れてしまったので貴族という身分はなくなっているのでもちろん貴族エリアなどもない。町によってはその名残が残っているところもあるらしいけどね。
まずは見た感じ良さそうな宿を予約してから役場に行ってあたりの状況を確認する。ここから山の方に向かっては魔獣が強くなって行くみたいで、目的の場所のあたりは優階位の魔獣も出そうな感じだ。調査するには魔獣の退治もしないといけないけど、優階位の魔獣か・・・。なんとか倒すしかないだろうなあ。
出現する魔獣を確認し、弱点や特徴などを改めて確認しておく。これをするだけでもかなり戦闘の役に立つのでおろそかにはできない。逆にこのような情報が公開されているのに見ない冒険者は生き残っていないのである。
ただ優階位になってくると弱点というものはないのでどのようなところに潜んでいるか、どのような攻撃をしてくるか、使う魔法は何なのかなどの説明が多くを占めており、弱点というものはほとんど書かれていない。
ジェンと一緒に一通りの魔獣の確認を終えてから役場を後にする。役場にいる冒険者を見てみると、並階位~良階位までかなり幅広くいるみたいだ。
宿の近くにあるお店に入ってみてみると、いろいろな商品がそろっていた。農業国と言うこともあり、食料関係はかなり充実している。驚いたのはお米の種類だ。タイガ国で見たよりもお米の種類がかなり多い。そしてお味噌の種類もかなり多い。もしかして日本に一番近いのはこの国なのかもしれないな。今の仕事が一段落したらいろいろと見て回ろう。
食堂に行くとご飯系のメニューも充実している。これは食べるしかないだろうと言うことでカツ丼のようなメニューを食べることにした。カツ丼は卵とじではなくソースカツ丼という感じだった。これはこれで好きなんだよなあ。旅行先で見つけるとソースカツ丼のタレを買っていたからね。
ジェンは親子丼のような感じで、少し食べさせてもらったけど、ちょっと甘めで地域による差という感じだった。他にも色々とありそうなのでこの国をいろいろと見て回らないといけないかもしれない。
このあと教会にも寄ってお祈りをしてみるが、特に声は聞こえなかった。まあそんなにすぐに回答があるわけでもないだろう。
宿に戻り、久しぶりにゆっくりする。ここのところかなりバタバタだったからなあ。久しぶりに夜の生活も・・・。
翌朝は毎年恒例の朝日を見ることにした。今年は天気も良くてなかなかいい眺めだ。昨日のうちに目星を付けていた建物に登って朝日を眺める。山があるせいで日の出は遅かったがこれは仕方が無いだろう。冬ではないので寒さは気にしなくていいのが救いだ。
「「新年おめでとう!!今年もよろしく(ね)。」」
挨拶の後に今年もキスをする。これは恒例になるのかなあ・・・。今年は外なのでそこまでだけどね。だけど宿に戻ってから早速だったよ。うん、年始めからお互いを感じ合うのっていいね。
このあと遅めの朝食をとってから誕生日プレゼントを渡す。去年はお互いに普段使いのバッグだったんだが、今年は自分は手鏡を渡した。飾りの付いたかわいい感じのもので、前にジェンがちょっと見ていたものだ。
ジェンからは帽子をもらった。普段使う様のものなんだが、前に二人で見ていたものだった。あのときは買わなかったんだけど、プレゼントとして探していたのかもしれないなあ。普段は帽子なんて被らないから言われるがままに試していたんだよなあ。
この日はお店も開いていないので結局宿でゆっくり過ごすことになった。まあゆっくりはしたんだけど、疲れがとれたかというとちょっと違ったかもしれない。まあそういう一日があってもいいよね。
ムニアの町までは通常だと10日ほどだが、自分たちなら7日間で到着できるだろう。そこから遺跡まではおそらく3日くらいだと思う。うまく遺跡が見つかってロンさんに連絡すればすぐにハクさんに連絡が行くようになっているみたいなのでなんとかなるかな?
今は12月23日なので遺跡到着が1月始め、調査とかに時間がかかったとしても順調にいけば1月中旬には結果を報告できると思う。そう考えると遅くなったとしてもなんとか1月末にはけりが付くかな?
去年の年末年始はかなりのんびり過ごしたけど、今年はあまりくつろぐ余裕もなさそうだ。まあすべて終わったらそのあとでゆっくりしてもいいしね。
ここからアルマの町を経由して北上する。本当は町の様子を見ていきたかったが、とりあえず寄るのはやめておいた。そこからムニアの町に到着したのは予想通り12月30日のお昼だ。
「急ぎたい気持ちもあるけど、ちょうど年末だし、1日くらいはゆっくりしようか?もう遅いから結局拠点に泊まらないといけないくらいだしね。」
「そうね。最近ずっとばたばただったし、大晦日くらいはゆっくりしていきましょう。」
「まあ魔獣のことも確認しないといけないからどっちにしろ町には寄っていかないといけなかったからね。」
町に入るときに身分証明証の確認があるが、特に問題なく町に入ることができた。この町は魔獣退治の前線基地のようなところで城壁も高く、冒険者の数がかなり多いところだった。もし連絡通路が見つかったら商業の中継地点としてかなり発展するかもしれないね。
町の雰囲気はヤーマンに近い印象だ。20年ほど前に革命で貴族社会が倒れてしまったので貴族という身分はなくなっているのでもちろん貴族エリアなどもない。町によってはその名残が残っているところもあるらしいけどね。
まずは見た感じ良さそうな宿を予約してから役場に行ってあたりの状況を確認する。ここから山の方に向かっては魔獣が強くなって行くみたいで、目的の場所のあたりは優階位の魔獣も出そうな感じだ。調査するには魔獣の退治もしないといけないけど、優階位の魔獣か・・・。なんとか倒すしかないだろうなあ。
出現する魔獣を確認し、弱点や特徴などを改めて確認しておく。これをするだけでもかなり戦闘の役に立つのでおろそかにはできない。逆にこのような情報が公開されているのに見ない冒険者は生き残っていないのである。
ただ優階位になってくると弱点というものはないのでどのようなところに潜んでいるか、どのような攻撃をしてくるか、使う魔法は何なのかなどの説明が多くを占めており、弱点というものはほとんど書かれていない。
ジェンと一緒に一通りの魔獣の確認を終えてから役場を後にする。役場にいる冒険者を見てみると、並階位~良階位までかなり幅広くいるみたいだ。
宿の近くにあるお店に入ってみてみると、いろいろな商品がそろっていた。農業国と言うこともあり、食料関係はかなり充実している。驚いたのはお米の種類だ。タイガ国で見たよりもお米の種類がかなり多い。そしてお味噌の種類もかなり多い。もしかして日本に一番近いのはこの国なのかもしれないな。今の仕事が一段落したらいろいろと見て回ろう。
食堂に行くとご飯系のメニューも充実している。これは食べるしかないだろうと言うことでカツ丼のようなメニューを食べることにした。カツ丼は卵とじではなくソースカツ丼という感じだった。これはこれで好きなんだよなあ。旅行先で見つけるとソースカツ丼のタレを買っていたからね。
ジェンは親子丼のような感じで、少し食べさせてもらったけど、ちょっと甘めで地域による差という感じだった。他にも色々とありそうなのでこの国をいろいろと見て回らないといけないかもしれない。
このあと教会にも寄ってお祈りをしてみるが、特に声は聞こえなかった。まあそんなにすぐに回答があるわけでもないだろう。
宿に戻り、久しぶりにゆっくりする。ここのところかなりバタバタだったからなあ。久しぶりに夜の生活も・・・。
翌朝は毎年恒例の朝日を見ることにした。今年は天気も良くてなかなかいい眺めだ。昨日のうちに目星を付けていた建物に登って朝日を眺める。山があるせいで日の出は遅かったがこれは仕方が無いだろう。冬ではないので寒さは気にしなくていいのが救いだ。
「「新年おめでとう!!今年もよろしく(ね)。」」
挨拶の後に今年もキスをする。これは恒例になるのかなあ・・・。今年は外なのでそこまでだけどね。だけど宿に戻ってから早速だったよ。うん、年始めからお互いを感じ合うのっていいね。
このあと遅めの朝食をとってから誕生日プレゼントを渡す。去年はお互いに普段使いのバッグだったんだが、今年は自分は手鏡を渡した。飾りの付いたかわいい感じのもので、前にジェンがちょっと見ていたものだ。
ジェンからは帽子をもらった。普段使う様のものなんだが、前に二人で見ていたものだった。あのときは買わなかったんだけど、プレゼントとして探していたのかもしれないなあ。普段は帽子なんて被らないから言われるがままに試していたんだよなあ。
この日はお店も開いていないので結局宿でゆっくり過ごすことになった。まあゆっくりはしたんだけど、疲れがとれたかというとちょっと違ったかもしれない。まあそういう一日があってもいいよね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
514
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる