科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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停滞

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途方に暮れている、ななの前へ


ぽん。


神様が、また現れた(笑)。


「まだ、その山高帽子ですかぁ」ななは
ちょっと怒ってたつもりだったのに


ユーモラスな神様に、微笑んでしまった。



「あ、ああ、これはな」神様は
変装の付けヒゲをつまんで。



「それより、神様?日本はどうなってるの?」と、ななは尋ねる。



あたりは、ひと通りの少なくなった坂道。



「ああ、日本は自然に帰ろうとしてるんじゃ」と、神様。


無理矢理お金儲けをするために、国土を破壊して
日本の、どこへ行ってもコンクリートと
アスファルトだらけの国土にしてしまったのは


ほんの少し前、日本の政治家が
土木業者の頼みでやった事だ。



そのお金を、国民に借金して
返せなくなったので、平成不況が起こった。


それを、加藤が発明したエネルギー源のおかげで


誰も働く気がなくなったので、政治家も
放棄してしまって。

明治時代、いや、室町時代より前の
自然な日本に戻ろうとしている。



「そういう事らしい」と、神様は言った。



「なんだかわかんない」と、ななは言う。



それもそうで、生まれた時から

物がふんだんにあって、なんでも便利に
過ごせていたら

そういう社会が、誰かの頑張りで
支えられていたなんて、知る事もなかった。



道路工事をするひとがいなければ
道路が壊れたらそのままだ。



自動車を作るひとが居なければ

宅配便も運べない。




そういう、働くひとたちは
好きで働いてた訳でもないから

働かなくてよければ、働くひとも
少なくなる。



それで、日本の経済は停滞していったらしい。
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