デスゲームを終えてから500年後の未来に転生した

アストレイ

文字の大きさ
72 / 76
東のダンジョン

東のダンジョン 攻略完了

しおりを挟む
 東のダンジョン全体で異変が起きていた。
横穴が空き、ダンジョンのモンスターが外に出てくるという状況だった。
なぜ、そうなったかはその時いた冒険者たちにはわからなかった。
わからないことがまた起きた。ダンジョンが息を吹き返したのだ。
横穴を塞ごうとしていた冒険者や騎士は突然のことでわからなかった。
わかったことはただ横穴からモンスターたちが出てこなくなったということだった。
外で横穴を探していた騎士たちはダンジョンの出入り口に戻りそこからモンスターたちが出てこないよう警戒した。
騎士たちが外で警戒していたところで、ものすごい音と揺れが彼らを襲った。
音は凄すぎて鼓膜が破れるのではないかと思う人たちが続出した。
音で頭がくらくらするようなことが起きたが、何とか立て直し、彼らはダンジョンに更なる異変が起きたと考えた。
すでに中にいる冒険者たちを救うため、騎士たちはダンジョンの中へと入っていった。



 中にいる冒険者たちは突然、横穴が塞がったことに驚いた。
予測できたことはダンジョンが息を吹き返したぐらいだった。
他の冒険者達と話し合うため、たまり場にしていた西のセーフティゾーンへ行き。
状況を整理した。
新たに増援で1つのパーティが入ってきたこと情報を共有した。
そして、モンスターの大量発生の原因を知ることになった。

「エリンやベカズも着ていたのか」
「ああ、ベカズや冥土は他のダンジョンも同じ理由か確かめるためにエリン達と一時的に行動を共にしてるって言っていた」
「そうか、俺達も増殖の魔法陣ってのを探そうぜ」

ここにいる冒険者達は全員頷いた。
彼らはさらに情報を共有する。
魔法陣の近くに毒草畑があり、その近くによくあるということ知り、ここにいた冒険者の一人が北東の方に畑を見かけたことを思い出し、こんなところになぜ畑があるのかわからなかった。一応、地図に印はつけていた。
地図を見て彼らは畑に向かおうとしたその時だった。
ダンジョンにものすごく音が響き揺れた。
ダンジョンが揺れただけはなく、南東の方向で光の柱が噴き出ているように見えた。

「あれは地下の入り口の方角!?」
「地下でいったい何があったんだ!?」

冒険者たちはその場にとどまり光の柱を見上げた。
光の柱が収まり、先に行こうとしたところで、冒険者たちの行く先から5人組がこちらに来るのを見た。

「エリン達だ」
「お~い」

冒険者たちとライラたちは合流した。
その場で話すことができないため全員で中央のセーフティゾーンへと向かい。お互いに起きたことを話し合った。

「横穴を見つけたが勝手に閉じただって」
「それだけじゃない。剥げていた木々の葉が復活している」
「言われてみれば」
「もしかしてダンジョンが息を吹き返してきのか」
「そう思う」

周りを見て異常だったのが正常になっていることを確認する。
そして、冒険者の一人がライラたちから1人人数が減っていることに気が付き、訪ねた。

「彼女はいま、単独行動中です」
「まだ子供でしょ。大丈夫なの」
「このメンバーで一番強いから大丈夫でしょう。さっきの爆音と揺れ、南東の光の柱は彼女がやったと思っています」

冒険者たちはエリンが言ったことに耳を疑った。
しかし、5人とも心配することなく平然としていることからかなり信頼されていることが分かる。
子供で強い。そのことから冒険者たちはテレサのことを転生者である可能性があること考えた。
転生者ならある程度納得することができた。あとはただ無事に戻って来るのを待つしかない。



 冒険者たちから転生者と思われているテレサはというと、現在、地下を歩き回っている。
本来ならハイパーデンジャラスボムのデメリットの影響でステータスが壊滅しているのだが、減っているのはSTR、MGI、AGIの3つだけで防御力に関係するVITは減っていないため、蟻ごときの攻撃力ではダメージが入らない。
それだけではなく。たとえ90%減少してもいまだにSTR、MGI、AGIは5桁より低くなっていない。
そのためHPMPがともに10になっていようとも関係なかった。

俺は今地下を歩き回っている。

「どこにも敵がいないな」

ハイパーデンジャラスボムの影響を調べていた。
使ったことはいいがハイパーデンジャラスボムって使用者に対してダメージは入らないんだ、始めた知った。
今は南西のブロックを探索している。
どこを探してもどこにも蟻の姿が見当たらない。
どうやらハイパーデンジャラスボムの影響で全滅してしまったようだ。
地下を行く先々を探索しても見つかるものは蟻のドロップアイテムだけ。
やりすぎたか。
まっ、いいか。倒したことには変わりないことだし。
それにしてもクイーンたちはダメージカットのスキルを持っていなくてよかったよ。
もしかしてあのスキルを持っているのはゲーム時代未実装だったモンスターにだけついているのか。
それだとありがたいぜ。これからもたくさん素材必要となるだろう。その中にはBOSS素材も含まれているからこちらとしてはありがたい。
見て回っても敵影無し。地上に戻ってライラたちと合流するか。
もと来た道を戻っていく。
地上に出て、俺は目を疑った。
ところどころ剥げていた木々に葉がよみがえっていた。
これはどういうことだろうか。
いや、ダンジョンコアが増殖の魔法陣から解放されたからだろう。
今思うと、ダンジョンコアを解放して地下のモンスターを殲滅した。
ここの氾濫はもう怒らないだろう。
そういうことだから、このダンジョン攻略は完了したということでいいだろう。
さて、あいつらは今どこにいる。
俺は近場の南東のセーフティゾーンへ向かった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。

リョウ
ファンタジー
 何者かになりたかった。  だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。  そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。  導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。  冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。  目指すのは、ただ生き延びることではない。  一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。  渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ダークファンタジー成り上がり譚。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

処理中です...