科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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松野

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ななは、平和になった今でも
その暗鬱な時期を思い出し
臨席の加藤がそこで、ななの
心の支えになっていたかを
夢の中で思い知ったりした。


その松野が、単なるパートタイムである
にも関わらず

派遣先重役の愛人と言う事で

派遣社員たちに命令したり(笑労働者派遣法違反である)。

派遣労働者たちを虐待したり(笑もちろん、派遣法はもとより刑法犯である)。


そんな事をしている松野を、止める事のある
気概のある人間は誰も居なかった。
勿論、重役の愛人だからと言う事で

正社員たちも遠慮するような
状態。


それも、実は損得勘定が
正義感に負けてしまっている、平成以降の
価値観の影響で


この会社、経営が思わしくないのは
勿論、そういう古臭い体質のせいで

誰も、前向きに働かなくなってしまっている
せいだ、と言う事が

その重役たちにも解らないせい、でもある。


ガス会社、と言う
寡占事業なので

原発事故で明るみに出た、電力会社に似た
封建体質に添っていれば、安泰だと言う

硬直体質だったので


江戸時代の悪代官(笑)の漫画のようだと

ななも思っていた。けれど


ななは派遣なので、諦めていた。



けれど、加藤は違っていて


そんな松野たちの事を気にもせず、明るく
楽しげに振る舞っていた(笑)。


そこが、ななには不思議で


どうして、何も気にならないのだろう?



何を言われても、何をされても

平然と笑顔で対応している加藤。


松野が命令口調で高圧的に何かを命じても

平然と笑顔で、相手にせず

自分の仕事をしている、揺るぎない態度。



そこに緊張も防御もなく、ゆったりと
楽しげにしていて
まるで松野たちの事など眼中にない、と言う

そういう加藤は、いつしか
派遣労働者はもとより、正社員たちの
信望も集めるようになっていて


そこが、松野たちの気に障る。



課長が、加藤の文字が汚いと
因縁をつけてきても




加藤は平然と笑顔で「文字書きは契約内容に
含まれておりませんし、書類は判読出来れば
良いのです。」と、笑顔で対応すると

課長は怒鳴るのだが
(笑刑法犯罪であるところの暴行に該当する。。)

加藤は平然と「落ち着いてお話をなさってください?」と


何も気にせず微笑んでいるのだ。

その加藤の超越した姿勢は、松野たちの事など

微塵にも感じていないと言うあたりが


女の子たちの注目を集めるところ、でもあった。


誰だって、嫌なのだ。

重役の愛人が仕切る会社なんて。
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