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第二部 長かった異世界旅行?
265. エピローグ-2 そして・・・
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「ジェン、いけそうか?」
「ええ、大丈夫だと思うわ。」
「レベルを上げるのに時間もかかったけど、魔素をためるのにも時間がかかったな。まあこっちの世界だと余計に時間がかかるのはしょうがないか。」
「そうね。でもこれでもいけるかどうかは分からないわ。」
「ああ、でもこっちでやりたいことはやったし、子供達ももう十分に成長したからな。せっかくだから試してみる価値はあるさ。」
「こっちの世界でもいろいろと冒険に行ったわね。スキルがあるおかげでかなり助かったわ。まあ子供達にもスキルのことは秘密にしていたからいろいろと驚かせたりしたけどね。」
「ああ。そうだなあ・・・。普通だったら行けないようなところでも行けたからな。自分たちが旅行から帰ってきたときの写真を見ていつも驚いていたからな。
事業もジェンの両親の助けもあったけどいろいろと拡張できて、こっちの世界でも十分な資産が作れたし、今は名誉職だけだから会社の方も大丈夫だろう。」
「ええ、いろいろとやりたいことは出来たので、あとやりたいことといったらやっぱりあっちの世界になるのよね。」
ガイド本はなくなってしまったが、転移魔法の項に書かれていた言葉が気になっていた。レベル5になって今までと違うものが見えた。もしかしたらと思って道しるべの玉に魔素をためていったが、なかなか行き先が選べるようにならなかった。そしてかなりの歳月が流れたころについに行き先が選べるようになったのだ。
行き先にもともと見えていた3つの数字の他にもう一つの数字が見えた。そしてその数字は地球で登録した地点とライハンドリアで登録したものが異なっていたのだ。
絶対だとは言えない。でも挑戦してみる価値はある。二人で話をして決めたことだ。後悔はしない。
転移魔法を発動すると周りの視界が変わった。
すると、かなり昔に見た景色が目に入った。年月は経ったが、まだ機能は維持しているようだ。
「まだ機能はあるみたいね。」
「ああ。」
「このままだと行動するのも大変だからこの薬を使ってみる?」
「そうだな。こっちでならかまわないだろう。」
そう言って用意した薬を飲むと全身の活力が戻ってきた。この薬は古代遺跡にあったレシピを元に作ったものだ。材料は手に入れていたが、抽出に時間がかかることもあり、なかなか出来なかったものだ。こっちでは器具を作るところから始めないといけなかったしね。
「よし、全盛時代の身体に戻るというのは本当だったな。20歳くらいか?ジェン?」
「私はもう少し若いみたいね。」
「うん、そうだなあ。これは夜が大変なことになりそうだぞ。」
「もう、今はそれどころじゃないでしょ?」
「まあそれはおいおい・・・。
しかし、時間軸が一緒なら今はどういうことになっているかはわからないな。とりあえずは町に移動するところからだけど、町に入れるかなあ?」
「とりあえず行ってみるしかないんじゃない?」
「まあ、そうだけどね。」
時間軸が一緒だとしたらクリスさん達はまだ生きているかな?あのときの赤ちゃんももう大きくなっているだろうな。他の国はどうなっただろうな?まだ国は残っているのかなあ?
それよりも自分たちのこの行動は神様たちは大目に見てくれるかなあ?
