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偏向報道と言うと・・・他にもよくある。
例えば、池袋でハイブリッドカーが暴走した事件。
トヨタ・プリウスであると形式まで報道し・・・
運転者が「元」通産省高級官僚だと、関係ない事まで言う。
被害者のひとり、サラリーマンの30男が
会社を休んでまで、その加害者の量刑にまで抗議する
署名活動をしている・・・・云々。
どうも、反体制と言うか・・・・不穏当な事で煽るのは・・・報道ではなく
悪質なバラエティ番組だと、輝彦は思った。
罪は、法律で決まっているのだし。
故意に轢いた訳でもないのに、「元」官僚だと関係ない事を書く。
そういう事を放送するのも、そんな、偏向局である。
・
・
・
午前11時になっていた。
寝床から出て、のんびりしていると・・・。
「おはよー、なんか食べた?」と。
がらっ。
ふすまを開けて、友里恵。制服である。
輝彦の居るのは、離れで
母屋とは離れていて、門から直接入ってこれる。
「Hなおじさんの家にひとりで来るとは」と、輝彦がふざけると
友里恵は「由香も一緒」と、後ろを指差して。
輝彦は「なんだ」と、言うと
友里恵は「あー!Hなこと考えてたなー、いっやっらしー。そんな、エロマンガみたいな
女子高生っていないよーだ。」
輝彦も、そりゃわかってるけど(笑)「学校は?終わったの?」
友里恵は「うん、テストだから」
由香「どうせダメだしな」と笑って。
友里恵「ね、どっかいこーよ?」
輝彦は「アッシーくんかい」
友里恵「なにそれ?」
由香「終わってるな、おじさーん」
輝彦はハハハ、と笑って「実はね、捜査をしてて寝ちゃったんだよ」
友里恵は「ああ、昨日の?」
輝彦は「そう。あのね、被害者のOLさんのお父さんがやっぱり、会社でいじめられて
死んじゃったでしょう。」
由香「うん。そうだってね。酷い話だけど・・・よく聞くね」
友里恵「会社って、そうだってね」
輝彦は「だから、それじゃいけないんだって。」
友里恵「そうだよ。そうなんだよ」
由香「そう思うよね」
輝彦は「それで、頑張ってるわけ」
友里恵「あたしに、なんかできることない?」
輝彦は「そうだなぁ・・・・。」
考えた。
「じゃさ・・・・大人っぽい格好して。OLに化けてよ」
友里恵「服買ってくれる?」
輝彦は「いまから買ってたら夜になっちゃうよ、キミらの買い物だと」
由香は笑って「確かに・・・・」
輝彦は「あとで、なんか買ってあげるから」
友里恵「うんうん、それなら、やるー。」
シトローエンDS21に、3人乗って。
行く先は、関東電力の技術セクション。芝浦である。
近くの大学に知り合いがいるので、そこに車を停めて。
OLふう2人、サラリーマンふう1名。
何食わぬ顔で歩く。
友里恵は、長い髪を後ろで束ねて。
グレーのスカート。白いブラウス。カーディガンにジャケット。
伊達メガネ(笑)。
由香は「なんかさ、時東ぁみみたい」
友里恵は「ハハハ。あんなにないよ、おっぱい」
由香「それは知ってる」
由香はと言うと、同じように。どうやら学校の制服らしい。
でも、カーディガンでなく、ジャケット。
化粧させると、それなりにOLに見える。
輝彦は、すこしよれたスーツ。
いかにもダメサラリーマンふう。
「これでどうするわけ?」と、友里恵。
輝彦は「うん、派遣社員に化けて、オフィスの雰囲気を見てきて」
由香「それだけ?」
輝彦「それだけでいい。万一捕まると危ないから、すぐ逃げて。このキャンパスの
橋本研究室に行って。先生知ってるから。」
友里恵「了解!」
由香「都知事と同じ、青島です」と、敬礼。
友里恵「ふるー」
由香「ハハハ」
歩道橋を渡る。
角には、外車のディーラーが複数。
BMW,VW...フォード。
歩道橋の向こうにあるビルの、12Fがそのセクションだ。
友里恵は「どうやって入るの?」
輝彦は「お昼はね、大丈夫なの。誰でも入れるの。社員食堂と
カフェは誰でも入れる訳」
由香「ふーん。それからどうするの?」
輝彦は「荷物エレベータが北側にあるから、それで11階に行って、あとは階段」
友里恵「かったるいなー」
由香「運動不足だよん」
友里恵「へへ」
目指すビルの隣は、ふるーい石造りの「東京工場」とある建物だ。
そこから入り、3階まで階段であがって
連絡通路を渡った。
社員しか知らないような、こんな入り組んだ通路を通ると
まず、怪しまれることはない。
派遣社員なんて、いっぱいいるし・・・。
みんな、身分を隠したいので
IDカードはポケットに隠しているのがふつう。
派遣だから、と言うだけで意地悪されるから。
新しい建物の3階に渡り、北側にある荷物エレベータで11Fに上がった。
薄暗い。
友里恵は「なんか怖いね」
由香「007みたいね」
輝彦「ハハハ。まあ殺されはしないと思うけど。観てくるだけだから」
例えば、池袋でハイブリッドカーが暴走した事件。
