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KKR由布院
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まゆまゆちゃんも、よく知っている曲。
そばにいなくても、いつも友達だよ、
いつだって。
そういう、歌。
思い出・・・。
そう・・・国鉄の試験の時も、
新人研修の時も。
乗務員研修の時も、いつも一緒で。
「ありがとう・・・・。」と。まゆまゆちゃんは思う。
車掌区で、制服を貰って
初めて着替えた、更衣室の時・・・。
あんまり背丈が違うので「同じお名前なのに・・。」と、まゆまゆちゃんが言うと。
さかまゆちゃんは「バレーやれば、大きくなるよ」と。にこにこ。
「でもね、あんまり大きいと男の子にモテないよ」とも。
「そーぉ?すごくモテそうだけど」と、言うと。
ぜんぜん、と手を振って。
黒い制服を着て、バッヂをつけて。
帽子をかぶると、かっこよかったなあ、さかまゆ・・・ちゃん。(^^)。
「ハイヒールいらないね」と、言うと・・・。
「ううん、脚短いから。かっこわるいの」と、にこにこしてる
ひとえまぶた、長いまつげ。
白い頬に掛かる、まっすぐそろった髪。
「綺麗だな」と思ったっけ。
「一緒に乗務できるといいなぁ」と思うけど・・・区が違うし。
2人乗務ってマレ。
でも・・・「遠くにいても、いつも友達」って歌を聞くと
なんとなく、元気になれるなって
まゆまゆは思う。
「あしたも、がんばろ」
そう思えた。
・
・
・
KKR由布院のロビーは、広くて。
プラネタリウムみたいに天井がドームになってて。
エントランスの前、車が入ってくるところまで全部細かいモザイクタイル張りで。
友里絵は「モザイクー」
由香は「興奮すんなよ」
友里絵「するかっ!」
菜由は「ハハハ」
綺麗なガラスの自動ドア・エントランス。
「ハイソー」と、友里絵。
愛紗は「ホント。南阿蘇もそうだったけど・・・ここは、ゴージャスな」
パティが、由布見通りの方から掛けてきて「あー、待ったかなー」
長い脚は白くて。ひざ丈よりちょっと上くらいのスカートは、コットンの薄いブルー。
だけど、ひらひら。
白いブラウス。大きな帽子。
友里絵は「かーわいい!」と、抱きついた。
パティは「ぁん☆」と、ちょっとびっくり。
由香は「いいねー、かわいい。ジーンズも良かったけど」と。
パティは「ハイ。お仕事終わったし」と、にこにこ。
フロンドの髪、ふわふわ、青い瞳は透き通るようで。
愛紗は「女優さんみたいね。ホント」
菜由は「いけいけ」
パティは「イケイケ?レナウンガール?」
由香「それはさすがに・・誰もわからんだろ」
友里絵「ハハハ」
フロントには、黒いスーツに蝶ネクタイのフロントマン。
「いらっしゃいませ」と、スマート。
友里絵は「ディスコみたい」
由香「まあ、キミの連想はそんなトコだろーな」
愛紗は、チェック・インを済ませている。「あの、国鉄の日野です」
フロントマンは「お待ちいたしておりました」
と、静かに。
「お連れ様ですか?」と、フロントマン。
パティと、それと・・・熊本車掌区のふたり。さかまゆちゃんと、ともちゃん。
愛紗は「ハイ。予約は別ですけど・・・・」
さかまゆちゃん「乗務員です、熊本車掌区の、坂倉、鈴木です」
フロントマンは、カウンターの下の予約表を見て「はい。乗務員宿泊ですね」
パティは「大分区、日高です・・・日野さんと一緒に、ステイします」
フロントマンは「かしこまりました・・・それではお部屋をスイッチして。
408、407、406、405で如何でしょうか?
川沿いで、由布岳が良く見えるお部屋です。
日高さまは、いずれかのお部屋にステイなさって下さい。」
みんな「ありがとうございます」。
愛紗は代表して、キーを受け取った。
ブロンズの、重厚そうなキーホルダー。
「さ、いこっか」と、愛紗。
高級ホテルっぽいけれど、部屋の案内はしない。
そこがKKR、会員専用らしいところ。
フロントの隣に廊下があって・・・・全部絨毯敷きなのも高級。
汚れるし、雨の日は手間が掛かるけれど
静粛性の為にそうしている。
国鉄の寝台車と同じ理由である。
木曜とあって、そろそろウィークエンド・・・・と言う雰囲気で
休暇なのか、明け公休なのか
職員ふうのひとたちが、ぱらぱら泊まりに来ている。
寝台車と同じ「工」の字の浴衣。だけど羽織がついていて。
廊下を挟んで、エレベータ。
そのボタンを押すと、扉が開く。
「さ・・・乗れるかな、7人」と、愛紗
友里絵は「大丈夫だよ、定員12人って書いてある」
目がいい。
由香は「友里絵はおこちゃまだから、半分」
パティは「あたしはふたり?」
菜由は「ないない」と、手を振って。
笑顔で、みんな。エレベータに乗った。
エレベータの内装は、なんとなく・・・金箔張りみたいに見える。
友里絵は「ホンモノかな、これ」と、かりかり。
由香「アホ!映ってるぞ」と、セキュリティカメラを指差す。
友里絵はにっこり「ぴーす」と、Vサイン。
菜由は「ははは」。
ともちゃんは「サインはV,ですか?」
友里絵は「ひとりじかんさー」と、エレベータの中で飛び跳ねたので
由香が「どうどう、どう・・・・。」と、肩を抑えた。
友里絵は「お馬さんかいな」
菜由は「お友達でしょ」
ハハハ、と楽しく・・・・4階に着いた。
中庭に面して、回廊になっているこのKKR。
真ん中がお庭。
「贅沢な作りだね」と、菜由。
そばにいなくても、いつも友達だよ、
いつだって。
そういう、歌。
思い出・・・。
そう・・・国鉄の試験の時も、
新人研修の時も。
乗務員研修の時も、いつも一緒で。
「ありがとう・・・・。」と。まゆまゆちゃんは思う。
車掌区で、制服を貰って
初めて着替えた、更衣室の時・・・。
あんまり背丈が違うので「同じお名前なのに・・。」と、まゆまゆちゃんが言うと。
さかまゆちゃんは「バレーやれば、大きくなるよ」と。にこにこ。
「でもね、あんまり大きいと男の子にモテないよ」とも。
「そーぉ?すごくモテそうだけど」と、言うと。
ぜんぜん、と手を振って。
黒い制服を着て、バッヂをつけて。
帽子をかぶると、かっこよかったなあ、さかまゆ・・・ちゃん。(^^)。
「ハイヒールいらないね」と、言うと・・・。
「ううん、脚短いから。かっこわるいの」と、にこにこしてる
ひとえまぶた、長いまつげ。
白い頬に掛かる、まっすぐそろった髪。
「綺麗だな」と思ったっけ。
「一緒に乗務できるといいなぁ」と思うけど・・・区が違うし。
2人乗務ってマレ。
でも・・・「遠くにいても、いつも友達」って歌を聞くと
なんとなく、元気になれるなって
まゆまゆは思う。
「あしたも、がんばろ」
そう思えた。
・
・
・
KKR由布院のロビーは、広くて。
プラネタリウムみたいに天井がドームになってて。
エントランスの前、車が入ってくるところまで全部細かいモザイクタイル張りで。
友里絵は「モザイクー」
由香は「興奮すんなよ」
友里絵「するかっ!」
菜由は「ハハハ」
綺麗なガラスの自動ドア・エントランス。
「ハイソー」と、友里絵。
愛紗は「ホント。南阿蘇もそうだったけど・・・ここは、ゴージャスな」
パティが、由布見通りの方から掛けてきて「あー、待ったかなー」
長い脚は白くて。ひざ丈よりちょっと上くらいのスカートは、コットンの薄いブルー。
だけど、ひらひら。
白いブラウス。大きな帽子。
友里絵は「かーわいい!」と、抱きついた。
パティは「ぁん☆」と、ちょっとびっくり。
由香は「いいねー、かわいい。ジーンズも良かったけど」と。
パティは「ハイ。お仕事終わったし」と、にこにこ。
フロンドの髪、ふわふわ、青い瞳は透き通るようで。
愛紗は「女優さんみたいね。ホント」
菜由は「いけいけ」
パティは「イケイケ?レナウンガール?」
由香「それはさすがに・・誰もわからんだろ」
友里絵「ハハハ」
フロントには、黒いスーツに蝶ネクタイのフロントマン。
「いらっしゃいませ」と、スマート。
友里絵は「ディスコみたい」
由香「まあ、キミの連想はそんなトコだろーな」
愛紗は、チェック・インを済ませている。「あの、国鉄の日野です」
フロントマンは「お待ちいたしておりました」
と、静かに。
「お連れ様ですか?」と、フロントマン。
パティと、それと・・・熊本車掌区のふたり。さかまゆちゃんと、ともちゃん。
愛紗は「ハイ。予約は別ですけど・・・・」
さかまゆちゃん「乗務員です、熊本車掌区の、坂倉、鈴木です」
フロントマンは、カウンターの下の予約表を見て「はい。乗務員宿泊ですね」
パティは「大分区、日高です・・・日野さんと一緒に、ステイします」
フロントマンは「かしこまりました・・・それではお部屋をスイッチして。
408、407、406、405で如何でしょうか?
川沿いで、由布岳が良く見えるお部屋です。
日高さまは、いずれかのお部屋にステイなさって下さい。」
みんな「ありがとうございます」。
愛紗は代表して、キーを受け取った。
ブロンズの、重厚そうなキーホルダー。
「さ、いこっか」と、愛紗。
高級ホテルっぽいけれど、部屋の案内はしない。
そこがKKR、会員専用らしいところ。
フロントの隣に廊下があって・・・・全部絨毯敷きなのも高級。
汚れるし、雨の日は手間が掛かるけれど
静粛性の為にそうしている。
国鉄の寝台車と同じ理由である。
木曜とあって、そろそろウィークエンド・・・・と言う雰囲気で
休暇なのか、明け公休なのか
職員ふうのひとたちが、ぱらぱら泊まりに来ている。
寝台車と同じ「工」の字の浴衣。だけど羽織がついていて。
廊下を挟んで、エレベータ。
そのボタンを押すと、扉が開く。
「さ・・・乗れるかな、7人」と、愛紗
友里絵は「大丈夫だよ、定員12人って書いてある」
目がいい。
由香は「友里絵はおこちゃまだから、半分」
パティは「あたしはふたり?」
菜由は「ないない」と、手を振って。
笑顔で、みんな。エレベータに乗った。
エレベータの内装は、なんとなく・・・金箔張りみたいに見える。
友里絵は「ホンモノかな、これ」と、かりかり。
由香「アホ!映ってるぞ」と、セキュリティカメラを指差す。
友里絵はにっこり「ぴーす」と、Vサイン。
菜由は「ははは」。
ともちゃんは「サインはV,ですか?」
友里絵は「ひとりじかんさー」と、エレベータの中で飛び跳ねたので
由香が「どうどう、どう・・・・。」と、肩を抑えた。
友里絵は「お馬さんかいな」
菜由は「お友達でしょ」
ハハハ、と楽しく・・・・4階に着いた。
中庭に面して、回廊になっているこのKKR。
真ん中がお庭。
「贅沢な作りだね」と、菜由。
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