~あとがき~
あとがきを書き出したらとまらなくてかなり長い内容となってしまいました。本編とは関わらないことですが、いろいろと裏話なども書いていますので時間があれば是非読んでください。
なんとか自分が読みたいと思っていた内容の話を書き上げることが出来ました。殴り書きのような設定を実際に小説にする作業は思った以上に大変でした。
だいぶん前にこのような設定を考えて書き殴っていて、頭の隅にこんな話を読みたいという思いがありました。だれかそんな話を書いてくれないかと思っていましたが、なかなかそのような話を見つけることが出来ませんでした。
そこで、ないなら読みたい内容を自分で書いてみようと思ったのがこの小説を書き始めるきっかけでした。懐かしいものを見つけたこともありますけどね。もしかしたらこのような話はあるのかもしれませんので、もし知っている方がいたら教えてください。
初めて書いた小説ですが、おかげで多くの方々に読んでもらえたようでうれしい限りです。書き始めのころは閲覧もなく、あっても一日数件程度でした。もちろん感想などもなく、書いてはアップしていく作業でした。
ただ書いていくとおかしなところがいっぱい出てきて最初の頃は設定もころころ変えていました。もしその当時から読んでいる人がいたら「あれ?」と言うことがいっぱいあったと思います。
スキルの種類も増やしたり削ったり、魔法の威力もいろいろと変わっていました。魔獣の強さや素材などの買い取りシステムもいろいろ変わっていました。今では最初はどんな感じだっただろうと考えても思い出せないくらいです。
当時の修正の履歴を残しておけばある意味おもしろかったかもしれませんが、当時はそんなことも考えず、ひたすら書いては修正してを繰り返していました。書くのが楽しかったといった方がいいかもしれません。
しばらく書き進めたころになって閲覧数というものが気になりだしましたが、そうそう閲覧数が増えるものではありません。そうは言いながらも少しずつ登録してくれる人が増え、小説家になろうに投稿して4ヶ月経った頃に初めて感想をもらいました。
「普通に面白い。なのに感想が1件もない事にビックリした。」
これだけの言葉でしたがとてもうれしかったです。
このあといろいろと文章を修正したりとかしていきましたが、閲覧数はそんなに急に増えるわけではありませんでした。まあはやりの話ではないし、かといってはやりの内容にする気もなかったのでもくもくと書いていきました。
この頃はこの小説は自分の中でかなり大切なものになっていたので、「書きたいことを書く」というモチベーションで書いていました。
他のサイトでもアップしてそちらでも閲覧数が徐々に増えていき、感想ももらえるようになりました。カクヨムでは何がきっかけか分かりませんが、ランキングに入ったところで一気に閲覧者が増えたこともありました。
閲覧者が増えて感想をもらえるとモチベーションも上がってきます。ただその途中でデータ上書き事件で書いたものが消えてしまいかなりモチベーションが下がったりもしました。
感想だけでなく、誤字脱字報告ももらっていましたが、かなりの修正や指摘をしてくださっ方がいて言葉遣いなどミスに気がついて修正しました。ただやはりすべてを修正できたわけではありません。
文章の書き方などかなり未熟なところはあったと思いますが、書きたいことを書き切ったと言うことで自分的には満足しています。全部で100万文字くらいとかなりの長編ですね。
ちなみにこの話の大筋は最初から変わっていません。最初に終わりが書いていますから変えようがないですけどね。ただ細かなところや設定はかなり変わっています。話の展開もだいぶ変わってしまったところがあります。
異世界編の間に現世界編を織り込んで行くのはジェンとの関係についての補足説明という感じで入れています。現世界編はまとめた方がいいという意見もいただきましたが、ここは自分のこだわりだったので変更はしませんでした。
この異世界の滞在期間ですが、もともとはかなり長い設定でした。ただそう考えると他の人たちとのからみに問題が出てくることや実際に書いているとそこまで話を長く書けないと言うことになり、途中から滞在期間を大幅に短くしました。
いまは書き直していますが、最初の頃の現世界編で「ロリばばあ」と書いていたことが記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。それは最初の考えていた設定のためです。
あまり書きたくないこともあり、悪人というものはほとんど書いていません。基本的に善人というのが大半です。
現実の世界ではこんなにいい人ばかりいないと思いますが、そこは小説なので割り切って書きました。書いているといやな気持ちになってしまうので悪人は登場しても、すぐに断罪される感じにしています。
ちなみに登場人物の中で設定が大きく変わったのはハックツベルト爵です。もともとはラクマニア爵とライバル関係にあり、サビオニアの政変を期に落ちぶれていくという感じで考えていたのですが、考え方を変えて勢力を拡大すると言うことになりました。
まあそうそう選民思想が変わるとは思えませんが・・・。ついでに息子のラザニア爵もまったく性格が変わっています。
他にもスレイン達、蠍の尾パーティーはここまで絡む予定ではありませんでした。結局かなり重要な立ち位置になってしまいましたけどね。ストーリーを考えて、なんとか矛盾しないような話にしようとすると脇役の人たちをうまく動かさないといけないものですね。
あと二人が治療することになるクラーエルの二人は最初は名前すらありませんでしたからね。途中で話を追加したあとは、いろいろと出てくるようになりました。
他にもいろいろな人種がいるのですが、話にはほとんど絡んできませんでした。最初はすこし考えていたのですが、話に無理がありすぎて没となりました。少し書いてみたのですが、二人との絡みが中途半端になりすぎて無理でした。
他にもパーティーメンバーを増やすかどうかについてはいろいろと悩みました。ハーレムパーティーは考えていませんでしたが、戦闘などを考えると2人というのは無理がないか?ということからです。結局は収納魔法を使うなどで対処するように変えることで戦えると言うことになりましたけどね。
そもそもパーティーメンバーを増やした場合、知識の共有はどうするのか?能力の成長具合の差はどうするのか?二人との関係は?戻るときにどうなるのか?などなどいろいろ考えると、二人がパーティーメンバーを増やすという選択肢はないなという結論になりました。
ライハンドリアの時代設定は最初はありがちな中世と考えていたのですが、よくある中世で文明が遅れているという設定だと、あまりに二人の知識が先駆過ぎるし、その技術をこの世界に広めてはまずいのではないかとなってしまうため、このような時代設定となりました。
時代的には1940年~1960年頃という感じで書いています。なので基本的な電化製品があり、魔法があるのでものによっては地球よりも進んでいるという感じです。
ジュンイチは時代的に無理のない範囲の技術を使った製品を売り出した形となります。インスタントラーメンやピーラーや計量スプーンなどですね。
おもちゃ関係についても地球のボードゲームの歴史を考えると、よっぽどの理由がない限りは似たようなものはすでにあっておかしくないだろうと言うことで、おもちゃ関係の開発はやめました。
異世界転生ものによく出てくる温水洗浄便座ですが、実際に作成しようとすると温度や水量などかなり細かな設定が必要となること、実際に売り出したとしても普及までにはかなりの時間がかかるだろうということからやめることにしました。
まあ魔法のある世界なのですでに便利なトイレが普及しているし、浄化魔法もあると言うことで必要性もほとんどなかったこともあります。
また馬車が襲われているところを助けてすぐに気に入られるとか、すぐに人を信用するようになるというのは書いていません。普通に考えたら「捕まっていた人はいい人」「襲われている人はいい人」と言うのはあまりに・・・。
このため最初に会った人たちにはかなり警戒を持つ感じで対応するように書いています。そう言いながらもここまでうまくいかないよというのは否めませんけどね。
あとジュンイチとジェニファーの関係についてですが、かなり長い時間のすれ違いとなっています。ただ会ってすぐに惚れて身体の関係を持つっていうのは何か違うと思い、お互いに関係を積み上げていく形となりました。
え?そんな理由でというすれ違いでしたが、少しの勘違いでなかなか先に進めないというのはあることだと思っています。この設定は初期に考えていたことなんですが、あまりにそのことが触れられていなかったため、いろいろと追記することとなりました。
自分が分かっていることでも読む人が分からなければ物語としてはだめだめですね。そういうところは結構いっぱいあったと思います。
今回の小説を書くに辺り、かなりいろいろと設定集を作りました。異世界の年表や現世界の年表、地図や魔獣の価格表、技の内容やスキルアップの設定など結構大変でした。時間軸は1日おきの年表を作り、移動時間や滞在時間を算出しました。残金の計算も1日単位で計算しています。移動時間は地図から距離をだして、一日辺りに進む距離を算出しています。
こういう設定を作るのも楽しかったのですが、それだけ大変でした。設定を変えるとすべて作り直すことになりますし、残金の計算は本当に面倒でした。一度勘違いで残金が大幅に違っていたことがあり、いろいろとつじつまを合わせなければならなくなりました。
ちなみに登場人物や町の名前ですが、いくつかは何かをもじったものがありますが、ほとんどがぱっと思いついたものです。文章を書きながら人物が出てきたところで適当に打ったものがその名前となります。
主人公の名前もぱっと頭に浮かんだものです。ジェニファーも同じですが、ファミリーネームはちょっと調べたところから少し変えて決めました。
エピローグであらたな冒険が始まる感じで書いていますが、後日談を書くかは未定です。
もし書く場合、かなり強いと言うことになりますが、無双する話を書いてもおもしろくないので、未来のライハンドリアの人たちがどう変わっているのか、国などがどうなっているのかという話が中心になるでしょうけどね。もう亡くなった人もいるでしょうし・・・。
それ以前に小説を書くのにかなり労力をさかなければならないのでその時間がとれないというのが一番の要因です。今回のようなペースで書くのはおそらく無理だと思うので、時間があるときに書きためることが出来ればという感じですね。
本編についてももう少し書き換えたいというところや追加したい話もあるのでもうしばらくいろいろとこの小説に関わっていくことになるかと思っています。