トヨタ・プリウスであると形式まで報道し・・・
運転者が「元」通産省高級官僚だと、関係ない事まで言う。
被害者のひとり、サラリーマンの30男が
会社を休んでまで、その加害者の量刑にまで抗議する
署名活動をしている・・・・云々。
どうも、反体制と言うか・・・・不穏当な事で煽るのは・・・報道ではなく
悪質なバラエティ番組だと、輝彦は思った。
罪は、法律で決まっているのだし。
故意に轢いた訳でもないのに、「元」官僚だと関係ない事を書く。
そういう事を放送するのも、そんな、偏向局である。
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午前11時になっていた。
寝床から出て、のんびりしていると・・・。
「おはよー、なんか食べた?」と。
がらっ。
ふすまを開けて、友里恵。制服である。
輝彦の居るのは、離れで
母屋とは離れていて、門から直接入ってこれる。
「Hなおじさんの家にひとりで来るとは」と、輝彦がふざけると
友里恵は「由香も一緒」と、後ろを指差して。
輝彦は「なんだ」と、言うと
友里恵は「あー!Hなこと考えてたなー、いっやっらしー。そんな、エロマンガみたいな
女子高生っていないよーだ。」
輝彦も、そりゃわかってるけど(笑)「学校は?終わったの?」
友里恵は「うん、テストだから」
由香「どうせダメだしな」と笑って。
友里恵「ね、どっかいこーよ?」
輝彦は「アッシーくんかい」
友里恵「なにそれ?」
由香「終わってるな、おじさーん」
輝彦はハハハ、と笑って「実はね、捜査をしてて寝ちゃったんだよ」
友里恵は「ああ、昨日の?」
輝彦は「そう。あのね、被害者のOLさんのお父さんがやっぱり、会社でいじめられて
死んじゃったでしょう。」
由香「うん。そうだってね。酷い話だけど・・・よく聞くね」
友里恵「会社って、そうだってね」
輝彦は「だから、それじゃいけないんだって。」
友里恵「そうだよ。そうなんだよ」
由香「そう思うよね」
輝彦は「それで、頑張ってるわけ」
友里恵「あたしに、なんかできることない?」
輝彦は「そうだなぁ・・・・。」
考えた。
「じゃさ・・・・大人っぽい格好して。OLに化けてよ」
友里恵「服買ってくれる?」
輝彦は「いまから買ってたら夜になっちゃうよ、キミらの買い物だと」
由香は笑って「確かに・・・・」
輝彦は「あとで、なんか買ってあげるから」
友里恵「うんうん、それなら、やるー。」
シトローエンDS21に、3人乗って。
行く先は、関東電力の技術セクション。芝浦である。
近くの大学に知り合いがいるので、そこに車を停めて。
OLふう2人、サラリーマンふう1名。
何食わぬ顔で歩く。
友里恵は、長い髪を後ろで束ねて。
グレーのスカート。白いブラウス。カーディガンにジャケット。
伊達メガネ(笑)。
由香は「なんかさ、時東ぁみみたい」
友里恵は「ハハハ。あんなにないよ、おっぱい」
由香「それは知ってる」
由香はと言うと、同じように。どうやら学校の制服らしい。
でも、カーディガンでなく、ジャケット。
化粧させると、それなりにOLに見える。
輝彦は、すこしよれたスーツ。
いかにもダメサラリーマンふう。
「これでどうするわけ?」と、友里恵。
輝彦は「うん、派遣社員に化けて、オフィスの雰囲気を見てきて」
由香「それだけ?」
輝彦「それだけでいい。万一捕まると危ないから、すぐ逃げて。このキャンパスの
橋本研究室に行って。先生知ってるから。」
友里恵「了解!」
由香「都知事と同じ、青島です」と、敬礼。
友里恵「ふるー」
由香「ハハハ」
歩道橋を渡る。
角には、外車のディーラーが複数。
BMW,VW...フォード。
歩道橋の向こうにあるビルの、12Fがそのセクションだ。
友里恵は「どうやって入るの?」
輝彦は「お昼はね、大丈夫なの。誰でも入れるの。社員食堂と
カフェは誰でも入れる訳」
由香「ふーん。それからどうするの?」
輝彦は「荷物エレベータが北側にあるから、それで11階に行って、あとは階段」
友里恵「かったるいなー」
由香「運動不足だよん」
友里恵「へへ」
目指すビルの隣は、ふるーい石造りの「東京工場」とある建物だ。
そこから入り、3階まで階段であがって
連絡通路を渡った。
社員しか知らないような、こんな入り組んだ通路を通ると
まず、怪しまれることはない。
派遣社員なんて、いっぱいいるし・・・。
みんな、身分を隠したいので
IDカードはポケットに隠しているのがふつう。
派遣だから、と言うだけで意地悪されるから。
新しい建物の3階に渡り、北側にある荷物エレベータで11Fに上がった。
薄暗い。
友里恵は「なんか怖いね」
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輝彦「ハハハ。まあ殺されはしないと思うけど。観てくるだけだから」
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