タビスルムスメ

深町珠

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よよよよよ・・・

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・・・・少し、チビっちゃったかも・・・。なんて。

普段の凛々しい美人さんが、こんな(^^;




その「どどどど」を母屋で聞いたのは、真由美ちゃんと
お父さん。

お父さんは事故報告書を書かされていた(?)のか
真由美ちゃんと一緒。


「なに、今の音?」
と、真由美ちゃんは
軽快に立ち上がって。廊下をスリッパですたすたすた・・・。


離れの方へ。


障子を開けて、灯りをつけた。


「あ!」

ガラクタに埋まっている恵を発見し「恵さん、大丈夫ですか!?」

恵は、うつぶせになって、弱々しい声で「だいじょうぶだ~ぁ~~・・・。」

がらくたから、むく、と立ち上がり「う”~~~」と、内股で。

真由美ちゃんは、悪いとおもいつつ笑ってしまって「廊下の突き当たりです」と。

寝みだれ浴衣で、恵はその方向へぶっ飛んで行った(笑)。






ばたん!
じゃー・・・・・・(^^;



少しして、恵は戻ってきて「おなかすいたなー。おんせんはいりたーい。」

と(^^)。

ダメお姉ちゃんになった。(笑)。


真由美ちゃんは「あ・・・なんか作ります。温泉は・・・家にもありますから。この離れに
ついてますし」


恵は「えー、悪いなー、とつぜん。」


と。


真由美ちゃんは「いえいえ・・・寝ちゃってたから。今から温泉行っても、開いてないし。」

19時半である。



田舎の夜は早い。



恵は、おっぱいがゆらゆらするので「誰か、触らなかった?」と、悪戯っぽく聞くので

真由美ちゃんは「車から降ろす時、間違えて父が」


恵は、ふざけて「えー!誰にも触らせた事無いのに!」


真由美ちゃんは「事故ですから、事故報告書を・・・。」


・・・・ほんとに書いてたの?(^^)。


恵は、泣きまね「いやー!オトメの純潔を穢されて!もう、お嫁にいけないわー!」

真由美ちゃんは「まだ、酔ってるんですか?」(^^;



恵は、マジメな表情で「いや!あたし、お父さんと結婚しないと!」


真由美ちゃんはびっくり「結婚!?って、言われても・・母が居ますし」
と、真面目に答える(笑)。


恵は、にっこり「う・そ」

真由美ちゃんはにっこり「なーんだ、びっくりしたぁ」安堵。


恵は「でも、いいトコねここ。離れを借して貰えればいいなー。
ここから通えば楽だし」と、にこにこ。

真由美ちゃんは「でも、熊本車掌区だし、恵さん」


恵は「じゃーさ、お兄ちゃんのお嫁さん!」



真由美ちゃんは「え」と、一瞬どっきり。

冗談だけど。

でも、なんとなく・・・・違和感。

すぐに笑顔になって「兄次第ですね」と。

言ってはみたりした。


恵は、真由美ちゃんのその表情を見て。


にっこり「うそうそ。真由美ちゃんって、ホントにお兄ちゃん、好きなのね」と。

真由美ちゃんをなでなで。


真由美ちゃん、なんとなく安心。(^^)。




真由美ちゃんは、離れのお風呂に温泉のお湯を入れている間に・・・

「なんか、食べ物、食べ物」

と、台所に。



お父さんが・・・「なんだ、ごはんか?」

真由美ちゃんは「うん。恵さんがおなかすいたって。ねーぇ、お父さん?」

お父さんは「なに?」と。にこにこ。

真由美ちゃん「離れをね、恵さんが借りたいって言ったら、どうする?」

お父さんは「いいよー。あんな美人で、可愛い子だったら」と、にこにこ。


真由美ちゃんは「お父さんがおっぱい触ったから、責任とって結婚しろって」
と冗談で言ったら・・・・。


お父さんの後ろに、お母さんが・・・・。


怖い顔。大魔神(笑)。

「・・・・ちょっと、アナタ・・・。」



お父さんは「はい・・・あ、いやいや、事故だったんだって。ほんと!
事故報告書を書いてたとこ・・・。」



・・・・ホントに書いてたんかいな(^^)。



お父さんは連行された。


真由美ちゃんは「あーあ・・・しーらないっと」(キミが原因だ。笑)。









真由美ちゃんがご飯を作ってて・・・。「あ、おフロおフロ」と。

スリッパはいて廊下を、とととと・・・。
離れに行くと・・・。

お母さん、お父さんを引き連れて、正座。

恵さんも、しかたなく正座(^^;


真由美ちゃんは「なにやってんだろ・・・。」と。恵さんの後ろから、覗く。


すると・・・お母さんが「このたびは、主人が大変失礼を致しました。お詫び致します」
と、深く陳謝。


真由美ちゃんは、そこまでしなくても・・・と、思って。

恵は、真由美ちゃんに気づき、後ろを振り向いて。にかっ。


突っ伏して。

「いや!乙女の純潔を穢されて!あーあー、もう、お嫁に行けないわーぁぁぁぁ・・・。」
よよよよ・・・・と。泣き真似(笑)。



・・・・だれがオトメやねん(^^;と、真由美ちゃんが呆れて見ていると

恵は、密かに振り返り、あっかんべー。


「はは・・・」と、真由美ちゃんは覗くのを止めた。
「面白い人だなぁ、恵さん」


お父さんは「それでは、せがれの嫁にでも・・・。」と。


真由美ちゃんは足を止めて「え!」


そんなぁ(^^;


恵もびっくり「いえ・・・そこまでは・・・・。ただ、この離れを貸して頂けません?」


お母さんは「お住まいをお探しですか?それでしたら・・・うちは別に、ねえ、あんた」

お父さんは「あ、うん・・・・。」


恵は振り返ってにかっ「あれ、真由美ちゃん・・・いないのか」


真由美は、「ああ、よかったぁ・・・あ!おフロおフロ!」


お風呂は、温泉のお湯が・・・・あふれて

じょぼじょぼじょぼ・・・ああ勿体無い。

蛇口を捻って止めていると「あ!お料理!」


どどどどど・・・・と駆けて。台所へ。



忙しい真由美ちゃんである(笑)
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