改めて読み返すと、主人公視点のはずが第三者視点になっていたり、言葉遣いがおかしかったり、描写がおかしかったりといろいろと問題が・・・。書いているときは気にならなかったんですが、いろいろと問題がありますね。勢いで書いている感じだったからでしょう。
せっかくなのでいろいろと修正を兼ねて書き直そうかとも考えている次第です。どの程度の加筆修正かにもよりますが、今のは残したまま別作品としてアップするかもしれません。
あと、せっかくなのでこの小説のイメージの絵を依頼しようかとも考えています。自分で描けたらいいのですが、さすがにそのスキルがありません。相場がピンキリなのでどのくらいの人に頼めばいいのか悩み中。小説をある程度読んでもらって描いてもらうとか依頼できるのかなあ・・・。
ただ読んでいただいた方達の中でのイメージはある程度できあがっていると思いますので、イメージを壊す危険性がありますが、もしできあがったら見てくださいね。
そして次回作は未定・・・。というか、今回の話はもともと考えていた話をもとにしたものなので書くことが出来ましたが、一から話を考えていくほどアイデアがあるわけではありませんので。上にも書いたように時間的な問題もあります。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。もし今回読まれておもしろかったと思えたら評価や感想を書いていただけるととてもうれしいです。おもしろかったとかだけでもかまいません。非難や改善点などでもかまいませんが、少しでもうれしくなるようなコメントを入れてくれると幸いです。それだけで書いて良かったと思えますので・・・。
掲載:(データは2021年6月27日5時時点のデータ)
小説家になろう
2019年10月30日~
ブックマーク登録=274
評価ポイント=653
総合評価=1201
累計PV=437,450
累計ユニーク=67,896
感想=19件
アルファポリス
2020年2月11日~
お気に入り=441
累計ポイント=615,415pt
感想=32件
カクヨム
2020年5月5日~
フォロワー数=1,168
★数=598
応援数=11,827
累計PV=376,755
コメント=122件
2021年6月27日
「ええ、大丈夫だと思うわ。」
「レベルを上げるのに時間もかかったけど、魔素をためるのにも時間がかかったな。まあこっちの世界だと余計に時間がかかるのはしょうがないか。」
「そうね。でもこれでもいけるかどうかは分からないわ。」
「ああ、でもこっちでやりたいことはやったし、子供達ももう十分に成長したからな。せっかくだから試してみる価値はあるさ。」
「こっちの世界でもいろいろと冒険に行ったわね。スキルがあるおかげでかなり助かったわ。まあ子供達にもスキルのことは秘密にしていたからいろいろと驚かせたりしたけどね。」
「ああ。そうだなあ・・・。普通だったら行けないようなところでも行けたからな。自分たちが旅行から帰ってきたときの写真を見ていつも驚いていたからな。
事業もジェンの両親の助けもあったけどいろいろと拡張できて、こっちの世界でも十分な資産が作れたし、今は名誉職だけだから会社の方も大丈夫だろう。」
「ええ、いろいろとやりたいことは出来たので、あとやりたいことといったらやっぱりあっちの世界になるのよね。」
ガイド本はなくなってしまったが、転移魔法の項に書かれていた言葉が気になっていた。レベル5になって今までと違うものが見えた。もしかしたらと思って道しるべの玉に魔素をためていったが、なかなか行き先が選べるようにならなかった。そしてかなりの歳月が流れたころについに行き先が選べるようになったのだ。
行き先にもともと見えていた3つの数字の他にもう一つの数字が見えた。そしてその数字は地球で登録した地点とライハンドリアで登録したものが異なっていたのだ。
絶対だとは言えない。でも挑戦してみる価値はある。二人で話をして決めたことだ。後悔はしない。
転移魔法を発動すると周りの視界が変わった。
すると、かなり昔に見た景色が目に入った。年月は経ったが、まだ機能は維持しているようだ。
「まだ機能はあるみたいね。」
「ああ。」
「このままだと行動するのも大変だからこの薬を使ってみる?」
「そうだな。こっちでならかまわないだろう。」
そう言って用意した薬を飲むと全身の活力が戻ってきた。この薬は古代遺跡にあったレシピを元に作ったものだ。材料は手に入れていたが、抽出に時間がかかることもあり、なかなか出来なかったものだ。こっちでは器具を作るところから始めないといけなかったしね。
「よし、全盛時代の身体に戻るというのは本当だったな。20歳くらいか?ジェン?」
「私はもう少し若いみたいね。」
「うん、そうだなあ。これは夜が大変なことになりそうだぞ。」
「もう、今はそれどころじゃないでしょ?」
「まあそれはおいおい・・・。
しかし、時間軸が一緒なら今はどういうことになっているかはわからないな。とりあえずは町に移動するところからだけど、町に入れるかなあ?」
「とりあえず行ってみるしかないんじゃない?」
「まあ、そうだけどね。」
時間軸が一緒だとしたらクリスさん達はまだ生きているかな?あのときの赤ちゃんももう大きくなっているだろうな。他の国はどうなっただろうな?まだ国は残っているのかなあ?
