arcadia

深町珠

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おばちゃん

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そろそろお昼かな・・・と言う時間。

研究所の神流は、なんとなくぼんやりしている。
月曜日ってそんなものだ。

物理モデルのパラメータをauto optimizeにして。

すこし、昨夜の出来事を回想していた。

・・・・別の時空間なら、超光速粒子も通り抜ける事は出来ないから。

かつて、ブラック・ホールと呼ばれていたような。そんな物が
もし、別時空であったとすると、そこに向かって超光速粒子も飛んでいくから

それが「超重力」だと思われていた。


そういうものが、珠子の傍に発生したとすれば・・・。

そこに飛んでいく事は、有り得るな・・・。
などと、空想を。


超光速粒子=>|異空間|○<=超光速粒子

この○の位置に居れば、異空間に向かう力に抗えない事になるから「神隠し」が
出来る事になる。

異空間からは光の粒子も当然、出てこれないのだから
ブラック・ホールと見える。


超伝導磁場と同じであるが、それは光が飛び去ってしまうから。


そんな事を連想しながら「そろそろお昼かな」などと思い

「珠ちゃんは何か食べてるのかな」と気になったから


ナーヴにメールで尋ねた。「ナーヴ、珠ちゃんなにか食べた?」


ナーヴは、メールを読み取って、珠子に「神流が『何か食べた』と聞いています。」と。


珠子は「ナーヴちゃんってメールも読めるの。」と。


忘れていたように。ナーヴは機械である。


珠子は「あ、そろそろお昼かー。」と、思って。
何か作るかな・・・。と。


そう思ってたら、農道からさっきのおばあちゃんの軽トラックの音。
ぽろんぽろん、ぽんぽん。

エンジンが止まって。ドアをばん!と閉じた。

「あー?珠子ちゃん?ばあちゃんだよー。ごはんまだ?」

と、おばあちゃんは何か、包みを持ってきて。

珠子は、その感じに
ふるさとの商店街の、揚げ物のおばちゃんを思い出した。

・・・・おばちゃん。

ちょっと、淋しくなったりした。
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