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魔力対策②
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「モーネは学校を卒業したら就職するの?」
寝る前にモーネに髪をとかしてもらいながらハレアは尋ねる。
「いえ、今まで通りここで働く予定ですよ」
「もったいなくない?」
「そんな事言ったら、奥様の方がもったいないじゃないですか。そんな魔力が多いのに……あっ、こんな事言ったら旦那様に叱られてしまいますね。まあ、そうは言っても結婚しても奥様をほったらかしにして仕事ばっかりしてる人だから言われても仕方ないとは思いますけど!ちょっと人より魔術が使えるからって調子乗ってるんですよ!」
「ちょっとどころじゃないと思うけど……」
「奥様もちょっとくらい怒った方がいいですよ!まあ、次会えるのが半年後なんてざらにありますけどね」
「そんなに帰ってこないんだね……」
(私の溺愛計画が……。無計画だけど……。でも、会っていけば絶対私に溺愛するのに!)
キルシュとは結婚式の夜以降、ハレアの底知れぬ謎の自信だけが膨らんでいく。
「実は私、奥様の事ずっと前から知っているんですよ。魔術学校では有名人でしたから」
モーネの「ふふふ」と穏やかに笑いながら話す姿は彼女の父であるヨーレンにそっくりだ。
「えっ!有名!?私万年Bクラスだよ?」
ハレアは驚き、振り返ってモーネの顔を見る。
「有名ですよ~!確か奥様が一年生の時に竜巻を起こして木々をなぎ倒して裏山の一角をはげ山にしたんですよね?あとは~、雷を起こす授業で帝都一体に雷を落としたとか~、庭の枯渇した池にお水を入れようとしたら量が多すぎて学校が床下浸水になったとか~、あれ?旧校舎を消し炭にしたのも奥様でしたっけ?」
「いや、旧校舎を燃やしたのは旦那様だと思う……」
(すべて思い当たる節がありすぎる。いい意味での有名人じゃなかった……)
「そう考えると旦那様と奥様ってお似合いですね!」
満面の笑みを向けるモーネに対して、ハレアは何とも形容しがたい気持ちになった。
「あっ、そういえばリール兄さんって奥様と同じ学年でしたよね?三年の途中で退学処分になっちゃったから分かんないですかね?」
「えっ、ごめんなさい。リールという名前には覚えがなくて……」
「そうですよね~。全然学校行ってなかったから退学になってますし。一応Sクラスだったんですよ!ほぼ通ってませんけど!ちなみに私はCクラスです。だから大した就職先もないので、ここで働けて嬉しい限りです!」
魔術学校のクラス分けは上からS、A、B、Cとなっている。Sクラスはその学年から数名しか選ばれず、Sクラスが排出されない年もあるほどだ。SクラスはA・B・Cのクラスとは異なり、選ばれた生徒は学年関係なく一緒に学ぶことになっている。そのため、習得が早ければ飛び級ができる。キルシュはこの制度を生かして6年間の課程と2年と終了させ卒業している。
「Sクラスの人とは基本的に関わりなかったからな~」
「そうですよね。私の学年にも二人だけSクラスの人がいますけど、全く交流がありません。雲の上の人ってイメージですね」
ハレアは魔力量はずば抜けているが技術は全くないため、当然Sクラスには選ばれなかった。先生の中にはSクラスに入れるように言っていた人もいたようだが、何せノーコン魔術のため、基礎の基礎から教えられるようにBクラスに入れられた。
「リールさんって、今は魔具を作ってるんだよね?」
「そうみたいですね。リール兄さんは基本引きこもりなので実際に何やってるかは分かんないですけど。でも、一応はキルシュさん……あっ、旦那様の依頼とかで帝国魔術団が使う魔具を作ってるみたいですよ!ほんと、パパがインハート家の従者で良かったです!そうじゃなかったら、リール兄さんなんてただの引きこもりじゃないですか~」
「小屋でリールさんの魔具見たけどすごかったよ。構造が全く分かんなかったな~。結局壊しちゃったけど」
「あっ!いい事思いついた!」
突然大きい声を出したモーネにビクッとなる。
「リール兄さんの魔具で魔力調節できるようにしてもらえばいいんですよ!何かしらあるでしょ!明日朝一でリール兄さんの部屋に行きましょ!」
「えっ!いや、リールさんに迷惑じゃっ」
「大丈夫です!どうせずっと家にいるんだから!」
寝る前にモーネに髪をとかしてもらいながらハレアは尋ねる。
「いえ、今まで通りここで働く予定ですよ」
「もったいなくない?」
「そんな事言ったら、奥様の方がもったいないじゃないですか。そんな魔力が多いのに……あっ、こんな事言ったら旦那様に叱られてしまいますね。まあ、そうは言っても結婚しても奥様をほったらかしにして仕事ばっかりしてる人だから言われても仕方ないとは思いますけど!ちょっと人より魔術が使えるからって調子乗ってるんですよ!」
「ちょっとどころじゃないと思うけど……」
「奥様もちょっとくらい怒った方がいいですよ!まあ、次会えるのが半年後なんてざらにありますけどね」
「そんなに帰ってこないんだね……」
(私の溺愛計画が……。無計画だけど……。でも、会っていけば絶対私に溺愛するのに!)
キルシュとは結婚式の夜以降、ハレアの底知れぬ謎の自信だけが膨らんでいく。
「実は私、奥様の事ずっと前から知っているんですよ。魔術学校では有名人でしたから」
モーネの「ふふふ」と穏やかに笑いながら話す姿は彼女の父であるヨーレンにそっくりだ。
「えっ!有名!?私万年Bクラスだよ?」
ハレアは驚き、振り返ってモーネの顔を見る。
「有名ですよ~!確か奥様が一年生の時に竜巻を起こして木々をなぎ倒して裏山の一角をはげ山にしたんですよね?あとは~、雷を起こす授業で帝都一体に雷を落としたとか~、庭の枯渇した池にお水を入れようとしたら量が多すぎて学校が床下浸水になったとか~、あれ?旧校舎を消し炭にしたのも奥様でしたっけ?」
「いや、旧校舎を燃やしたのは旦那様だと思う……」
(すべて思い当たる節がありすぎる。いい意味での有名人じゃなかった……)
「そう考えると旦那様と奥様ってお似合いですね!」
満面の笑みを向けるモーネに対して、ハレアは何とも形容しがたい気持ちになった。
「あっ、そういえばリール兄さんって奥様と同じ学年でしたよね?三年の途中で退学処分になっちゃったから分かんないですかね?」
「えっ、ごめんなさい。リールという名前には覚えがなくて……」
「そうですよね~。全然学校行ってなかったから退学になってますし。一応Sクラスだったんですよ!ほぼ通ってませんけど!ちなみに私はCクラスです。だから大した就職先もないので、ここで働けて嬉しい限りです!」
魔術学校のクラス分けは上からS、A、B、Cとなっている。Sクラスはその学年から数名しか選ばれず、Sクラスが排出されない年もあるほどだ。SクラスはA・B・Cのクラスとは異なり、選ばれた生徒は学年関係なく一緒に学ぶことになっている。そのため、習得が早ければ飛び級ができる。キルシュはこの制度を生かして6年間の課程と2年と終了させ卒業している。
「Sクラスの人とは基本的に関わりなかったからな~」
「そうですよね。私の学年にも二人だけSクラスの人がいますけど、全く交流がありません。雲の上の人ってイメージですね」
ハレアは魔力量はずば抜けているが技術は全くないため、当然Sクラスには選ばれなかった。先生の中にはSクラスに入れるように言っていた人もいたようだが、何せノーコン魔術のため、基礎の基礎から教えられるようにBクラスに入れられた。
「リールさんって、今は魔具を作ってるんだよね?」
「そうみたいですね。リール兄さんは基本引きこもりなので実際に何やってるかは分かんないですけど。でも、一応はキルシュさん……あっ、旦那様の依頼とかで帝国魔術団が使う魔具を作ってるみたいですよ!ほんと、パパがインハート家の従者で良かったです!そうじゃなかったら、リール兄さんなんてただの引きこもりじゃないですか~」
「小屋でリールさんの魔具見たけどすごかったよ。構造が全く分かんなかったな~。結局壊しちゃったけど」
「あっ!いい事思いついた!」
突然大きい声を出したモーネにビクッとなる。
「リール兄さんの魔具で魔力調節できるようにしてもらえばいいんですよ!何かしらあるでしょ!明日朝一でリール兄さんの部屋に行きましょ!」
「えっ!いや、リールさんに迷惑じゃっ」
「大丈夫です!どうせずっと家にいるんだから!」
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