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ぷかぷか
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同じく。熊本駅近くの自宅。タワーマンションの7Fで。
恵は、夕暮れと共に・・・。すこしだけアンニュイ。
仕事は上手く行っている。特に、不満はないけれど。
なんとなく・・・スケジュールに追われる、鉄道員の暮らしに
「ちょっと、飽きてきたのかな」
それはホンネ。
でも・・・なりたくてもなれない人が多いのに、自分は、なれた。
そのことに誇らしい気持もあるけれど。
「旅暮らし、もいいけど」
ふつーの暮らし、したことないから
どんなものか、してみたい。
そういう気持もあったり。
でも、今の車掌職を辞めたら・・・二度とは戻れない。
それが解っているから。それゆえ、ちょっと、アンニューイ。
「まあ、寿退社なら諦めもつくだろうけれど。」
女子の車掌は、大抵、その辺りで辞めていくので
どこの車掌区でも、人員は多めになっているのだ。
・
・
・
由布院の、友里絵たちは・・・一週間お休みだから。
そういう、アンニューイからは今は、離れている。
友里絵と、由香、パティは
さっきから2階の露天のおふろ。
「けっこう深い」と、友里絵。
ふつうに、底に座ろうとすると
沈んでしまう。
由香は「友里絵はちいさいからね」と。
友里絵は「ゆかだって、沈んじゃうね」
由香は「そりゃそうだよ」
パティは「浅いとこに座れば」と。
川に近いところに、いくつか岩が置いてあって
そこに座ると、浅い。
パティは、背が高いので、ふつうに座れる。
でも・・・・ぼいん、ぼいーん(^^)が、ぷかぷか。
友里絵は「浮くんだねー、それ」
由香「まあ、ゆりえのじゃ・・・くっついてるもんなぁ」
友里絵は「ゆかだってそーじゃん」
パティは「でも、重いからねー。これ。小さいほうがいいよ」
由香は「そういうふうに言うね、みんな」
友里絵は「じゃ、半分くらいに抜いちゃえ」と
パティの、ぼいん、ぼいーんを、お湯に沈めたり。
掌で、ちょい。
パティは「ぁん☆」と。
由香「遊ぶな!、ひとの大事なもので」と、お湯を掛けた。
掌で、ちょい。
友里絵は「やったなー!」と、掛け返す。
空手チョップで、お湯を。
パティは「あ、ん、ちょっとー。お湯掛かるからー。」
と、かためつむって。
手で避ける。
由香は「パティん家って、どの辺り?」
パティは「ハイ。川上町の・・・この、橋渡った向こうのほうです。」
友里絵は「いいトコ住んでるねー」
パティ「ハイ。静かでいい町です。ずーっと行くと、金鱗湖って、温泉の湖があって。
お魚もいっぱい。かもちゃんがぷーかぷか。」と、にこにこ。
友里絵は「へー、行ってみたいねー。」
パティは「じゃ、明日にでも。すぐですよ。お散歩しながら」
由香「お楽しみ、増えたね」
・
・
・
大浴場の、愛紗と菜由は・・・。
ともちゃん、さかまゆちゃんがミストサウナに入ったので
菜由は「ひさしぶりに、ふたりだね」
愛紗「ほんと。ずーっと無かったね。ガイドしてた頃以来かなぁ」
菜由は「楽しかったね、入社したばかりの頃」
ふたり、お隣のお風呂につかって。
由布院のお湯は、透明。
ふつうのお水みたいだけど、すこし、炭酸みたいな感じもする。
つるっとしてて。
愛紗は「一緒に自転車乗って、コンビニ行ったり。お昼休み」
菜由、思い出すように「そうそう。市民病院のとこの細い道で
二人乗りして。
向うから深町さんのバスが回送で来て・・・・。」
愛紗も思い出す。バスが待っててくれて。
急いで行こうとしたら、自転車ごと転んで。
深町さんは、バスを降りて
起こしに来てくれたんだっけ。
菜由は「あの日に帰りたいな」
愛紗「ホント」
どうして楽しかったか、わからないけど。
毎日が楽しかった。
愛紗「いま、なにがちがうんだろ」
菜由「さあ・・・・・。友里絵ちゃん見てると
あんまり変わってないと思うけど」
愛紗「考えすぎかな」
菜由「そうそう、おばちゃんになったんだ」
愛紗「やっぱり、友里絵ちゃんがいないとダメね。考えちゃって」
菜由「ホント」
と、ふたり、笑った・・・・。
さかまゆちゃんと、ともちゃんがミストサウナから出てきて。
全身シャワーを浴びて。
「ひゃー、つべたい!」と、さかまゆちゃん。
ともちゃん「お水だよこれ」と、壁についてる温度ダイヤルを見て。
そっか、ハハハ、と、さかまゆちゃん「でも、気持ちよかったー」
壁の時計を見て「6時半ね」と、愛紗。
菜由は「ぼちぼち出よっか、ごはん7時からだから」と。
お風呂から上がった。
さかまゆちゃんたちに「そろそろ、おふろ上がろうかなって・・・。」
ともちゃんは、頷く。
さかまゆちゃんは「はい」
濡れた髪が、頬について、ちょっと絵になるかんじ。
