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青空ピクニック
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「とりあえず、お昼にしますか~。結構な量作ってきたんで」
そう言ってルードは原っぱに大きな敷物を敷き、バスケットの中からサンドウィッチを出し始めた。
「わぁ!ピクニックみたいで楽しいですね!」
ハレアは目をキラキラとさせる。
「俺もハレアちゃんと一緒にいられて楽し!」
ロンはもうハレアしか目に入っていない様子だ。
「それにしても量多すぎじゃないか?」
キルシュはハレアに求愛しているロンには一切目もくれず、サンドウィッチを頬張る。
「いや~、もう一人来るかな~って思って作ってきたんだけど、流石に来てないみたい」
「ヨーレンさんですか?」
ハレアは首をかしげながらルードに尋ねた。
「あ~、リールか~」
キルシュがむしゃむしゃと口に物が入ったまんま話す。
「えっ?リールさん?」
「最近顔合わせてないな~。元気にしてんのかな~。頼んでる魔具は毎回正確に納品されているのは確認してるから生きてるのは分かるけど」
「まあ、リールは何考えてるか俺にも分かんないところあるからな~」
ルードは「ははは」と苦笑いをしながら、ポットからお茶を注いでいる。
「ん~!このサンドウィッチもおいしい!中のチキンがちょっと辛めですっごく好きです!」
ハレアは目をギュッと閉じておいしさを噛みしめている。
「俺もおいしそうに食べてくれるお嬢が好き!」
ルードはそう言って、コップに注いだお茶をハレアの前に置いた。
ロンは隣でもさもさと食べているキルシュに耳打ちをする。
「おい、あれじゃハレアちゃんとルードの方がよっぽど新婚っぽいぞ?」
キルシュは目の前できゃいきゃいと食事をしているハレアとルードを見るが表情一つ変わらない。
「まあ、ルードの方が仲いいんじゃないですかね?僕は彼女と会うのは今日で3回目ですし」
「おい!帰ってやれよ!」
「いや、契約結婚のようなもので、僕が彼女を愛さないのは彼女自身も了承していますから」
「えっ?それ本当に了承してんの?『はい、分かりました』ってちゃんと言われてる?素のお前が一方的まくし立てて終わっただけじゃね?大丈夫か?」
「ん?」
キルシュは空を見上げ、結婚式終わりのあの夜のことを思い返す。
「あ~、了承されてないかも……」
「はぁぁぁあああ、ちゃんと話し合えよ!一応夫婦なんだろ?」
「まあ、時間ができればその時にでも」
「いや、時間は作るんだよ!」
「あっ!そういえば、旦那様!この間は本ありがとうございました!今少しずつ詠唱魔術の練習してますよ!」
ハレアはキルシュに笑顔を向ける。
「ん?本?なんのことだ?」
「えっ?この間私の部屋に本を置いていってくれましたよね?」
「いや、君の部屋に入ったことはないが。流石に夫婦とはいえマナー違反だろ。僕でもそこまで非常識じゃないぞ。それにこの間屋敷に帰った時は中には一切入っていない。君のせいでずぶ濡れのまま時計塔まで帰ったんだから」
「あれ?」
「使用人の誰かだろ」
キルシュは眉一つ動かさずにまたサンドウィッチを食べ始める。
(私の部屋に出入りするのはカカリとモーネだけだし。モーネはあの本を置いていないことは分かる。カカリはあまり魔術に詳しくないから違うはず……。誰があの本を?)
ハレアは疑問に思い考えこんだが、それを遮るようにルードがハレアの顔を覗き込む。
「お腹いっぱいになった?」
「はい!お腹も元気もいっぱいです!」
「ははは、そりゃ頼もしいな、お嬢」
そう言ってルードは空を見上げた。
「じゃあ、始めるか。ちなみにこの間からどれくらい魔術を使った?」
キルシュは立ち上がりながら言う。ハレアには一切目を向けない。
「詠唱魔術の基本を少しだけです。初歩的なものばかりのものなのでほとんど魔力は使ってないと思います」
ハレアは立ち上がったキルシュを見上げる。太陽の光が彼の後ろから差し込み、銀色の髪の毛がキラキラと光っている。
「あれから大体2週間だから、だいぶ溜まってそうだな。先輩、あの魔石出してください」
「え?何ここで使うの?」
ロンはハンドボールサイズの巨大な魔石をキルシュに渡す。
「持てるか?」
そのままハレアへと渡そうとする。
「えっ?待って、ハレアちゃんがそれ使うの?何しようとしてる?全然見えないんだけど」
魔石を受け取った瞬間、ハレアの腕はグッと下にさがった。
「ギリギリ持てます」
「よし!ルード離れるぞ!先輩は身体強化の魔術をしてその辺に立っててください!」
そう言ってキルシュとルードは凄い速さで原っぱの奥の林の陰へと隠れていった。
「えっ?だから何?どういうこと?キルシュ!ちょっ!」
ロンは慌てながらも身体強化の魔術を自分自身にかけた。
重そうに魔石を持つハレアが振り返りロンを見る。
「これからすることは内緒でお願いします」
「えっ?何する気?」
「この魔石を壊します」
「は?どういうこと?えっ!?魔石を壊すの!?」
ロンは『魔石を壊すことができるのか』という疑問と『自分の給料2か月分が』という虚しさが一気に襲った。
そう言ってルードは原っぱに大きな敷物を敷き、バスケットの中からサンドウィッチを出し始めた。
「わぁ!ピクニックみたいで楽しいですね!」
ハレアは目をキラキラとさせる。
「俺もハレアちゃんと一緒にいられて楽し!」
ロンはもうハレアしか目に入っていない様子だ。
「それにしても量多すぎじゃないか?」
キルシュはハレアに求愛しているロンには一切目もくれず、サンドウィッチを頬張る。
「いや~、もう一人来るかな~って思って作ってきたんだけど、流石に来てないみたい」
「ヨーレンさんですか?」
ハレアは首をかしげながらルードに尋ねた。
「あ~、リールか~」
キルシュがむしゃむしゃと口に物が入ったまんま話す。
「えっ?リールさん?」
「最近顔合わせてないな~。元気にしてんのかな~。頼んでる魔具は毎回正確に納品されているのは確認してるから生きてるのは分かるけど」
「まあ、リールは何考えてるか俺にも分かんないところあるからな~」
ルードは「ははは」と苦笑いをしながら、ポットからお茶を注いでいる。
「ん~!このサンドウィッチもおいしい!中のチキンがちょっと辛めですっごく好きです!」
ハレアは目をギュッと閉じておいしさを噛みしめている。
「俺もおいしそうに食べてくれるお嬢が好き!」
ルードはそう言って、コップに注いだお茶をハレアの前に置いた。
ロンは隣でもさもさと食べているキルシュに耳打ちをする。
「おい、あれじゃハレアちゃんとルードの方がよっぽど新婚っぽいぞ?」
キルシュは目の前できゃいきゃいと食事をしているハレアとルードを見るが表情一つ変わらない。
「まあ、ルードの方が仲いいんじゃないですかね?僕は彼女と会うのは今日で3回目ですし」
「おい!帰ってやれよ!」
「いや、契約結婚のようなもので、僕が彼女を愛さないのは彼女自身も了承していますから」
「えっ?それ本当に了承してんの?『はい、分かりました』ってちゃんと言われてる?素のお前が一方的まくし立てて終わっただけじゃね?大丈夫か?」
「ん?」
キルシュは空を見上げ、結婚式終わりのあの夜のことを思い返す。
「あ~、了承されてないかも……」
「はぁぁぁあああ、ちゃんと話し合えよ!一応夫婦なんだろ?」
「まあ、時間ができればその時にでも」
「いや、時間は作るんだよ!」
「あっ!そういえば、旦那様!この間は本ありがとうございました!今少しずつ詠唱魔術の練習してますよ!」
ハレアはキルシュに笑顔を向ける。
「ん?本?なんのことだ?」
「えっ?この間私の部屋に本を置いていってくれましたよね?」
「いや、君の部屋に入ったことはないが。流石に夫婦とはいえマナー違反だろ。僕でもそこまで非常識じゃないぞ。それにこの間屋敷に帰った時は中には一切入っていない。君のせいでずぶ濡れのまま時計塔まで帰ったんだから」
「あれ?」
「使用人の誰かだろ」
キルシュは眉一つ動かさずにまたサンドウィッチを食べ始める。
(私の部屋に出入りするのはカカリとモーネだけだし。モーネはあの本を置いていないことは分かる。カカリはあまり魔術に詳しくないから違うはず……。誰があの本を?)
ハレアは疑問に思い考えこんだが、それを遮るようにルードがハレアの顔を覗き込む。
「お腹いっぱいになった?」
「はい!お腹も元気もいっぱいです!」
「ははは、そりゃ頼もしいな、お嬢」
そう言ってルードは空を見上げた。
「じゃあ、始めるか。ちなみにこの間からどれくらい魔術を使った?」
キルシュは立ち上がりながら言う。ハレアには一切目を向けない。
「詠唱魔術の基本を少しだけです。初歩的なものばかりのものなのでほとんど魔力は使ってないと思います」
ハレアは立ち上がったキルシュを見上げる。太陽の光が彼の後ろから差し込み、銀色の髪の毛がキラキラと光っている。
「あれから大体2週間だから、だいぶ溜まってそうだな。先輩、あの魔石出してください」
「え?何ここで使うの?」
ロンはハンドボールサイズの巨大な魔石をキルシュに渡す。
「持てるか?」
そのままハレアへと渡そうとする。
「えっ?待って、ハレアちゃんがそれ使うの?何しようとしてる?全然見えないんだけど」
魔石を受け取った瞬間、ハレアの腕はグッと下にさがった。
「ギリギリ持てます」
「よし!ルード離れるぞ!先輩は身体強化の魔術をしてその辺に立っててください!」
そう言ってキルシュとルードは凄い速さで原っぱの奥の林の陰へと隠れていった。
「えっ?だから何?どういうこと?キルシュ!ちょっ!」
ロンは慌てながらも身体強化の魔術を自分自身にかけた。
重そうに魔石を持つハレアが振り返りロンを見る。
「これからすることは内緒でお願いします」
「えっ?何する気?」
「この魔石を壊します」
「は?どういうこと?えっ!?魔石を壊すの!?」
ロンは『魔石を壊すことができるのか』という疑問と『自分の給料2か月分が』という虚しさが一気に襲った。
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