それよりも自分たちのこの行動は神様たちは大目に見てくれるかなあ?
~あとがき~
あとがきを書き出したらとまらなくてかなり長い内容となってしまいました。本編とは関わらないことですが、いろいろと裏話なども書いていますので時間があれば是非読んでください。
なんとか自分が読みたいと思っていた内容の話を書き上げることが出来ました。殴り書きのような設定を実際に小説にする作業は思った以上に大変でした。
だいぶん前にこのような設定を考えて書き殴っていて、頭の隅にこんな話を読みたいという思いがありました。だれかそんな話を書いてくれないかと思っていましたが、なかなかそのような話を見つけることが出来ませんでした。
そこで、ないなら読みたい内容を自分で書いてみようと思ったのがこの小説を書き始めるきっかけでした。懐かしいものを見つけたこともありますけどね。もしかしたらこのような話はあるのかもしれませんので、もし知っている方がいたら教えてください。
初めて書いた小説ですが、おかげで多くの方々に読んでもらえたようでうれしい限りです。書き始めのころは閲覧もなく、あっても一日数件程度でした。もちろん感想などもなく、書いてはアップしていく作業でした。
ただ書いていくとおかしなところがいっぱい出てきて最初の頃は設定もころころ変えていました。もしその当時から読んでいる人がいたら「あれ?」と言うことがいっぱいあったと思います。
スキルの種類も増やしたり削ったり、魔法の威力もいろいろと変わっていました。魔獣の強さや素材などの買い取りシステムもいろいろ変わっていました。今では最初はどんな感じだっただろうと考えても思い出せないくらいです。
当時の修正の履歴を残しておけばある意味おもしろかったかもしれませんが、当時はそんなことも考えず、ひたすら書いては修正してを繰り返していました。書くのが楽しかったといった方がいいかもしれません。
しばらく書き進めたころになって閲覧数というものが気になりだしましたが、そうそう閲覧数が増えるものではありません。そうは言いながらも少しずつ登録してくれる人が増え、小説家になろうに投稿して4ヶ月経った頃に初めて感想をもらいました。
「普通に面白い。なのに感想が1件もない事にビックリした。」
これだけの言葉でしたがとてもうれしかったです。
このあといろいろと文章を修正したりとかしていきましたが、閲覧数はそんなに急に増えるわけではありませんでした。まあはやりの話ではないし、かといってはやりの内容にする気もなかったのでもくもくと書いていきました。
この頃はこの小説は自分の中でかなり大切なものになっていたので、「書きたいことを書く」というモチベーションで書いていました。
他のサイトでもアップしてそちらでも閲覧数が徐々に増えていき、感想ももらえるようになりました。カクヨムでは何がきっかけか分かりませんが、ランキングに入ったところで一気に閲覧者が増えたこともありました。
閲覧者が増えて感想をもらえるとモチベーションも上がってきます。ただその途中でデータ上書き事件で書いたものが消えてしまいかなりモチベーションが下がったりもしました。
感想だけでなく、誤字脱字報告ももらっていましたが、かなりの修正や指摘をしてくださっ方がいて言葉遣いなどミスに気がついて修正しました。ただやはりすべてを修正できたわけではありません。
文章の書き方などかなり未熟なところはあったと思いますが、書きたいことを書き切ったと言うことで自分的には満足しています。全部で100万文字くらいとかなりの長編ですね。
ちなみにこの話の大筋は最初から変わっていません。最初に終わりが書いていますから変えようがないですけどね。ただ細かなところや設定はかなり変わっています。話の展開もだいぶ変わってしまったところがあります。
異世界編の間に現世界編を織り込んで行くのはジェンとの関係についての補足説明という感じで入れています。現世界編はまとめた方がいいという意見もいただきましたが、ここは自分のこだわりだったので変更はしませんでした。
この異世界の滞在期間ですが、もともとはかなり長い設定でした。ただそう考えると他の人たちとのからみに問題が出てくることや実際に書いているとそこまで話を長く書けないと言うことになり、途中から滞在期間を大幅に短くしました。
いまは書き直していますが、最初の頃の現世界編で「ロリばばあ」と書いていたことが記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。それは最初の考えていた設定のためです。
