ふわ・ふわ

深町珠

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- 里ゆきバス -

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ふわ・ふわ vol.28



- 里ゆきバス -

さとゆきバスは 古いくるまで
ゆうやけ こやけの かえりみち
きたみち よりみち かえりみち...
ゆっくり、ゆっくり おりてゆきます
だんだん畑の 細い道

ごとごと、ごと、と 走ってゆきます。

たそがれ時の 窓辺から
ぼんやり おもてをみていると
空がきれいな グラディション
藍から朱く 染まっています

川沿いの道 土手を登って
バスは里へと走ります
窓辺の町は 白い壁
黒い板塀 風に晒され
長い年月 語っています
過ぎた月日を 話しています

空は 夕暮れ 三日月が...

降りてみようとちょっと思って。



バスの煙が たなびいて
私はひとり 旧い町並み
ちいさな古都と そんな感じの
細い角路地 瓦屋根
大黒柱が 磨かれて
黒く ぴかぴか光っています...

羊羹屋さんの このお店
江戸の頃から あるそうです...

ちょっと イメージできないような
遠く 遙かな 彼方の頃から
柱はここにあったんですね。

なんだか とても はてしない....

隣のお店は瀬戸物屋さん
さっきの焼き物 ショー・ウィンドウのなか
すこし、おすまし いいかんじ...

下駄屋さん、お菓子やさん
おそば屋さんに 甘味屋さん

貫禄のある店構えです。

ひょんな事から 気がついた
近くの町は いいカンジです
明るい時にまた来よう....
駅へと歩いているあいだ
思ってました 町を見ながら。

なんか とっても いい旅したな
そんな気持ちになりました。




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