科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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多重

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よく、人が変わってしまったとか
多重人格、なんて言ったりするけれど

人間の記憶が、目の前の時空間と
同じである必然はないので

時々、較正するのだけれども


それを認知、と言ったりする。


でも、合わせなければ変わってしまう事もあって。



その時空間が、ひょっとして

別の並列時空間である事も、あったりもする。


夢、なんかもそうだったりする。



大人になると、たいてい
思い通りにならない、世の中に
付き合って生きていくから


適当に付き合っていけばいいのだけど。





「加藤に、話してみれば」と、ジョナサンは言う。



こっちの世界の加藤にあっても仕方ないと
ななは思う。



でも「見た目同じだったら、好きになれるかもしれないよ」と、ジョナサンは
楽天的だ。



何もしないでいるよりは、何かしたほうがいいって

そういうとこはアメリカンである。



「最近思うの。なんで恋なんてするんだろう、って。女の子って、恋とか結婚とか
そんなものに縛られて生きていくしか
ないのかな、って」ななは実感する。


子供を産む為の機能が、どうしても女にはあから

それから解放しようと、アメリカでは
ジョナサンのような科学の子供達が生まれる。


もう、殖えなくていい人間たちだから
女にならなくていいし、男でなくてもいい。


寿命が延びれば増殖する必要もないのだ。



500年前に比べ、人間の寿命は
40%も殖えている。


日本で言えば、江戸時代、平均寿命は
36才くらいだった。


今は、70才を超えているので

その分、子供でいる期間が長くなったから
江戸時代なら御隠居さんの50才台が

今では青年の終わり、くらいである(笑)



ななも、江戸時代なら
とっくにおばさんか、おばあちゃんである。



それが、娘のような気持ちでいられる、
そんな自由はあったりする。


それは、寿命が伸びたメリットであるが。


そのせいで、恋の悩みも増えるし
婚姻した後も、まだ発情が起こるので(笑)


機能的に変なのだけれども
そのせいで離婚したりする。

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