あまり書きたくないこともあり、悪人というものはほとんど書いていません。基本的に善人というのが大半です。
現実の世界ではこんなにいい人ばかりいないと思いますが、そこは小説なので割り切って書きました。書いているといやな気持ちになってしまうので悪人は登場しても、すぐに断罪される感じにしています。
ちなみに登場人物の中で設定が大きく変わったのはハックツベルト爵です。もともとはラクマニア爵とライバル関係にあり、サビオニアの政変を期に落ちぶれていくという感じで考えていたのですが、考え方を変えて勢力を拡大すると言うことになりました。
まあそうそう選民思想が変わるとは思えませんが・・・。ついでに息子のラザニア爵もまったく性格が変わっています。
他にもスレイン達、蠍の尾パーティーはここまで絡む予定ではありませんでした。結局かなり重要な立ち位置になってしまいましたけどね。ストーリーを考えて、なんとか矛盾しないような話にしようとすると脇役の人たちをうまく動かさないといけないものですね。
あと二人が治療することになるクラーエルの二人は最初は名前すらありませんでしたからね。途中で話を追加したあとは、いろいろと出てくるようになりました。
他にもいろいろな人種がいるのですが、話にはほとんど絡んできませんでした。最初はすこし考えていたのですが、話に無理がありすぎて没となりました。少し書いてみたのですが、二人との絡みが中途半端になりすぎて無理でした。
他にもパーティーメンバーを増やすかどうかについてはいろいろと悩みました。ハーレムパーティーは考えていませんでしたが、戦闘などを考えると2人というのは無理がないか?ということからです。結局は収納魔法を使うなどで対処するように変えることで戦えると言うことになりましたけどね。
そもそもパーティーメンバーを増やした場合、知識の共有はどうするのか?能力の成長具合の差はどうするのか?二人との関係は?戻るときにどうなるのか?などなどいろいろ考えると、二人がパーティーメンバーを増やすという選択肢はないなという結論になりました。
ライハンドリアの時代設定は最初はありがちな中世と考えていたのですが、よくある中世で文明が遅れているという設定だと、あまりに二人の知識が先駆過ぎるし、その技術をこの世界に広めてはまずいのではないかとなってしまうため、このような時代設定となりました。
時代的には1940年~1960年頃という感じで書いています。なので基本的な電化製品があり、魔法があるのでものによっては地球よりも進んでいるという感じです。
ジュンイチは時代的に無理のない範囲の技術を使った製品を売り出した形となります。インスタントラーメンやピーラーや計量スプーンなどですね。
おもちゃ関係についても地球のボードゲームの歴史を考えると、よっぽどの理由がない限りは似たようなものはすでにあっておかしくないだろうと言うことで、おもちゃ関係の開発はやめました。
異世界転生ものによく出てくる温水洗浄便座ですが、実際に作成しようとすると温度や水量などかなり細かな設定が必要となること、実際に売り出したとしても普及までにはかなりの時間がかかるだろうということからやめることにしました。
まあ魔法のある世界なのですでに便利なトイレが普及しているし、浄化魔法もあると言うことで必要性もほとんどなかったこともあります。
また馬車が襲われているところを助けてすぐに気に入られるとか、すぐに人を信用するようになるというのは書いていません。普通に考えたら「捕まっていた人はいい人」「襲われている人はいい人」と言うのはあまりに・・・。
このため最初に会った人たちにはかなり警戒を持つ感じで対応するように書いています。そう言いながらもここまでうまくいかないよというのは否めませんけどね。
あとジュンイチとジェニファーの関係についてですが、かなり長い時間のすれ違いとなっています。ただ会ってすぐに惚れて身体の関係を持つっていうのは何か違うと思い、お互いに関係を積み上げていく形となりました。
え?そんな理由でというすれ違いでしたが、少しの勘違いでなかなか先に進めないというのはあることだと思っています。この設定は初期に考えていたことなんですが、あまりにそのことが触れられていなかったため、いろいろと追記することとなりました。
