275 / 304
第十五章
693:二人の社長を支えた老人
しおりを挟む
エリックがロビー達に今後の業務の説明をしているのと同じ頃、ハモネスとポータル・シティのほぼ境目にある一件の邸宅を二人の青年が訪れていた。
今でこそ訪れる客の数は多くないが、かつては毎日のように多くの人々がこの邸宅を訪れていた。
今回の二人はこの邸宅に入るまで他人にそれを悟られぬよう変装してきていた。
もっとも、邸宅の主が姿を現す前に、変装を解いてはいたのだが。
「おお、生きておったかイナの甥っ子」
「ええ、おかげさまで。ご報告が遅れてすみません、先生」
「ミヤハラも偉くなったものだな。社の古株どもは相変わらずかね?」
「ええ、まあ」
邸宅の主の名前はケンシ・カミザカという御年八八歳の老人である。
本日の客人二人、ミヤハラとオイゲンの年齢を足しても二〇以上も足りない。
「それはさておき、二人ともよく来た。ここへ来てようやくワシの体調も良くなってきてな、いや、待たせてしまったな」
カミザカ老人は二人の客に茶をすすめた。
「ところでイナの甥っ子、お前さんと一緒に行方不明になっていたハドリがどうなっているか知っておるか?」
「いえ、正確には……」
質問に答えたオイゲンが、ちらりとミヤハラの方を見た。
すかさずミヤハラが、カミザカ老人に向かって答える。
「負傷して海に身を投じたのを見た、という者もいるが、裏が取れている情報ではない」
「ふむ、自らの屍を人目にさらすような者ではないだろうな。一安心とも言えるかも知れぬが、惜しくもあるな」
そう言ってカミザカ老人は遠い目をした。
現在この場にいるミヤハラとオイゲン、そしてハドリにとって、カミザカ老人は職業学校時代の恩師にあたる。
カミザカ老人はLH二七年から四三年までの約一六年間、職業学校で経営学を教える教官であった。
三年コースと五年コースの差はあれど、ミヤハラとオイゲン、そしてハドリは職業学校で経営学を専攻しており、カミザカに鍛えられてきたのだ。
「ワシのところに情報が入っていないとなると、イナの甥っ子が生きて見つかった、という情報は公にされていない、ということじゃな?」
「そうです。さすがに同格の社長が社に二人いては、社が混乱するでしょうが」
「ふむ、ミヤハラ。お前さんが面倒がって社長から降りると思っておったが」
「イナの奴は爆発事故で負傷して、記憶を一部失っているのでね。その状態で放り出したら、悪意ある連中に利用されるのがオチでしょうに」
ミヤハラの言葉にカミザカ老人の表情が曇る。
「それは厄介なことになったな。イナの甥っ子、お前さんはどう思っているんだ?」
「OP社に出向していた期間を含めれば一年以上も会社を放り出していたことになります。この状態で社に戻ったら混乱するだけですから、社に戻るという意思はありませんし、それを望む人もいないでしょう」
「そうか」
カミザカ老人がオイゲンの言葉に納得したかどうか、ミヤハラやオイゲンにはわからなかったが、それ以上オイゲンに対して質問を投げかけてはこなかった。
ミヤハラやオイゲンからはカミザカ老人が目を閉じて過去の記憶を手繰り寄せているように見えた。
あえて彼らは老人を急かすことはせず、次の動きを待った。
カミザカ老人はオイゲンを「イナの甥っ子」と呼ぶ。
老人にとって「イナ」とは、「地球の」ECN社創業者であるユウダイ・イナに他ならなかった。
老人は「地球の」ECN社が設立された翌年、創業者のユウダイ・イナに請われて外部から招聘されたいわば番頭的な存在であった。
LH一四年に「ルナ・ヘヴンス」内でユウダイが亡くなった際には次期社長の有力候補となっていた。
このときは「創業時から苦楽を共にしてきた者が後継者となるべきだ」という声と、カミザカを推す声とに社内が二分され、折衷案として「創業者の一族」が浮かび上がってきた。
ユウダイは生涯独身であったため一族といえば実弟のカズトだけであり、双方が妥協した結果、カズトが二代目の社長となった。
それまで一技術者に過ぎなかったカズトをカミザカは献身的に支えた。
組織を預かるトップとしての心構えや、組織運営などを丁寧に指導しながら、ECN社だけではなく、「ルナ・ヘヴンス」を支え続けたのだ。
