旅と鉄路

深町珠

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[東京-西鹿児島1500kmロング・ラン〜寝台特急"はやぶさ"5列車〜(前編)]

きょうの編成は

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[きょうの編成は..]

さて、今夜の「はやぶさ」編成は15両編成。
九州方より電源車、1号車、2号車....8号車が食堂車、9号車がロビー・カー。
12号車がB個室"ソロ"、13号車がA個室"シングルDX"、14号車はB寝台。
6号車までが西鹿児島行きで7号車以降は熊本止まり。



(現在のさくら/はやぶさ編成とは若干差異があり、現在の「はやぶさ」編成は
電源車とA個室"シングルDX"、ロビーカー、それと開放B寝台車である。
B個室はどこへいったか?と言うと、15型改造されて「さくら」編成に含まれている。)


[EF66]

長大15両編成を率いるのは、かつて狭軌最強の機関車、ワールドレコードホールダーEF66。
元来貨物機だったとは言え、コンテナ特急「たから」などの牽引を考慮した
高速運転に適した設計などが幸いしてか現在では東海道ブルートレインと言えば
EF66というイメージがすっかり定着している。
電車特急のような意匠もまた客車列車牽引に相応しく
まるで誂えたようにぴったり、というイメージだ。

3900kw(5200ps)という高出力、弱め界磁定格速度108km/hと
100km前後の速度域での加減速が多い特急列車に適当な存在として
今後もブルー・トレインの先頭に立ち続ける事と思う。
実際、EF66牽引列車に乗車すると、その加減速の力強さに驚き
なるほど、世界一とはこういうものかと納得する次第の筆者である。
今宵も、おそらく...
その乗り味を存分に楽しめる事だろうと思う。




先頭に連結されたEF66は、新製当時の衝撃的なルックスそのまま、
というイメージ。

登場から既に30年余りを経てはいるが、現在でも風格のあるデザインは
その後の新製機関車にこのEF66のようなボンネット・スタイルが多くなった
事からもグッド・デザインだった事が伺い知れる。

ブルーとクリームの塗り分け、特急マーク、丸型のヘッドランプ...
JRという小さな文字を見なければ国鉄時代にタイム・スリップしたかのようだ。
更新改造機が増えているEF66だが、ブルー・トレイン仕業に就く号機はみな
下関区のオリジナルスタイル機。昔ながらの塗色で寝台車両の先頭に立つ
姿を見るとどこか安堵するような思いに駆られる。





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