63 / 361
翌朝
しおりを挟む
翌朝。
かたかたん、かたかたん・・・。という
軽快なディーゼルカーの音で目覚めた愛紗。
まだ、夜が白み始める頃・・・。
「何時かな?」と、思った。
始発だと、4時半くらいだろう。
「鉄道員なら、当たりまえの生活なのね。」と。
バスも似てはいるが。
研修の間は、会社員のように
朝8時半から、夕方5時半で終わるので
すっかり、体がそれに慣れてしまったが・・・。
それ以前の、時間が不規則な生活が
ストレスになっていた事に気づく。
「深町さんも仰っていたし」
その生活では、人間らしい暮らしは難しい。
そう思うと「鉄道員は止めた方がいいかしら。」なんて
思ったりもした。
「でも・・・他に、わたしに何ができるのだろう?」
とりとめなく思っていると、台所の方からお料理をしている音。
「伯母さんはもう、起きているのね。」
長年、そういう暮らしをしていたのだろう。駅に住んでいたのなら。
始発より早く起き、最終列車を見送り。
「大変な暮らしね・・・。」駅員と言っても。
愛紗は、お料理を手伝おうと
着替えて、布団を上げ
階下に下りていく。
台所に、伯母さんの後ろ姿。
それと・・・由香と友里絵。
伯母さんのお手伝いをしている。
「あ、おはよー!」と、友里絵。
「おはよ。」と、由香。
「ああ、起きたの?」と、伯母さん。
「おはよう、みんな早いのね。」と、愛紗。
「これ、美味しいのね」と、友里絵は
じゃこ天を少し、つまんでいる。
「うん」と、愛紗。
大分ではなく、対岸の四国、宇和島の名産だが
ほたるじゃこ、と言う小魚が原料の、さつま揚げのような、揚げ蒲鉾のような。
弾力があり、少し炙ると香りが立って、美味しい。
かぼすを掛けて、柚子胡椒を添えて頂くと、更に美味だ。
お味噌汁がいい香り。
麦味噌。香りが良く、甘みのある味わい。
昆布だしでも、鰹だしでも合う。
焼き麩も、この辺りでよく頂く。
生野菜のサラダ。
冷やした胡瓜、トマト。レタス。
この辺りでよく取れる梨が添えてあったり。
「じゃ、頂きましょうか?」と、伯母さん。
朝は割と遅いのが九州。
西にあるので、日の出が遅いから。
このくらいの時間だと、まだ暗い。
「ちゃんと朝食べられるの、いいねー。」と、友里絵。
「そうだねー。」と、友里絵。
「ガイドさんって朝早いものね」と、伯母さん。
家族と住んでいると、どうしてもそうなる。
夜が遅いし、朝も早い。
何か食べてから出かけようとしても、家族を起こさないようにと
気遣ってしまう。
愛紗は、まあ、独り暮しだからいいのだけれども。
ガイド寮でも、非番の子が居たりすると
気を遣ってしまう愛紗だったから。
「じゃこ天、おいしー。」と、友里絵。
「そうねー。あんまり向こうじゃ見かけない」と、由香。
「一杯食べていってね」と、伯母さん。「旅程は、そうすると指宿2泊ー阿蘇2泊ー由布院
2泊、になったの?」
「その予定。」と、愛紗。
「じゃ、後でそう言っておくね。愛紗は、どこも行った事あるでしょ?