「ルナ・ヘヴンス」がエクザロームに不時着し、ECN社が再建されたLH二七年、カミザカは高齢を理由に半ば追い出されるような形でECN社を辞し、職業学校の教官に転身した。
その際、ECN社の相談役に任命したのは、カズトができた最大の心遣いであった。
三年後に相談役の座からは退いたものの、事あるごとにECN社の幹部がカミザカ邸を訪れ、問題解決のアドバイスや愚痴の聞き役を求めるのであった。
カズトが病に倒れ、再起が難しいとされたときも、ECN社の幹部が大挙してカミザカのもとを訪れた。
彼らの多くはカズトの後継者としてオイゲンを次期社長にしたいという考えを持っていたが、肝心のオイゲンが難色を示しているので職業学校の恩師でもあるカミザカからオイゲンを説得して欲しいと頼みに来たのであった。
「イナの甥っ子を社長にしたいという、君達の理由は何だ?」
幹部達の要望は、都合のよい操り人形を欲しがっているようにしか聞こえなかった。
カミザカは幹部達の要望を拒否した上でオイゲンの社長就任に反対したが、結果的にオイゲンは半ば幹部達に押し切られる形で社長就任を承諾することになる。
このことについて、カミザカはECN社本社に乗り込んででもオイゲンの社長就任を止めるべきだったと後悔したが、後の祭りであった。
カミザカの目からは、魑魅魍魎が跋扈するビジネスの世界で戦うことの適性そのものがオイゲンにないように見えていた。
教え子をむざむざ不向きな世界に送り込む結果を招いたためか、カミザカはオイゲンに対して良心の呵責を覚えている。
その一方でカミザカは、エクザロームのECN社の設立目的である「エクザロームにおける人類の生活・社会環境の整備」という考えが徹底して染み付いている点において、オイゲンの右に出る者はないとも感じており、それを理由に自らを納得させていたのであった。
このように、カミザカ老人は現在においてもオイゲンのECN社社長就任について、かなり複雑な感情を抱いており、そのオイゲンがECN社に復帰する意思を持っていないことに安堵していたのだ。
今でこそ訪れる客の数は多くないが、かつては毎日のように多くの人々がこの邸宅を訪れていた。
今回の二人はこの邸宅に入るまで他人にそれを悟られぬよう変装してきていた。
もっとも、邸宅の主が姿を現す前に、変装を解いてはいたのだが。
「おお、生きておったかイナの甥っ子」
「ええ、おかげさまで。ご報告が遅れてすみません、先生」
「ミヤハラも偉くなったものだな。社の古株どもは相変わらずかね?」
「ええ、まあ」
邸宅の主の名前はケンシ・カミザカという御年八八歳の老人である。
本日の客人二人、ミヤハラとオイゲンの年齢を足しても二〇以上も足りない。
「それはさておき、二人ともよく来た。ここへ来てようやくワシの体調も良くなってきてな、いや、待たせてしまったな」
カミザカ老人は二人の客に茶をすすめた。
「ところでイナの甥っ子、お前さんと一緒に行方不明になっていたハドリがどうなっているか知っておるか?」
「いえ、正確には……」
質問に答えたオイゲンが、ちらりとミヤハラの方を見た。
すかさずミヤハラが、カミザカ老人に向かって答える。
「負傷して海に身を投じたのを見た、という者もいるが、裏が取れている情報ではない」
「ふむ、自らの屍を人目にさらすような者ではないだろうな。一安心とも言えるかも知れぬが、惜しくもあるな」
そう言ってカミザカ老人は遠い目をした。
現在この場にいるミヤハラとオイゲン、そしてハドリにとって、カミザカ老人は職業学校時代の恩師にあたる。
カミザカ老人はLH二七年から四三年までの約一六年間、職業学校で経営学を教える教官であった。
三年コースと五年コースの差はあれど、ミヤハラとオイゲン、そしてハドリは職業学校で経営学を専攻しており、カミザカに鍛えられてきたのだ。
「ワシのところに情報が入っていないとなると、イナの甥っ子が生きて見つかった、という情報は公にされていない、ということじゃな?」
「そうです。さすがに同格の社長が社に二人いては、社が混乱するでしょうが」
