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二級天使
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いつも わたしは
にばんめ なのね
あなたの 瞳
あの子を見てる...
あなたの黒い 瞳の中に
私の瞳 うつらない
いつか 気づいて...
そう願うだけ
遠く あなたを見つめてる
朝の窓から ひかり まぶしい
廊下を あなた 歩いてくるの
友達 みんなと 笑いながら
柱の隅に じっとしていて
床の模様を 数えてる
「おはよう!」
あなた 笑ってくれて
あなたの靴が とおりすぎてく
優しい声が 聞こえてる
いつも それだけ それだけなのね
おひるやすみの 校庭で
バレイ・ボールで遊ぶあなたの
笑顔 見たくて ここから見てる
わたし、とおくの 楡の木陰から
白いボールが あなたの手から
空に のぼって また降りてゆく
まるで わたしの こころみたいね
いったり きたり ふわふわと...
パスを送った あなたを受けて
トスで返した 向かいのあの子
髪を揺らして 笑いかけるわ
あなたも 彼女の 瞳をみつめ..
いつも わたしは
にばんめ なのね
あなたの 瞳
あの子を見てる...
ひとりの夜は さびしくて
いつも あなたに 電話をするわ
声 聞きたくて おちつけるから
そばにいるような かんじ するから
でもね、ほんとは 気づいてほしい
わたしの事を 見つめてほしい....
---------------------[長文のコーナー]------------------------------------
[Down sloped away]
坂道。
朝靄たちこめて、あたり一面、なにも見えない。
靴音が聞こえる。
軽やかに、規則的に。
少女がひとり、駆け抜けて行く。
アスリートらしく、力強く。
首にスポーツ・タオルを掛けて。
ジャージの上下。ジョギング・シューズ。
..朝、気持ちいいなぁ...
そんな、爽やかな気持ちで。
ロード・ワークを続けていった。
河原を抜けて、橋を渡って。
中央公園、駆け抜け...る。
ほのか、いろづく紅葉が
秋風に揺れ、さらさらと。
かすかな音を、たてている。
ふと、歩み止め、見入る...少女は。
...もう、秋だなぁ...
そう、たおやかに、季節、感じて。
額を拭い、空を見上げた。
コバルトいろの、秋の空...
細やか、絹雲、流れのように。
空のキャンバス、白い軌跡が...
「さ!、行くぞ!」
弾けるように、走り出す。
かすかに、胸に、想いを秘めて。
..今日も..来るかな...
朝靄が、頬を撫でてゆく 清やかに。
ズック靴、砂をかむ音 小気味良く...
・
・
・
靴音、軽く、近づいてくる。
......!
早いテンポで、軽いリズムで。
....来た...!
「おす!今日も、やってるな!、じゃな!」
「..おはよう。」
追い抜いてゆく、広い背中を、
ペースを緩め、見送る少女...
遠く、山間に朝日が昇り、
少女の頬に翳りをつけた...
・
・
・
夕映えの坂道。
学校帰りに、バスを待つ。
なにもかも、いり陽いろの秋の夕暮れ。
彼女もひとり、夕陽に染まる..、。
短い髪は、湿ったままで
制服の裾、秋風、揺れて。
吹く風、どこか心地よさ気な。
クラブの後の、午後5時半。
...昨日...日曜。
...あなた、を見たわ....
...公園通りの、カフェの前。
...ひと混み、紛れた、あなたの背中。
...吹奏楽部の、あの娘、と、ふたり...
凛とした、瞳はどこか憂いがち...
もの想う、こころ、映して。
秋、の、色....。
追いかけたかった。
でも..できなかった。
愛しい気持ちに、はじめて気づいた..
想いに耽る 少女、つつんで。
優しく、秋風、たおやかに...
「やあ、帰り?」
「...え..。」
あなた、優しく、微笑んで。
私の気持ち、気づかないまま。
同じバス待つ、学校帰り。
ことばが、うまく、つなげない....
・
・
・
きもち、かくせず、そっけなく。
うそつきだよね、今日の私は。
今夜は、きっと、眠れそうにない...
ときめく恋が、ほら揺れて....
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