1 / 1
君の鈴の音に導かれ
しおりを挟む
あ、こういうのって、最初自己紹介した方がいいんだよね?私、広沢鈴音。「すずね」でいいよ。私は、今まで生きていた中で、ずっと刺激が欲しかった。今日も、何事も無くに終わるんだろうと思ってた。だけど、神様は、大事な物と引き換えに、私に、刺激だらけの生活を、プレゼントしてくれた。
なんて事は、まだ、知らない。
「⋯。」
「でさぁ⋯。」
あの雲、鈴の形に似てるなぁ。紐まで付いてる⋯。
「ねぇすず!聞いてる?」
ぼーっとしてた私は、ふと、我に帰る。
「え、あ!ごめん!もう1回言ってくれる?」
「だから、S中の1年が、凄い調子乗ってんの!マジムカつくんだけど!」
「でも所詮1年だから、後輩で大丈夫でしょ。」
自分で言うのもなんだけど、私は、ヤンキーだ。しかも、県内でかなり有名だ。本当は喧嘩なんてどうでもいいんだけど、私は、人1倍求めているものがある。それは、「刺激」だ。そして、気がつくと、知らない人はいないほどのヤンキーとなっていた。でも、私たちのやってる事といったら、万引きしたやつを懲らしめたり、喧嘩を止めたり⋯なんていう事だけだ。だから、悪い意味で目立ってる訳ではない。そんな目線を浴びるのは、正直、ちょっと気持ちがいい。これからも、そんな日々が続くのかと思ってた。でも、そんな想像は、ある声によって、打ち消された。
「そこの女の子達、危ない!」
私が顔を上げると、工事中の足場が、私たちの頭上に、落ちてきた。考えるよりも先に、体が動いていた。
私は、いつの間にか、友達二人を突き飛ばし、鉄骨の下にいた。
「「鈴音!逃げてよ!」」
私も逃げようと思っていたけど、もう、遅かった。
「「すずねーっ!!!!」」
⋯。あれ、何もなくない?心配して損したわ笑笑
だけど、二人は、まだ顔を真っ青にしてる。なんで?そう思ってると、ぞろぞろと人がよってきた。中には泣いてる人や、悲しそうに顔を背ける人もいる。どういうこと?
「優良?百合?」
私は二人に問いかけるが、二人は全然こちらを見ない。まさか⋯。そのまさかは当たった。二人の、体に触れられない。そんなこと⋯。私の足元を見ると、そこには、信じられない光景があった。
「ひっ⋯。」
こんな事って、あるの?見た先には、もう息絶えているであろう、血だらけの、私が鉄骨の下に横たわっていた。嘘だ⋯、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
なんでこんな⋯。まだ、みんなと笑っていたかった。神様は、大事な物を、友達のえがおを、奪っていった。涙が、こぼれる。すると、同時と言っていいほどのタイミングで、上から声が聞こえた。
「あら、ちょっとタイミングが悪かったかな⋯。」
私は、すぐに顔を上げる。そこには、浮いているお嬢様っぽい女性がいた。⋯。え?
「浮いてる!?」
すると、その人はニコッと微笑む。
「こんにちわ、私は、人間界で言うところの、「死神」的な存在なの。名前はないわ。」
セーターを着て、ワイドパンツをはいた女性が、おしとやかに言った。
「え、しに⋯がみ?」
「ええ、そうよ?びっくりしたかしら?⋯。でも、あなた、もう死んでるのよ?怖いことがある?」
この人の言う通りかもしれない。怖いものなんて、何も無い?
「これから、あなたが、転生したい、と思うまで、私があなたの担当なの。よろしくね。」
悪い人には、見えないな。
「あら、そう?ありがとう。」
え?
「え?って思ったでしょう?私は人の心を読めるのよ。これは他の住人もそう。」
住人?
