科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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ただいま。

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めぐたちは、行き止まりのホームについた
赤い機関車に牽かれた列車、そこから
降りていく乗客たちを見送って。


一応、制服スタイルだから
乗客たちに挨拶をしながら



旅の終りをかみ締めていたり。

ちょっと淋しくて、泣きそうになってたり。



旅って、なんでこんなにステキなんだろ、と
めぐは思った。




食堂車の乗務員は、そのまま車庫に戻る
列車に乗ったまま、到着点呼を受ける。




一応、アルバイトでもそうする(笑)。



「んじゃ、わいらは車掌区へ行くはんで。」と

リサのおじさん、専務車掌である(笑)。



重そうな鞄を持って、とっとこ、とっとこ。


「乗務員もステキだよねえ」と、リサは
車掌、と言わないで乗務員と言うあたりが
なんとなく鉄道職員の身内(笑)。



「リサは機関車乗るんでしょ」と、Naomi。




「乗れるかなぁ、なんか心配になってきた」と
リサ。




「大丈夫よ。おじいちゃんの孫だもん」と、めぐは言って。


「なんであんたが言うの」と、れーみぃ(笑)。



みんな、笑顔になった。
     



「お嬢さん方、回送列車が出るよ」と
黄色いヘルメットの構内運転手が、日焼けした
顔で微笑む。


「はーい。」


めぐたちは、来た道を戻るように
14号車に戻って。


フィルムを逆回しする見たい、TailEverの
車庫に着いた。



ずーっと昔の事みたいな気がするけど
ほんの数日前の事だ。



人間の記憶って、時間がテキトーなんだな、って
めぐは思う。




失踪した友達を探して、めぐたちは
北の町まで行って。



「あたしたち、なんで慌ててたんだろ」とNaomiが言うみたいに



リサは無事見つかって。


その旅の間、めぐたちも
なにか、大切なモノを見つけたような
そんな気持ちになった。



そういうもののために、人々は
生きていくのだろう、って事を。




それがなければ、お金がいくら儲かっても
気持ちは満たされない、そんな感じだって事も
よく分かった、めぐたちだった。


後ろ向きに走っている列車、と
めぐは思ったけど

最初に出発した、下り方向が前だから

いままで、後ろ向きにUpperfiedを
目指していた、と言う事になる(笑)

慣れ、ってそんなもので


地球が丸いの、とか
太陽の周りを回っているとか


自転の速度は、とっても早いとか。


そういう事も普段は感じないのに、ちょっと似ている。



地面は動かないように感じるけれど。




列車は、ゆっくり、ゆっくりと車庫について
めぐは、来た時と同じ光景を見て。



「朝見ると、印象が随分違うね」ひとりごと。



「なんか、朝帰りの恋人みたい」とNaomi。



「そういうひと、いたの?」と、れーみぃ。



「テレビでみたの。」と、Naomi。




そんなふうに、現実とそうでないものは
記憶の中に、いろいろ混ざってる(笑)。


だからと言って、物語が不自然で良くないとも
言えない(笑)。


現実にはない、美しいものや
純粋なものを、物語に託しても別にいい。




「なおみが言うと、リアリティあるね」と、リサ(笑)。




「なおみって言うと、日本人みたい」と、れーみぃ。

アジアンな風貌のれーみぃが言うと、それも似合う。



「あ!学校どうする?」と、リサは突然。



「まあ、事情が事情だし。」と、れーみぃは
教頭先生の穏やかな声を真似たので


みんな、笑った。




そのうち、列車は車庫に着く。



夢のような旅は終わり。



旅は現実だけど、日常生活から見ると
夢みたいな、ちょっと不思議な記憶。
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