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高田の登場
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職場にて
「勇元、さすが!」
「いえ、高田さんも凄かったです」
高田は年齢は2つ下である。しかし、賢太郎よりも2年早く消防官になっており、賢太郎の方が後輩だ。
そして、高田は密かに勇元に恋をしていたりするのだ。さらに、怜とは仲が良いのだ。日帰り旅行や、それぞれの家に泊まったり、するくらい仲良しだ。大学の部活が一緒だった。
1ヶ月後
女子会は恋バナの園である。女子会と言っても怜と高田だけで飲んでいる。高田も怜も酔っている。そして、冷静口調だが、怜の方が結構きている。
「高田ちゃんは、好きなんですか賢太郎さんが」
「うーん、どうだろうなぁ、怜は好きなの?」
「、、、」
小さく頷く。
「そっかぁ、ハハ そっかぁ、そっかぁ、私はもういいや」
「どうしてですか?嫌いになったんですか?」
「なんか、嫌じゃんほら、嫌じゃないの?友達が同じ人を好きって、嫉妬とか?」
「私だって、嫉妬はします。ですが、それはつまり、私のせいで、高田ちゃんが賢太郎さんを好きになれないということですか?」
「うーん、じゃなくて!私は、怜も大好きなの」
「私がもし、高田ちゃんの立場だったら、そんな風に割りきれません。
どうして、同じ人を好きになったら、片方が諦めないといけないのですか?
誰かが、もしくは誰かの影響で、それが私のせいだったら諦める理由にはしてほしくないんです。」
「良いじゃん、本人が言ってるんだよ?堅いなぁ怜は。だって、普通に考えてみてよ、怜は婚約者になった。私はどう?ただ、職場が同じだけ、もう分かるじゃん」
「私は、賢太郎さんとの婚約の話やそれ以前の話は覚えていません。ですが、高田ちゃんは賢太郎さんを近くで見て色々なことを知っています。」
「普通は、」
「普通の話ではなくて、高田先輩と賢太郎さん、二人の話をしているんです。私には、どうしても理解ができません。賢太郎さんは、素敵な方です。優しくて、彼が近くにいると安心できます。好きになって当然だと思います。カッコいいですし。」
「うん?カッコよくはないよ、背も低いし、それに優柔不断で」
「色々な可能性を思慮しています」
「空気読むっていうかなんかいっつも遠慮ばっかり」
「回りをよく見ています、それに気遣いができます」
怜は真剣な眼差しで高田を見る。
「ハハ それな!」
「高田ちゃんが、もし私が理由で、賢太郎さんを好きだという気持ちを封じているのでしたら、私は許しません!だって、」
「怜の気持ちはよぉぉく分かった!じゃあさ、勇元に電話かけたし、好きって言って」
もう、電話のコール音が聞こえる。
「もしもし、勇元です。」
「あ、今、怜と飲んでるんだけど、怜が勇元に言いたいことがあるんだって、勇元のよく知ってる怜だよ」
「明神怜さんと?」
「うん」
「どうして一緒に飲んでるんですか?」
「仲の良い後輩だから」
知らなかった。
一体何を言われるのだろう?そんなことをぼやぁっと思いながら耳を傾ける。
「ほら、怜、」
電話越しにガタッという音がする。
「もしもし?怜さん?」
「は、はい。」
「えっと、何?」
「好きだと私が言ったらどうしますか?」
「何かの罰ゲームでも受けてるん?」
「いえ、大丈夫です」
