タビスルムスメ

深町珠

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さにーさいど

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「どしたの?」と、菜由が来て。

愛紗は「ううん、なんでもない。ごはんたべよ!」と。にこにこ。

菜由は、なーんとなく不自然な愛紗が気になったけど。
まあ、いいか。と(^^)。


友里絵と由香も、一緒に。ごはん。

今朝は、テーブルに目玉焼き、と言うか
ベーコンの上に生卵が乗っていて・・・ちいさなフライパン。
キャンプ用みたいな固形燃料で燃えている。

ボーイさんは「お好みの焼き加減でお召し上がり下さい。」


友里絵は「面白いね。」

由香は「半熟とか、しっかり焼くとか。」


焼き物用に、金属の菜箸が置いてあり・・・
友里絵はそれで、フライパンを叩く。

♪~ちーん~♪

いい音(^^)。


友里絵は手を合わせて。拝む。


由香が笑って「ばか」


友里絵「お手々のしわとしわをあわせて、しあわせ」


由香「まだやっとる」


友里絵「なーむ~♪」


愛紗「TVでCM流れてたね」

菜由「田舎だなぁ」


由香「大分駅の前の商店街にあったね、お店」


友里絵「しあわせ少女、ゆりえちゃん」


由香「一生やっとれ」


菜由「ははは。おもしろい子」


今朝も、バイキングで食べられる。
高菜ごはんもいいかなー、なんて愛紗は思う。

その他、お粥もあったりする。


「お粥って、お米から炊くとおいしーんだよ」と、友里絵。


由香「そうなんだ。友里絵、料理得意だもんね」
今朝は、トースト。

菜由「そういう感じだね。」
しっかり、ごはん。

友里絵「意外じゃない?」
ロールぱん。「指宿おくらパン」「紫芋パン」 よく食べる。

菜由「なんとなく」


お味噌汁は、今朝は白。
大根と若布。

漬物数種。つぼ漬け。

「甘くていいね」と、友里絵。


「鹿児島特産」と、菜由。


「そーなんだ」と、友里絵。




サラダバー。面白いのはこんにゃくがあったりする。

友里絵は「いっぱい食べなきゃ。」


由香「そだな。」

友里絵「よく出るように」

由香「きたねーなぁ、まったく。まあ、誰もいないからいいけど・・・。」


菜由「ははは」


愛紗も、いっぱい食べようかな、と・・・。



ドリンクバー。
地場の牛乳、オレンジジュース。
ふつうの水。これが、おいしい。

トマトジュース。野菜ジュース。

コーヒー。冷たいの、温かいの。
エスプレッソ、カフェ・ラ・テ。

「ラテってなんだろね」友里絵は、ミルクを硝子のコップにつぎながら。

「さあ」と、由香。

「テラならこっちだけど」と、友里絵は掌を合わせて(笑)

「癖になったか」と、由香。

「なーむー♪」友里絵。


「牛乳飲みすぎるなよ」と、由香。

「あーい。出るもんね、すぐ」と、友里絵。



「きたねーなぁ、ほんと、アホ!」と、由香が張り扇、は、なかったので平手(^^)


「あ、クロワッサンもあるー。焼いてたーべよ」と、友里絵。


「パン好きね、友里絵ちゃん」と、愛紗。

友里絵は「うん。なんかね。サンドイッチよく作ってあげたっけ。タマちゃんに。」


由香「そうそう。店でね。あのコンビニってFFもやってるから。キッチンがあるの。」

菜由「いいなぁ、そういうの」


食べてもらえるのが嬉しい。そういう感覚は・・・・なんとなくわかるな、と
愛紗は思う。



「食べきれるだけもってけよ」と、由香。


「あーい。ママ」と、友里絵。にこにこ。


「友里絵ちゃんのお母さんって、お世話好き?」と、菜由。


友里絵は「ううん、ほったらかしタイプ。おばあちゃんかな。可愛がってくれて」


菜由「そっか」と、にこにこ。



いいなあ、そういうおばあちゃん。って
愛紗は思った。




ご飯食べて。

「あーいっぱい食べた!」と、友里絵。

「太るな」と、由香。


「タマちゃんがね、「女の子はいいんだよ、太ってたって。元気な方が」って」と、友里絵。


由香は「それでか」笑う。「あんた、元気だけはあるもんね」



友里絵はにこにこ「うん!」



菜由は「いいねぇ、いつも元気で」


愛紗は「ほんと」



由香「バカでも元気が一番」


友里絵「ははは」


「笑ってていいのかいな」と、由香。

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