恵は、夕暮れと共に・・・。すこしだけアンニュイ。
仕事は上手く行っている。特に、不満はないけれど。
なんとなく・・・スケジュールに追われる、鉄道員の暮らしに
「ちょっと、飽きてきたのかな」
それはホンネ。
でも・・・なりたくてもなれない人が多いのに、自分は、なれた。
そのことに誇らしい気持もあるけれど。
「旅暮らし、もいいけど」
ふつーの暮らし、したことないから
どんなものか、してみたい。
そういう気持もあったり。
でも、今の車掌職を辞めたら・・・二度とは戻れない。
それが解っているから。それゆえ、ちょっと、アンニューイ。
「まあ、寿退社なら諦めもつくだろうけれど。」
女子の車掌は、大抵、その辺りで辞めていくので
どこの車掌区でも、人員は多めになっているのだ。
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由布院の、友里絵たちは・・・一週間お休みだから。
そういう、アンニューイからは今は、離れている。
友里絵と、由香、パティは
さっきから2階の露天のおふろ。
「けっこう深い」と、友里絵。
ふつうに、底に座ろうとすると
沈んでしまう。
由香は「友里絵はちいさいからね」と。
友里絵は「ゆかだって、沈んじゃうね」
由香は「そりゃそうだよ」
パティは「浅いとこに座れば」と。
川に近いところに、いくつか岩が置いてあって
そこに座ると、浅い。
パティは、背が高いので、ふつうに座れる。
でも・・・・ぼいん、ぼいーん(^^)が、ぷかぷか。
友里絵は「浮くんだねー、それ」
由香「まあ、ゆりえのじゃ・・・くっついてるもんなぁ」
友里絵は「ゆかだってそーじゃん」
パティは「でも、重いからねー。これ。小さいほうがいいよ」
由香は「そういうふうに言うね、みんな」
友里絵は「じゃ、半分くらいに抜いちゃえ」と
パティの、ぼいん、ぼいーんを、お湯に沈めたり。
掌で、ちょい。
パティは「ぁん☆」と。
由香「遊ぶな!、ひとの大事なもので」と、お湯を掛けた。
掌で、ちょい。
友里絵は「やったなー!」と、掛け返す。
空手チョップで、お湯を。
パティは「あ、ん、ちょっとー。お湯掛かるからー。」
と、かためつむって。
手で避ける。
由香は「パティん家って、どの辺り?」
パティは「ハイ。川上町の・・・この、橋渡った向こうのほうです。」
友里絵は「いいトコ住んでるねー」
パティ「ハイ。静かでいい町です。ずーっと行くと、金鱗湖って、温泉の湖があって。
お魚もいっぱい。かもちゃんがぷーかぷか。」と、にこにこ。
友里絵は「へー、行ってみたいねー。」
パティは「じゃ、明日にでも。すぐですよ。お散歩しながら」
由香「お楽しみ、増えたね」
・
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大浴場の、愛紗と菜由は・・・。
ともちゃん、さかまゆちゃんがミストサウナに入ったので
菜由は「ひさしぶりに、ふたりだね」
愛紗「ほんと。ずーっと無かったね。ガイドしてた頃以来かなぁ」
菜由は「楽しかったね、入社したばかりの頃」
ふたり、お隣のお風呂につかって。
由布院のお湯は、透明。
ふつうのお水みたいだけど、すこし、炭酸みたいな感じもする。
つるっとしてて。
愛紗は「一緒に自転車乗って、コンビニ行ったり。お昼休み」
菜由、思い出すように「そうそう。市民病院のとこの細い道で
二人乗りして。
向うから深町さんのバスが回送で来て・・・・。」
愛紗も思い出す。バスが待っててくれて。
急いで行こうとしたら、自転車ごと転んで。
深町さんは、バスを降りて
起こしに来てくれたんだっけ。
菜由は「あの日に帰りたいな」
愛紗「ホント」
どうして楽しかったか、わからないけど。
毎日が楽しかった。
愛紗「いま、なにがちがうんだろ」
菜由「さあ・・・・・。友里絵ちゃん見てると
あんまり変わってないと思うけど」
愛紗「考えすぎかな」
菜由「そうそう、おばちゃんになったんだ」
愛紗「やっぱり、友里絵ちゃんがいないとダメね。考えちゃって」
菜由「ホント」
と、ふたり、笑った・・・・。
さかまゆちゃんと、ともちゃんがミストサウナから出てきて。
全身シャワーを浴びて。
「ひゃー、つべたい!」と、さかまゆちゃん。
ともちゃん「お水だよこれ」と、壁についてる温度ダイヤルを見て。
そっか、ハハハ、と、さかまゆちゃん「でも、気持ちよかったー」
壁の時計を見て「6時半ね」と、愛紗。
菜由は「ぼちぼち出よっか、ごはん7時からだから」と。
お風呂から上がった。
さかまゆちゃんたちに「そろそろ、おふろ上がろうかなって・・・。」
ともちゃんは、頷く。
さかまゆちゃんは「はい」
濡れた髪が、頬について、ちょっと絵になるかんじ。
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