指宿と南阿蘇。それと由布院」と、伯母さん。
「うん」と、愛紗。
「じゃ、後はお願いね。予約はしておくから。日野の名前で。列車は・・・
たぶん平気とは思うけど、平日だから。一応、新幹線は取っておいた方がいいわ。
今は携帯で予約出来るから、変更も楽々だし。」と、伯母さん。
「さすが現職!」と、友里絵。
伯母さんはにっこり。「遅めの列車を取っておいて、早く着いたら変更するのもいいわ。
駅で、切符を取り出す時間を考えておいてね。券売機で並んでると変えられないから。
まだ、ICカードじゃないの。こっちは。でも、4枚纏めて出せるから。ひとりが代表して
取っておくといいね。携帯の電池が切れても、駅の券売機で変更も出来るし
みどりの窓口でも出来るの。」
「駅員さんね」と、愛紗。
「あなたも駅員になったら、そうなるわ」と、伯母さんはにこにこ。
かたかたん、かたかたん・・・。という
軽快なディーゼルカーの音で目覚めた愛紗。
まだ、夜が白み始める頃・・・。
「何時かな?」と、思った。
始発だと、4時半くらいだろう。
「鉄道員なら、当たりまえの生活なのね。」と。
バスも似てはいるが。
研修の間は、会社員のように
朝8時半から、夕方5時半で終わるので
すっかり、体がそれに慣れてしまったが・・・。
それ以前の、時間が不規則な生活が
ストレスになっていた事に気づく。
「深町さんも仰っていたし」
その生活では、人間らしい暮らしは難しい。
そう思うと「鉄道員は止めた方がいいかしら。」なんて
思ったりもした。
「でも・・・他に、わたしに何ができるのだろう?」
とりとめなく思っていると、台所の方からお料理をしている音。
「伯母さんはもう、起きているのね。」
長年、そういう暮らしをしていたのだろう。駅に住んでいたのなら。
始発より早く起き、最終列車を見送り。
「大変な暮らしね・・・。」駅員と言っても。
愛紗は、お料理を手伝おうと
着替えて、布団を上げ
階下に下りていく。
台所に、伯母さんの後ろ姿。
それと・・・由香と友里絵。
伯母さんのお手伝いをしている。
「あ、おはよー!」と、友里絵。
「おはよ。」と、由香。
「ああ、起きたの?」と、伯母さん。
「おはよう、みんな早いのね。」と、愛紗。
「これ、美味しいのね」と、友里絵は
じゃこ天を少し、つまんでいる。
「うん」と、愛紗。
大分ではなく、対岸の四国、宇和島の名産だが
ほたるじゃこ、と言う小魚が原料の、さつま揚げのような、揚げ蒲鉾のような。
弾力があり、少し炙ると香りが立って、美味しい。
かぼすを掛けて、柚子胡椒を添えて頂くと、更に美味だ。
お味噌汁がいい香り。
麦味噌。香りが良く、甘みのある味わい。
昆布だしでも、鰹だしでも合う。
焼き麩も、この辺りでよく頂く。
生野菜のサラダ。
冷やした胡瓜、トマト。レタス。
この辺りでよく取れる梨が添えてあったり。
「じゃ、頂きましょうか?」と、伯母さん。
朝は割と遅いのが九州。
西にあるので、日の出が遅いから。
このくらいの時間だと、まだ暗い。
「ちゃんと朝食べられるの、いいねー。」と、友里絵。
「そうだねー。」と、友里絵。
「ガイドさんって朝早いものね」と、伯母さん。
家族と住んでいると、どうしてもそうなる。
夜が遅いし、朝も早い。
何か食べてから出かけようとしても、家族を起こさないようにと
気遣ってしまう。
愛紗は、まあ、独り暮しだからいいのだけれども。
ガイド寮でも、非番の子が居たりすると
気を遣ってしまう愛紗だったから。
「じゃこ天、おいしー。」と、友里絵。
「そうねー。あんまり向こうじゃ見かけない」と、由香。
「一杯食べていってね」と、伯母さん。「旅程は、そうすると指宿2泊ー阿蘇2泊ー由布院
2泊、になったの?」
「その予定。」と、愛紗。
「じゃ、後でそう言っておくね。愛紗は、どこも行った事あるでしょ?
指宿と南阿蘇。それと由布院」と、伯母さん。
「うん」と、愛紗。
「じゃ、後はお願いね。予約はしておくから。日野の名前で。列車は・・・
たぶん平気とは思うけど、平日だから。一応、新幹線は取っておいた方がいいわ。
今は携帯で予約出来るから、変更も楽々だし。」と、伯母さん。
「さすが現職!」と、友里絵。
伯母さんはにっこり。「遅めの列車を取っておいて、早く着いたら変更するのもいいわ。
駅で、切符を取り出す時間を考えておいてね。券売機で並んでると変えられないから。
まだ、ICカードじゃないの。こっちは。でも、4枚纏めて出せるから。ひとりが代表して
取っておくといいね。携帯の電池が切れても、駅の券売機で変更も出来るし
みどりの窓口でも出来るの。」
「駅員さんね」と、愛紗。
「あなたも駅員になったら、そうなるわ」と、伯母さんはにこにこ。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
翡翠の歌姫は 後宮で声を隠す〜忌み眼と翠玉〜 ‼️ラスト1話で本編完結‼️
雪城 冴
キャラ文芸
"忌み眼"―不吉を呼ぶとされる目を持つ翠蓮は、そのせいで村を追われる。
生きるために宮廷歌人を目指すも、差別され、泥だらけで歌う事態に。
助けてくれたのは二人の皇子。優しい学の皇子と、敵か味方かわからない武の皇子。
『翠玉とは何か。声の力とは何なのか』
混乱の中、彼女は皇位争いに巻き込まれ、かつての皇帝が隠し続けてきた"声の力"と向き合う。
声を隠すか、歌うのか。
翠蓮が最後に選ぶのは――?
※異世界ではないですが架空の中華風ファンタジーです
※アルファポリス様で先行公開しており、書き溜まったらなろう、カクヨム様に移しています
※表紙絵はgrok生成
※旧題:翡翠の歌姫は声を隠す
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる