科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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思い出

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「そうかもしれないね」加藤は、穏やかだ。
客観的なので、ルーフィの言葉が
すぐには理解できなくても、即座に否定はしない。


否定ばかりするひとは、論理的じゃないから(笑)


それは、どんなに有名な学者でもそうだ、と
加藤は経験上感じていた。


理由をまず考えてから否定するのではなく
即座に否定するひとは、大抵
威張りたいだけだあ(笑)と、いつも研究所でも
そう思っていた。



そういうひとは、大抵顔つきも強張っていて
目つきも鋭く、理論的ではなくて感情的、と
言う感じ。


ルーフィはそうじゃなかったので、なんとなく
お友達になれそうな感じ。





「ルーフィさんは、魔法使いをどうして辞めたんですか?」と、加藤。




ルーフィは、さらりと答える。


「自然にそうなったんですね。元々僕は、魔法で生まれた。アメリカンの主人の下に。
それは18世紀の事なんですけど。
それで、主人が眠りに入ってしまったので
目覚めてほしい、と思って。
力のある魔法使いを探して旅していた。
その途中、ちょっとした失敗で
並列世界に旅してしまった。
そこで、めぐちゃんに出逢った。」


ルーフィは、想い出を懐かしそうに語る。



「見た目、ふつうの人間に見えます」と、加藤。





「そりゃ、わしもそう思う。わし自身も人間の姿をしているだけじゃ」と、神様。





「化けてるんですね。タヌキぽんみたい」と、なな。




みんな、笑顔になった。



「ななちゃんだって化けてるでしょ、メークで」と、加藤。




「これは装甲なの」と、なな。





本当の顔を見せないように、と言う装甲
なのだろうか(笑)。






「それで、並列する世界、つまり、加藤さんや
ななちゃんの住んでいる世界に行って、めぐちゃんに出逢ったんです。
彼女は、僕の恋人のMegの過去に似ている
並列世界の住人で。
どういう訳か、僕を慕ってくれた。
それは、とても有り難い事だけど
僕は、魔法使いだし、Megもいる。
人間のめぐちゃんとは、元々生きる世界が違う.....」ルーフィは、少し言葉を曖昧に。




「それで悩んでいたら、魔法が使えなくなったんです。なぜか」と、ルーフィは言った。




魔法で作られた魔法使いなのに、魔法が使えないのは変だし、消滅するのがふつう。



そんなふうに、ルーフィは言った。
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