旅と鉄路

〜寝台特急"あけぼの" ２０２１列車〜

[編成]

[編成]

さて、この「あけぼの」、編成全体としては２４系編成である。
２５型ではないオリジナル２４系編成に近い唯一の存在であり
Ｂ個室改造車両が含まれたとは言え、その意味では貴重な車両
である。

長らく続いた２０系編成時代を経て、２４系に更新された車両を
そのまま継続して使用しているというという事になろうか。
青森運転所所属のこの２４系「あけぼの」編成、同所所属の
５８３系編成が同様に古い車両を大切に使用しているのと似た印象を受ける。






[Ａ個室寝台車]


このスロネ２４型Ａ個室寝台車にはユニークな点が幾つかあり
そのひとつにエキストラ・ベッドの採用がある。
本来一人用個室でありながらエキストラ、として
Ｂ寝台開放型の上段にも似たエキストラ・ベッドの使用が可能
となっており、その際は二人用個室となるような構成になっているのだ。
もちろん有料であり、５２５０円の追加料金が必要だが
Ｂ寝台料金よりも安い料金だから、考えようによっては
二人使用の場合では格安だ、とも考えられる設定である。

寝台料金のみの試算をすると....
１３３２０円+５２５０円÷２＝９２８５円


という計算になるが、さて、二人利用率はいかなるものか、とこの夜の
Ａ個室車両を一瞥したところほとんど皆無のご様子であった。
認知不足であろうか。
鉄道会社としては二人ならＡ個室を二つ利用してくれた方が
増収にはなるだろうが、それでもこのエキストラ・ベッドという
サービスの設定が残っているあたりは
乗車定員の確保という方針の影響ではないか
とも考えられるが...定かではない。

[２４系]


２４系客車は、ほぼ１４系客車を集中電源供給方式とした構成だと言われるが
電源関係の配線はその集中電源供給方式の採用に伴い
異なった設計となっている。
そのため、１４系と２４系の併結は基本的には出来ないが
一部、九州ブルートレイン等この点に改造を施した車両では分割/併合が行われている。