自分が分かっていることでも読む人が分からなければ物語としてはだめだめですね。そういうところは結構いっぱいあったと思います。
今回の小説を書くに辺り、かなりいろいろと設定集を作りました。異世界の年表や現世界の年表、地図や魔獣の価格表、技の内容やスキルアップの設定など結構大変でした。時間軸は1日おきの年表を作り、移動時間や滞在時間を算出しました。残金の計算も1日単位で計算しています。移動時間は地図から距離をだして、一日辺りに進む距離を算出しています。
こういう設定を作るのも楽しかったのですが、それだけ大変でした。設定を変えるとすべて作り直すことになりますし、残金の計算は本当に面倒でした。一度勘違いで残金が大幅に違っていたことがあり、いろいろとつじつまを合わせなければならなくなりました。
ちなみに登場人物や町の名前ですが、いくつかは何かをもじったものがありますが、ほとんどがぱっと思いついたものです。文章を書きながら人物が出てきたところで適当に打ったものがその名前となります。
主人公の名前もぱっと頭に浮かんだものです。ジェニファーも同じですが、ファミリーネームはちょっと調べたところから少し変えて決めました。
エピローグであらたな冒険が始まる感じで書いていますが、後日談を書くかは未定です。
もし書く場合、かなり強いと言うことになりますが、無双する話を書いてもおもしろくないので、未来のライハンドリアの人たちがどう変わっているのか、国などがどうなっているのかという話が中心になるでしょうけどね。もう亡くなった人もいるでしょうし・・・。
それ以前に小説を書くのにかなり労力をさかなければならないのでその時間がとれないというのが一番の要因です。今回のようなペースで書くのはおそらく無理だと思うので、時間があるときに書きためることが出来ればという感じですね。
本編についてももう少し書き換えたいというところや追加したい話もあるのでもうしばらくいろいろとこの小説に関わっていくことになるかと思っています。
改めて読み返すと、主人公視点のはずが第三者視点になっていたり、言葉遣いがおかしかったり、描写がおかしかったりといろいろと問題が・・・。書いているときは気にならなかったんですが、いろいろと問題がありますね。勢いで書いている感じだったからでしょう。
せっかくなのでいろいろと修正を兼ねて書き直そうかとも考えている次第です。どの程度の加筆修正かにもよりますが、今のは残したまま別作品としてアップするかもしれません。
あと、せっかくなのでこの小説のイメージの絵を依頼しようかとも考えています。自分で描けたらいいのですが、さすがにそのスキルがありません。相場がピンキリなのでどのくらいの人に頼めばいいのか悩み中。小説をある程度読んでもらって描いてもらうとか依頼できるのかなあ・・・。
ただ読んでいただいた方達の中でのイメージはある程度できあがっていると思いますので、イメージを壊す危険性がありますが、もしできあがったら見てくださいね。
そして次回作は未定・・・。というか、今回の話はもともと考えていた話をもとにしたものなので書くことが出来ましたが、一から話を考えていくほどアイデアがあるわけではありませんので。上にも書いたように時間的な問題もあります。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。もし今回読まれておもしろかったと思えたら評価や感想を書いていただけるととてもうれしいです。おもしろかったとかだけでもかまいません。非難や改善点などでもかまいませんが、少しでもうれしくなるようなコメントを入れてくれると幸いです。それだけで書いて良かったと思えますので・・・。
掲載:(データは2021年6月27日5時時点のデータ)
小説家になろう
2019年10月30日~
ブックマーク登録=274
評価ポイント=653
総合評価=1201
累計PV=437,450
累計ユニーク=67,896
感想=19件
アルファポリス
2020年2月11日~
お気に入り=441
累計ポイント=615,415pt
感想=32件
カクヨム
2020年5月5日~
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命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
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