「あら、説明してなかったわね。「支配人」というのは、私たち、死界の住人というグループよ。支配人は、結構高い位だわ。」
へぇ、そんなのがあったんだ。
「 まぁ、しばらくは一緒にいると思うわ。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく。」
ここから、私の、刺激が強すぎる生活が、始まるのだった。
なんて事は、まだ、知らない。
「⋯。」
「でさぁ⋯。」
あの雲、鈴の形に似てるなぁ。紐まで付いてる⋯。
「ねぇすず!聞いてる?」
ぼーっとしてた私は、ふと、我に帰る。
「え、あ!ごめん!もう1回言ってくれる?」
「だから、S中の1年が、凄い調子乗ってんの!マジムカつくんだけど!」
「でも所詮1年だから、後輩で大丈夫でしょ。」
自分で言うのもなんだけど、私は、ヤンキーだ。しかも、県内でかなり有名だ。本当は喧嘩なんてどうでもいいんだけど、私は、人1倍求めているものがある。それは、「刺激」だ。そして、気がつくと、知らない人はいないほどのヤンキーとなっていた。でも、私たちのやってる事といったら、万引きしたやつを懲らしめたり、喧嘩を止めたり⋯なんていう事だけだ。だから、悪い意味で目立ってる訳ではない。そんな目線を浴びるのは、正直、ちょっと気持ちがいい。これからも、そんな日々が続くのかと思ってた。でも、そんな想像は、ある声によって、打ち消された。
「そこの女の子達、危ない!」
私が顔を上げると、工事中の足場が、私たちの頭上に、落ちてきた。考えるよりも先に、体が動いていた。
私は、いつの間にか、友達二人を突き飛ばし、鉄骨の下にいた。
「「鈴音!逃げてよ!」」
私も逃げようと思っていたけど、もう、遅かった。
「「すずねーっ!!!!」」
⋯。あれ、何もなくない?心配して損したわ笑笑
だけど、二人は、まだ顔を真っ青にしてる。なんで?そう思ってると、ぞろぞろと人がよってきた。中には泣いてる人や、悲しそうに顔を背ける人もいる。どういうこと?
「優良?百合?」
私は二人に問いかけるが、二人は全然こちらを見ない。まさか⋯。そのまさかは当たった。二人の、体に触れられない。そんなこと⋯。私の足元を見ると、そこには、信じられない光景があった。
「ひっ⋯。」
こんな事って、あるの?見た先には、もう息絶えているであろう、血だらけの、私が鉄骨の下に横たわっていた。嘘だ⋯、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
なんでこんな⋯。まだ、みんなと笑っていたかった。神様は、大事な物を、友達のえがおを、奪っていった。涙が、こぼれる。すると、同時と言っていいほどのタイミングで、上から声が聞こえた。
「あら、ちょっとタイミングが悪かったかな⋯。」
私は、すぐに顔を上げる。そこには、浮いているお嬢様っぽい女性がいた。⋯。え?
「浮いてる!?」
すると、その人はニコッと微笑む。
「こんにちわ、私は、人間界で言うところの、「死神」的な存在なの。名前はないわ。」
セーターを着て、ワイドパンツをはいた女性が、おしとやかに言った。
「え、しに⋯がみ?」
「ええ、そうよ?びっくりしたかしら?⋯。でも、あなた、もう死んでるのよ?怖いことがある?」
この人の言う通りかもしれない。怖いものなんて、何も無い?
「これから、あなたが、転生したい、と思うまで、私があなたの担当なの。よろしくね。」
悪い人には、見えないな。
「あら、そう?ありがとう。」
え?
「え?って思ったでしょう?私は人の心を読めるのよ。これは他の住人もそう。」
住人?
「あら、説明してなかったわね。「支配人」というのは、私たち、死界の住人というグループよ。支配人は、結構高い位だわ。」
へぇ、そんなのがあったんだ。
「 まぁ、しばらくは一緒にいると思うわ。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく。」
ここから、私の、刺激が強すぎる生活が、始まるのだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる