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負けず嫌い
しおりを挟む濁った青色に包まれながら葵は藤井の首に腕を回した。温めの浴槽の中に入ってからずっと唇を重ねている。
それ以外何をされる訳でも無いのに身体が熱くなっていくのが分かる。入り慣れないお湯のせいなのか、自分が藤井を求めているのか……。
少し焦ったくなって自分から藤井の下腹部へ手を滑らせる。ちゃんと反応している『それ』に余計身体が熱くなった。
自分が触れたことで藤井の絡められる舌が激しくなり思わず声が漏れた。
それでも、それ以上何もしない藤井に余計焦らされる。
「藤井さん……」
唇を離し耳元で名前を呼んだ。
「ん?…なに?」
藤井が少し煽る様な笑顔を向ける。
「……早く…」
「早く……何?」
藤井の少し意地悪な笑顔に、葵は頬を膨らませるとさっきから触るだけだった藤井のそれを激しく弄り始めた。
「———んッ……」
思わず漏れた藤井の声に嬉しそうに口角を上げその端から舌が見え自分の唇を舐める。
「……葵………」
今度は藤井が艶っぽい声で名前を呼び、それが楽しくなってキスをしながら余計に葵の手が激しさを増した。
「——ン……あッ……」
浴室に藤井の声が響き、顔を赤くした藤井が嬉しそうな葵の手を止めた。こんな風に自分からしてくる葵が可愛くて焦らしたことに少し後悔しながら
「葵……」
軽く睨む。
「藤井さんが意地悪するからですよ」
上目遣いで舌を出す葵にキスをすると
「……泣かすからね」
そう言って葵の柔らかくなっている窪みへとゆっくり入っていった。
葵は熱くなった身体をベッドに横になり覚ましている。風呂の中で何度もイキそうになり、しかし許されずその度に焦らされた。
———藤井さんは…絶対負けず嫌いだ……
少しでも触れられれば声を上げてしまいそうな程、身体中が敏感になっている。
「葵は少し冷ましなさい。じゃなきゃ…すぐイっちゃいそうだ」
今度は藤井が嬉しそうに葵の頬にキスすると先にベッドへ行かせた。自分は千尋から電話が入っていたと隅で掛け直している。
葵が気を逸らす為にテレビに目を向けると、そばにch表なる物があり起き上がって手に取った。
———あ………これ多分、エロいやつだ。
部屋の隅の藤井にチラッと視線を向けて葵はテレビの電源を入れた………。
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