ストランディング・ワールド(Stranding World) 第二部 ～不時着した宇宙ステーションが拓いた地にて新天地を求める～

第十五章

登場キャラクター・組織

【人物】
ロビー・タカミ
　本作の主人公その１。ECN社「東部探索隊」隊長。
　親友で職業学校の同級生セス・クルスの兄探しを手伝う。
　同じく職業学校の同級生であるタカシ・モリタとともに幾多の苦難を乗り越えてセスの兄が「タブーなきエンジニア集団」を率いていたウォーリー・トワであることを明らかにする。
　ウォーリー亡き後は、身体が不自由なセスに代わってウォーリーの遺志である「サブマリン島の東部を探索する」という活動を率いることになった。
　背の高い青年で面倒見の良い性格。

ジン・ヌマタ
　本作の主人公その２
　インデストで勤務していたOP社の元従業員。弟をハドリに殺されたのを知り、ハドリへの復讐を誓う。
　ウォーリーに興味を持ち、「タブーなきエンジニア集団」に身を投じた。密かにハドリの暗殺を計画していたが、LH五一年五月の「オーシャンリゾート」爆発事件後に身を隠した。

●ECN社
ノリオ・ミヤハラ
　「タブーなきエンジニア集団」のナンバーツーであったが、乞われてECN社の社長代行となる。
　ECN社から「タブーなきエンジニア集団」時代はウォーリーの直属の部下であり、番頭的存在だった。
　行方不明のオイゲン・イナとは職業学校時代の同級生で、親友でもある。

レイカ・メルツ
　美貌で知られる職業学校マーケティング学科のもと教官。
　職業学校を辞した後は療養生活を送っていたが、ECN社に新たに設けられた広報企画室の室長に就任。
　インデストにてIMPU、OP社インデスト支店、「勉強会」グループの交渉の仲介役に名乗りをあげたが、宿泊しているホテルの爆発事件など情勢の悪化により、ハモネスの本社への撤退を決断した。

アツシ・サクライ
　「タブーなきエンジニア集団」のもと幹部にして、ECN社副社長。

エリック・モトムラ
　上級チームマネージャーにして、「東部探索隊」の責任者。
　優れた技術者でもある。

モンジ・サナミ
　エリックのタスクユニット所属のECN社社員。ウォーリーがインデストに乗り込んだ際、「タブーなきエンジニア集団」に加わった。その後ECN社に転じた。

ケイ・ムレハ
　エリックのタスクユニット所属のECN社社員。インデストでサナミとともに「タブーなくエンジニア集団」に加わったメンバー。サナミと親しい。

●東部探索隊
ヒロ・ホンゴウ
　もとOP社パトロール・チームリーダー。
　ハドリが「オーシャンリゾート」の爆発事件で行方不明になった後、ハドリのやり方に疑問を感じOP社を辞す。
　その後、「東部探索隊」に転じ、副隊長となる。
　
●「とぉえんてぃ？　ず」
　ECN社東部探索隊に参加している女性グループ。
　チーム名はセスが命名。次の三名で構成されている。

アケミ・カネサキ
　「とぉえんてぃ？　ず」最年長でリーダー的存在。
　面倒見の良いタイプで、困っている人は放っておけない。

ユミ・オオイダ
　「とぉえんてぃ？　ず」の次女的存在。軽はずみでズボラなタイプであり、カネサキから突っ込まれることも多い。
　食べることが好き。
　
サユリ・コナカ
　「とぉえんてぃ？　ず」最年少。口数が少なく引っ込み思案なところがある。
　小柄だが体力には自信がある。

●IMPU
サン・アカシ
　インデストにあるOP社の関連会社に勤務する従業員。
　OP社と関連会社の従業員を集めて「OP社グループ労働者組合」を発足させ、委員長の地位に就いた。
　その後IMPUを設立し、その代表に就任。

●「勉強会」グループ
マキオ・イラ・イオ
　「勉強会」グループに所属する長身の青年。「EMいのちの守護者の会」の熱心な会員。

●OP社
ノブヤ・ヤマガタ
　OP社の番頭的存在。ハドリの腹心で、彼が行方不明となってからは社長に就任した。

タカシ・モリタ
　ロビーの職業学校時代の同級生。ロビーと行動を共にしていたが、東部探索隊プロジェクト開始直前にレイカの強い要望により、OP社へ出向している。

●マッチ・ラボ
バン・シシガ
　マッチ・ラボの設立者の一人で慇懃無礼な男性。エリックの研究学校時代の同級生でもある。

ウィリマ・サソ
　マッチ・ラボの設立者の一人でくだけた感じの女性。エリックの研究学校時代の同級生でもある。

●判定者とその支援者
アレク
　「判定者とその支援者」の設立者の女性。判定対象を裁く「判定者」ではなく、彼らを支援する「その支援者」である。
　かつてはマスコミに勤務していた。ある事件の調査をきっかけに「判定者とその支援者」の立ち上げを決めた。

ダイヤ
　「判定者」とされる女性の一人。その正体はトーカMC社に所属するミア・シトリである。

サファイア
　「判定者」とされる女性。無表情で感情が表に出にくい。

ゴールド
　「支援者」とされる男性。「勉強会」グループにも顔を出す。本名セイガ・ブナイ。

プラチナ
　「支援者」とされる男性。アカシやIMPUに対してよい感情を持っていない。

●リスク管理研究所
トニー・シヴァ
　リスク管理研究所所長にして、もとECN社経営企画室副長。職業学校のもと教官でもある。
　他者に厳しく己の利益に敏感な性質。

ヨシクニ・サワムラ
　リスク管理研究所副所長。ECN社時代は経営企画室長でトニーの上司だった。

ミツハル・オオカワ
　もとOP社セキュリティ・センター長。インデストにおける「タブーなきエンジニア集団」「OP社グループ労働者組合」連合軍との戦闘中に行方不明となった。現在はリスク管理研究所に身を寄せている。

●その他
ススム・ジンダイ
　目出し帽で顔を隠したピーター・ウェル農場の従業員。
　農場併設の診療所の患者で、リハビリのため農場を手伝っていたが、退院とともに農場を出た。
　その正体は前ECN社社長のオイゲン・イナである。

メイ・カワナ
　ECN社もと社長秘書。東部探索隊の第一次隊に参加した後、いずこかへと去った。

ケンシ・カミザカ
　ミヤハラ、オイゲンの職業学校時代の恩師で、現在は隠居の身である。
　ECN社のもと幹部で、初代社長のユウダイ、二代目社長のカズトを支えた番頭的存在。
　ECN社の年配の幹部からは恐れられながらも頼りにされている。

【組織】
ECN （アース・コミュニケーション・ネットワーク）社
　エクザローム最大の規模を持つ企業。一時はOP社に規模で逆転されたが、OP社の不振によりトップの座に返り咲いた。
　通信とコンピュータ機器の製造を主力としているが、その事業分野は多岐に渡る。
　OP社の事実上の子会社であった時期もあったが、エイチ・ハドリが行方不明になって以降、独立性を回復した。

IMPU （インデスト鉱工業生産事業者組合：Indest Mining Producer Union）
　インデストの鉄鋼事業者を集めて設立された事業者組合。
　所属企業はOP社の関連会社が多い。

OP （オーシャン・パワース）社
　エクザローム第二の規模を持つ企業。
　海流を用いた発電と送電を主力事業としており、強引なM&Aで急速に規模を拡大してきた。
　ハドリが行方不明となって以降、技術者不足により電力供給に問題を起こすようになり、かつての勢いは失われつつある。

「勉強会」グループ
　IMPU所属事業者とOP社の従業員有志が立ち上げたグループ。
　現在のIMPUの体制に不満を抱いている。

トーカMC社
　ハドリとオイゲンが行方不明となった「オーシャンリゾート」の爆発事件で負傷したルマリィ・カイトが設立した企業。
　インデストとポータル・シティを結ぶ街道上にある運送業者用の簡易宿泊所の管理を請け負っている。

マッチ・ラボ
　バン・シシガとウィリマ・サソの二名が設立した研究所。
　かつてはポ－タル・シティに研究所を構えていたが、現在はハモネス郊外から更に北に外れた小集落内に移転している。
　表向きは農業用の人工培地の研究開発を行っているが、本来の目的は別にある。

ピーター・ウェル農場
　インデスト郊外にある農場兼醸造所兼蒸留所。
　隣に診療所も併設されている。

判定者とその支援者
　インデスト郊外に潜む数十名からなる集団。メンバーはすべてコードネームで呼ばれている。
　何らかの罪を犯した者を裁くことを目的としているらしいが……

EM （エクザローム）いのちの守護者の会
　エクザロームの未来を担う子供たちを守るために設立された慈善団体。
　会員の寄付などにより、数多くの孤児院や学校などを運営している。

リスク管理研究所
　企業や組織が抱えるリスクの研究・分析を行うとともに、これらに対するコンサルティングを行う。
　ECN社経営企画室の元メンバーが中心となって設立された。