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ざまあ
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そしてパーティー当日、本来なら婚約者のエスコートで入場するのだが、当然ながらレイモンドは私のエスコートはせず、サラのエスコートをするようだ。だから、リリアーナは兄ユアンのエスコートで入場することになった。
「皆、聞け‼︎俺は、リリアーナ、貴様との婚約を破棄する‼︎そして、今日この場でここにいるサラとの婚約を発表する‼︎」
そうレイモンドが宣言すると辺りは騒然となる。
「へえ…」
ユアンから冷たい風が吹いている。
「…理由を教えてくださいますか?」
「白々しい‼︎ お前がサラを虐めたことは分かっている‼︎ サラの教科書を破いたそうだな‼︎」
「証拠はあるのですか?」
「怖いわっ」
白々しく怯えるような素振りを見せ、サラがレイモンドに抱きつく。
「大丈夫だ。俺がいる。貴様、とっとと罪を認めろ‼︎」
「そう言われましても心当たりありませんし。仮にそうだとして、それの何が問題なのです? そのようなことを裁く法律はありませんわ」
敢えて挑発するように告げる。
「っそうですわ!!」
「ええっ!! リリアーナ様は悪くはありませんわ!!」
「私もそう思うわ。サラ…」
ステラとルビリアに次いでリーナも声を上げる。
「っお義姉様には関係ないでしょ!! 黙ってて!!」
「俺に楯突くとは、お前たち共々処罰してやる!!それとリリアーナ、貴様、俺が今日のためにサラに贈ったドレスも破いたそうだな‼︎王族の贈り物を破くとは何事か!!」
「贈った時点ではまだ婚約中なのですが…」
案の定挑発を受け、バカなのか自ら浮気を暴露する。
「はあ、呆れたよ…バカ王子」
「なっ!? 貴様、王族に向かってバカとはなんだ!! それにリリアーナ貴様浮気していたのか⁉ こんなこと許されないぞ!!」
本当にバカなの?
「私の兄なのですが…」
「はあ!? そんなこと聞いてないぞ!! まあいい、俺の贈り物を破ったことは分かっている!!」
よくないだろ。皆心の中で一斉にそう突っ込む。公爵令息を把握していないなど、普通あり得ない。誰でも知っていて当然だ。
「後は僕に任せて」
ユアンはリリアーナに言うとリリアーナの前に立った。
「今から映像を流しますので何が真実かはそれを見て判断してください」
「映像だと?」
これは1年程前に公爵家で開発され、驚異的なスピードで進化を遂げている技術だ。流したのは昨日の映像だ。
サラのドレスが用意されている部屋に1人の女が入って来た。そして顔が露わになる。映し出されたその顔はサラだった。サラは隠し持っていたナイフを取り出し、用意されていたドレスを破き出したのだ。破き終わったサラは悪い笑みを浮かべている。
それを見た周囲は騒然となっている。まさか、自作自演だったなんてと言う声があちこちから聞こえてくる。
サラは青ざめて座り込み、レイモンドは放心状態だ。
「そんなっ…サラがどうして…」
レイモンドが声を絞り出すようにして言う。
「だって…どうしてもレイモンドと婚約したかったから…」
それでも、まだサラは可愛い子ぶっている。
「サラ…そんなことしなくても婚約出来るよ」
あの映像を見てもそう言えるのかと周囲は呆れ気味だ。そんな中、リーナはサラに向かって近付いて行った。そして、
パアンッ
という音が周囲に鳴り響いた。リーナがサラの頬を叩いたのだ。
「っ何するのよ!!」
「貴様、何をしている!! 衛兵、この女を捕らえろ!!」
だが、誰一人として従う者はいない。皆レイモンドの横暴さに嫌気が差していたのだ。
「あなた、自分が何をしたか分かっているの!?」
リーナはサラの勝手な自作自演でリリアーナを貶めようとしたことに怒っているのだ。
「何よ!! お義姉様には関係ないって言ってるでしょ!!」
「リーナ、ありがとう。大丈夫よ」
「っはい、リリアーナ様…」
そう言って、リーナはまたリリアーナの後ろに下がる。
「そもそもの話しなんだが、サラ、君は伯爵令嬢ではないみたいだね」
「はあ!? 何を言って!!」
「伯爵から説明があったはずだけど、君は伯爵夫人の連れ子のようだね」
「だったら何よ!!」
「君の実の父親は元々伯爵家の令息だった。だが、君が生まれたことで戸籍が抜かれている」
「それが何!! 私は伯爵令嬢よ!!」
「いや、戸籍が抜かれたということは平民になったということだ。そして君の母親も平民だ」
「…それじゃあサラは平民なのか?」
「ちょっと!! レイモンドまで騙されないでよ!! 私とレイモンドの仲を裂く気!? 私たちは絶対に婚約するんだから!!」
「それは好きにしていい」
「本当、ありがとうっ!!」
サラは笑顔になって、レイモンドに抱きつく。
「ちょっと待ってくれ!! サラが平民ってことは俺は…」
「さすがにご存知のようですね。王族は伯爵家以上の者としか婚姻を結べないということを」
「そんなことレイモンドならどうとでもなるわよ」
サラは簡単そうに言うが、今までの慣習を無視し、無理矢理婚姻を結ぼうとすると確実に暴動が起きる。
「サラと婚約したいなら方法は1つ、王位継承権を捨てることですね」
「はあ!? つまり王様になれないってこと!?」
「ああ。もっともすでに国王にはなれないだろうが」
「っ!!」
リリアーナは無実にも関わらず、罪を着せ、責め立てたのだ。サラに騙されていたとはいえ、許されないことだ。そうなるのは当然だ。
「そんなの嫌よ…」
「サラ?」
「レイモンドが王様になると思っていたから側にいたのにそれじゃ何の意味もないじゃないっ!!」
急に変貌したサラを見て、レイモンドは言葉を失っている。
「2人とも捕らえろ!!」
ユアンが命じると、待機していた兵がどこからか現れ、2人を取り押さえる。
「ちょっと何するのよ!!」
サラは相変わらず騒いでいる。一方、レイモンドは放心状態だ。
騒然としたまま、卒業記念パーティーは終了した。
「皆、聞け‼︎俺は、リリアーナ、貴様との婚約を破棄する‼︎そして、今日この場でここにいるサラとの婚約を発表する‼︎」
そうレイモンドが宣言すると辺りは騒然となる。
「へえ…」
ユアンから冷たい風が吹いている。
「…理由を教えてくださいますか?」
「白々しい‼︎ お前がサラを虐めたことは分かっている‼︎ サラの教科書を破いたそうだな‼︎」
「証拠はあるのですか?」
「怖いわっ」
白々しく怯えるような素振りを見せ、サラがレイモンドに抱きつく。
「大丈夫だ。俺がいる。貴様、とっとと罪を認めろ‼︎」
「そう言われましても心当たりありませんし。仮にそうだとして、それの何が問題なのです? そのようなことを裁く法律はありませんわ」
敢えて挑発するように告げる。
「っそうですわ!!」
「ええっ!! リリアーナ様は悪くはありませんわ!!」
「私もそう思うわ。サラ…」
ステラとルビリアに次いでリーナも声を上げる。
「っお義姉様には関係ないでしょ!! 黙ってて!!」
「俺に楯突くとは、お前たち共々処罰してやる!!それとリリアーナ、貴様、俺が今日のためにサラに贈ったドレスも破いたそうだな‼︎王族の贈り物を破くとは何事か!!」
「贈った時点ではまだ婚約中なのですが…」
案の定挑発を受け、バカなのか自ら浮気を暴露する。
「はあ、呆れたよ…バカ王子」
「なっ!? 貴様、王族に向かってバカとはなんだ!! それにリリアーナ貴様浮気していたのか⁉ こんなこと許されないぞ!!」
本当にバカなの?
