デスゲームを終えてから500年後の未来に転生した

アストレイ

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北東のダンジョン

ファイナ・ルアイスレ・オー 決戦

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 ダンジョンの入り口付近に突如、魔法陣が出現した。
ダンジョン前にいた冒険者とSNSの騎士たちはスクリーンに投影されている映像を見ながら、話し合っていた。
騎士たちは映像の場所がこのダンジョンのどこなのかを冒険者たちに聞いた。
しかし、冒険者たちの誰一人として映像の先がどこなのかわかっていない。
そうやって話し合っていてダンジョンの入り口付近に魔法陣が現れてそこから人が現れたことに誰も気が付かなかった。

「あれ?なんか忙しいそう?」
「何かあったのでしょうか?」
「聞こえてくる感じだと、何かあったようじゃのう」

魔法陣から現れたのはライラたち3人だった。
3人は魔法陣から出て冒険者や騎士たちが見ている先を見た。
そこにはスクリーンがあり、ファイナ・ルアイスレ・オーたちとの戦いが映し出されていた。

「テレサ!?」

ライラはスクリーンに映し出されている人物にすぐに当たりをつけた。

「あれはアイスレオ・♀たち!そんな馬鹿!?このダンジョンに出るなんて聞いたことがありません!?」

誰一人として別ルートを攻略した人がいなかったゆえにエリンにも情報が入っていない。

「ふむ、別ルートにはアイスレオ・♀たちが出るのかいのう。それともう1匹はもしかしてファイナ・ルアイスレ・オーかいのう。ここのダンジョンに出るとはのう」

ヒルロップはてファイナ・ルアイスレ・オーのことは見たことがなかったが、軍にいるときに情報とし知っていた。そのこともあり、ファイナ・ルアイスレ・オーを見た時、当たりをつけることができた。

「ファイナ・ルアイスレ・オーなんて!?オソロシアンの未開の雪原でしか目撃情報がないモンスターですよ!?氾濫が起きてダンジョンから出てきたら王都なんて氷漬けですよ!?」

エリンはファイナ・ルアイスレ・オーの強さを知っているようだ。

「よかったのはテレサが見つけて戦っていること。どんなに相手が強くても、今のテレサを倒すことは不可能。ふう、ここでの仕事は今日で終わりね」

ライラは、テレサの強さに、絶対的な信頼があるため気を抜いて、ダンジョン出入り口の休憩所へと行ってしまった。
ヒルロップとエリンもライラに続くようについていく。
冒険者や騎士たちに仲間であるテレサの所に行かなくていいのかと聞かれた際にはただ「大丈夫」と言い、テレサとファイナ・ルアイスレ・オーとの戦いを見ていた。



 スクリーンに映っているテレサはというと、本格的にファイナ・ルアイスレ・オーとの戦いが始まった。
ファイナ・ルアイスレ・オーとの開戦直後、ファイナ・ルアイスレ・オーは手を貫手状にしてから手が回転し始め、そして、

「食らうがいい。クラッシャーマグナム」

ファイナ・ルアイスレ・オーはこういって貫手を飛ばしてきた。
飛んできた貫手を剣で上に弾いて次に備えた。
ファイナ・ルアイスレ・オーは貫手を飛ばした方向に先回りしており、弾かれた手を付けながら攻撃した。

「ネイルクラッシャー!」

全体重をかけて頭上からの攻撃を回避して、銃を発砲した。
銃弾はファイナ・ルアイスレ・オーの体に当たらず、翼に当たり弾かれた。

「効かぬわっ!?」

銃弾は弾かれてまともに当たっていない。これではダメージをかなり減少されてしまった。
ファイナ・ルアイスレ・オーの翼は盾の機能を持っているようだ。

 下手にジャストガードされると帰ってきたダメージで死にそうになる。のか?
ジャストガードのダメージ計算は相手が受けるはずだったダメージの1/10を自分が受ける。
ファイナ・ルアイスレ・オーのスキル《ダメージカット(3%)》がある。
《ダメージカット(3%)》は一回に受けるダメージは最大HPの3%分までしか受け無くなる。
ジャストガードしてもまずは《ダメージカット(3%)》でダメージが減ってからジャストガードの計算式に当てはまる。
これまでと違ってジャストガードを恐れなくていいということになる。
はっきり言って今の俺は盾持ちが一番厄介な相手だ。ジャストガードされてその反射ダメージによって倒される可能性があったからだ。しかし、ファイナ・ルアイスレ・オーの反射ダメージは最大でもファイナ・ルアイスレ・オーの最大HPの0.3%が返ってくるだけだ。なら、盾を気にしなくて攻撃できる。

ファイナ・ルアイスレ・オーは向き直り、パンチを繰り出す。
前に出てファイナ・ルアイスレ・オーの横を抜けるようにして回避し、そのまま斬る。そして振り返りざまにもう1度斬る。しかし、これは翼で止められる。さらに厄介なことにジャストガードに成功して反射ダメージが俺に来た。
予想通りだったため、俺自身にダメージはあまりなかった。しかし、ジャストガードの影響で体勢を崩されたため追撃を受けた。パンチが体に直撃して吹っ飛ばされた。
攻撃力だけじゃなくて防御力もものすごく高いんだよ。そのため全くっていいほどダメージを受けていない。
受け身を取って体勢を立て直し、銃を発砲した。
相手はそのまま受けて、両手を前に出した状態でいた。
そして両手と胸のライオンの口のところに冷気が集まる。
これはまさか!?それに俺が使うよりはるかにチャージが早い!?

「永久凍結をその身に刻め、冷獄破砕砲トリシューラ!!!」

ファイナ・ルアイスレ・オーのトリシューラが俺を襲う。
スラスターを使ったサイドステップで避ける。しかし、ファイナ・ルアイスレ・オーのトリシューラは曲がった。
ビームが曲がる!?いや違う。あいつ、トリシューラ発動中なのに動いてやがる。《アナライズ》してもそんなスキルなんてなかった。俺でもトリシューラの発動中は反動でその場に固定化されるのに。
照射時間中、あいつは無防備だ。撃ちまくるぜ。
銃を7回連射した。そのうち6発は直撃し7発目が当たりそうなところでファイナ・ルアイスレ・オーのトリシューラが照射が終了して翼で受け止められた。
良し、ファイナ・ルアイスレ・オーは最低で27回直撃させれば、倒せる。
今度はこっちから仕掛けた。
牽制のために銃を数発ほど撃った後、一気に間合いを詰めて斬る。
斬撃は回避された。回避しかたが普通とは違った。バックステップとか横に跳んだとかではない。変態して避けた。
頭は引っ込み、代わりに胸のライオンが頭になり足のグリーブは回転してから四足歩行になり、翼が刃状になりブレードと化した。
人型から獣型へ変態したとでもいいのか。
四足歩行になったことで素早くなり、攻撃力が上がっていると思った方がいい。その代わり防御力は下がった考える。とくに盾代わりだった翼を刃状にしてブレードと化したのだ。その分、俺の攻撃は受け止められまい。
まぁ、受け止めるのではなく。避けることを重視したともいえないか。
だが、避けることを重視しても四足歩行の避け方なんてほとんど一緒だ。
攻める。攻めて攻めて攻めまくる。
銃を撃ちながら接近した。予想通り相手は回避、回避先を予想していた俺は一気に間合いを詰めて斬った。
この斬撃は直撃し、その場から離れる。離れる際に銃を撃って当てる。銃弾2発が直撃した。
相手もバカじゃない。離れた際に追撃してきた。
案外、ダメージ覚悟でこの姿を取ったのだろう。パワーが高くなっているため一気に間合いを詰められて爪で攻撃される。
盾で受け止めたが、この時、足が地についていないため吹き飛ばされた。受け身を取れず倒れ、そのまま雪の上を滑った。
相手は追撃してきた。すぐに立ち上がり突進を避けた。その際に攻撃しようとしたが、ブレードと化した翼の攻撃を受けた。直撃をもらったが、ダメージは気にするほどもなかった。
相手が方向転換する際にスキが生じる。そこを狙い撃つつもりだった。方向転換に仕方がアクロバティックだった。
一度大きく高くジャンプして空中で体を捻って着地した。この時、下の雪が舞い上がり、一時的視界を奪う。
相手は攻撃の手は緩めない。それはこちらも同じだ。ヒット&アウェイがダメならインファイトだ。相手の死角死角へと回り込んで攻撃してやる。
俺は突っ込み、斬りに行く。それは相手も同じだった。ダメージ覚悟でカウンターを入れようとしたとき、相手はまた変態して人型になった。俺は斬撃を直撃させることはできたが、その後の、ドリルニーは直撃した。
今度は吹き飛ばされず踏みとどまり銃を撃つ。この時、3発が直撃、4発目はかすった、5発目は避けられた。
相手が回避行動をとり5発目からは完全に避けられたが、距離は離れていない。詰めて斬る。
詰めたときに合わせられてカウンターをもらいそうになる。
何とか左の盾で防御した。今度はこちらがジャストガードが成功し、ダメージを与えた。ジャストガードの影響で体勢が崩れた。ここで一気に攻める。

「今だ!《マシンガンスタッブ》!さらに《ガトリングスタッブ》!!これで最後だ!!!《ホイールストライク》!!!」

《マシンガンスタッブ》は連続で4回突きを繰り出すスキルである。次に使った《ガトリングスタッブ》は《マシンガンスタッブ》の強化スキルで10回突きを繰り出す。
《ホイールストライク》は横回転切りをしながら飛び上がり、その後、縦向きの回転切りをしながら降りる。これは地面につくまで回転し続けるため目をまわす可能性があって、着地に失敗すると自分にダメージが入る。不評のスキルだ。しかし、使いこなしうまく着地できて最後の一撃を入れると大ダメージを狙える。
ゲーム時代では連続でスキルを使用するとスキルキャンセルが起きて最後のスキル以外、スキル使用後の硬直が無くなる仕様だった。しかし、異世界化したことでスキル使用後の硬直などはないのだが、この連撃パターンをよく使ってたため自然とやった。
《マシンガンスタッブ》《ガトリングスタッブ》の全ての攻撃を直撃させることに成功した。《ホイールストライク》は横回転の時に2回、縦回転の時に4回直撃した。直撃回数は計20回、やったか。
ファイナ・ルアイスレ・オーは断末魔を叫びながら光となって消滅していった。
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