科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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飛翔

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ななは、反射的に
空飛ぶ魔法を使ってしまって(笑)

暗闇に落ちるのは避けられた。


でも、ジョナサンは「ありがとう、でも
穴に下りて見たかった気もする」と、少年らしい冒険心を少し、忘れていない。



クリーム色の鉄扉を閉じて
ななは「落っこちたら痛いかも」と、笑う。



そだね、と
ジョナサンも笑った。



科学の子、ジョナサンは母も父も知らないけれど
それだけに、正しい教育を得ているので

いろいろな行動にも、正邪を見極める。


1960年代くらいまでは、アメリカンでも
それがふつうだった。



もちろん日本でもそうだったのだけど

正邪を見極められると都合が悪い人達が
正しい事を教えなくなったので

その人達が大人になる頃、世の中が
暴力的になったりするのは

割と、当たり前かもしれない。


どうしていいか、解らないのだから。




嘘を教える人も多い。


ドイツ人音楽家ワーグナーが、ユダヤ人
音楽家メンデルスゾーンを匿名で
非難したりした、とか
歴史的事実だけど


でも、周りがみんなそうしていたら
ドイツ人として、ユダヤ人を差別する
事が良くない、と
判断する事を、ドイツ人社会で
知る事は難しいし


そう教わる事も困難だ。


正邪と言うのは、そういうものである。












神様は、そんな彼らを天上から

微笑みながら見下ろし「自然の子供と
科学の子供か。いつか、どうなるのかの」と

少し未来を覗いて見たくなった。
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