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第十五章
681:東部探索隊のこれから
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宴会開始から二時間後、ロビーとホンゴウの姿はテントの外にあった。
テントの中では「とぉえんてぃ? ず」の三人がわいわい騒いでいる。
少し前にロビーがホンゴウを伴ってテントの外に出ようとしたとき、オオイダがそれに気づいて声をかけようとした。
しかし、カネサキが「飲みが足らない」とオオイダを引っ張ったのだ。どうやら気を利かせてくれたらしい。
ロビーはカネサキに「先輩、助かります」と心の中で礼を言った。
ホンゴウを連れ出したのは、オイゲンについて更に情報がないかを聞き出そうとしたためだ。
「それにしてもホンゴウさん、イナさんが今頃になって姿を現したのはどういう理由なのですかね?」
「そのあたりの事情についてはよくわかりません、というより知らされていません。ただ、東端到達後にタカミさんたちにイナ社長の情報を伝えるように、という指示を受けていましたので、そのことが何か関係あるかもしれませんが……」
(……どういうことだ?)
ロビーはホンゴウの回答に戸惑っていた。
ホンゴウの言葉に嘘や偽りはないだろう。
少なくともロビーはそう確信していた。
ロビーがから見たところ、ホンゴウはそうした腹芸ができるタイプではないように思われる。
そうであるならば、オイゲンの身柄をECN社が確保しているという情報を上層部が意図的にロビー達に流している、と考えられる。
ロビーが自らの見解を述べたところ、ホンゴウは本社の意図は把握していないが、と前置きしてから次のように答えた。
「ミヤハラ社長をはじめとした旧『タブーなきエンジニア集団』の幹部、そしてイナ社長の双方と親しい、という点からの人選かもしれません」
「……イナ社長と親しい?」
「ええ。『タブーなきエンジニア集団』は、イナ社長との対立が原因で、ECN社から独立した、と聞いています。それが影響しているのではないかと」
「?」
ロビーには大きな組織での業務経験が殆どないため、こうした組織内政治にはやや疎い面がある。
上層部に自らの訴えを通すことにかけては天才的な才能を見せるので、ロビーが持つこうした一面には目が向けられにくいが、実際のところ彼は二四歳の若者なのだ。
ただし、今後ECN社、そしてエリックが率いるタスクユニットの幹部として活動していくためには、こうした組織内政治の経験を積んでいく必要があるだろう。
ホンゴウはロビーに自らの見解の根拠を説明した。
彼の説明は丁寧で、こうした手間を惜しまないタイプのようであった。
それによれば、エリックからホンゴウに昨年の「オーシャンリゾート」の爆発事件の調査の依頼があったことから、オイゲンが事件について何らかの重要な情報を持っている可能性が高いとホンゴウは見ているようであった。
また、事件から一年近く経過しているが、今になって急に事件の調査を進めるということは、事件の真相究明を急ぐ何らかの理由が最近になって発生したと考えられる。
だが、「タブーなきエンジニア集団」がオイゲンと対立してECN社から独立した以上、ミヤハラやサクライ、そしてエリックなどの幹部が表立ってオイゲンと接近することは、旧「タブーなきエンジニア集団」のメンバーの感情を逆撫ですることが懸念される。
一方、ロビーたちはオイゲンと面識がある上に、「タブーなきエンジニア集団」の関係者として名前を知られているわけではない。
「……なるほど、相手がイナさんということになると、俺たちくらいしか動かせる駒がないってことか。それにしても大組織というのは案外面倒なものだなぁ」
ロビーの言葉にホンゴウは苦笑しただけだった。
同じ大組織でもホンゴウがかつて所属していたOP社とECN社とでは組織内政治の方法に大きな差異がある。
かつてのOP社はトップのハドリが絶対であり、彼が決めさえすれば、その通りに組織は動くしかなかった。
その点、ECN社は歴代社長のキャラクターのためか、経営陣の影響力はOP社と比較して小さい。
その代わり、組織内政治の重要性がOP社と比較して高いといえる。
ミヤハラやサクライなどの現経営陣が「東部探索隊」事業や、インデストの情勢に積極的に介入できないのは、こうした社内事情も影響している。
「タブーなきエンジニア集団」として、社を離れていた時期はあったものの、ミヤハラ、サクライ、エリックは皆職業人としての期間の大部分をECN社で過ごしている。
それでも現在のECN社では、彼らは外様、もしくは新参者としての立場に立たざるを得ない場合もある。
ホンゴウからの説明を受けているところで、不意にロビーがあることを思い出した。
「……でも、待てよ。となるとウチは今、社長が二人いるのか? これからどっちがトップに立つんだ?」
「今のところイナ社長が見つかったということが公になっていないので、ミヤハラ社長がトップのままでしょう。今後はわかりませんが」
「イナさんの性格なら、ミヤハラ社長を押しのけてトップに立とうとは思わないだろうが……」
「しかし、イナ社長、ミヤハラ社長の意思はともかく、周辺がどう動くかは未知数です」
「けっ、面倒なことに巻き込んできたなぁ……」
ロビーが悪態をつくのも無理はなかった。
自らのあずかり知らないところで、ECN社のトップ争いを引き起こしかねない火種を無理矢理任されたのだから。
火種の存在を隠匿しなければならない以上、ロビー達の味方となる者は社内に殆どいないといってよい。
ロビー達にとって唯一幸運だったのは、火種となるオイゲンにミヤハラを押しのけてトップに返り咲こうという意思がなさそうなことであった。
ロビーがECN社に戻ってからのオイゲンに直接意思を確認したわけではない。
しかし、ホンゴウの話によればオイゲンは自らの帰還をミヤハラらごく一部の者にのみ明かし、彼ら以外の者にはそのことを明かしていないらしい。
オイゲンにトップに返り咲こうという意思があるなら、ミヤハラのところに飛び込むなどという選択はとらないであろうし、ロビーの知るオイゲンはトップの地位に対する執着はないように見えた。
だが、ミヤハラ、オイゲンの当事者二名を除く者たちがどう考えるかは、ロビーにはよくわからない。
ロビーはECN社に転じてから日が浅く、ECN社の社内情勢に通じているとはいえないので無理もない。
実際のところ、現時点でホンゴウ以外の者に対して、オイゲンの処遇に関係する指示や命令は出ていない。
また、問題の性質から、今後もこの件について「正式に」ロビーたちに指示や命令が出ることはないだろう。
ホンゴウに対しても、エリックからの「個人的な依頼」とのことで「正式な依頼」ではないでしょう、と本人が語っている。
これを逆手にとって、オイゲンの処遇に関与しないこともロビーの立場なら可能なのだが、彼自身それをよしとはしなかった。
いくつか理由はあるが、オイゲンと仕事をしたことがあること、そしてオイゲンに対して悪い印象を持っていないことが決め手となっている。
ロビーは基本的に困っているであろう身内を放っておけない性質であり、その意味では一緒に仕事をしたことのあるオイゲンはロビーから見て身内であったのだ。
(それにしても面倒な仕事だな、こいつは……)
そう考えて、頭を抱えるロビーであった。
テントの中では「とぉえんてぃ? ず」の三人がわいわい騒いでいる。
少し前にロビーがホンゴウを伴ってテントの外に出ようとしたとき、オオイダがそれに気づいて声をかけようとした。
しかし、カネサキが「飲みが足らない」とオオイダを引っ張ったのだ。どうやら気を利かせてくれたらしい。
ロビーはカネサキに「先輩、助かります」と心の中で礼を言った。
ホンゴウを連れ出したのは、オイゲンについて更に情報がないかを聞き出そうとしたためだ。
「それにしてもホンゴウさん、イナさんが今頃になって姿を現したのはどういう理由なのですかね?」
「そのあたりの事情についてはよくわかりません、というより知らされていません。ただ、東端到達後にタカミさんたちにイナ社長の情報を伝えるように、という指示を受けていましたので、そのことが何か関係あるかもしれませんが……」
(……どういうことだ?)
ロビーはホンゴウの回答に戸惑っていた。
ホンゴウの言葉に嘘や偽りはないだろう。
少なくともロビーはそう確信していた。
ロビーがから見たところ、ホンゴウはそうした腹芸ができるタイプではないように思われる。
そうであるならば、オイゲンの身柄をECN社が確保しているという情報を上層部が意図的にロビー達に流している、と考えられる。
ロビーが自らの見解を述べたところ、ホンゴウは本社の意図は把握していないが、と前置きしてから次のように答えた。
「ミヤハラ社長をはじめとした旧『タブーなきエンジニア集団』の幹部、そしてイナ社長の双方と親しい、という点からの人選かもしれません」
「……イナ社長と親しい?」
「ええ。『タブーなきエンジニア集団』は、イナ社長との対立が原因で、ECN社から独立した、と聞いています。それが影響しているのではないかと」
「?」
ロビーには大きな組織での業務経験が殆どないため、こうした組織内政治にはやや疎い面がある。
上層部に自らの訴えを通すことにかけては天才的な才能を見せるので、ロビーが持つこうした一面には目が向けられにくいが、実際のところ彼は二四歳の若者なのだ。
ただし、今後ECN社、そしてエリックが率いるタスクユニットの幹部として活動していくためには、こうした組織内政治の経験を積んでいく必要があるだろう。
ホンゴウはロビーに自らの見解の根拠を説明した。
彼の説明は丁寧で、こうした手間を惜しまないタイプのようであった。
それによれば、エリックからホンゴウに昨年の「オーシャンリゾート」の爆発事件の調査の依頼があったことから、オイゲンが事件について何らかの重要な情報を持っている可能性が高いとホンゴウは見ているようであった。
また、事件から一年近く経過しているが、今になって急に事件の調査を進めるということは、事件の真相究明を急ぐ何らかの理由が最近になって発生したと考えられる。
だが、「タブーなきエンジニア集団」がオイゲンと対立してECN社から独立した以上、ミヤハラやサクライ、そしてエリックなどの幹部が表立ってオイゲンと接近することは、旧「タブーなきエンジニア集団」のメンバーの感情を逆撫ですることが懸念される。
一方、ロビーたちはオイゲンと面識がある上に、「タブーなきエンジニア集団」の関係者として名前を知られているわけではない。
「……なるほど、相手がイナさんということになると、俺たちくらいしか動かせる駒がないってことか。それにしても大組織というのは案外面倒なものだなぁ」
ロビーの言葉にホンゴウは苦笑しただけだった。
同じ大組織でもホンゴウがかつて所属していたOP社とECN社とでは組織内政治の方法に大きな差異がある。
かつてのOP社はトップのハドリが絶対であり、彼が決めさえすれば、その通りに組織は動くしかなかった。
その点、ECN社は歴代社長のキャラクターのためか、経営陣の影響力はOP社と比較して小さい。
その代わり、組織内政治の重要性がOP社と比較して高いといえる。
ミヤハラやサクライなどの現経営陣が「東部探索隊」事業や、インデストの情勢に積極的に介入できないのは、こうした社内事情も影響している。
「タブーなきエンジニア集団」として、社を離れていた時期はあったものの、ミヤハラ、サクライ、エリックは皆職業人としての期間の大部分をECN社で過ごしている。
それでも現在のECN社では、彼らは外様、もしくは新参者としての立場に立たざるを得ない場合もある。
ホンゴウからの説明を受けているところで、不意にロビーがあることを思い出した。
「……でも、待てよ。となるとウチは今、社長が二人いるのか? これからどっちがトップに立つんだ?」
「今のところイナ社長が見つかったということが公になっていないので、ミヤハラ社長がトップのままでしょう。今後はわかりませんが」
「イナさんの性格なら、ミヤハラ社長を押しのけてトップに立とうとは思わないだろうが……」
「しかし、イナ社長、ミヤハラ社長の意思はともかく、周辺がどう動くかは未知数です」
「けっ、面倒なことに巻き込んできたなぁ……」
ロビーが悪態をつくのも無理はなかった。
自らのあずかり知らないところで、ECN社のトップ争いを引き起こしかねない火種を無理矢理任されたのだから。
火種の存在を隠匿しなければならない以上、ロビー達の味方となる者は社内に殆どいないといってよい。
ロビー達にとって唯一幸運だったのは、火種となるオイゲンにミヤハラを押しのけてトップに返り咲こうという意思がなさそうなことであった。
ロビーがECN社に戻ってからのオイゲンに直接意思を確認したわけではない。
しかし、ホンゴウの話によればオイゲンは自らの帰還をミヤハラらごく一部の者にのみ明かし、彼ら以外の者にはそのことを明かしていないらしい。
オイゲンにトップに返り咲こうという意思があるなら、ミヤハラのところに飛び込むなどという選択はとらないであろうし、ロビーの知るオイゲンはトップの地位に対する執着はないように見えた。
だが、ミヤハラ、オイゲンの当事者二名を除く者たちがどう考えるかは、ロビーにはよくわからない。
ロビーはECN社に転じてから日が浅く、ECN社の社内情勢に通じているとはいえないので無理もない。
実際のところ、現時点でホンゴウ以外の者に対して、オイゲンの処遇に関係する指示や命令は出ていない。
また、問題の性質から、今後もこの件について「正式に」ロビーたちに指示や命令が出ることはないだろう。
ホンゴウに対しても、エリックからの「個人的な依頼」とのことで「正式な依頼」ではないでしょう、と本人が語っている。
これを逆手にとって、オイゲンの処遇に関与しないこともロビーの立場なら可能なのだが、彼自身それをよしとはしなかった。
いくつか理由はあるが、オイゲンと仕事をしたことがあること、そしてオイゲンに対して悪い印象を持っていないことが決め手となっている。
ロビーは基本的に困っているであろう身内を放っておけない性質であり、その意味では一緒に仕事をしたことのあるオイゲンはロビーから見て身内であったのだ。
(それにしても面倒な仕事だな、こいつは……)
そう考えて、頭を抱えるロビーであった。
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