「私の兄なのですが…」
「はあ!? そんなこと聞いてないぞ!! まあいい、俺の贈り物を破ったことは分かっている!!」
よくないだろ。皆心の中で一斉にそう突っ込む。公爵令息を把握していないなど、普通あり得ない。誰でも知っていて当然だ。
「後は僕に任せて」
ユアンはリリアーナに言うとリリアーナの前に立った。
「今から映像を流しますので何が真実かはそれを見て判断してください」
「映像だと?」
これは1年程前に公爵家で開発され、驚異的なスピードで進化を遂げている技術だ。流したのは昨日の映像だ。
サラのドレスが用意されている部屋に1人の女が入って来た。そして顔が露わになる。映し出されたその顔はサラだった。サラは隠し持っていたナイフを取り出し、用意されていたドレスを破き出したのだ。破き終わったサラは悪い笑みを浮かべている。
それを見た周囲は騒然となっている。まさか、自作自演だったなんてと言う声があちこちから聞こえてくる。
サラは青ざめて座り込み、レイモンドは放心状態だ。
「そんなっ…サラがどうして…」
レイモンドが声を絞り出すようにして言う。
「だって…どうしてもレイモンドと婚約したかったから…」
それでも、まだサラは可愛い子ぶっている。
「サラ…そんなことしなくても婚約出来るよ」
あの映像を見てもそう言えるのかと周囲は呆れ気味だ。そんな中、リーナはサラに向かって近付いて行った。そして、
パアンッ
という音が周囲に鳴り響いた。リーナがサラの頬を叩いたのだ。
「っ何するのよ!!」
「貴様、何をしている!! 衛兵、この女を捕らえろ!!」
だが、誰一人として従う者はいない。皆レイモンドの横暴さに嫌気が差していたのだ。
「あなた、自分が何をしたか分かっているの!?」
リーナはサラの勝手な自作自演でリリアーナを貶めようとしたことに怒っているのだ。
「何よ!! お義姉様には関係ないって言ってるでしょ!!」
「リーナ、ありがとう。大丈夫よ」
「っはい、リリアーナ様…」
そう言って、リーナはまたリリアーナの後ろに下がる。
「そもそもの話しなんだが、サラ、君は伯爵令嬢ではないみたいだね」
「はあ!? 何を言って!!」
「伯爵から説明があったはずだけど、君は伯爵夫人の連れ子のようだね」
「だったら何よ!!」
「君の実の父親は元々伯爵家の令息だった。だが、君が生まれたことで戸籍が抜かれている」
「それが何!! 私は伯爵令嬢よ!!」
「いや、戸籍が抜かれたということは平民になったということだ。そして君の母親も平民だ」
「…それじゃあサラは平民なのか?」
「ちょっと!! レイモンドまで騙されないでよ!! 私とレイモンドの仲を裂く気!? 私たちは絶対に婚約するんだから!!」
「それは好きにしていい」
「本当、ありがとうっ!!」
サラは笑顔になって、レイモンドに抱きつく。
「ちょっと待ってくれ!! サラが平民ってことは俺は…」
「さすがにご存知のようですね。王族は伯爵家以上の者としか婚姻を結べないということを」
「そんなことレイモンドならどうとでもなるわよ」
サラは簡単そうに言うが、今までの慣習を無視し、無理矢理婚姻を結ぼうとすると確実に暴動が起きる。
「サラと婚約したいなら方法は1つ、王位継承権を捨てることですね」
「はあ!? つまり王様になれないってこと!?」
「ああ。もっともすでに国王にはなれないだろうが」
「っ!!」
リリアーナは無実にも関わらず、罪を着せ、責め立てたのだ。サラに騙されていたとはいえ、許されないことだ。そうなるのは当然だ。
「そんなの嫌よ…」
「サラ?」
「レイモンドが王様になると思っていたから側にいたのにそれじゃ何の意味もないじゃないっ!!」
急に変貌したサラを見て、レイモンドは言葉を失っている。
「2人とも捕らえろ!!」
ユアンが命じると、待機していた兵がどこからか現れ、2人を取り押さえる。
「ちょっと何するのよ!!」
サラは相変わらず騒いでいる。一方、レイモンドは放心状態だ。
騒然としたまま、卒業記念パーティーは終了した。
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