「そうやな、もしそう言われたら、まず喜ぶな」
「ありがとうございます。さようなら」
プツン電話は一方的に切られた。
一体、何だったんだ? 当然の疑問である。
「な、分かった?勇元は、怜のことが、たとえ記憶をなくしていても好きなんだよ」
これでわかるだろ?っと言わんばかりの高田。
「高田ちゃんは、平気なんですか?」
「怜がが幸せになるんだよ、平気っていうかむしろめでたい?そりゃ、ちょっとは嫌だよ、でも怜が相手だったら私に勝ち目はないし、好きな人の気持ちを尊重することが大事だと私は、思ってる。勇元の気持ちも怜の気持ちも。それに、なーんか二人が仲良くしてると、もっとやれ!って思ってる自分がいるのも事実だから。勇元って、怜からメッセージ来てると凄く喜んでてさ、怜も勇元と電話してるとき楽しそうだし」
「本当ですか?私は本当に賢太郎さんに好かれているのか分かりません。」
「う~ん、確かに好かれてはいないだろうね」
「やっぱり、賢太郎さんといるときの自分を思い返してみたら、何で賢太郎さんみたいな素敵な人が私なんかをって思うことがあって」
「ハハ、怜って本当に鈍い、勇元は、好いてるんじゃなくて、心から愛してるんだよ。」
笑いながら、怜の空いたグラスに、ビールをつぐ。
「そうなんですか?」
「じゃないと、一緒に他人と暮らせるわけがないだろ!怜、もっと自信持てよ!私は、応援してるから」
「あ、ありがとうございます」
「よっしゃ、今日はまだとっておきのおつまみと日本酒があるし、それ開けよっか!」
「はい!」
「もしもし?勇元?」
「あ、はい」
「怜が寝ちゃったんだけど、迎えに来る?それとも家で寝かせといた方がいい?きっと、起きないと思うんだけど」
賢太郎はカレンダーを横目に見る。
「すみません、今日はアルコールをとっているので迎えにいくのは難しくて、終電も終わっていますよね?」
高田は、横目に時計を見る。
「じゃぁ、明日の朝、そっちに送るわ」
「申し訳ございません。ありがとうございます」
「いいって、じゃぁ」
「はい。あの本当にありがとうございます」
電話は終わる。怜が酔っぱらって寝るなんて、見たことも聞いたこともなかった。
怜さん、どうしたんやろ?
「勇元、さすが!」
「いえ、高田さんも凄かったです」
高田は年齢は2つ下である。しかし、賢太郎よりも2年早く消防官になっており、賢太郎の方が後輩だ。
そして、高田は密かに勇元に恋をしていたりするのだ。さらに、怜とは仲が良いのだ。日帰り旅行や、それぞれの家に泊まったり、するくらい仲良しだ。大学の部活が一緒だった。
1ヶ月後
女子会は恋バナの園である。女子会と言っても怜と高田だけで飲んでいる。高田も怜も酔っている。そして、冷静口調だが、怜の方が結構きている。
「高田ちゃんは、好きなんですか賢太郎さんが」
「うーん、どうだろうなぁ、怜は好きなの?」
「、、、」
小さく頷く。
「そっかぁ、ハハ そっかぁ、そっかぁ、私はもういいや」
「どうしてですか?嫌いになったんですか?」
「なんか、嫌じゃんほら、嫌じゃないの?友達が同じ人を好きって、嫉妬とか?」
「私だって、嫉妬はします。ですが、それはつまり、私のせいで、高田ちゃんが賢太郎さんを好きになれないということですか?」
「うーん、じゃなくて!私は、怜も大好きなの」
「私がもし、高田ちゃんの立場だったら、そんな風に割りきれません。
どうして、同じ人を好きになったら、片方が諦めないといけないのですか?
誰かが、もしくは誰かの影響で、それが私のせいだったら諦める理由にはしてほしくないんです。」
「良いじゃん、本人が言ってるんだよ?堅いなぁ怜は。だって、普通に考えてみてよ、怜は婚約者になった。私はどう?ただ、職場が同じだけ、もう分かるじゃん」
「私は、賢太郎さんとの婚約の話やそれ以前の話は覚えていません。ですが、高田ちゃんは賢太郎さんを近くで見て色々なことを知っています。」
「普通は、」
「普通の話ではなくて、高田先輩と賢太郎さん、二人の話をしているんです。私には、どうしても理解ができません。賢太郎さんは、素敵な方です。優しくて、彼が近くにいると安心できます。好きになって当然だと思います。カッコいいですし。」
「うん?カッコよくはないよ、背も低いし、それに優柔不断で」
「色々な可能性を思慮しています」
「空気読むっていうかなんかいっつも遠慮ばっかり」
「回りをよく見ています、それに気遣いができます」
怜は真剣な眼差しで高田を見る。
「ハハ それな!」
「高田ちゃんが、もし私が理由で、賢太郎さんを好きだという気持ちを封じているのでしたら、私は許しません!だって、」
「怜の気持ちはよぉぉく分かった!じゃあさ、勇元に電話かけたし、好きって言って」
もう、電話のコール音が聞こえる。
「もしもし、勇元です。」
「あ、今、怜と飲んでるんだけど、怜が勇元に言いたいことがあるんだって、勇元のよく知ってる怜だよ」
「明神怜さんと?」
「うん」
「どうして一緒に飲んでるんですか?」
「仲の良い後輩だから」
知らなかった。
一体何を言われるのだろう?そんなことをぼやぁっと思いながら耳を傾ける。
「ほら、怜、」
電話越しにガタッという音がする。
「もしもし?怜さん?」
「は、はい。」
「えっと、何?」
「好きだと私が言ったらどうしますか?」
「何かの罰ゲームでも受けてるん?」
「いえ、大丈夫です」
「そうやな、もしそう言われたら、まず喜ぶな」
「ありがとうございます。さようなら」
プツン電話は一方的に切られた。
一体、何だったんだ? 当然の疑問である。
「な、分かった?勇元は、怜のことが、たとえ記憶をなくしていても好きなんだよ」
これでわかるだろ?っと言わんばかりの高田。
「高田ちゃんは、平気なんですか?」
「怜がが幸せになるんだよ、平気っていうかむしろめでたい?そりゃ、ちょっとは嫌だよ、でも怜が相手だったら私に勝ち目はないし、好きな人の気持ちを尊重することが大事だと私は、思ってる。勇元の気持ちも怜の気持ちも。それに、なーんか二人が仲良くしてると、もっとやれ!って思ってる自分がいるのも事実だから。勇元って、怜からメッセージ来てると凄く喜んでてさ、怜も勇元と電話してるとき楽しそうだし」
「本当ですか?私は本当に賢太郎さんに好かれているのか分かりません。」
「う~ん、確かに好かれてはいないだろうね」
「やっぱり、賢太郎さんといるときの自分を思い返してみたら、何で賢太郎さんみたいな素敵な人が私なんかをって思うことがあって」
「ハハ、怜って本当に鈍い、勇元は、好いてるんじゃなくて、心から愛してるんだよ。」
笑いながら、怜の空いたグラスに、ビールをつぐ。
「そうなんですか?」
「じゃないと、一緒に他人と暮らせるわけがないだろ!怜、もっと自信持てよ!私は、応援してるから」
「あ、ありがとうございます」
「よっしゃ、今日はまだとっておきのおつまみと日本酒があるし、それ開けよっか!」
「はい!」
「もしもし?勇元?」
「あ、はい」
「怜が寝ちゃったんだけど、迎えに来る?それとも家で寝かせといた方がいい?きっと、起きないと思うんだけど」
賢太郎はカレンダーを横目に見る。
「すみません、今日はアルコールをとっているので迎えにいくのは難しくて、終電も終わっていますよね?」
高田は、横目に時計を見る。
「じゃぁ、明日の朝、そっちに送るわ」
「申し訳ございません。ありがとうございます」
「いいって、じゃぁ」
「はい。あの本当にありがとうございます」
電話は終わる。怜が酔っぱらって寝るなんて、見たことも聞いたこともなかった。
怜さん、どうしたんやろ?
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