科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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終焉

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「でも、もう終わりですね。
醜い争いの起こる理由の多くは、社会から
受けるストレスを、大人が
子供にぶつけてしまうからです。
貧富や、経済格差が原因で
貧しい者が虐げられるからです。
それは、自然エネルギーの無料化でなくなる。あと、20年もすれば」と、加藤は
神様の見た、20年後の世界を予見して
そう言った。



「その頃、加藤さんはどうしてますか?」ななは何気なく。



「もう死んでるはずですね。元々僕は
ひとりで生きていくつもりだから」と、加藤は表情を変えずに言う。


淋しい、でも、悲しい、でもない。



ななは、不思議に思い「なぜ、そう思うのですか?」



加藤は、平然と「僕には変な力があるらしいんです。僕を攻撃する者は、必ず死ぬ。それが会社だろうと国家権力だろうと。僕が魔法を
使ってる訳ではないんだけど。」と、加藤は静かに述べ、


「父も兄も、僕を支配しようとして、結局できずになぜか死んだし。若い頃、サラリーマンだった時の会社で、僕を支配しようとした会社は
みんな潰れましたね。理由はわかりません。
なので、ゆりちゃんのような前途ある女の子を
巻き込みたくはなかったから、深くは付き合わないようにもしたし」と、加藤は言う。


ななは、なんとなく感じとれた。

その、不気味な凄みは加藤の持っているものでもないようだけれども。


どこかで、加藤の意思とつながっている。






その、大きな安定感が
ななを引き付けるものだ。
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