科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

文字の大きさ
288 / 418

愛は想い出の中に

しおりを挟む
ななだけでなく、ゆりや
ゆかが加藤の事を好んだのは
なんとなく、優しくて
尖ったところがない、


ゆりは、ドラえもんが好きだったり(笑)
ななは、トトロが好きだったり。


そういう感じの、守り神みたいな
イメージ。

そういう加藤が稀有だった、そういう事。
加藤は、科学や法律のような
世界の原理を学ぶのが好きだったから


ゆりや、ななに何かを尋ねられても
基準を示して、結果を話すところ。


そんなところが、乱世のなか
安心感につながったのだろう。



元々、1970年代あたりから
暴力排除の傾向が世の中に強まった。


古い映画「イージー・ライダー」では
奔放な若者を老人が撃ち殺す、と言うラストで
それを描写していたりするし

自由は、統制したい側にとって
目障りなものなので

JOHN LENNONも撃ち殺された。

その為、暴力を排除する動きが高まって


日本でも、喧嘩もしない人間が増えた。


殴り合うと痛い。


そういうリアリティなく、証拠が
残らなければ良いと


人を傷つける事が悪い、と
教わらない子供たちが増えてきたのが
1990年代でもあった。


殴られると痛いから、言葉や態度で
攻撃したり、と言う事が
野放しになったけれど



別に、仲間にならなくても
正しい事をしていれば
攻撃されても気にならない。



そういう人種が、その環境に
適応する。


加藤で言えば、科学や法律が好きなので
別に集団に埋もれたいとは思わないタイプだったし
幼い頃から六法全書を愛読(笑)していたから殴らなくても暴行罪になる事を知っていたので
罪になってはいけない。
そういう思いもあった。






そういうところが、特に女の子集団が
嫌だったゆりやななには
安心できる人、と映ったのだろう。


他の男の子は、烏合の集団に気を使って
おどおどしているか、暴力的に爆発するか
そのどちらかだったからだ。



加藤が、小学校に入った頃だろうか。
同級生に柴田、と言うサラリーマンの子供が居て

加藤に、イビリっぽく接したが
加藤は何も感じなかった。


加藤は鉄道が好きだったので
列車を見ると興奮した。

それを、柴田は
「興奮するんだよ」なんて嫌らしく言うのだが

加藤は何とも思わない。



「興奮して何が悪いのだ?」と
思っていた(笑)


変な柴田とは、家が近いので


しばらく、仲間で居たけれども
差別感覚は、加藤に理解できなかった。



学校でも、教師が
テストの成績を廊下に張り出したりした時代だったし


あまり、頭の良くない生徒は
それで親や教師から差別された。


だから、芝田は
加藤を妬んだのだろう。


親や教師、社会がそういう時代だったのだ。

子供の心を傷つける差別を暴力とは思わないし、教師や集団への服従を教え込んだから

芝田のように、隠れて腹いせに成績のいい子を
イジメる、なんて事もあった。


別に、加藤はそんなものを気にしなかったし
それよりも、音楽が好きだった。


芝田も音楽好きだったので、その点
話は合った。

ラジカセを買ったり、ステレオを買ったり。



そういう時代で、いい音楽が周りにあった。


例えば、暴走族の少年が
ポールマッカートニーのファンだったり

そういう時代である。



モノを買う時も芝田は
例えばステレオでも、ランクを気にして
高級なモノを安く買おうとした。


音そのものより、贅沢感。


それも、その時代だけれども

加藤は、自作が好きで


スピーカーからアンプまで自作した。


音が良くなるのが楽しかった。



そういう平和な時代を過ぎ、恋の季節。



加藤は、放っておいても女の子が側に居たから

別に恋したい、なんて思いもしなかった。



特定のひとりと付き合うのは息苦しかった。



その中のひとり、ふみは
加藤を独占しようとした。


加藤は、あまり気が乗らないで放置していると

芝田が、ふみを落としたと
満足そうに加藤に言った。

加藤は興味ない(笑)
誰だっけ、それ?みたいな感じだったので

芝田は敗北感に苛まされ、ふみを捨てる。

加藤を負かしたかったのだ。




そういう劣等感は、芝田が子供の頃に
傷つけられた結果だろう。



攻撃したい気持ちは、劣等感から起こるらしい。




加藤は、優越感も劣等感もない(笑)ので
何とも思わない。



優劣そのものがくだらないと思うだけだ。

所詮凡人、大差ない(笑)。




芝田は、その後
好きな相手が出来たが、親が認めずに
破談。



それからは自暴自棄になって。
加藤が弁護士試験を受けると聞くと
毎日遊びに来て邪魔したり

別の友人が、無縁免許を取ると言うと
毎晩遊びに言って邪魔したり

そういう下らない人物になってしまう。


それなので、加藤は絶交した。


変な人間と付き合う時間はない。



そういう冷徹さも持つ加藤である。





芝田が
悪いと言うよりは、当時の教育が悪いのだ。


今も変わっておらず、優劣を差別の道具にするから


差別された子供が、誰かを差別したがるだけだ。





それも損得が根底にあるので
損得を無くしてしまえばいい、と加藤は考えてエネルギーの無料化を行ったのである。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...