関東電力殺人事件

深町珠

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140 世俗

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乱交、などと言うと
女がふしだらになった等という論調になる事が多いが
それは、論者が男だからである。(笑)


相手がなければ乱交もないのであるし
自ら乱れたがる女は、やはり最初に
どこかで悪い男に騙されている筈である。

即ち、大人の男が身勝手になってしまったからだと
輝彦は、電力利権に群がる連中をイメージした。


悪事で得た金で、何をするのだろうか。





ルポライターと言う職業柄、女子高生などと
ふれあう事も多い輝彦は、彼女たちの群像を理解している。


見た目、淫らに見えたとしても
心から腐敗している子はいない。

たぶん、彼女たちは
父性を求めているのだろうと輝彦は感じている。


落ち着く場所、それが家庭には無かったりするのは
父親が、らしくないから。


それは当然で、今、会社員などなら
金銭の為に隷属させられる。
男らしかったりすると耐えられない場所で

それゆえ、心を痛めるか
輝彦のようにフリーになるか。




昭和の終わり頃までは、それは無かった。
企業は、人を育てていくものだった。

そこで、人格を培って優れた仕事をするものだった。


ところが、今は
会社とて株式市場に左右される。

勢い、目先の儲けの為に人を使い捨てにしたりする。


それは、株で儲ける連中の悪意である。

金融市場を解放してしまった弊害である。

それは、政治のせい、でもある。


金を持っていれば、道理は歪められる。
それは、イジメと同じ考えだ。





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より良い相手を求めるのは、有性生殖の根元であり
競争して、良い種が残ると言う
分かりやすい理屈だ。

面白い事に、類人猿くらいになると
暴力では雌を奪えないのである。

いろいろな観察結果を見ると、狩りが巧かったり
コミュニケーションが上手だったり。
イケメンだったり(笑)と言う面白い例もあるが

それなので、様々な遺伝子が残るので
種全体としては良い事なのだろう。


そこで、人間社会、特に日本での経緯を見ると
今でも、少女たちはお金や権力などを
恋したりはしていない。

そういう事をするのは、計算高い
売れ残った女、あるいは男のする事である。

そして、そういう風潮は
昭和の終わり頃から急に増えたのだが
丁度、労働者派遣法が成立したあたりで
福祉主義的な日本に、格差が生じるきっかけになった
悪法が、この傾向を生んだとも仮定できる。


同じ人間が、単なる立場の違いで
使い捨てにされたりするのは
明らかにおかしい。

それを廃止するだけでも、良い事だと思うが
政治がそれを行わない。





前述の、テレビアナウンサー、上昇志向の強い女が
売れ残り掛けた際、政治家の親類の
同様な男と結婚した例なども、そうである。

結果、無軌道の果てに
自動車で歩いている人を轢死させると言う結末に至るが
それも、ルールを守れない心がそうさせるのである。




上昇志向、要するに
生まれついた環境が低かったので、昇ろうと言う意志を
強く持ったのである。

元々高い身分なら、昇ろうとも思わない。


それが当然だからであるし、低い身分の人を
見下す事もない。


元来、心が充足しているからである。

輝彦は、どちらかと言えば上流の身分であるが
それを意識した事もない。

比較して、他を妬んだ事もない。



そこで連想するのは、イジメとかパワハラ、あるいは
体罰とか言う事に荷担する人は
必ず比較している、と言う事であるから

つまり、生まれついて環境の差異が
身近にあった人と言う事になる。


大方は、ぞんざいな育児をされた例が多いのだが。





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