「ふむ、ミヤハラ。お前さんが面倒がって社長から降りると思っておったが」
「イナの奴は爆発事故で負傷して、記憶を一部失っているのでね。その状態で放り出したら、悪意ある連中に利用されるのがオチでしょうに」
ミヤハラの言葉にカミザカ老人の表情が曇る。
「それは厄介なことになったな。イナの甥っ子、お前さんはどう思っているんだ?」
「OP社に出向していた期間を含めれば一年以上も会社を放り出していたことになります。この状態で社に戻ったら混乱するだけですから、社に戻るという意思はありませんし、それを望む人もいないでしょう」
「そうか」
カミザカ老人がオイゲンの言葉に納得したかどうか、ミヤハラやオイゲンにはわからなかったが、それ以上オイゲンに対して質問を投げかけてはこなかった。
ミヤハラやオイゲンからはカミザカ老人が目を閉じて過去の記憶を手繰り寄せているように見えた。
あえて彼らは老人を急かすことはせず、次の動きを待った。
カミザカ老人はオイゲンを「イナの甥っ子」と呼ぶ。
老人にとって「イナ」とは、「地球の」ECN社創業者であるユウダイ・イナに他ならなかった。
老人は「地球の」ECN社が設立された翌年、創業者のユウダイ・イナに請われて外部から招聘されたいわば番頭的な存在であった。
LH一四年に「ルナ・ヘヴンス」内でユウダイが亡くなった際には次期社長の有力候補となっていた。
このときは「創業時から苦楽を共にしてきた者が後継者となるべきだ」という声と、カミザカを推す声とに社内が二分され、折衷案として「創業者の一族」が浮かび上がってきた。
ユウダイは生涯独身であったため一族といえば実弟のカズトだけであり、双方が妥協した結果、カズトが二代目の社長となった。
それまで一技術者に過ぎなかったカズトをカミザカは献身的に支えた。
組織を預かるトップとしての心構えや、組織運営などを丁寧に指導しながら、ECN社だけではなく、「ルナ・ヘヴンス」を支え続けたのだ。
「ルナ・ヘヴンス」がエクザロームに不時着し、ECN社が再建されたLH二七年、カミザカは高齢を理由に半ば追い出されるような形でECN社を辞し、職業学校の教官に転身した。
その際、ECN社の相談役に任命したのは、カズトができた最大の心遣いであった。
三年後に相談役の座からは退いたものの、事あるごとにECN社の幹部がカミザカ邸を訪れ、問題解決のアドバイスや愚痴の聞き役を求めるのであった。
カズトが病に倒れ、再起が難しいとされたときも、ECN社の幹部が大挙してカミザカのもとを訪れた。
彼らの多くはカズトの後継者としてオイゲンを次期社長にしたいという考えを持っていたが、肝心のオイゲンが難色を示しているので職業学校の恩師でもあるカミザカからオイゲンを説得して欲しいと頼みに来たのであった。
「イナの甥っ子を社長にしたいという、君達の理由は何だ?」
幹部達の要望は、都合のよい操り人形を欲しがっているようにしか聞こえなかった。
カミザカは幹部達の要望を拒否した上でオイゲンの社長就任に反対したが、結果的にオイゲンは半ば幹部達に押し切られる形で社長就任を承諾することになる。
このことについて、カミザカはECN社本社に乗り込んででもオイゲンの社長就任を止めるべきだったと後悔したが、後の祭りであった。
カミザカの目からは、魑魅魍魎が跋扈するビジネスの世界で戦うことの適性そのものがオイゲンにないように見えていた。
教え子をむざむざ不向きな世界に送り込む結果を招いたためか、カミザカはオイゲンに対して良心の呵責を覚えている。
その一方でカミザカは、エクザロームのECN社の設立目的である「エクザロームにおける人類の生活・社会環境の整備」という考えが徹底して染み付いている点において、オイゲンの右に出る者はないとも感じており、それを理由に自らを納得させていたのであった。
このように、カミザカ老人は現在においてもオイゲンのECN社社長就任について、かなり複雑な感情を抱いており、そのオイゲンがECN社に復帰する意思を持っていないことに安堵していたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる