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大畑にて
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「やさしいなあ」と、友里絵。
「この頃、増えてるね。結婚しない人」と、菜由。
由香「めんどくさいもんねぇ。好きな人が居たってさーぁ、彼女の親父とか、ババアとかさ。
うぜーじゃん」
愛紗は笑う「よくわかる」
菜由「関係ないもんね。ほんと。」
愛紗「その人も、お父さんが死んじゃったんで。お母さんひとりになっちゃったから
一緒に暮しているとか・・・・。」
「母と息子って、強いもんね」と、友里絵。
「父は娘と、だよね」と、菜由。
「映画にもよくあるよね。」と、愛紗。
由香「友里絵んとこもそうだよね」
友里絵は「そうかなぁ。そうかもね。でもさ、菜由の子供ってさ・・・」
と、友里絵は、肉まんの袋の裏に、漫画絵を描いた。
菜由の髪形で、石川の顔。
菜由がそれを見て「ははは!これひどーい」
由香「おかしいね」
愛紗も、微笑む。「かわいいんじゃない?」
由香「ぶさカワ」
友里絵「ははは。または・・・・・」
と、菜由の顔で、石川の髪型。
菜由「これもなんかオカシイ。ははは」
列車は、ごっとん、ごっとん。と・・・・。ゆっくりゆっくり。
坂を登っていく。
友里絵は、また絵を描いて。
「愛紗の髪型で、タマちゃんの顔でもいいね」
菜由は「ほんと。なんか似てるかも」
由香「まーた、そういう事言うなって。気にするじゃん」
愛紗は「大丈夫。」
友里絵は「ああ、ゴメン。美形同士だもんね。なんか似るのはしかたなーい。」
菜由は「絵が好きだもんねぇ友里絵。」
友里絵は「名前にも絵がついてるし」
菜由「はは、そうかも」
勾配を登って、カーブ。
行き止まりは駅だ。
給水塔があったり、スレートの車庫があったり。
木造の屋根の下は市場になっている。
「ふるーい駅、みんな手を振ってるよ」と、友里絵。
大きな、掌の形をしたオブジェを振っている。
「張り扇かいな」と、由香。「ひとつ買ってくるか」
「なんか、いろいろ売ってるね」と、友里絵。「見てこよっか」
車内アナウンスでも、20分停車、と言うので
ちょっと降りてみようかな、と。4人。
かなりの高原。静か。道路も見当たらないので
ディーゼル・カーのエンジンの音だけが、機械の音。
大きな駅。
「空気がきれいね」と、愛紗。
きょうは、お天気はすこし薄曇り。涼しい。
友里絵は、市場を見て歩く。
地場の野菜とか、乾物、お菓子、お惣菜。
手作りのものが多くて、いっぱい食べたくなる。
お芋の天ぷらとか、山菜の煮物。
炊き込みご飯。
友里絵は、いろいろ買い込んでいる。
由香が「よく食うなぁ」
友里絵「ん、だっておいしーもん」試食の蕨とか、をつまんでいる。
「手作りパンもあるね」と、菜由。
愛紗は、チーズとか、ミルクとか。
各々、いろいろ買い込んで。
「お水汲んでいこう」と、友里絵は
リュックに入っていた空のボトルを出して
駅の水盤で、お水を出して。
「飲めるか?」と、由香。
「たぶん・・・」と、友里絵。
「おなかこわさない?」と、愛紗。
「まあ、大丈夫だろ友里絵は、丈夫だから。バカでも」と、由香。
「まあ、丈夫が一番、って。タマちゃんも言ってた」友里絵はにこにこ。
「そうそう(^^)。僕もバカだよって。」と、由香。
菜由「そんなこと、言ってたの?」
友里絵「うん。あたしが自分をバカだって言うとね。
そう、僕もそうだよ。って。
いいんだよ、それで。」
愛紗「優しいのね」
友里絵「利口とかバカとか、決める基準なんて無いから
どう言われてもいいんだ、ってさ」
由香「なーるほど」
菜由「なんか、そうだよね。そんな感じする」
大岡山でも、損得ばかり気にしている人の方が
いつも疲弊していて
バスの運転が好きで、乗務しているような人の方が
楽しそうで、のんびりしている。
どちらが利口か、と言うと・・・・。 ねぇ。(^^)。
「この頃、増えてるね。結婚しない人」と、菜由。
由香「めんどくさいもんねぇ。好きな人が居たってさーぁ、彼女の親父とか、ババアとかさ。
うぜーじゃん」
愛紗は笑う「よくわかる」
菜由「関係ないもんね。ほんと。」
愛紗「その人も、お父さんが死んじゃったんで。お母さんひとりになっちゃったから
一緒に暮しているとか・・・・。」
「母と息子って、強いもんね」と、友里絵。
「父は娘と、だよね」と、菜由。
「映画にもよくあるよね。」と、愛紗。
由香「友里絵んとこもそうだよね」
友里絵は「そうかなぁ。そうかもね。でもさ、菜由の子供ってさ・・・」
と、友里絵は、肉まんの袋の裏に、漫画絵を描いた。
菜由の髪形で、石川の顔。
菜由がそれを見て「ははは!これひどーい」
由香「おかしいね」
愛紗も、微笑む。「かわいいんじゃない?」
由香「ぶさカワ」
友里絵「ははは。または・・・・・」
と、菜由の顔で、石川の髪型。
菜由「これもなんかオカシイ。ははは」
列車は、ごっとん、ごっとん。と・・・・。ゆっくりゆっくり。
坂を登っていく。
友里絵は、また絵を描いて。
「愛紗の髪型で、タマちゃんの顔でもいいね」
菜由は「ほんと。なんか似てるかも」
由香「まーた、そういう事言うなって。気にするじゃん」
愛紗は「大丈夫。」
友里絵は「ああ、ゴメン。美形同士だもんね。なんか似るのはしかたなーい。」
菜由は「絵が好きだもんねぇ友里絵。」
友里絵は「名前にも絵がついてるし」
菜由「はは、そうかも」
勾配を登って、カーブ。
行き止まりは駅だ。
給水塔があったり、スレートの車庫があったり。
木造の屋根の下は市場になっている。
「ふるーい駅、みんな手を振ってるよ」と、友里絵。
大きな、掌の形をしたオブジェを振っている。
「張り扇かいな」と、由香。「ひとつ買ってくるか」
「なんか、いろいろ売ってるね」と、友里絵。「見てこよっか」
車内アナウンスでも、20分停車、と言うので
ちょっと降りてみようかな、と。4人。
かなりの高原。静か。道路も見当たらないので
ディーゼル・カーのエンジンの音だけが、機械の音。
大きな駅。
「空気がきれいね」と、愛紗。
きょうは、お天気はすこし薄曇り。涼しい。
友里絵は、市場を見て歩く。
地場の野菜とか、乾物、お菓子、お惣菜。
手作りのものが多くて、いっぱい食べたくなる。
お芋の天ぷらとか、山菜の煮物。
炊き込みご飯。
友里絵は、いろいろ買い込んでいる。
由香が「よく食うなぁ」
友里絵「ん、だっておいしーもん」試食の蕨とか、をつまんでいる。
「手作りパンもあるね」と、菜由。
愛紗は、チーズとか、ミルクとか。
各々、いろいろ買い込んで。
「お水汲んでいこう」と、友里絵は
リュックに入っていた空のボトルを出して
駅の水盤で、お水を出して。
「飲めるか?」と、由香。
「たぶん・・・」と、友里絵。
「おなかこわさない?」と、愛紗。
「まあ、大丈夫だろ友里絵は、丈夫だから。バカでも」と、由香。
「まあ、丈夫が一番、って。タマちゃんも言ってた」友里絵はにこにこ。
「そうそう(^^)。僕もバカだよって。」と、由香。
菜由「そんなこと、言ってたの?」
友里絵「うん。あたしが自分をバカだって言うとね。
そう、僕もそうだよ。って。
いいんだよ、それで。」
愛紗「優しいのね」
友里絵「利口とかバカとか、決める基準なんて無いから
どう言われてもいいんだ、ってさ」
由香「なーるほど」
菜由「なんか、そうだよね。そんな感じする」
大岡山でも、損得ばかり気にしている人の方が
いつも疲弊していて
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どちらが利口か、と言うと・・・・。 ねぇ。(^^)。
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